2026年3月12日木曜日

今週ののぞみ寮(47号)「3年生を送る会 大望館」

【マルコによる福音書 10章 21節】

イエスは彼を見つめ、慈しんで言われた。「あなたに欠けているものが一つある。行って持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に富を積むことになる。それから、わたしに従いなさい。」

 

 3年生が卒業の為に戻ってきた3月1日(日)各館で「3年生を送る会」をしました。大望館に私が戻ると、珍しく3年生T君が談話室(PCや冷蔵庫がある部屋)のPCを使っていました。彼はいつもホールにある一番端っこのPCを使っていて、そこが彼の定位置といってもいいほどです。よく自習時間中に死角になりやすいホールの端っこのPCをいじりながらサボろうとする姿を見ては注意していたのに…。我ここにありという感じにいつも座っていたのに、おかしい…。久しぶりに帰ってきているのに、いつもと違う場所でPCを使っている彼を見て不思議に思い、尋ねます。「何でここにおるんや?」と。そうすると彼は「追い出されました」と言いながら、談話室の窓越しから見ることができるホールを指さします。その方向を見ると、1・2年生が3年生を送る会の準備をしています。「なるほど、そういうことか」と思い、ホールに行くと、ブロック長H君(以下ブロ長H)と副ブロック長K君(以下副ブロK)が一生懸命に1・2年生に説明をしています。H君「じゃあ、副ブロK!3年生呼んできて!」と行ったと思ったら「副ブロK!やっぱりちょっと待って!」と副ブロK君は行ったり来たり。土壇場での最後の調整をしている様子がうかがえます。今回、彼らは三々七拍子で3年生たちにエールを送る予定でいたのですが、合わせることができずぶっつけ本番でした。

 三々七拍子で2年生一人一人が3年生へ無礼講でイジりたいことと褒めたいことを考え、この日までに作ってきました。副ブロK君が2週間前から2年生一人一人のところへ行き、「〇〇さんの分を考えてくれる?」とお願いしに走り回っていました。ブロ長H君と副ブロK君だけではうまくまとまりきらず、生徒会副会長N君も彼らを手伝います。なんとか3年生に見せられるような形になってきました。そんな時、なにやらニヤニヤしながら「やっぱり俺取ってくる!」と言って、古着大好きな2年生K君がすごい勢いで部屋に戻ります。もっとニヤニヤした顔をしながら戻ってきた彼の手にあるのは白い布切れ。それを持った彼と1年生野球部E君が漫画室へ急いで入ります。それをみているみんなは何かを察した何人かがクスクス笑っています。古着が好きな2年生のK君が漫画室から帰ってきたのを確認して、副ブロK君が3年生を呼びます。

 3年生たちが座ると、「エールを送るうえで、強力な助っ人を連れてきました」とブロ長H君が一言。「せーの」という掛け声の後、1・2年生は「大将―――!!」と叫びました。その掛け声と共に漫画室から現れたのはE君。その姿を見た時、3年生も1・2年生もどっかーん、大笑いです。登場したE君はふんどし一丁。登場の足取りもコミカルで自分の役割に徹する彼。その後の三々七拍子も一生懸命にE君は盛り上げてくれました。いつの間にか太鼓も用意されていて俄然エールっぽくなっていました。三々七拍子の途中、準備不足で3年生R君の分が作られていなかった場面もありましたが、ブロ長H君が即興でフォローしました。

 計画通りにいかず、即興感で笑わせる彼ら1・2年生を「おい!」と言いながらつっこむだけの3年生の姿を見ながら、後輩に対しての優しく期待を込めたまなざしでこれまで見守ってくれていたんだろうな感じます。時に見守るだけでなく、声をかけてくれたことも多かったでしょう。そんな彼らのことを思いつつ、私も年度末の歩みを進めていきたいと思います。(菅田)

 

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2026年3月9日月曜日

今週ののぞみ寮(46号)「3年間と時を想う」~旅立ちの時に~

【聖書:コヘレトの言葉 2章 25節】

「自分で食べて 自分で味わえ」

 

 2023年4月 男女各1館体制となった新しいのぞみ寮のスタートの時。迎える先輩たちと共に私自身も今まで感じることのなかった緊張感をもって、みなさんを迎えたことを、今はなつかしく思います。出来事一つひとつがあなたたちの糧となっていることを思います。様々な向き合い方があったと思います。どれだけ正直に誠実に、自分と他者と向き合ってきたか。みなさん一人一人が過ごした時は、3年間の証であり、これからの新しい道への大きな励まし、支えとし、これからの人生に繋がっていくと私は想います。

 辛くて、何度も寮を辞めたいと思いながら、人とかかわることのしさを知りました。寮を辞めなかったことは、「正解」だったと思える3年間を仲間と共に過ごしてきました。

 家族の思いで始まった寮生活。受け入れられない毎日だったけれど、気持ちをほぐしてくれたのは、ここで出会った人たちでした。いろんなことがありすぎて、ことばには尽くせない。これからの関わり続けたいと思えるたちと出会えることがでたことを心から思える、気持ちに気づけた幸せな時間でした。

 人と関わることの楽しさを知り、心から笑い合える仲間と出会うことができたこと。を大事に、私らしく過ごせた3年間、みんなの存在が、私を温かく包みこんでくれた。めぐみ館で過ごせてよかった。寮生でよかった。

 誰かと比べる生き方ではなく、自分らしく生きることを選択できるようになったこと。忙しく、楽しく、しんどいことも、仲間と共に、望を持ち続けて歩んだ3年の日々は、夢の実現へとつながりました。

 がんばり続けた3年間。敬和学園で出会った人たちが、出来事が私の心を柔らかく、やさしく開放してくれました。自分軸で物事を考えて、自分をじて生きていくこと。他者のために働くことの喜びをこれからも持ち続け、羽ばたいてください。

 3年間、たくさんの人と関わって、一人一人過ごしてきた環境もバラバラで、それぞれに考えていることがあると知り、それが正しいか正しくないかを自分の物差しで判断せず、性として見て、寛容な心を持つことが大切であることに気づくことができたことは、関わり続けた日々があるから。
寮で過ごすことで、家族への感謝に気づいた。家に帰ることを励みにしながら、ひたむきに頑張り続けた日々。いつの間にか、「寮に戻る」が「寮にる」の言葉に変わったこと。みんなに合わせた生活から、少しずつ自分を出せるようになったこと。3年を共に過ごした今だから、自分が自分らしく過ごせるもう一つの「家族」となったことに気づきます。

 ここに場所があることに気づいた時から、もっと自分らしくここで過ごせるようになった。理想としていた敬和生活ではなかったけれど、あなたしかできない時間と経験を、出会った人たちと紡いできました。

 寮生活を始める決心。それは、大きな、大きな分岐点。チャレンジしていくことの楽しさと人と関わることの楽しさをもう一度再確認できたことは、あなたたちの核となった時間。そして、これからのあなたたちのとなっていく時間だと私は思います。

 乗りえるのは自分自身であることを、自分で受け入れた時から、本当の敬和学園での歩みが深まりました。心の扉を開けるのに3年の時間がかかったけれど、あなたたちのこれからを支えるかけがえのない時間を過ごしたことを思います。

 私の大好きな場所は、めぐみ館。変わりたい!決意をもってのぞみ寮へ。場所が変わっても悩みは尽きなかった。けれど、立ち止まらずに卒業の時を迎えました。人との関わりで悩み、そして人との関わりの中にみを見つけることが出来たと、私はあなたたち一人一人笑顔から感じています。

 のぞみ寮で過ごした1000日の日々は、ほんまもんの人生の入り口です。
3年間、いろいろな言葉を語り、綴ってきました。これからも上手に出来なくていい、不器用でいいから、人と関わり続ける中で、悩み、迷いながらも、自分を他者を大切にする生き方を選択出来る人になってほしいと願っています。「自分で食べて、自分で味わう」人生を。命を大事に、大事に元気で過ごしてください。

 いつも心に青空を持ち続けて、みなさんの幸せを敬和からずっとお祈りしています。ありがとうございました。出会えたことを感謝します。いってらっしゃい。卒業おめでとう!!
 3年間を振り返り、一人一人が選んだ「一文字」と「色」です。



2026年2月27日金曜日

今週ののぞみ寮(45号)「2年生だけの夜」

【聖句:コヘレトの言葉 3章 1節】

「何事にも時があり 天の下の出来事にはすべて定められた時がある。」

 

 

 2月4日から6日、1年生がスキー教室に旅立った後、寮に残っているのは2年生だけです。食事も礼拝も点呼も2年生だけしかいません。1年生がスキー教室の間、2年生だけの時間を過ごすことになります。
 インフルエンザで寮にいない仲間もいて、2年生全員でのレクリエーションは延期にしてほしいという声がありました。2年生全員でレクリエーションをしたいんだという提案は「共に過ごすこと」を重要視する2年生のもつ文化がそうさせたのかなと考えさせられます。
 大望館2年生は全員でかくれんぼをしたり、バスケやドッチボールをしたり、全力で楽しんでいる彼らの姿がありました。3年生が卒業する直前のこの期間に自分たちがこれから寮全体を引っ張っていけないという責任とワクワクを抱いた表情をそれぞれが持っています。私自身も2年生たちの姿に励まされながら共に歩んでいきたいと思います。(菅田)

 

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2026年2月14日土曜日

今週ののぞみ寮(44号)「めぐみ館3年生ありがとうパーティー」

【聖句:テサロニケの信徒への手紙一  1章 2節】

「わたしたちは、祈りの度に、あなたがたのことを思い起こして、あなたがた一同のことをいつも神に感謝しています。」

 

 めぐみ館では、卒業を間近に控えた3年生へ感謝の気持ちを伝える「ありがとうパーティー」が1月27日(火)に行われました。

 この会は1年生が企画を担当し、面白い謎解きゲームや演劇、歌やダンスの出し物、そして卒業アルバムまで、工夫を凝らして準備を重ねてくれました。

 謎解きゲームでは各チームに分かれ、めぐみ館内を回りながら謎を解き、最後にはみんなで力を合わせて宝箱の鍵を開けることに成功しました。

 3年生や2年生も、1年生のわくわくする出し物に笑ったり、驚いたりしながら、1年生の成長とその想いに触れ、心が温かくなる時間をみんなで過ごすことができました。

 「3年脊、ずっといなくならないでほしいよ」

 「寂しすぎるよ」

 そんな声が聞こえるほど、後輩たちは寂しい気持ちでいっぱいです。しかし、こうしてみんなで笑い合って過ごした日々は、これからもずっと心の中に残り続けていくのだと思います。卒業祝福礼拝ではきっと泣いてしまいそうですが、最後までみんなで笑顔で、3年生を送り出したいと思います。(神﨑)

 

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2026年2月13日金曜日

今週ののぞみ寮(43号)「新しい季節へ向かうとき」

【聖句:イザヤ書 43章 19節】

「見よ、新しいことをわたしは行う。今や、それは芽生えている。あなたたちはそれを悟らないのか。わたしは荒れ野に道を敷き砂漠に大河を流れさせる。」

 

 

 3年生が自宅学習期間に入り早2週間が経とうとしています。先週までインフルエンザが大流行し、慌ただしい日々が続いていました。感染拡大が治まり、ようやくみんなで日常の生活を過ごすことができます。しかし、1,2年生だけで過ごす寮内は、静かでゆったりとした時間が流れ、静けさの中で、あらためて感じるのは3年生の存在の大きさです。女子寮では、まとめの合宿の夜は、最後のしゃべり場タイム。思い思いに3年間の日々を語り合いました。3年間を過ごしたからこそ語られる言葉には、愛がいっぱい込められていました。新たな一歩を踏み出す時、寂しさとともに、確かな成長と希望を実感しています。

 年度末のまとめの時、それぞれに自分の歩みを振り返る時。同時に来年度へと心を向ける時でもあります。感謝と希望を胸に、2025年度の歩みを丁寧に結び、2026年度へつなげていきたいと思います。(小菅)

 

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