2018年2月28日水曜日

光風館通信 2018年2月27日 第504号

< 部屋替え発表 >

 2月21日(水) 来年度に向けて新入寮生を迎えるための部屋替えを行いました。この時期の部屋替えは、3年生が自宅学習期間のため、1・2年生だけで楽しめるような発表をしています。昨年は“宝探しゲーム”のように光風館内のどこかに部屋番号と名前を書いた紙を隠すことをしていましたが、「見つからなくて困った。その日のうちに部屋替えが終わらない」と切実な願いを聞きましたので、今年は時間短縮のため“抽選箱”でサクッと決めました。サッカーW杯組み合わせ発表のように、抽選箱の中に部屋番号と名前を書いた紙を入れ、呼ばれた人が次の紙を引くというように発表してもらいました。初めての発表形式でしたが、なかなか盛り上がりましたね!!

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 今回は、部屋替えする前に撮った各部屋の写真を載せます。1・2年生は約4ヶ月、3年生は約7ヶ月を一緒に過ごしてきた仲間との記念写真。写真を見るだけで今にも笑い声が聞こえてきそうだったり、その部屋の雰囲気が伝わってきたりして、とても嬉しくなります!!
 そして、寮修了・卒業を迎えます。3年生はどんな表情をしてここを旅立っていくのか、1・2年生はどんな想いを伝えて送り出すのか、心から楽しみにしています。光風館48・49・50回生で過ごす、限られた時間を大切にしていきましょう!!(片岡)

 

 

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< 光風館クリスマス特別賞“片岡プロデュース イタリアンスペシャルコース”>

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 しばらく前になりますが、これはみんなに羨ましがってもらうために載せますね!!
 1月26日(金)光風館クリスマス特別賞“イタリアンスペシャルコース”の食事会を開催しました。前菜・サラダ・パスタ3種類・メイン(鴨肉のソテー)・デザートを見事に平らげました!!それにしても、恋バナであんなに盛り上がるとは……。私はこれ以上語りません。(片岡)

 

 

 

 

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2018年2月27日火曜日

光風館通信 2018年2月25日 第503号

< 誕生日おめでとう!! >

 1月24日(水)12月誕生会、1月26日(金)1月誕生会を開催しました。

0225_ko01 12月誕生者からのリクエストは“一から作る漢(おとこ)のラーメン”でした。この誕生会を企画して4年経ちますが、ラーメンをリクエストされたのは初めてです。「インスタントの袋ラーメンでも満足してくれるから、それでもいいだろう」と考えましたが、その考えに待ったを掛けたのは“一から作る”という言葉でした。「この言葉がある以上、袋ラーメンではダメだ!!」というプライドが出てきて、結局“二郎系ラーメン”をイメージして“太麺・モヤシとキャベツたっぷり・ニンニクがっつり”にしました。誕生者みんながモヤシとキャベツをたっぷり乗せている横でS.S君(2年)が「俺、とんこつラーメンが好きだからモヤシとキャベツ乗せるのは外道(げどう)だと思うんですよね」と一言。それを聞いて私も「そうだなぁ!!俺もとんこつ好きだから、わかるわぁ!!…ってか、一般的に料理で使うのは外道じゃなくて“邪道(じゃどう)”じゃない?」と返したら「ニホンゴ、ムズカシイ…。」と照れくさそうにしていた彼の姿は、微笑ましかったです。

0225_ko02 1月誕生者からのリクエストは“餃子”でした。今回は、誕生会を始めるに当たって話し合いを重ねた結果、“自分が食べる分の餃子を包んで、片岡に焼いてもらう”ということになりました。なぜ、自分で焼かないのか…。そう、それは「餃子を焦がす自信しかない!!」というネガティブなのか、ポジティブなのか、わからない理由でした。さらに、自分で焼くよりも“絶対美味しそうに焼いてもらえる”というプレッシャーを私に与えてくる誕生者たち。全ての責任を私に託し、のほほんと焼き上がりを待つ誕生者たち。そのプレッシャーの中でしっかりと焼き上げ、嬉しそうな笑顔を見たらホッとしました。それにしても、餃子の包み方は人それぞれでした。E.M君(1年)は「家でお手伝いをしているから慣れていますよ!!」と綺麗に包み、I.W君(2年)は「初めてやるからわからなかったです〜。」と、言葉でどう表現していいかわからない独特の包み方をしていました。(片岡)

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< 礼拝のお話 >

「発想の転換 ピンチはチャンス!!」    S.S(2年・山口県下関市出身)

 授業中、黒板の文字を見たり、先生の話を聞いたり、近くの席の人の香水の香りが漂ってきたり、教室が少し寒くなってきたように感じたりすることがあります。このように、私たちは日常生活の中で様々な感覚を通して、状況を捉えています。視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚、これら五感をまとめて、私たちは“感覚”と言っています。“感覚を使う”ということは、私たちにとって当たり前で、その働きを改めて振り返ってみることはないでしょう。例えば「今、視覚を使って、このお話を読んでいる」とは考えないでしょう。感覚は、私たちの意志とは無関係に周囲の情報を捉えてくれるものでもあります。

 今日は、私が最近「これは必要だ!!」と感じた感覚 触覚のうちの“痛覚”について話します。要は「痛み」のことです。私たちは毎日の暮らしの中で、体に痛みを感じることがあります。痛いということは、たいてい不快なことです。痛みが無ければと思うようなこともあるでしょう。しかし、痛みを人間の体から無くすことは不可能です。というのも、痛みは人間にとって、とても大切な感覚だからです。

 世の中には「熱い・冷たい・痛い」などの皮膚感覚のない人が実際にいるそうです。「無痛症」という先天性の疾患です。「痛みを感じないとか無敵じゃん!!」と思う人がいるかもしれません。しかし、実際この病気を持つ人は、命の危険と隣り合わせで生きています。傷を負っても気付くことが出来ず、菌が入り化膿してしまうかもしれません。ストーブに触れても熱さを感じないので、やけどを負ってしまいます。胃腸炎・ガンなどの病気も発見が遅れてしまいます。痛みというものは、体が傷ついたことや具合が悪いこと、体に負担がかかっていることを私たちに知らせてくれる、とても重要なシグナルなのです。この働きが欠けていれば、一つ間違えるだけで命を落とす危険に繋がってしまうのです。

 最近、私が所属している器楽部では、よくこんな言葉が使われています。“ピンチはチャンス!!”主に、顧問の先生が使っているのですが、私は少し気に入っています。人は痛みと同様にピンチが来ることも不快に感じます。しかし、「痛みや傷を治すことが出来るのと同様にピンチもまた乗り越えることが出来る!!」そう考えられます。ピンチは人生の壁ですが、その壁が現れたということは、自分が成長するためのチャンスということになります。痛みが私たちに体の不調を知らせてくれるシグナルで、私たちはそれによって治すことが出来るのだとすれば、ピンチを感じたということは人生の壁が現れたシグナルで、私たちはそれによって成長することが出来る。そんな風に考えることも出来ます。不謹慎な言い方かもしれませんが、みなさんぜひ痛みを味わってみてください。ピンチを楽しんでください。そうすれば自分自身の存在を確認することが出来て、より人を大切にして、人生を楽しむことが出来るでしょう。



2018年2月14日水曜日

めぐみ館通信 2018年2月10日 第92号

新しくされていく時間の中で 

 3年生が家庭学習期間に入り1.2年生だけの生活が始まり2週間が経ちました。

 冬休み明けの夕礼拝のメッセージは3年生が「ラストメッセージ」としてお話をしました。後輩達に残したいメッセージを一人一人が心を込めて話しました。

 それぞれの物語のある3年間。何も起こらないはずはない。山あり谷あり谷あり山あり。3年生のラストメッセージに共通していることがありました。それは「めぐみ館が大好き」だということ。「めぐみ館で仲間と過ごすことができて幸せだった」こと。あんなにバラバラだった私たちが融合して、強い絆でつながっていることの嬉しさを、それぞれの言葉で語っていました。「帰りたくなる場所になった。」「家には帰りたいが、寮生活は去りがたい」、すでに「敬和ロスです」と語る子もいたほどです。

 彼女たちは個性あふれる関係でした。決して仲が良いとはお世辞にも言えませんでしたが。初めの頃は、他者と向き合うことを強く避けていました。他者との関係をとても怖がっていました。気の合う者同士での時間を楽しんでいました。ミーティングも硬く、重い雰囲気になりがちでした。食事も同じテーブルで食べているのに、共通の話題で盛り上がることはなく、グループ別での会話を楽しんでもいました。

 そんな彼女たちの関係性も、学年を追うごとに少しずつ変化していきました。少しずつ、少しずつですが、お互いの話に耳を傾けられるようになり、自分の話を語ることもできるようになってきました。くじけそうな仲間を支える力が強くなってきました。人を信じられず、ここに自分が存在することさえも自信が持てず、ここに居場所を見つけられずにいた生徒が、仲間の語る言葉で、力を得、ここで生きる、信じる仲間の存在に励まされ、歩みが前進した瞬間を共にしたこともあります。

 お互いの持つ弱さを、受け止めつつも、あきらめずに励まし、支えあう力が強められていきました。必要な時には、優しい言葉かけばかりではない、厳しい言葉を投げかけあうこともありました。

 世代交代をし、めぐみ館を過ごしやすい館にしていきたい。居心地の良く,気遣いができるめぐみ館を築きたい。と彼女たちなりに考え,後輩に伝えたことがありました。結果的には,後輩との関係性を深めるどころか,後輩たちに不信感の抱かせる結果になってしまいました。

  後輩達との関係を何とかしたいと,自分の想いを伝えたのは,今まで自分の気持ちを伝えたり,行動を起こしたりしたことのない一人の3年生でした。静かに,ゆっくり,自分の言葉でその思い伝えました。彼女の話をしっかりと受け止めた彼女たちは,自分たちの言動を改めて振り返るミーティングを行いました。

 「自分たちはルールを通してでしか、後輩たちの関係を持ってこなかった」と…彼女たちは自分たちの言動を振り返りました。残された時間の中で、自分達が出来る事を話し合いました。「自分たちから声をかけ,自分たちから後輩たちとの関わりを求めていこう」と確認し合い、即実行に移し後輩達との交わりをしていました。

 「自分たちがこんなにまとまりのあるチームになれるなんて…」一番驚いているのは,3年生本人たちです。ひとつひとつの出来事を共に乗り越え、積み重ねた事が強い絆となった事を実感している3年生です。めぐみ館が好き,みんなが好き,一人ひとりが,素直な気持ちで語る一人一人の姿を重ねながら幸せな気持ちになりました。 この絆こそが,これからの歩みの中で力となり新しい関係築いて行く糧となると強く信じています。
 めぐみ館内の静けさを感じながら、これから新しく築かれていく生活をどのように育んでいくのか、1.2年生一人一人が思いやりを持って考える時間になることを心から願っています。私も一人一人に寄り添いながら、一日一日を感謝して過ごしていきます。(小菅)

 

 

3年生まとめ合宿の日 ~3年間の思い出も詰め込んで~

 1.2年生の朝のお見送りから ⇒ いよいよ片付け荷作りスタート

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Before ~段取りの良い部屋から、このまま片付くのだろうかと心配な部屋まで・・・~

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After  ~お互い助け合って、最後はすっきり~ 自室に「ありがとうございました」と一礼

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最後の片付けもしっかりと~今年一番の冷え込みの日。路面は凍結、風は吹き付ける中の後片付け~

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これからはじまる新しい環境に備えて、準備を整える時間を過ごせますように・・・~