2020年8月29日土曜日

今週ののぞみ寮 第138号「互いの命を守ること」

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聖句
「恐れることはない、わたしはあなたと共にいる神。たじろぐな、わたしはあなたの神。勢いを与えてあなたを助けわたしの救いの右の手であなたを支える。」    

イザヤ書41章10節 

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 残暑が厳しい日が続きます。経過観察期間を無事終え、のぞみ寮生の後期の歩みをスタートできとてもうれしく思います。一人一人の表情からは、ご家庭でしっかりとエネルギーを補給してきたことが伝わってきます。いつもの夏休みとは違い、思い通りに過ごせないことも多かったと思いますが、一人一人が健康に留意しながら気をつけて過ごしていた様子に感謝の気持ちでいっぱいです。

 まだ見通しの立たない状況が続きます。寮生活も様々な制限やルールを互いに守りながら過ごしていくことになります。「手洗い」「マスクの着用」「友達との距離」等を互いに実行しながら、私たちの行動が、互いの命を守ることにつながることを意識し生活をしていきます。「口の中をきれいにすること」が感染予防に効果があることを校医の先生から指導を受け、うがいすることも生活習慣の中に取り入れています。

 制限のある生活の中で、自分たちで知恵を出し合いながら最大限に仲間と心を通い合える時間を過ごしてほしいと願っています。私たち寮務教師も全力で携わっていきます。

 後期の歩みもどうぞよろしくお願いいたします。(小菅)

*年間計画表は配布されていますが、各地の感染状況によって予定を急遽変更する場合があります。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

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①寮生活スタート検温、健康チェック受けて~

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②「のぞみ寮新生活様式」のオリエンテーション

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 オリエンテーションでは寮務教師が、「まず、この1週間、本気で頑張ってほしい」と、これからの寮生活での新しい習慣や過ごし方などを説明しました。

 そんな私たちの真剣な思いを組んでくれるのぞみ寮生です。私たちの話を聞いているその姿勢は、頼もしい限りでした。まずはこの1週間、のぞみ寮一丸となって、感染防止の生活をしていきます。(山﨑)

 

 

 

工房 SAWANO

 換気をしたい、でも戸を開けられない場所があります。少しでも風の通りがよくなるようにと、戸を開けることが出来るように、澤野先生がパーティションを作ってくださいました。早速設置しましたが、風の通り道が出来てとても気持ち良いです。

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「花火大会」

 夏休み最終日、のぞみ寮花火大会を開催しました。

 序盤は打ち上げ花火。私自身、花火に点火する役割を担わせていただきました。点火することに必死でゆっくり花火を見ることはできませんでしたが、「キャー」「すげー」など、清々しい程にリアクションが大きいのぞみ寮生ですので、花火よりも彼らの反応を楽しむことができました。

 終盤は、手持ち花火をみんなで楽しみました。久々の花火に大はしゃぎする寮生の笑顔が印象的でした。

 いつもであれば、もう少し実家でゆっくり過ごせるはずの夏休みでした。予定よりも早く帰ってきた寮生たちに、少しでも楽しんでもらえて何よりです。敬和での生活が再開します。まずは、この1週間みんなで力を合わせて乗り越えていきましょう。(山﨑)

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健康確認のため、朝食前・夕食前の検温は、前期から継続して毎日行います。

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共に食卓を囲む喜び

 敬和学園の食事は、メニューが充実していて、とてもおいしく、食事の時間が待ち遠しいです。寮務教師たちも生徒同様、食事時間を楽しみにしています。久しぶりに仲間との食事は格別です。会話もしながら味わいたいところですが、その気持ちはぐっとこらえながら、控えながら会話も楽しんでいます。調理の皆さん、今学期もお世話になります。(小菅)

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8月25日(火)開寮日の夕食メニュー

ごはん・お味噌汁

豚肉の生姜焼き・もやし炒め

ブロッコリーかにあんかけ

抹茶ババロア

 

 

 

「開寮礼拝」

 毎年、夏休み明けの開寮礼拝の東寮長先生のお話は、広島の被爆体験をされた恩師の先生が書かれた『空が、赤く、焼けて』(小学館)からの原文を読み、平和について話されます。与えられた生活、命を大切に後期の時間を過ごしてほしいと・・・・・・。のぞみ寮生との日々の歩みがどれだけ幸せで平和なことであることを痛感します。自分本位ではなく、他者へのやさしさをもっともっと注げる私でありたいとあらためて感じています。(小菅)



2020年8月28日金曜日

みぎわ館 113号《おかえりなさ~い!!》

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 8月25日にみんな元気に帰ってきてくれました!「ただいま~!」の声にどんなにテンション上がったことか!嬉しすぎて大きな声で「おかえり~!おかえり~!」とかけ続けて、夜には声が枯れていました(笑)。

 先に帰寮した2人の1年生みぎわっ子が、玄関先で心地よい風に吹かれながらみんなの帰りを待つ姿がありました。「誰が次に帰ってくると思う?」「Eちゃんかな、Nちゃんかな。」「まだかな~。」「早く帰ってきて~!」なんてやり取りをしながら、文字通り首を長くして仲間の帰りを待つ2人。こんなにも再会を心待ちにしてくれる仲間がいるって幸せだなぁ、帰りが待ち遠しいほど会いたい友がいるって幸せだなぁ、みんなが揃ってここで過ごせるって幸せだなぁ……と、みんなと再会した日にたくさんの「幸せ」を改めて実感しました。コロナ禍で制限と自粛の毎日ですが、そんな中に明確に恵みを感じる時がたくさんあります。みぎわっ子たちと共に過ごす毎日にあふれるほどある恵みを見過ごすことなく、一つ一つをしっかり味わって喜んで感謝して、大切に毎日を過ごしていきたいと思わされています。

 

 長期休みが明けるたびにいつもホールでやっていた「おかえりなさいの会」もこの夏休み明けはできないかなぁと、一人でチーンとなっていた私ですが、なんと3年生のMさんが「礼拝後マスク着用で外に集まって~~!!」とみんなにコールしてくれたのです。そしてみぎわ館玄関前で行えた星空の下での「おかえりなさいの会」。とっても嬉しかったです。みんなの顔をはっきりとみることはできませんでしたが、みんながここに居る!っていう感覚、空気、におい(?)、心地いいざわつきなどがたまりませんでした(涙)。

 

 共に過ごせる、与えられているこの時間を心から大切に、後期もみんなで元気にドラマチックに過ごしていきたいと願います!みんな、おかえりなさい!待ってたよ~~~!!



2020年8月27日木曜日

光風 103号「発信の仕方」

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 いつもの日常が始まりました。体調を崩す県外生もおらず、ひとまずは安心して寮生活を送れています。しかし、全国の運動部の寮でクラスターが発生しています。その度にマスコミに取り上げられ、「寮生活では仕方ない」とコメンテーターは言っているものの、まるで寮の管理が全くなされていなかったような映像が流されています。ついにはホームページの写真を使ってまで3密対策やマスク指導のあまさを指摘され、学校や部活や寮、そしてその学校に通う学生や生徒までもが非難の対象になっています。

 その事実を突きつけられたとき、のぞみ寮も決して人ごとではないと、恐怖さえ感じてしまいます。先日、ある保護者から私たちを気遣うメールを女子寮の先生が頂きました。このホームページに載っている子供達の生き生きとした顔を見て楽しんでくださっている一方で、これらの写真が良からぬ事に使われ、寮や学校のコロナ対策のあら探しに利用されるのではないだろうか?そして私たちの日頃の「敬和の教育」が否定されてしまうのではないかという懸念の内容のものでした。

 改めて、こうして私たちを気遣ってくださる心遣いに感謝です。こういう気持ちに支えられていると心から感じています。今一度、感染予防に努め、私たちの外部への発信の仕方を今まで通りではダメなんだと痛感させられました。写真もできるだけ普段の生活の一部を切り取って、保護者の皆様に安心していただくことばかりを考えていましたが、この時世においてはそれではダメなんだと反省しております。これからはコロナ対策もしっかりできているんだというアピール?もかねて発信して行くことを心がけたいと思います。

 私にできる発信の仕方でこれからもこのホームページを楽しんでいただきたいと思います。



2020年8月25日火曜日

光風 102号「on a fine day」

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 いよいよ夏休みが終ります。一足先に寮に戻ってきた県外生達。彼らは週末ごとにサラッと家に帰るということができません。それなのに早く帰ってこさせられ…。本来ならば、自宅でもっと好きに過ごしたかったと思います。そんな彼らにちょっとした思いで作りにと花火大会を開きました。光風館だけでこじんまりと行なうつもりでしたが、寮でやろうということになり、のぞみ寮初の花火大会を行ないました。昼間は、澤野家の子供達のプール遊びにお兄ちゃん達が参戦です。私の愛する子供達が、これまた私の愛する光風生達に遊んでもらい大喜びでした。そんな光景を眺めていると、幸せってこういうことなんだと、これから始まるいつもの日常にも期待の寄せることのできるひとときを過ごすことができました。

 こんな時世になってしまいましたが、その中にある喜びや幸せを子供達と一緒にいっぱい感じていきたいと思います。



2020年8月24日月曜日

光風 101号「タイムカプセル」

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 夏休みが明けました。県外生が今日から帰ってきています。そしてこのホームページの更新もしばらくの休憩を取らせていただき、101号の新たな出発となります。新たな出発にふさわしいか分かりませんが、今日あった出来事を紹介させていただきたいと想います。

 開寮日の午前中です。寮生が帰ってくるので準備をしていると、寮本部に一本の電話がかかってきました。光風館の担任と話をしたいというのです。ちょうど本部に居合わせた私は電話に出ました。電話の相手は23回生の光風館の卒業生からでした。23回生と言えば、ちょうど1974年生まれの私と同い年です。高校を卒業して30年近くが経つわけです。話の内容は、30年前光風館を出て行くときに、当時使っていた自分たちの私物を隠したらしく取りに行きたいと言う内容でした。「?????・・・」さっぱり理解できませんでした。そもそも隠したからといって、30年も経てばそんなのあるわけがありません。それでも大分県からわざわざきて探したいというのです。それに、県外から来る人を受け入れられる期間は今しかありません。何よりもその情熱に押されてしまい了承したら、数時間後にはご本人が来られました。大分からですよ!

 来られてよくよく話を聞きました。約30年前に光風館を出て行くとき、どこの部屋かは忘れたけれど、階段を上ったすぐ目の前の部屋の、天井裏を覗くための点検口に隠したみたいです。そして当時、一緒に同じ部屋で暮らした現在長岡市内に住んでいる仲間が体調を崩したため、とにかく元気づけようとどうしたら良いか考えたところ、ふとタイムカプセルならぬ、タイム私物を思い出したそうです。30年前に共に寮生活を過ごした仲間を元気づけるために、はるばる大分から駆けつけ、苦楽をともにした光風館の思い出を共有したいといううのです。これはもう探偵ナイトスクープですよ。そしてなによりあったんですよ。

 中には空の酒瓶があって、思わず私は息子の顔が頭をよぎりました。卒業礼拝の時にもらった花が見事なドライフラワーになっていたり、1991年の地学のノートだったり、着古したTシャツやぼろぼろの鞄。うちわらしき物に洗濯ロープ。私物と言うよりは、明らかに必要なくなった物を置いてったのでしょう。しかし一冊のノートは別ものでした。それは彼が励ましたいと思っていた長岡在住の卒業生が、30年前に将来の自分宛てに書かれた言葉が綴られていたのです。内容を紹介したいところですがやめておきます。見つけてすぐに声を出して読んでくれました。これほど完璧なシナリオはありません。30年前のちょっとしたイタズラが、時を経て感動に変わろうとしているんですよ。そして何より、その一部始終の出来事を2年生のK礼武君とK太郎君が見ていたんです。かれらもこの出来事には驚きと感動を隠せない様子でした。のぞみ寮での3年間がこれからの人生にこんな風に活かされていくというのを目の当たりにしたわけです。何よりの学びのチャンスを与えられたことに感謝する、新しいスタートの出来事でした。光風生たちにも同じようなドラマが待っていることを信じたいと想います。



2020年8月7日金曜日

今週ののぞみ寮 第137号「いってらっしゃい」

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聖句
「主よ、平和をわたしたちにお授けください。わたしたちのすべての業を 成し遂げてくださるのはあなたです。」    

イザヤ書26章12節

 

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 6月の始業からあっという間の2か月でした。「何気ない会話ができる」ことがどれだけ幸せな時であったか。季節の移り変わりを感じることも、言葉を交わしながら共感しあえる仲間がいるからこそ味わえることを、2か月の時の流れの中で幾度となく感じたことでした。凝縮された2か月だったと思います。それぞれの地からお祈りをいただきありがとうございました。「のぞみ寮の皆さんのこと、敬和学園のこと、毎日祈っています」の言葉かけにどれだけ励まされたことでしょう。心と体の健康が守られて、前期の終業日を迎えられたことは感謝の気持ちでいっぱいです。後期始業の再会を互いに祈り合いました。

 コロナウイルス感染拡大で不安の日々を過ごしています。短い夏休み期間。今までのような過ごし方はできませんが、どうぞ、工夫しながらかけがえのない日をご家庭で過ごしてほしいと願っています。

 夏休み明け、皆の笑顔に会えることを祈りながら・・・・・・いってらっしゃい。(小菅)

 

 

~めぐみ館 2.3年生ミーティングから~

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<終業日>

 終業日の登校風景です。「今日で学校も終わりだ!」「家に帰れる!」と喜んでいます。しかし、終業日前夜のこと「またみんなで集まることは出来るのだろうか?」と言う話になりました。そんな話をしていた彼らの答えは、「今できることを精一杯楽しむ」と言うことです。「先のことばかり考えてもしょうがないよ」「離れ離れになるかもしれないけど、その時はまたいつかこうやって集まればいいじゃん!」と前向きな声が聞こえてきました。

 そして、終業日の登校。天気はあいにくの土砂降りで、ずぶ濡れになりながらの登校を覚悟しました。しかし、不思議なことに寮生たちが登校するそのわずかな間だけ、雨がピタリと止んでいました。神様も彼らの登校を促しているような気がしました。さあ元気よく登校です。あ…・・・マスク忘れた。(山﨑)

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自分を・仲間を大切に想うこと

 のぞみ寮では、「セクシャリティ教育」を大切にしています。「性教育」ととらえがちですが、身体も心も、自分も他者も大切に「生きること」そのものを考える時間としています。今回は、1年生対象に行いました。敬和学園には、厳しい「原則」があります。澤野先生が、エピソードを交えながら、「自分を大事にすること」「好きになった相手も大事にすること」「命を大事にすること」を熱く語ってくださいました。1年生の真剣なまなざしが印象的でした。セクシャリティ教育は、保護者様からの願いで始まったと聞いています。3年間の寮生活の中で、計画的に「生」「性」について考えていきます。(小菅)

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~夏休み前の大そうじ~心を込めて磨きあげます・・・

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寮開放期間中①

 「花火したい!」とリクエストがありました。在寮している女子寮合同で花火大会を行いました。準備した400本の花火存分に楽しみました。花火をみつめながら、こうして過ごすことの出来る今に感謝しました。もちろんマスクは必須です。

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寮開放期間中②

 ~思い思いにのんびり過ごしています。~

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 「いってきまーす!!」と、本部に立ち寄りあいさつしてくれます。久しぶりの帰宅が楽しみだと言う思いが、後ろ姿からも伝わってくるようです。

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