2020年5月27日水曜日

今週ののぞみ寮 第127号「新しい生活様式」

(聖句)

わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存在するからです。

(コリントの信徒への手紙Ⅱ4章18節)

 

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「新しい始まりには……」

 さすがにここまで来ると何とかして欲しいと言うぐらい、寮生達が恋しくなります。私たちの仕事は寮生がいてなんぼ……。やることないので館内をがっちりきれいにしています。ついにはホールのワックス掛けまでやりました。ニュースではよく「新しい生活様式」という言葉を耳にします。寮でも同じです。3密を避けるための対策が取られています。ホールでの礼拝もしばらくはできなくなります。今までのように、コンロを使って、作った物をみんなでつつき合うことはできません。ということで、ホールの机はすべてキッチンの方へ片付けてキッチンを使えなくしてあります。

 でもこうするとホールの新しい使い方ができます。ワックス掛けてぴかぴかですので、布団を敷いて寝ることができます。もう間もなくすれば、夏がやってきます。休校分を取り返すがために、夏休みが短くなることは間違いありません。暑い中の寮生活が控えていると言うことです。ということで、真夏の夜はホールでクーラー効かせてみんなで雑魚寝。暑苦しい男達のにほい。想像したくないけど、今はそんな日がとにかく待ち遠しい。

 もう少し……もう少しの辛抱であることを信じて、笑い声の絶えないあの日々を待ち望んでいます。なんたって、新しい始まりには、新しい仲間も増えているのだから、楽しみでなりません。                     

(光風館 澤野恩)

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「誰かを想うこと」   

 寮生の皆さん、のぞみ寮の再開がついに決まりました。「再開が決まったよ」と連絡をした時の、皆さんの「嬉しい!」の一言を聞いて、私自身も本当に嬉しくなりました。皆さんに会いたい気持ちがより大きくなりました。

 世界中の人達が、自分の命や誰かの命を守るために、自分自身ができることを精一杯考えて、今も尚過ごしています。私自身、この数カ月「誰かを想うこと」の大切さを強く感じました。外出自粛をすることは、誰かの命を奪わないための大事な行動だということ。このような大変な中であっても、医療現場で必死に命を繋ごうと闘ってくれている人達がいること。私たちの生活ごみを回収してくださる人がいること。誰かが働いてくれているから自分の命が守られていて、私達が生きている社会では、必ず誰かがいて何かしら支えてくれているということを強く感じました。そんな「誰か」に感謝することを忘れずに過ごしていきたいと思います。

 のぞみ寮でも、コロナウイルス感染防止のために様々な対策をしていかねばなりません。仲間のことを想う行動をとりながら、自分と仲間の命を守ることを考えながら、素敵なのぞみ寮生活を一緒に考えていきましょう。皆さんとの再会楽しみにしています。

(めぐみ館 小林渚)

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「感じ合える幸せ……」

 待ちに待った開寮が目前となりました。日程が決まった瞬間、「やった~!」と嬉しくなったのは言うまでもありません。3月の初めに、慌ただしくみんなが帰宅してから長かった3か月間。改めてのぞみ寮生の、みぎわっ子の存在の大きさ、素晴らしさ愛しさを実感させられる毎日でした。静まり返ったみぎわ館での一人暮らしの切なかったこと・・・・・・いつもならみぎわっ子たちとこんなことして、こんな話して、こんな風に笑って……と「いつも通り」だったこれまでの毎日を振り返り、一人でホロっとなることもしばしばしありました。

 ある日届いた1通の手紙にこんなことが書いてありました。「みんなとの当たり前のような毎日の生活の中で、たくさんの愛をもらっていたんだなぁと痛感している。」と。涙が出ました。本当にそうだ。私もそうだ、と。そして、こんな事を気づき感じられる温かい心があることに感激し、みんながこんな人間関係を築き合っていたことにも感激しました。離れていても互いを想い合い、離れていても互いを大切にしあえる寮生たち。きっと一人一人が同じことに気付き、実感したこの3か月間だったのだろうと思います。いよいよ始まる2020年度。この気付きを大切に、互いへの尊敬と愛情を自覚し、表現し、より素敵で温かい寮生活をみんなで創っていきましょう。共に過ごせる時間に限りがあること、「いつも」がある日突然奪われることを経験したみんなだからこそ、より素晴らしい毎日を共に創っていけるはずだと今は心強く思います。

 あと数日、みんなの無事の帰寮とかわいい笑顔が再びのぞみ寮に集えることを祈りながら楽しみに待っています。元気に帰ってきてね!待っています!!

(みぎわ館 森口みち子)

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「今できることを最大限に!!」

 もうすぐ開寮です。本当にここまで長かった。これからやっとスタート。けど新しい生活を不安に思うこともいくつかあります。「進路のことはどうなるのだろう?」「フェスティバルどうなるのだろう?」考えているとキリがないぐらい不安なことは出てきます。そんな時にとっておきの言葉を紹介します。「まあ、なんとかなる」という言葉です。昔、私自身がどうしようもない不安に襲われているときに、救われた言葉です。

 実際に今回の自粛生活。最初はとても不安でしたが、振り返ってみると、色々と大変だけど、まあなんとかなっている気がします。「こんなときだからこそ、今出来ることは最大限にやろう」不思議と割り切ってそんな気持ちになれます。その中で、普段なかなか気がつけなかったことに気がつき、感謝の気持ちを持って過ごせたことは、すごく貴重でした。

 これからの新生活で、不安な気持ちもあるかと思います。でも大丈夫です。パワーアップしたのぞみ寮と寮務教師たちが今か今かと待ち構えています。見た目も心もとても心強い先生たちです。今だからこそ断言できます。皆さんとの再会を心からお待ちしています。

(男子寮 山﨑飛鳥)

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「新しいのぞみ寮を築いていく」 

 この日を待っていました!「ついに寮生のみんなに会えるのか!」と嬉しくなり、ドキドキワクワクしています。電話で話せることも楽しいけど、共に生活して毎日いろんなドラマが起きること、これが寮生活の醍醐味であり、寮生活の楽しさであると感じています。

 休校期間中、もどかしい気持ちを感じながらたくさん我慢して、今までの生活を振り返りながらいろんなことを考えてきたことでしょう。その時間がこれからの成長に繋がっていくと信じています。

 また、今までの日常生活が大きく変えられていく中で、不安も大きくなっていると思います。そんな時だからこそ、新しい仲間と出会って、不安なこともこれからの夢も語り合っていけたらいいなぁと考えています。そして、「ここが自分の居場所である」とひとり一人が感じてくれることを願っています。

 これからの寮生活は新しいスタイルへと変わっていきます。そこには寮生のみんなの協力と知恵が必要になってきます。「私たちが新しいのぞみ寮を築いていくんだ」というチャレンジ精神を持って、共に生きていきましょう!再会を心から楽しみにしています!                           

(大望館 片岡自由)

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「のぞみ寮生を想いながら」

 寮生の皆さん、待っていた新学期がもうすぐ始まりますね。わたしも皆さんがのぞみ寮に帰ってくるのを待っていました。今、世界中で大変なことが起こっていますが、出来ることをできる範囲で続けていくことが大事だと思っています。今までとは違うこと、戸惑うことも多いですが、寮では一人ではありません。仲間がいます。お互い助け合ったり、気遣いあったり、力を合わせて一緒に生きていきましょう。

(寮事務 瀧澤さやか)

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「恵みの祈り」

  慌ただしく帰宅になった3月のあの日。こんなにも長い休校になることを誰も想像できませんでした。それぞれの場所で、皆さんひとり一人が自覚を持って生活したことが再開の時につながっていることを思います。あの時の私には、どこかまだ自覚が足りなかったことを今はとても恥ずかしく思います。自分自身の行動に責任を持つことの自覚を新たにしています。

 正直3ヶ月の日々は長かったです。のぞみ寮生のことを思わない日はなかったです。皆さんと育む時間が温かく、強く、深く、愛おしいことであったかを思わされました。

 のぞみ寮寮務教職員で、再開に向けての会議、準備に時間を重ねました。のぞみ寮の会議は、いつも聖書を皆で輪読し、祈り、始まりますが、この3ヶ月の時を通してあらためて祈ることのできる恵みとのぞみ寮生のことを思いながら共に祈りを合わせる仲間の存在を実感することができたことは大きな喜びでした。

 ようやく再開の目途が立ったことはとてもうれしい事です。けれども今までと同じようにいかないことも多くなるでしょう。2,3年生は、互いに知恵を出し合って、工夫して楽しく過ごしていく力を発揮することができる。そして1年生にも頼もしさが伝わっていくと確信しています。出来事ひとつひとつに神様は何を計画してくださっているのかを常に考えることができる心の幅を持ちながら過ごしていきたいと思います。

 のぞみ寮で待っています。

(女子寮 小菅 真子)

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5月生まれの誕生者の祝福です。お誕生日おめでとうございます。

賛美歌21“547番”「生まれる前から」を贈ります。

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室内履きは青色ゾーンへ

ペンキ塗り隊長!?の澤野先生の指導の下、作業しました。のぞみ寮生のことを思いながらの作業は、進捗が違います。動きも軽やかです。今回は、澤野隊長の評価も◎でした。(小菅)

 

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各館ラウンジ、ホールは皆が集う場所です。今までの雰囲気を保ちながらも、三密にならないように、空間を設けました。各館ホール、ワックスかけをしてピカピカです。

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手洗いが一番の感染予防につながります!!

まずは、帰寮したら玄関で消毒!!各館、各箇所に消毒液を設置しています。

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各館、本部の玄関先には、次亜塩素酸水の消毒液を設置しています。

くつ裏の消毒は、ウィルス除去に効果あり!

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外ぐつ、室内履きの場所を分けるために、すのこを敷きました。

 

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各館「新しい生活様式」に向けての工夫

手洗い、消毒はスムーズに行えるように改善しました。みんなで集う場所も3密にならないように工夫しています。一人ひとりの意識の積み重ねがみんなの命を守ります。みんなで力を合わせて実践していきましょう。(小菅)



2020年5月25日月曜日

寮長日記「本田圭佑選手の 困難との向き合い方」

   「本田圭佑選手の 困難との向き合い方」

2020年5月23日(土)  寮長  東 晴也


 「僕の場合、困難と向き合ってる時間が長いのか、それを楽しめないようじゃ、人生やっていけないと思うんですよね。だから僕がいつも壁にぶつかった時に自分に言い聞かせているのは、『これを体験できるのは世界でオレしかいない』この状況下にいる人間は66億人の中で僕だけなんですよね。『こんな貴重なことはない。目いっぱいやりきれ。目いっぱい生きる』と」(プロフェッショナル仕事の流儀『本田圭佑スペシャル』NHK)
 GW中にたまたま観たテレビでの本田選手(プロサッカー)の言葉だ。この番組は2014年6月に放送されたもので、再放送だった。みなさんにはこの言葉はどのように響くのだろうか。これは、モスクワのチームからイタリア・ミラノにある名門クラブへの移籍交渉が決裂した後の本田選手の言葉らしい。
 夢にまで見た舞台への道が断たれた瞬間、人はそれをどう受け止めるのだろう?本田選手は、この困難を「貴重」と前向きに受け止め、「目いっぱいやりきれ」と自らを精一杯鼓舞しているように、私には見える。
 今、目の前の多くの出来事が、新型コロナウィルス感染拡大のために中止、延期、休業となっている。甲子園も中止。今年の夏の大会に向けて、長くて寒い冬の間にトレーニングを積んできた我が敬和学園生の胸中は察して余りある。この番組によると、実際この数カ月後に、本田選手は念願のイタリア・ミラノの名門クラブへの移籍を実現させた。それは「困難」を「貴重」ととらえ「目いっぱい」やった結果かもしれない。番組では、その過程で、利き足ではない右足でのシュート練習を徹底したと紹介されていた。
 コロナ禍をあえて「貴重」な機会とすれば、あなたにとって「目いっぱいやる」ということは、何をどうすることですか?ワクチンや治療薬が新潟のクリニックにも置かれる頃、あなたの努力の成果が、夢ではなく現実のものとなっているかもしれません。
  「こんな貴重なことはない。目いっぱいやりきれ。」(本田圭佑)



2020年5月20日水曜日

寮長日記「元『ブルゾンちえみ』さんの選択 -自分を偽り続けるのは限界-」

 「元『ブルゾンちえみ』さんの選択 -自分を偽り続けるのは限界-」

2020年5月20日(水)  寮長  東 晴也

 

 「『ブルゾンちえみ』というペルソナをつけて、自分とはまったく違う性格を演じることは本当に楽しかった。それによって自分自身を解放できて、何度も救われてきたのも事実です。でも、仮面をつけて自分を偽り続けるのはもう限界でした」(『婦人公論』5月26日号より)
 某Yニュースが紹介する5ページにもわたる藤原史織(元ブルゾンちえみ)さんの「独占告白」を読んだ。「そうだったんだ……」本当に他人が何を考えているのかなんてわからないものだ。以前、みぎわ館の夕拝後のお楽しみ会で、この「ブルゾンちえみ」のキャリアウーマンの真似を48回生のNさんがみんなの前で熱演してくれたことがあった。派手な化粧と自信たっぷりな振る舞いとあの「35億」という名言で、その場を一気に盛り上げてくれたのを覚えている。
 芸能の世界に生きる人達は、カメラやメディアの向こう側にいる視聴者を意識して発信・発言するものなのだろうと思う。だから当然、視聴者とか大衆が期待することを言ったりしたりするものなのだろうし、そうしなければ視聴率とか制作会社などそもそも成り立っていかない。芸能人たるもの常に期待される自分の役を演じながらメディアに登場しているのだろうと思っていたが、どうもそうでもないらしい。
 「インスタのフォロワーは220万人ぐらいいる」有名人だから「本当の私」をあえて公開するという新たな戦略に打って出たのだろうか?いや、たぶん違う。「限界」という言葉は、演出ではなく本音なんだろう。そんなご本人の真面目さをこの記事から感じた。
 ひよこは自ら卵の殻を内側から破らないと生きられないらしい。自分を出せずに苦しんでいる生徒が「仮面をつけて自分を偽り続けるのはもう限界です!」と言えたなら、「自分探し」の大きな一歩になる。彼女の生き方が、苦しんでいる生徒の背中を押すものであったら嬉しい。
 ハイリスクを覚悟で新しい自分を生きはじめた藤原さんの今後が楽しみだ。



2020年5月14日木曜日

寮長日記「医療従事者はヒーロー -バンクシーの新作-」

  「医療従事者はヒーロー -バンクシーの新作-」


2020年5月14日(木)  寮長  東 晴也


 本当ならGW明けの敬和のキャンパスは、6月初旬開催予定のフェスティバルに向けた練習風景一色になる。放課後になると生徒はそれぞれの持ち場に散ってダンスの練習をしたり、駐車場でパネルを描いたり、演劇の台本を書いたり、衣装を縫ったり……。もちろん、普段の勉強、部活の大会、英検の準備、生徒会の活動、寮の役割……。まぁよくもこんなにいくつものことが同時に出来るものだと感心してしまう。それが今年は、まだない。そんな特別な年になった。
 『医療従事者はヒーロー』(毎日5/8)こんな新聞のコピーが目に留まった。英国を拠点に活動している匿名のストリートアーティストのバンクシーの新作が紹介されていた。「バンクシーの新作が6日、英南部サウサンプトン総合病院に届いた。新型コロナウィルス感染者の治療にあたる看護師がモチーフで、医療従事者への感謝の気持ちがこめられている。1メートル四方のモノクロ画には、小さな男の子が看護師の格好をした人形を手に遊んでいる様子が描かれている」とのこと。
 この絵画はバンクシーの公式HPで観ることができます。ぜひご覧ください。彼の本意はダ・ヴィンチ同様解らないが、私はこのメッセージを肯定的に受け取った。というのも、校医の山口先生(本校4回生)のお働きから本当にそう感じるからだ。この事態の中で、医学的な見地から、のぞみ寮が何をどう準備し対策すべきかを厳しく的確に指導して下さる。
 昨日、若い力士が亡くなった。若く体力があっても感染後、亡くなっていく現実がある。緊急事態宣言の一部解除を前にして、科学に裏付けられた知性をもって、全てをご存じの神様に祈りながら最善の準備をして行きたい。



2020年5月13日水曜日

今週ののぞみ寮 第126号「幸せな気づき」

(聖句)

主がすべての災いを遠ざけて あなたを見守り あなたの魂を見守ってくださるように。 あなたの出で立つのも帰るのも 主が見守ってくださるように。今も、そしてとこしえに。

(詩編121編7.8節)

 

 

再開(再会)と新しい出会いの日に向けて 

 カレンダーでは立夏を迎えました。清々しい風が吹くこの頃です。概ね5月末まで休校が延長され、皆さんと会える日も先になりました。

 週1度は、必ず各ご家庭にご連絡をさせていただいていますが、受話器を通しての会話に大きなエネルギーが秘められていることを実感します。生徒さんとの話の中に「離れていても、相手のことを思うことが出来、また仲間たちに大切に思われていることを実感しています」と私たちも励まされています。一日一日、仲間と育んだ時間が、今離れているこの時間を通して、幸せな気づきを得ていることにうれしさがあふれます。またそこに携わる私たちの責任を思い、気持ちが引き締まります。

 のぞみ寮では、再開に向けて話し合いを重ね、また準備をし、毎日を過ごしています。私たちの思いは一つです。皆さんとのぞみ寮で愛おしい毎日を共に過ごしたい!その願いが叶うよう、もう少し、それぞれの場所で、「命を守ること!」を心に刻み、私たちひとり一人の行動が「命につながっていくこと」を思いながら過ごしていきましょう。

 何かご心配なことがありましたら、のぞみ寮本部までご連絡ください。心と体の健康が守られますようにお祈りしています。

 この状況の中でたくさんの方が働いてくださっている。そのことを覚え、感謝して過ごしていきましょう。(小菅)

 

 

安心して寮生活をスタート出来るように、寮スタッフが各館の見回りをしました。みんなで確認をしていくことで、アイディアも出てきます。

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めぐみ館の玄関内プチ改造

外靴の底にもウイルスが付着しているそうです。今までは、外靴、室内履きの履き替え場所が混在していましたので、清潔を保つために「すのこ」を敷きました。

 

*めぐみ館2、3年生へ

各自の靴箱の場所を変更しています。対応よろしくお願いします。

 

 

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 寮生活再開に向けて、消毒、掃除、環境を整えています。負担にならず、毎日気持ち良く行えるように知恵を出し合っています。

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ワックスがけ名人澤野先生! VS おおざっぱな女子寮スタッフ!

 澤野先生の指導の下、各館のホールのワックスがけをしています。(ほとんど、澤野先生が磨いてくれているのですが・・・・・・)ぴかぴかになった床を見ながら、ここにみんなが集まることに思いをはせています。



2020年5月12日火曜日

寮長日記「NHK朝ドラ『エール』に思う神様と人との関係」

「NHK朝ドラ『エール』に思う神様と人との関係」

2020年5月11日(月)  寮長  東 晴也

 

 NHK朝の連続テレビ小説『エール』の5月8日放送の終盤のワンシーンが心にしみた。
 (裕一)「父さん、俺、家族捨ててきた。」
 (父) 「おめえが捨てたって、俺はおめえを捨てねえ。安心しろ。」
 (裕一)「父さん、ありがとう。」
 これは、夢を追いかけて家を出て行く息子を受け止めて背中を押す父子のシーンでの台詞だ。家を捨てて、自分の夢のために鞄1つで上京しようとする息子に対する父親の包容力全開のシーン!私はジーンとしてしまった。
 その理由を自分なりに考えてみた。一つは、「この父親は凄いな!私は父親としてどうなんだろう?」という素朴な感想だ。もう一つは、この関係が「神様と人間の関係」のように思えたからだ。聖書には「放蕩息子のたとえ話」がある。父親からの遺産を父の生前に要求した息子が、放蕩の限りを尽くして、いよいよ自分の食べる物さえなくなった時に、悔い改めて父のもとに雇い人として戻ろうとした時、父はその息子を大歓迎して迎えるという有名な話だ。この話は、イエスが「神の愛」をわかりやすく民に説いた時に話された話らしい。それをその時に思い出した。
「そうだ。きっと神様はこんなふうに私たちを受け止めて下さっているに違いない。」
 ありのままの自分を受け止められた裕一は、自分ならではの生き方を精一杯していく、のだろう。(まだ知らないけど。)
 また、この青年裕一の奥さんになる音の実家の居間には、なんと敬和学園の建学の精神「敬神愛人」の書が掲げられていた!私はすぐにNHKにメールでその出典を問い合わせたが、未だに回答がない。まぁそれはいいのだが、今回の朝ドラ、コロナ禍に疲れた私の心にたびたびしみじみとした感想をもたらしてくれる。皆さんも良かったらご覧下さい。



2020年5月9日土曜日

寮長日記「歴史の中で今の時代をどう観るか?」

  「歴史の中で今の時代をどう観るか?」

2020年5月8日(金)  寮長  東 晴也


 新型コロナウィルス感染症が世界的に猛威を振るっています。このウィルスは人を介して感染拡大するため、人間同士が物理的に近づかないことが重要な予防策とされています。
 学校が臨時休校となり2か月が経ちました。少しでも早く皆さんと再会し、学校を始めたいところですが、日本中が「緊急事態宣言」である以上、もうしばらく我慢が必要です。
 さて、このようなウィルスの感染拡大によって社会が大きく変動した代表的な事例として、高校世界史の教科書には「黒死病(ペスト)」が紹介されています。
 「また14世紀にはいると気候が寒冷化し、凶作や飢饉、黒死病(ペスト)の流行、あいつぐ戦乱などで農業人口が減少した。このため領主は荘園での労働力を確保するために農民の待遇を向上させなければならず、農民の身分的束縛はますますゆるめられた。……」(『詳説世界史B』山川出版)
 超簡略化すると、農業人口の減少→農民の待遇向上・各地での農民一揆→封建領主の衰退→国王による中央集権化へと移行していきます。ペストの流行等によって、結果的に西ヨーロッパでは封建領主が衰退し、国王による集権化が進んだというのです。
 かなりざっくりした説明ですが、これは数百年に一度の大きな社会変化でした。
 今、私たちもこのような時代の節目に生きているのかもしれません。今を生きる主権者たる私たちの決断が、今後の日本や世界の未来を決めると言っても大げさではありません。
 新型コロナウィルス感染症の終息後、この日本や世界はどのような社会になっていると思いますか?また、どのような社会になってほしいですか?
 ぜひ、みんなで考えてみましょう!夢を語りましょう!未来をつくるのは高校生の君たちです!



2020年5月6日水曜日

寮長日記 推薦図書「住野よる『君の膵臓をたべたい』」

2020年5月5日(火)  寮長  東 晴也


 この作品は明るく社交的なクラスの人気者の女子高校生「山内桜良」と、いつも一人で本ばかり読んでいる地味なクラスメイトの「僕」とのやりとりを中心に構成されています。
 私はこの作品を理解するポイントが3つあると思います。1つは「大切なものは中身」ということ。2つ目は「出会い」。3つ目は「生きるということ」です。
 今日は、この3つ目の「生きるということ」について、なるべくネタバレにならないようにしつつ、本の紹介したい。
 「僕」(以後、「 」は略)の死生観は、桜良との出会いを通して大きく変化して行きます。余命数年の桜良は、「死に直面して良かったことといえば、それだね。毎日、生きてるって思って生きるようになった」というのに対し、「普通に生きていて、生きるとか死ぬとか、そういうことを意識して生きている人なんて少ない」と僕は考えています。まるで逆。その約4ヶ月後、病状が悪化し入院中の桜良のお見舞いに行った僕が、「真実か挑戦」のゲームの中で、考えに考えた結果、桜良にこう質問する。
「君にとって、生きるっていうのは、どういうこと?」
 これ高校生の会話です!それに対して桜良は少し考えてから、真面目にこう応える。
「生きるってのはね、きっと誰かと心を通わせること。そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ。」
 この後、桜良の死生観がじっくり語られる。文庫版で8行分。ここは紹介したいのですが、紙面の関係で割愛。ぜひ読んでみて下さい。しばらくの沈黙の後、僕は
「この時彼女の言葉を聞きながら初めて、僕は僕の奥の奥、底に溜まった本当の想いを見つけ出した。……本当はずっと、求め続けてきた答えが、今そこにあった。」
 自分の中の奥の奥にある本当の思い……気づいてる人、生徒の皆さんの中にいますか?
 私にとってはここが作品の1つのクライマックスでした。これは敬和学園で言うところの立派な「自分探し」です。互いの関係の中で、人生をかけたような対話をし、問いをぶつけ、それに真正面から応答する姿は、小説の中とはいえ立派です。皆さんの中で、生きることに関して、本気のやりとりをした人がどれだけいるでしょうか?また、そのような友達がいるでしょうか?
 私達が「本当に大切なことにいかに出会うか」この作品の中にそのヒントが隠されているように思えてなりません。良かったらぜひ読んでみて下さい。感想は、寮本部の寮長まで。



2020年5月2日土曜日

今週ののぞみ寮 第125号「Let’s try!!②」

(聖句)

思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神があなたがたのことを心にかけていてくださるからです。

(ペテロの手紙Ⅰ 5章7節)

 

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 5月に入りました。新潟も若葉が芽吹き、温かく過ごしやすい季節になってきました。女子寮の周りの草花、木々も次々に色づき始めています。春に順に咲く花々を味わえるようにと前寮長先生ご夫妻が10年以上丹精込めて育ててくださったと聞いています。私も草花のお世話は不慣れですが手入れをしながら、その時々に咲く草花に心を癒やされています。また、手入れをしながら一昨年に植えたレースフラワーが思わぬところに育っているのを見つけました。ひっそりと、でも力強く生え育っている苗を見ながら、今の状況からしっかりと学び、考え、自分に出来ることを丁寧に取り組んでいこうとの思いがわいてきました。のぞみ寮再開を願いながら、皆さんが揃った時に気持ちよく出迎えることが出来るように、皆さんの元気な姿を思いながら、いとおしく庭を整えていこうと思います。それぞれの場所で、踏ん張って、でも工夫しながら楽しく過ごしていきましょう。皆さんの心と体の健康を祈っています。(小菅)

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グランドへ行く坂道の八重桜も菜の花も満開です。

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たくさん話したい私たちですが、話は短く、

ソーシャルディスタンスをしっかりとって過ごしています。

 

 

 のぞみ寮では、毎週日曜日の全体礼拝で、誕生者の祝福をしています。

 3月から臨時休校のため、のぞみ寮のみんなでの祝福が出来ません。

 学校が再開したら一緒に祝福の時をもちたいと思います。

 3月生まれの新2,3年生。

 4月生まれの新1,2,3年生。

 お誕生日おめでとうございます。

 賛美歌21“547番”

  「生まれる前から」を贈ります。

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のぞみ寮スタッフから

のぞみ寮生・ご家族・のぞみ寮につながる皆さんへ

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みんな一緒に乗り越えよう!!

 

 

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Let’s 畑作り?!?なんちゃって!

 

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Let’s 筋トレ!!

 

 

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みんなに早く会いたい!!

 

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最近、ウクレレを始めました。

 

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Let’s マスク作り!!

 

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Let’s ストレッチ!!

 

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ストレッチ始めました。効果は・・・・・・?!

 

 

 

Let’s try!!

今週は、股関節のストレッチを紹介します。 

 

股関節が柔らかくなると…

・全身の血流が良くなる →冷えの解消

 

・姿勢が良くなる。→猫背が治る。

 

・骨盤内の血行が良くなる。→下腹が凹む

 

・下半身の代謝が促進される。基礎代謝が上がる。→むくみの解消。ダイエット効果。

 

などの効果が期待できます。体の中心にあり、様々な筋肉が接していますから、多くの効果が期待できそうです。

 

 しかし、股関節ストレッチには、注意しなければいけないことがあります。

それは、痛いのに無理やりストレッチをしてしまうこと、ストレッチをしたまま寝てしまうことです。

 

 無理して続けてしまうと、筋肉が緩みすぎてしまい、筋力を低下させてしまいます。また、筋肉が炎症し、もみ返しのような痛みにつながることもあるそうです。効果があるどころか筋肉が炎症を起こし、怪我につながります。くれぐれも痛みには注意してください。

 

 

「股関節 左右に揺らす動き」

目的:股関節周りの筋肉をほぐす。ウォーミングアップ。
ポイント:力を抜く。痛くなるまでやらない。

①膝を立て、体育座りのような体勢です。

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②手を後ろについてください。

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③  ②の体勢で両足を左右に動かしてください。

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④  ③の動きを計20回、1〜3セット行ってください。

 

 

 

「股関節 前後に動かす」

目的:股関節の筋肉を伸ばす。

ポイント:ガニ股に足を開く。痛くなるまでやらない。

 

① 四つん這いのような体勢になります。このとき外側のくるぶしを天井に向け、ガニ股になります。(写真、見辛くて申し訳ありません…)

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② お尻を突き出すように、重心を後ろに移動します。手で少し押してもいいかもしれません。少しキツイと思った場所で5秒キープしてください。

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③  ②が終わったら、重心を前へ移動。緩めましょう。

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④  ②〜③の動きを1分繰り返しおこなってください。

 

 

 

「股関節 前後に動かす 肘付きバージョン」

  先ほど紹介させていただいたストレッチの肘をついたパターンです。肘から先を地面につけた状態で行ってください。こちらのストレッチも上記と同様に動かしてください。

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 股関節は複雑な筋肉が多く、様々なストレッチの形があります。今回ご紹介させていただいたストレッチは、ほんの一部です。ぜひお試しください。

 そしてくれぐれも痛くなるまでストレッチをしないように注意してください。(山﨑)

(ストレッチ指導・モデル 山﨑)