2019年3月29日金曜日

みぎわ館通信 2019年3月16日 第298号

2018年度を振り返りながら☆

 この1年間も、生徒たちと本当に楽しく毎日を過ごすことが出来ました。毎日、誰かと笑い合えるということ、あらためて幸せなことだなあと感じずにはいられません。
 51回生が入寮した春、51回生も先輩たちも、緊張しながら新しい出会いに心ウキウキさせて、新しい出会いから1年がスタートしました。今は、新入生に向けてお手紙を書いたり、自分たちの写真を準備したりしていますが、51回生たちもこうしてこのみぎわ館に迎えられたのだと思い出すと、本当に1年間ってなんて早いのだろうと思ってしまします。「新入生に向けて、なんて手紙書こうかなあ……」と言っている51回生達の表情は、もう先輩になりつつあります。早く新入生に会いたくてたまらないみぎわっ子たちを見ていると、私もなんだかわくわくしてきます。
 50回生は、来年度はラスト1年の敬和生活になります。フェスティバルの話題や、自分の進路実現に向けてオープンスクールに行く話などすることが増えました。3年生に向けての準備が始まっていることを実感します。学校や進路のことだけでなく、寮生活においても最上級生としてどう過ごしていこうか考えています。新入寮生のサポートを、今度は3年生という立場からどのようにしていったらよいか、それぞれの委員会をさらに盛り上げていくために学年で話し合いながら、みぎわ館をリードしていく準備を自分達で始めている50回生達です。
 この一年間、保護者の皆様にも遠くからたくさんの励ましをいただき感謝いたします。時に泣いて家族に電話をかけるみぎわっ子の姿を見ると、家族の方の心の支えの大きさを実感いたしました。保護者の皆様と一緒に、また来年度もみぎわっ子たちの歩みを見守っていけたらと思っております。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。(小林)

 

入寮がきまった52回生達へ、入寮前に電話で楽しく会話をして緊張をほぐしてあげようとするみぎわっ子たち

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みぎわ館3年生を送る会の様子

 みぎわ館での思い出の写真を集めるゲームをしたり、各学年からの出し物をしたりと楽しい夜となりました。1・2年生だけでなく、3年生の出し物もありました。最後の3年生からの一人一言の言葉と歌を聞いて、みんな大号泣でした。3年生との最後の時間を思う存分満喫したひと時でした。(小林)

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2019年3月28日木曜日

みぎわ館通信 2019年3月14日 第297号

50回生と51回生で、3年生へのプレゼント作りと出し物の練習

 みぎわ館では3年生卒業の際、2年生がみぎわ館からのプレゼントとして、3年生に贈り物をあげています。毎年、素敵!と思わされるプレゼントを生徒たちは提案してくれます。
 2年生に贈り物を考えてほしいことを提案すると、3年生にアンケートをとろう!ということになりました。アンケートをとって、3年生が確実に欲しいと思うものをあげたい……。それが2年生の考えたことでした。
 アンケートをとりその用紙を見せてもらった私は、アンケートの答えに感動しました。3年生達の大半が欲しいと答えたものは、「愛情」「みんなからの気持ち」だったのです。新生活で使える49回生でお揃いの物が、何か答えとして返ってくると思っていた2年生も私も、まさかの答えに驚きました。
 みぎわ館で一緒に過ごした、可愛い後輩たちからの気持ちで充分と思った3年生達。とっても素敵だなと思いました。みぎわ館で出会った後輩達がくれる愛情は、お金をいくら支払っても買うことができない、それぐらい価値のあること。可愛くて素敵な後輩たちからの愛情が一番欲しい。そう思える3年間をみぎわ館で過ごしてきたと思うと、寮生活って本当に素敵!と気づかされました。そして、3年生達にそう思わせた1・2年生達の存在も、あらためてステキ!と思えた瞬間でした。(小林)

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3年生へのプレゼントは、メッセージをビン詰めにしてあげることにしました

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寮修了礼拝の各館の出し物の練習も気合が入りました!

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みぎわ館からのプレゼントを手にして、笑顔いっぱいな49回生達!

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礼拝のお話

「優しさについて」1年 W.H

 みなさんは、「優しさ」についてどう思いますか?困っている人を見つけた時に声をかけてあげる。いじめられている人がいれば助けてあげる。このようなことが、小さい頃の私の「優しさ」へのイメージでした。ですが、年を重ねるごとに、これらのことが、口に出すのは簡単でも、実行するのは難しいと思うようになっていきました。
 どのようなことが本当の優しさなのか。中学生の頃の私はとても悩みました。例えば、ある人のペンケースが机の上から落ちてしまいました。私は、そのペンケースを拾いました。ただ、その人のペンケースが私の近くに落ちたので、私は拾ってあげようと思っただけなのに、「触らないで」と言われてしましました。私は「善」、「良いこと」と思ってやったことが、その人には偽善のように思われてしまいました。
 このような相手に対する思いやりの気持ちは「優しさ」の一つです。ですが、人によって感じ方やとらえ方は違うので、この頃の私は自分の行動や発言で相手に偽善者だと思われるかもしれないと考え、自分の行うすべてのことに自信が無くなりました。
 ですが、このみぎわ館に入寮してから様々なことに気付き考えました。一つは思いやりの気持ちがぶつかって喧嘩になってしまうことです。これは、51回生のある日のミーティングで気づいたことです。私は今まで喧嘩はよくないものだと勝手に考えていました。相手のことを思って反論するのは悪いことだけではなく、良いこともあるのではないかと思いました。それも、その人なりの優しさなのではないかと、理解することも必要なのではないかと考えました。
 二つ目は、私がもらった寮の先生方からのバースデーカードに書かれていた、「人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい」という聖書箇所についてです。私は、こんな当たり前のことをすっかり忘れていました。だからこそ、今からでも自分が考える優しさを少しずつ出していこうと思いました。
 そして三つ目は49回生の方々の姿から気づいたことです。私は相手に対して優しく接することだけが「優しさ」だと考えていました。時に厳しくなることもまた優しさの形なのではないかということです。優しさは相手を思いやることです。だからこそ、時に厳しくなることも必要だと気づくことが出来ました。
 



2019年3月25日月曜日

めぐみ館通信 2019年3月20日 2018年度最終号

1年間の歩みを感謝します

 無事学期末を迎えることが出来たことを心から感謝しています。終業日前日の夜、のぞみ寮の閉寮礼拝後、めぐみ館にもどり、めぐみっ子たちとあらためて1年の歩みを神様に守られて過ごすことが出来た感謝の祈りの時を持ちました。祈りの日々に守られた1年間でした。
 平日は各館で礼拝を守りますが、めぐみ館では館の礼拝開始前に、その日の司会、奏楽、お話に当たっている3名と礼拝委員のYさんとCさんで、礼拝に備える祈りの時間も大切にしています。卒業生(49回生)の礼拝委員を担っていた、Sさんの提案で始まった祈りの時間です。世代交代後も継続されている時間です。
 礼拝の時をもっともっと大切にしていきたいと語ってくれる礼拝委員のYさんとCさんです。「入学した時は、讃美歌を歌うことはとても緊張していた。今では心が落ち着く時間になっている」と話してくれるめぐみっ子がいました。その語る言葉にうなずくめぐみっ子たちもいました。礼拝の時が「自分と静かに向き合う時間になっている」と話してくれるめぐみっ子もいます。私自身もめぐみっ子との祈りで励まされています。
 私たちは評価し合う関係ではありません。一人ひとりの存在を互いに大切に認め、許し合う中で心を育んでいけるよう、心と体を存分に動かしながら、大切なことを見つけられる経験を積んでほしいと願っています。1年間それぞれの地からお祈りをしていただきありがとうございました。この1年の歩みを感謝いたします。1年間ありがとうございました。(小菅)

 

 

 

3月16日(土)2018年度終業日の登校風景

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気持ちを言葉にして伝え合うこと

0320_me21 終業日を前に、1年間をみんなで振り返りました。一人ひとりが自分の言葉で気持ちを語っていました。仲間の語る言葉に真剣に耳を傾けながら自分の思いと重ねている姿も見られした。それぞれに自分と向き合い過ごした1年でした。ぶつかり合った出来事を語るめぐみっ子もいました。今となっては笑って話せる出来事になっているのです。Rさんは、一人ひとりに向けてメッセージを語ってくれました。Cさんは、語りに合わせてピアノ伴奏を即興でしてくれ、その場を一段と盛り上げてくれました。
 涙あり、笑い声ありひと時でしたが、関わることでしか深められない絆と恵みが寮生活の中にあることをあらためて実感する時となりました。(小菅)

 

 

 

 

4月の出会いの日まで待ちきれない!

 52回生を迎えることを心待ちにしているめぐみっ子たちです。同室になる1年生への手紙も一人ひとりが心を込めて書いていました。先輩たちから届く手紙。自分たちも先輩からの手紙に元気をもらい、寮生活の不安が少し和らいだと話してくれるめぐみっ子。一足早く電話でのやりとりをしました。「緊張する」「ドキドキする」「何をはなしたらいいかなぁ?」と心配な言葉を口にしていたものの、実際新1年生との話が受話器越しに始まると途端に表情はにこやかに、途切れることなくにぎやかなやりとりをしています。なかなか受話器を置けず、次にスタンバイをしている仲間からせかされる場面もありました。会話を通して、4月からの生活に胸が膨らむめぐみっ子たちでした。(小菅)

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4月からの生活はまかせて!! ~各階のフロアメンバー~

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 桜のつぼみの膨らみを日に日に感じます。毎春この桜の木の下で集合写真を撮影しています。今年は例年よも早い開花のようです。終業後の静けさの中、新学期早々の撮影が今からとても楽しみで、めぐみっ子たちのにぎやかな声を思い浮かべ一人微笑んでいます。春休みのひと時、エネルギーを充電して新学期に会える日を待っています。いってらっしゃい。(小菅)



2019年3月16日土曜日

みぎわ館通信 2019年3月13日 第296号

感謝の気持ちをこめて☆

 49回生が自宅学習期間に入って帰ってくるまでの一か月間、3年生達の存在がどれだけ大きかったことかと実感しました。いつも笑いの渦を起こして、みぎわ館の雰囲気を盛り上げてくれていたこと、1・2年生に「しっかりしてね!」と注意をしてくれていたこと。そんな3年生達がいたからこそ、自分達の寮生活が充実した日々になっていたことを、1・2年生と一緒に、私自身も気づかされました。

 学校と寮の3年生を送る会に向けての準備で忙しい日々を過ごしました。今年も2月中は、3年生を送る会の出し物を考えたり、プレゼントを準備したりと大忙しでした。でも、1・2年生はどんなに忙しくても、心を込めて準備をしてくれていました。「3年生に感謝の気持ちを伝えたい。」と、「3年生大好き。」と、そう思わせてくれた49回生達、すごいなと思わされます。3年間、振り返れば、山あり谷ありでした。「寮に帰りたくない」という仲間がいても、絶対に手を離そうとはしなかった49回生たちの強い絆は本当に太く、強いものでした。「何があっても、楽しく笑いに変えてしまえば寮生活は楽しくなる」ということを教えてもらいました。

 3年生たちの背中を見ることはもうできません。いつまでも泣いていたいけれど、49回生が次のステージに進んでいったように、50回生・51回生も来年度に向けての歩みが始まっています。49回生という学年の凄さを自分たちが超えるのだ!という想いをもって、力強く、歩み始めていってほしいと、願っています。(小林)

 

 

 

みぎわ館3年生を送る会の出し物の準備をする51回生☆

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礼拝のお話

「敬和という学校」 1年 K.R

 皆さん私が今、はまっているものが何か知っていますか?知る人ぞ知る、知らない人は知らない、私が一体何にはまっているかというと、「ゲゲゲの鬼太郎」です。リアルタイムで見たり、長期休みさえあれば、東京の調布にある「鬼太郎茶屋」に行ったりとはまっています。ある一話を紹介したいと思います。

 ある日のこと、子供たちが次々と消えていくという事件が起きます。しかし、「三丁目の墓地で呪文を唱えると、あるはずのない四丁目が出てきて、その中に入ると妖怪になるための妖怪学校がある」という噂を鬼太郎は聞きます。行方不明事件と何か繋がりがあるとみて、鬼太郎は妖怪学校に忍び込みます。そこで鬼太郎が見た光景は、妖怪たちと行方不明だった子どもたちが楽しく授業をしている風景だったのです。私は、その授業シーンとその後のシーンのセリフが印象に残りました。

 まず、気になった授業シーンですが、先生をしているかまいたちが、居眠りしていた生徒に問題を投げかけます。生徒はびっくりして慌てて答えたのですが、かまいたちは「惜しいね。考え方はあっているよ。」と、褒めたのです。私はとくに違和感がありませんでした。なぜ、違和感がなかったのか、そのあとのシーンで分かりました。あとのシーンのある言葉です。「学校は、型からはみ出た生徒を切り落とすからね。それに、学校は一人の一歩より、百人の一歩を優先する。一歩も歩けないような子は無理にでも歩かせようとする。」

 この言葉を聞いた時、私はハッとしました。それは妖怪学校と敬和は似ていると思ったからです。妖怪学校は現代の学校の風潮とまったく逆に描かれています。生徒のやりたいことを好きなようにやらせてあげて、授業でも叱るのではなくて、逆に生徒の考えを後押ししてくれます。まさに、敬和のようではないですか?ということは、敬和は、現代の学校とは逆で、先生と生徒が互いに信頼できるような、素晴らしい夢のような学校だと私は思います。そして、そんな夢のような学校の寮の中で生活できていることを、私は誇らしく思います。

 

 

 

「小さな思いやりと小さな優しさ」 1年 M.Y

 私の家族のあるプチイベントをちょっぴりお話します。わたしの家族は、いつもはしっかりしているけれどふざけだすお父さんと、何にでも一生懸命なお母さんと、毎日毎日野球に打ち込んでいる弟と私、そして犬の4人と一匹家族です。

 みなさんは私がアイスクリーム大好きなのはご存知ですよね?それは、私だけでなく私の家族も同じです。お母さんが大きいアイスを買ってくると、その夜はみんなでスプーンを持って真剣な表情でアイスを囲みます。そこで開催されるのは、「アイスじゃんけん大会」です。ルールは4人でじゃんけんをして、勝った人上位3人がひと口分アイスを食べることができ、それを繰り返すというものです。そんなことしないで普通に食べれば良いのにと思われる方もいらっしゃると思いますが、私の家族はアイスが大好きなので全員本気です。私は、3・4週目までは勝者3人の中に入ることが出来るのですが、それ以後はなぜだかいつも4位になります。本当に悔しいです。しかし、喧嘩することはありません。なぜだと思いますか?

 全部のアイスが無くなるころには、みんなだいたい同じ量を食べることができるのです。なぜだと思いますか?それは、10週目あたりに入ると、1位の人が4位の人に自分の分をあげるからです。幼い頃、母は私に、思いやりの気持ちの大切さを少しでも分かりやすく、このような形で教えてくれました。自分が欲しかったら相手も欲しいのだから、自分ばっかり食べるんじゃなくて、相手にもあげよう。そんなメッセージがこのゲームには込められているのです。幼い私でもなるほどと思うことができました。

 小さな思いやりで小さな優しさで自分も相手も温かい気持ちになることができます。相手を思う気持ちを忘れず生活していきたいです。