先週末、2年生がホールに集まって何やら作業をしていました。めぐみ館の新テーマのポスター作りをしていたのです。18日(月)の全体礼拝で新しくブロック長になった2年生のWさんが、めぐみ館新テーマについての話をしました。
「めぐみ館新テーマ Go Straight!~曲がりくねってもよくない?」 By 53回生めぐみ館
お話:2年I.W
どんなめぐみ館にしたいのか。
みんなの顔と顔を向かい合わせて、その話し合いはゆるりと始まりました。「みんなはどんなめぐみ館にしたい?」と聞き、一人ひとり順番に答えてもらいました。
「私はずっとある先輩に憧れていて、私もそんなカッコいい、キラキラした先輩みたいになりたい!だから館テーマはキラキラしているのがいい!」
「私は一人じゃなくて、学年だけでもなくて、“みんな”で何かあたたかい雰囲気だとかを作り出して、みんなで歩んで行きたい」
どれも、めぐみの2年生が、敬和学園で、めぐみ館で過ごし、出会った誰かから何かを感じ取り生まれた言葉のようでした。どの意見もその人を表しているようで、なんだか新鮮でした。
お互いがいるから輝くことのできるという意味を込めた「月と太陽」、泣いていても最終的には心を明るくしてくれる(晴らしてくれる)人がいる館にしたいという「泣きっ面に晴れ」、自分たちらしく歩んで行ける館にしようという意味を込めた「My Way」など、テーマを具体的に決めるに当たって、結構な数の言葉があげられました。
そして、だんだんと夜が更けて、「自分たちらしく、目標に向かって道を歩いていきたい」という想いに沿ったテーマはないかと考えていました。すると、Iさんが、何か閃いたのか、目をかっと開き、指をさして、「Go Straight!」と叫びました。「Go Straight」とは、「まっすぐ行く」という意味です。しかし、Tさんはそれに反対します。「曲がりくねってもよくない?」そして、Yさんがくっつけます。「Go Straight!~曲がりくねってもよくない?~で、よくない?」一同は言いました。「おお~!」
そこで生まれたのが、この館テーマ「Go Straight!~曲がりくねってもよくない?」です。え?適当じゃん。そう思うでしょう。しかし、めぐみ館53回生は本気です。このメンバーがいたからこそ作り出すことができた、出会いの中で生まれた館テーマです。
帰りたい館にしたい、あたたかい館にしたいなどの様々な目標に向かって、まっすぐひたむきに歩んで行きたいという思いと、道草をしながら、自由に曲がりくねった道を歩んで行きたいという、どちらの道も大事にして歩んで行こうというものです。誰かの意見を否定し合うのではなく、曲がりくねりながら、めぐみっ子らしく進んで行きたいです。
どんな道を歩んだとしても、みんなで歩むことで、その景色や時間を楽しむことができますように。そして、最後は、いい道を選んできたねと言えるように。私たちは、この新テーマでやっていこうと思います。
テーマ発表の前置きで、2年生みんなで前に出て、3年生に向けての言葉を述べました。先輩から仕事を引継ぎ、不安だけれども先輩たちが作り上げてくれためぐみ館を一生懸命守り抜きます!という3年への感謝の言葉を伝えました。その言葉を聞いて、3年生の卒業の足音が聞こえ始めた気がして寂しくもなりましたが、「愛のプロフェッショナル」である3年生から、教えてもらえることはきっとまだまだあるはずです。3年生からもらった、たくさんの愛を大切にしながら、新しい館テーマのもと、1、2年生一人ひとりが自分らしく、共に手を取り合って歩んで行けることを祈っています。