2026年6月4日木曜日

のぞみ通信 2026年6月1日 第303号

 nozomi_logo202505

 

寮祭 めぐみ館の出し物フィナーレ!

 

 

「 ひっくり返らないオセロを探して 」  阿波加 寛 先生(地歴・公民科教員)

 僕自身は寮生活で「なんでもゲームにする」と楽しんでいました。例えばゴミ箱にバスケットボールのゴールリングをつけてゴミ捨てをゲーム化したり、食洗機にかける食器を音ゲーに見立てて流したり。全国各地のご当地ルール一覧表をバッと出して、全部使える超豪華大富豪にしていました。どんなゲームでもJOKERは面白いもの。何にでもなれる、憎まれっ子だけど救世主。「トランプ以外のカードにもJOKERを入れたら面白くなるのでは⁉︎」という仮説のもと、僕が作った改造ゲーム「オセロJOKER」オセロを1台用意して両プレイヤーはお互いに一つ手持ちのコマを両面同じ色に塗り、1枚だけ両面黒・両面白のコマがある。これをプレイヤーはごく自然に盤上に置くことができて、相手は通常のオセロの感覚でそのJOKERをひっくり返そうと挟みますが、残念。JOKERはひっくり返しても黒いまま。つまりゲーム終了までこのコマは敵側にひっくり返らないわけです。互いの一手一手に疑念を抱きながら、いかに得点に繋がる位置にJOKERを置けるか、手に汗握る超心理戦の出来上がりです。
 「オセロ」の名前の元になった「オセロー」というシェイクスピアの悲劇もたった一つの嘘をきっかけに愛が憎しみに、憧れが嫉妬にひっくり返る。裏切りの悲劇です。今日の聖書箇所も裏切りの場面のひとつとして有名です。「最後の晩餐」と呼ばれるシーンです。イエスは、弟子たちをみんな集めて食卓を囲み、
静かに話し始めます。

 「君はこれから僕を裏切るよ。君はイエスなんか知らないって3回も言うよ。そして、僕は十字架につけられて死ぬ。その時、あなた方は悲しむが、その悲しみは喜びに変わる。その喜びをあなたがたから奪い去るものはいない。」
イエスはそう話したのちに、実際に弟子のユダに裏切られ、逮捕されて、十字架に架けられ、死んだ3日後に復活し、弟子たちの前に姿を見せます。復活したイエスを見た弟子たちの喜びようと言ったらなかったでしょう。悲しみが喜びに変わることも魅力的ですが、肝心なのはそこではありません。その喜びが奪い去られないということ、すなわち「永遠に続く・覆ることのない・ひっくり返らないもの」だということです。シェイクスピアの悲劇にも共通して、この「ひっくり返らないもの」を見つけ出したいというテーマが横たわっています。憎しみに変わらない愛、嫉妬に変わらない憧れ、悲しみに転じない喜び。そういった永遠に変わらないもの、そのようなモチベーションがシェイクスピアにはあったようです。
 僕が高校を卒業する直前、友人が急に言いました。「俺らさ、変わんねぇよなぁ」ドキっとしました。僕たちは「自分探しの学校」だと聞いてここに来て、入学・入寮から時間が経つほど「随分変わったね」と言われます。敬和学園で自分を見つけて、部活も寮生活も頑張って間違いなく成長しているはず。ただモヤッとするのです。自分のいちばん嫌いな所が、臆病なところが、意地悪なところだけが変わっていないような気がするのです。周りがどれだけ手をかけてくれても、ひっくり返そうとしてもひっくり返らない。両面真っ黒の一コマ、自分のその一コマが大嫌いでした。たいてい他人を嫌いになる時も、相手のその一コマが許せなくて「なんでこの人はこんなに頑固なんだろう?結局あいつは変わんない」といちいち気になる、ひっくり返ってくれない一コマ。変わっていく自分の中の変わらないものとは「自分の嫌いなところ」なんでしょうか?
 近年、演劇や映像の世界にもAI化が急速に広がり、エキストラやナレーション、CM音声など人間が担っていた役割が少しずつAIに置き換えられています。私はこの流れを否定するつもりはありません。むしろAIには大きな可能性を感じています。ただ、私がAIに興味を持つのは「人間が好きだから」です。演劇や映画・小説・絵画、そしてAIも人間を描こうとするからこそ面白いのだと思います。わたしが「のぞみ寮」でボードゲームをしていたのも、ゲームそのものではなく、悩み、葛藤し、笑い合う人の姿が好きだったからです。
 みんながスマホを持つようになって、離れていても会話できるようになりました。コロナが来て「離れていても大丈夫」から「離れなさい、密です」に変わりました。AIが発達し、人間より間違えないし、人間よりいうことを聞いてくれます。それでも、僕は遊び相手に人間を選びます。その理由は人間が好きだから。のぞみ寮の3年間で学んだことは「人間との密なコミュニケーション」だったから。密じゃないならのぞみ寮じゃない。本気の密さを、味わうために君たちはこの「のぞみ寮」に来て、敬和学園の一番濃いところを24時間浴びているのです。
 オセロのひっくり返らない頑固なコマは、一面的に見れば「その人の嫌なところ」かもしれませんが、それは違う面から見れば「その人の面白み」です。全てのコマを白に、黒に、一色に染め上げられたとして、何が面白いのでしょう?全員が真っ白一色の何が面白いのでしょう?この腹立たしい一コマがなくなった、僕の人生の何が面白いのでしょう?もちろん、ほっといて良いというわけではありません。その一コマ「嫌いなところ・弱さ・人間らしさ」を睨んで、悩んで、閃いて、葛藤しているあなたが好きなのです。人間は不完全です。しかし、その不完全さこそが面白さであり、魅力でもあります。私は、人と人とが密に関わり合う時間を大切にしてほしいと思っています。(寮祭 礼拝お話より)

 

 

 

◇ 寮生リレー 寮祭・GW行事 ◇

「 本当に意味なんてあるんだろうか? 」  T.S(大望館1年・京都府)

 入寮して2週間経った頃、寮祭へ向けて準備が始まりました。寮祭本番の10日前、まだまだ寮生活に慣れていない頃で、とても大変でした。準備期間が始まってすぐ右も左もわからないまま、大望館の伝統である一発ギャグをすることになって「どうしてこんなことをするのか?意味なんてないだろう?」と思っていました。一発ギャグで何をするか、最後の最後まで悩み、先輩方や同級生に協力してもらい、なんとか形にはなりましたが「こんなことをして本当に意味なんてあるだろうか?」と思っていました。他にもダンスの練習や普段の学校生活・部活動などもあり、とても大変で何度も「やめたい」と思っていました。寮祭前日までその想いは変わりませんでしたが、僕が寮祭を楽しもうと思えた要因があります。

 寮祭本番、先に出し物をしてくださった3年生の先輩方が、少し恥ずかしながらも全力で楽しんでいる姿を見て「自分も頑張ろう!楽しもう!」と思えました。先輩方の姿を見て、気持ちの整理がついたようなことができたから、楽しめたのだと思っています。

 そして、自分の出番を迎えて、とても緊張はしていましたが、そこに「やりたくない。嫌だなぁ」という感情はなく、全力で臨めたと思います。一発ギャグは「やりすぎたかなぁ」と思いますが、今終わってみれば「成長することができた」と感じていて、やってよかったと思っています。

 

 

「 思い入れのある行事となった寮祭 」  S.K(めぐみ館1年・群馬県)

 敬和学園に来て初めての一大イベントである寮祭は、私にとってすごく思い入れのある行事となりました。立食パーティでは、入学祝福礼拝以来見られなかった親の顔を見ることができたり、3年生の方々が中心となって盛りつけてくれた美味しいご飯が食べられたりと、すごく充実した時間を過ごせました。また、先生方がご家族を連れてきて、学校とは違う「ご家庭での顔」が見られたり、友達の親御さんと挨拶を交わし「〇〇ちゃんと似ているなぁ」と感動したりと、新鮮な気持ちにもなりました。
 寮祭では2年生が中心となって考えてくれた劇を、私たち1年生が主役として披露しました。尺が思ったよりも長く、セリフも多かったので最初は覚えられるか不安でしたが、毎日練習したおかげで他の人のセリフもスラスラ言えるぐらい覚えられるようになりました。女子寮の伝統である「寮祭の自己紹介」も、最初聞いた時は「絶対に親の前で披露できないなぁ」と思っていましたが、練習を重ねていくにつれて愛着が湧き、本番は堂々と披露できました。
入寮してかれこれ2ヶ月が経とうとしていますが、もうすでに3年後の卒業が惜しい気持ちです。礼拝の阿波加先生のお話も聴いた上で、この寮生活での3年間を大事にしていこうと改めて思いました。

 

 

 

「 想像していたよりも難しかった司会 」  S.N(めぐみ館3年・群馬県)

 私は今年の寮祭で司会を担当しました。行事委員会3人で協力して準備やリハーサルを行い、本番に向けて頑張りました。最初は人前で話すことに緊張していて、うまく司会ができるか不安でした。でも、何回も練習をしたことで少しずつ自信を持つことができました。本番では予定通りに進まない場面もありました。その時はその場の雰囲気に合わせてアドリブを入れたり、周りの様子を見ながら進行したりしました。「次に何を話すか?」を考えながら司会をするのは想像していたよりも難しく、大変だと感じました。しかし、みんなが楽しそうにしている姿を見ると「頑張ってよかった」と思いました。

 司会は一人ではできないので、行事委員のみんなと協力することの大切さも感じました。お互いに声をかけ合いながら進めたことで、最後までやりきることができました。緊張はしましたが、大きな失敗なく終えることができて安心しました。今回の寮祭を通して、人前で話す難しさや周りを見て行動することの大切さを学ぶことができました。この経験をこれからの学校生活にも生かしていきたいです。

nozomi303_02

 

 

 

「 人生で初めてのテントサウナ 」O.K(大望館3年・新潟県)

 ゴールデンウィーク中に僕は人生で初めてのテントサウナに入りました。なぜ、入りたいと思ったのか?僕はゴールデンウィーク中、お金もスマホのギガもありませんでした。なので、外出をしたところで何もできないし、寮に残って暇つぶしをするのも退屈だと思いました。なので「人生で経験をしたことがないテントサウナに挑戦してみよう!」と考えました。銭湯のサウナには入ったことがあるのですが「テントサウナというものはどういうものなのか?」と入る前は少し緊張していました。
 用事があって少し遅れて参加したのですが、行った時には準備が終わっており、みんなテントサウナの中に入っていました。僕が中に入った時の雰囲気はみんな楽しそうに話していました。テントの中には水が出るホースがあって、みんな水をかけるペースが早すぎて、僕の友人が何回も「水かけるのはまだ早すぎる!」と突っ込みを入れてホースを没収していて、とても面白かったです。
 講師の方とお話をしたのですが、少し遠くからこちらまで来てくださったとのことでした。定期的に薪を入れにテントに入ってくださったり、いい匂いのするハーブが入ったボウルにアロマ水を入れてくださったり、とても有り難かったです。
しばらく入って限界を迎えた時、早く出たい一心で外に出ました。外に水風呂があったので急いで入り、心が癒えてとてもよかったです。水風呂に入った後は外気浴をして、その時の天気は少し曇っていましたが、毎日野球部で練習しているグラウンドが違う景色のように見えました。
 今回の経験でより一層テントサウナへの関心が湧きました。また機会があったら入りたいです。

nozomi303_03

 

 

◇礼拝のお話・近頃感じたこと◇

 

「 少しずつ慣れることが大切 」  S.K(大望館2年・新潟県)

 みなさんは「慣れる」という漢字を知っていますか?りっしんべん、つまり「心に貫き続ける」という意味を持つ漢字です。今回はその漢字と同じような僕の1年生の頃について話そうと思います。
 1年生のみなさんは、寮にはもう慣れましたか?慣れた人もいれば、まだ少し居心地が悪いという人もいるかもしれません。僕は1年生の頃は、全く寮に馴染めていませんでした。毎日ホームシックで泣いていて、先生によく話を聴いてもらっていました。僕は何度も「寮を辞めたい」と思っていました。ですが、入ったばかりでそんなことをするわけにもいかず、僕は一度「なぜ自分が寮に入ったのか?」と理由を考えてみました。自分は朝が苦手でトイレも長く、よく学校に遅刻していました。それが原因で寮に入ることになりました。寮に入ってもすぐに変わるわけではなく、時間は掛かりました。しかし、今までとは違う環境の刺激のおかげか、6月に入る頃にはトイレも長くなくなりました。そして、何より寮という家族がいない環境で過ごせたのは先輩や同級生、そして先生方のおかげです。
 僕が伝えたいことは、すぐに慣れようとしなくていい。1年でも2年でもいいから少しずつ慣れることが大切だということです。先輩も先生もいい人たちなので、困ったら頼ってみてください。

 

 

 

「 のぞみ寮をより良く引き継いでいく 」  K.K(めぐみ館2年・新潟県)

 私が初めて先輩になって感じたことは、上手く伝えることの大切さです。私は入寮する前まで、寮は上下関係が厳しく、先輩はみんな怖いものだと思っていました。ですが、実際に入寮してみると先輩方はみんな優しくて、ダメなことはちゃんとダメと伝えてくれます。そのような良い上下関係を築いてくれている先輩たちを心から尊敬しています。
 1年生の学年末が近づき、「私はこのまま先輩になれるのかな?」と不安になりながらも、「先輩方のようになるぞ!」と自分に期待を込めていました。でも、現実はそう上手くはいきませんでした。後輩に「それはダメだよ」と声をかけようとしても「それは本当にダメなのか?それとも自分が間違えているのか?」と自分に自信が持てなかったり、「怖い先輩だと思われたらどうしよう」と嫌われたりするかもと考えすぎてしまい、あまり声をかけられずにいました。
 そんなことばかり悩んでいた頃、敬和学園38回生であり、再会株式会社の道下さんが58回生の寮生のために「チームビルディング」を開いてくれました。そこで道下さんの言っていた「人に言いにくいこともちゃんと伝えていくことで、より良いのぞみ寮が引き継がれていく」という言葉にとても心が打たれました。それから、勇気を振り絞って注意してみたところ、その子は素直に返事をしてくれて、それからずっと気を付けてくれました。ある日、その子に「先輩に言われたおかげでちゃんとできるようになりました。」と言われ、私は「勇気を振り絞って良かったなぁ」と思えたし、注意したからこそお互いに良い気持ちで過ごせるようになったのだと感じました。
 「今までの先輩方も同じ思いをしてきたのかな?」と思うと、改めて先輩の偉大さを実感します。私たちはいつか3年生になり、先輩方は卒業してしまいます。その時にただ優しいだけの先輩になることは簡単です。しかし、今までの先輩方が受け継いでくれた今ののぞみ寮をもっとより良くして引き継いでいかなければなりません。きっと後輩達はまだ分からないことの方が多いはずです。私も1年生の時は分からないことだらけで、迷惑ばかりかけてしまっていました。そんな時、先輩方の声かけに何度も助けられました。次は自分が助ける側になるために、2年生だからと恥ずかしがらず、分からないことは先輩方に聞き、思ったことを後輩達にちゃんと上手く伝えるということをこれからも頑張っていこうと思います。

nozomi303_04



2026年6月1日月曜日

今週ののぞみ寮 第10号「寮祭〜お楽しみ会〜」

【聖句:コヘレトの言葉11章9節】

「若者よ、お前の若さを喜ぶがよい。青春時代を楽しく過ごせ。心にかなう道を、目に映るところに従って行け。知っておくがよい 神はそれらすべてについて お前の裁きの座に連れて行かれると。」

 

 

 敬和学園のぞみ寮の伝統行事である『寮祭お楽しみ会』では、各館1年生の出し物がメインとなっています。男子寮は一発芸とダンス、女子寮は個性溢れる自己紹介とダンスを披露してくれました。運営委員長の3年生たちも、自分たちで脚本を考えて練習を重ね、当日は1年生の前座として会場を大いに盛り上げてくれました。

 「寮生活には人前に立って話す機会がある」と先日の通信でお伝えしましたが、寮生・保護者の皆様・教職員とご家族の皆さんの前で一発芸や自己紹介をする機会は、最初で最後かもしれません。その瞬間に勇気を振り絞ってチャレンジした1年生、大きな声援を送って励まし続けた2・3年生、その姿が会場にいる一人ひとりの心を温かくしてくれました。

 私は「行事の数だけ新しい出会いと発見がある」と考えています。たった15分の本番のために約10日間も練習を積み重ねてきましたが、その期間中に先輩と後輩・同級生同士で数えきれない程の言葉を交わしてきたはず。入寮して1ヶ月の間で、たくさんの言葉を交わしてお互いを知ってもらうために、寮祭が設けられています。だから『寮祭お楽しみ会』は伝統行事として大切にしているのです。

 もうすぐ敬和学園最大の行事フェスティバルを迎えます。部門チーフやフェスティバル本部を担当する3年生はやるべきことに追われている姿があります。その慌ただしい中でも、新しい出会いと発見がある日々を過ごせるように祈っています。(片岡)

 

10-01 10-02 10-0410-03 10-05 10-06 10-07 10-08 10-09_02 10-10_02 10-11_02 10-12 10-13



2026年5月29日金曜日

今週ののぞみ寮 第9号「寮ピクニック&寮BBQ」

【聖句:詩編 133編 1節】

「見よ、兄弟が共に座っている。なんという恵み、なんという喜び。」

 

 

 代休の5月1日(金)寮ピクニックに出かけました。あいにくの天気だったのため、予定していた上堰潟公園と角田浜から鳥屋野潟公園とイオンモール新潟亀田インター店に行き先を変更しました。男子寮からは12名、女子寮からは11名、計23名の寮生が参加をしてくれました。
 最初に向かった鳥屋野潟公園では、お昼ご飯のカレーを食べました。屋根がある広場で食事の準備をしているところ、強風が何度も吹き、危うくカレー鍋などが吹き飛ばされそうになります。それでも、皆で協力して、お鍋やお皿を押さえ合いながら準備をし、食前のお祈りをして「いただきます!」をしました。あちらこちらから強い風に吹かれて「キャー!」という声が聞こえつつも、「カレー美味しい~!」と言いながら笑顔で頬張る姿が見られました。
 天候がますます悪化してきたため、急いでイオンモール新潟亀田インター店に移動をしました。「映画、観れるかな?」、「服見たいな~」、「早く本屋さんに行きたい!」など、各々が胸を躍らせてモールの中へ入っていきました。寮生同士でのお出かけでは普段あまり来ることのない場所でのピクニックに寮生たちは充実した時間を過ごしたようでした。

 

09-01 09-02 09-03 09-05 09-06 09-0909-07 09-10 09-11 09-12 09-13 09-15 09-1709-14 09-18 09-19 09-20 09-21



2026年5月28日木曜日

今週ののぞみ寮 第8号「テントサウナ」

【聖句:マタイによる福音書18章20節】

二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。

 

 

 多くの寮生が帰省しているゴールデンウィークの中日、テントサウナを開催しました。今回はテントサウナを所有し、各地でサウナの企画もしているTKさんというテントサウナのオーナーさんのご協力の下、開催することが出来ました。本当にありがとうございました。テントサウナの設置だけでなく、水風呂も設置され本格的な「ととのい」体験をさせていただきました。参加してくれた生徒たちにとってはテントサウナは初体験です。テント設営段階から興味津々になって準備を手伝う姿が見られました。3年生のH.K.君は「サウナには入らないけど、テント設営と薪割りをしてみたい」と自ら手を挙げて手伝ってくれました。テントサウナはテント内に薪ストーブを設置して内部の温度を上げていきます。それに使う薪はH.K.君が全てベストなサイズに割ってくれました。準備を進めていると参加する1年生もぞろぞろやってきます。気付くと、福岡出身のO.S.君は、テントサウナ内でロウリュウ用のハーブを黙々と丁寧に擦り棒を動かしながらは止め、「あー良い匂い」と言いながら擦っています。また、グラウンド前の桜の木の下にはミントが群生していることもわかり、そのミントを使ってミント水風呂も実現しました。

 準備が完了し、テントサウナのオーナーさんからもサウナの入り方のレクチャーを受け、いざサウナへ。テントサウナの温度は普通のサウナよりも熱いんじゃないかってくらい温まっており、本格的です。また、内部には散水ホースが延長されており、入っている最中苦しくなったら水を被ることもできる仕様になっていました。「熱い、熱い」といいながら、水を被り。1分後にもジャー。30秒後にもジャー。段々と水を被る間隔が短くなってきます。「ギリギリまで我慢してこそのサウナ。それ意味ないって。はい、これは一回俺が持っときます」と散水ホース使用制限がかかります。ギリギリまで我慢して、水風呂に入り、「あー」という声が響きます。5月の心地よい風も感じながら、外気浴をしながら気持ちよさそうに目を閉じて休憩をしていました。そこにすかさず、サウナには入らないと宣言していたH.K.君がシンギングボウルという楽器を響かせ、外気浴している友だちの耳元に近づけたりと、テントサウナのオーナーさんと一緒に協力しています。まるでオーナーさんのお付きの方のような動きをしてくれていました。

 時間目一杯、楽しむことができ、片付けを終えたときには雨が降ってきていました。今回テントサウナをしているオーナーさんに3年生のF.N.君が「どんな仕事をしているんですか?」などさまざまな質問をぶつけている姿がありました。知り合ってばかりの大人に話しかけ、会話に花を咲かせることのできるこのコミュニケーション能力はさすがです。

 初めての体験を皆でするということ、また校内でテントサウナができるのは寮生にしか出来ない事だなと感じます。この体験価値というものを一つひとつ積み重ねること、共同で何かを共有するということを続けていくが「共同体」になっていく上で大切なことなのかもしれません。(菅田)

 

08-01 08-02 08-03 08-04 08-05 08-07 08-08 08-09 08-10



2026年5月27日水曜日

今週ののぞみ寮 第7号「寮祭~食事・礼拝~」

【聖句:コリントの信徒への手紙Ⅰ 12章 4節~6節】

賜物にはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ霊です。 務めにはいろいろありますが、それをお与えになるのは同じ主です。 働きにはいろいろありますが、すべての場合にすべてのことをなさるのは同じ神です。

 

 

 今年も寮祭がやってきました!
 2026年度がスタートして早くも一か月。新入生たちは新しい環境の中でさまざまな出会いを経験しながら、2年生の先輩たちと共に、寮祭「お楽しみ会」の出し物を全力で準備してきました。そしてついに、その寮祭当日を迎えることができました。
2年生は、はじめて後輩を迎えました。チームとしてさまざまな課題に向き合いながら、1年生を支え、リードし、共に準備を進めてきました。また3年生は、寮全体を運営し、寮祭を円滑に進行するために、各委員会で、何度も話し合いと準備を重ねてきました。

 「立食パーティ」では、いつもとは少し違った雰囲気の友愛館に、寮生のご家族の皆様、そして学校の教職員とそのご家族の皆様をお招きしました。美味しいご飯を囲みながら自然と会話も弾み、笑顔あふれる楽しいひとときを過ごすことができました。会場準備からおもてなしまでを担ってくれた3年生の手際の良さには、本当に「あっぱれ」です。

 礼拝では、本校社会科教員であり飯豊クラス担任でもある阿波加寛先生が『ひっくり返らないオセロを探して』と題して、お話をしてくださいました。阿波加先生は、高校生時代の3年間をこののぞみ寮で過ごされた卒寮生でもあります。寮生時代のユニークな仲間たちとの思い出や当時のくだらない遊び、仲間と交わした「俺らって変わらないよな〜」という何気ない会話について語ってくださいました。そんな日常の会話から、「変化していくもの」の中にそれでも絶対に「変わらないもの」があるということについてお話してくださいました。
自分の中にある「絶対に変わらないもの」。それは、自分では嫌だと思っている部分かもしれないし、弱さだと感じているものかもしれません。変えたいと思っても、なかなか変わらない。けれど、誰もが持っているそんな「変わらなさ」こそ、その人らしさであり、その人の魅力なのではないか――。そんなメッセージが心に残りました。「おもしろい人間になりたい」。そう思う時、自分の欠けているように感じる部分や、変えられないものを大切にすることこそが、本当の意味で“その人らしさ”につながるのかもしれません。人は一人ひとり、“ひっくり返らない”それぞれの賜物を持っている。だからこそ、みんな面白いのだと感じました。
阿波加先生のお話を通して、のぞみ寮でみんなと共に生きることの誇りを改めて実感させられました。寮生活の中では、日常のくだらないことの中にも愛があり、何気ない日常の中にも発見や素晴らしさがあります。そして、みんなと共に生きることで、自分自身の「面白さ」も生かされていく。そんなことを感じた礼拝でした。
 こうして、今年も寮祭の礼拝のひと時を持ち、皆で共に阿波加先生のメッセージを聞き、祈りの時間が持てたこと、本当に嬉しく思います。
なお、今年度の寮祭で集めた献金は、世界の子どもたちを支援している Save the Children のためにお捧げします。皆様のご協力、誠にありがとうございました。(神﨑)

 

07-02 07-03 07-04 07-05 07-06 07-08 07-0907-07 07-10 07-11 07-12

 

 

07-13 07-14 07-15 07-16 07-17 07-1907-18