2013年10月20日(日)~25日(金)まで、通学生を対象に寮体験プログラムが開催されました。普段なかなか細部まで知ることのできない寮生活を体験してもらい、寮生活の素晴らしさ・寮生の頼もしさの訳を知ってもらい、寮生も通学生から大きな刺激を受ける機会に…と毎年開催されています。今年は男女計12名の通学生が参加してくれました。その感想を一部ご紹介いたします。
*T.Y(新潟市中央区)
私はこの一週間、寮に泊まりました。めぐみ館に泊まりました。最初は全然なじめなくて緊張してしまったけど、あっという間に楽しくなりました。普段あまり話したことのない人とも気軽に話せるようになりました。本当に嬉しいです。みんな最初から友達のように接してくれました。部屋のメンバーも良かったです。修養会やオリエンテーションキャンプでは、他の部屋に行くことはなかったけれど、寮ではいろんな部屋に遊びに行きました。館内行事や全館合同行事も面白かったです。いい思い出が出来たと思います。参加して本当に良かったです。ご飯も美味しかったです。寮生だけが食べられるような特別な食事ができたと思います。今まで暇だった自由時間を充実して過ごせました。寮の中ではこの時間が一番好きです。どの時間もいいですが、特にピアノを弾いていると楽しくなります。寮のホールやピアノ室で練習しました。讃美歌を弾くのが一つの楽しみになりました。これをきっかけに弾ける曲をどんどん増やして、ぜひ礼拝の伴奏をしてみたいです。礼拝がさらに楽しみになりました。
学校もいいですが、放課後が待ち遠しかったです。寮体験が終了してしまうのが寂しくなりました。寮体験ができて本当に楽しかったです。すごくいい経験になりました。寮に入れば変われると思いました。ぜひ寮に入りたいです。
*I.K(新潟市東区)
私が寮体験に来た理由は、普段から寮生がどんな生活をしているのかなと思っていたのと、たまに寮のことを寮生から聞いて楽しそうだったということです。実際、寮に来てみてすごく楽しかったです。
1日目に光風館の1年生のみんなでキムチ鍋を作って食べたり、火曜日の夜は部屋のベランダに出て星を眺めました。この日はオリオン座がきれいに見えて、流れ星が3つも見えました。うちだときれいに星が見えないし、そもそも親が星を見るために外に出させてくれることもありません。丁度、流星群が見れる時期だったので、寮体験プログラムに参加してよかったなと思いました。
水曜日には寮体験に来ているWくんを驚かそうというドッキリを光風館の全員でやりました。結果は、Wくんがあまり驚かず微妙な感じに終わりましたが、とても楽しかったです。スマートフォンやゲームが1週間もできなくなるなんて耐えられないと思っていましたが、このようなみんなで楽しむ生活が続けばスマートフォンやゲームがなくても暮らせそうだなと思いました。
< 寮生リレー通信 (第 108 回) >
【新委員長所信表明】
*リサイクル委員会 『ゴミ箱きれいに、心きれいに、未来きれいに』
K.N(2年:東京都八王子市)
今年のテーマは「ゴミ箱きれいに、心きれいに、未来きれいに」です。リサイクルは、今日、あすなどの近い未来のためでなく、何十年も先の私たちの生活や地球のためにあります。遠い未来を守る、地球を守るためには、今日、ゴミの分別を心がけることが必要です。そしてゴミ箱がきれいな今日を積み重ねていくことがリサイクルとしてとても大切なことだと思います。ゴミ箱がきれいになることで心がきれいになる、これを続けることで、未来がきれいになるという、日々のちょっとした心がけからリサイクル委員全体、のぞみ寮生全体の行動としておこしていきたいと思います。
リサイクル委員の今後の活動としては、4館のリサイクル委員長が行っているゴミステーションの清掃と、少しずつになりますが、4館での仕事内容の違いや差を縮めていきたいと思っています。リサイクルがどの館でもしっかりと行われている、分別がされているきれいな館、ストレスのない館を1年間を通してめざしていきます。
これらを達成するためには、ここにいる全員の協力が必要になります。すてきな未来を作る、守るために、かんたんでめんどくさい、でも大切な分別や心がけを全員でしていきましょう。
*整美委員会 『寮みがきは自分みがき! ~今日より明日へ 素敵な自分になるために~』
K.N(2年:新潟県新潟市)
今年のテーマは『寮みがきは自分みがき! ~今日より明日へ、素敵な自分になるために~』です。
今年の整備委員会のメンバーは特別主張があるというわけではありません。しかし皆、館のことをとっても想っているのです。素敵なことですよね。そんなメンバーでテーマについて考えた時、出てきた言葉は「身の周りをきれいにすると自分みがきになるんだって」というものでした。
寮の方、皆が身の周りをきれいにするということはその館がきれいになるということになり、館がきれいになるということは寮がきれいになるということになるのです。
そんな考えで、”みがくことが素敵な自分に近づくこと”になるなら、寮みがきをすれば皆素敵な人になりますね。皆さん、大掃除だけでなく、普段から心がけてみてください。
そして、先程整備委員会のメンバーは特別主張があるわけではないと言いましたが、だからこそそれぞれの館をじわじわときれいに、住みよくしてくれると思います。そのためには皆さんの協力も必要になります。
どうか企画したこと(主に大掃除)に対し、嫌がらず、参加して頂ければと思います。そして、できれば楽しんでください。楽しく且つ積極的に、ホコリや汚れを一つ残らずなくすくらいの勢いで、館や寮の方と協力してできたら、最高ですよね。ご協力お願いします。
最後に宣言して終わります。
我々整備委員会は、少しでも快適に過ごせる寮にするために、日々尽力していきます!
*行事委員会 『あなたの生活に潤いを ~少年少女であれ~』
K.E(2年:神奈川県相模原市)
テーマは「あなたの生活に潤いを ~少年少女であれ~」です。このテーマについて説明したいと思います。敬和生活は友達や先輩との距離もとても近く、様々な行事があり、とても楽しいですよね。しかし本当に楽しいだけかというとそうではないと思います。テストや友達関係、進路などの悩みは絶えないと思いますし、誰もが少なからず疲れを感じていると思います。行事ではそんなみなさんに映画を見て全く違う世界を楽しんでいただいたり、運動でリフレッシュしていただいたりと、寮の行事という時間を通して、生活の疲れをいやしていただければと考えました。
また、“少年少女であれ”という中には子供心を忘れずにという思いをこめました。高校生にもなってくると考え方や行動のしかたが大人びてきます。ですが、行事をする時くらいは子供のような心でおもいっきり笑ったり泣いたりと楽しんでいただければ嬉しいです。
また今年の行事では昨年度以上に様々な種類の行事を各館から4館合同までたくさん企画し、実行していきたいと思っています。それにはなによりも皆さんが参加してくださる事や協力が大切になってきます。私たち行事委員も様々な企画を考えますが、是非みなさんからも“あれがしたい、これがしたい”という要望があればどんどん言ってほしいです。きっといたらない点も多々あるとは思いますが、私たち行事委員も様々な企画が実行できるよう頑張っていきたいと思っていますので、どうか温かい目で見守ってください。
*礼拝委員会 『Warm time ~明日の力へ~』
W.T(2年:茨城県那珂市)
今年度の礼拝委員のテーマは「Warm time ~明日の力へ~」です。
Warm time とはあたたかい時間という意味です。
私たち礼拝委員は、1日の生活のなかで寮の礼拝の時間を大切にしてほしいと思っています。私たちのぞみ寮生は学校では勉強や部活動、さらには生徒会活動に打ち込み、寮生活ではひとりひとりがそれぞれの役割を担い、常に周りに目を向けながら40人程の人たちと24時間共に過ごしています。そのような中で、私たちはひとりになって落ちつける時間があまり持てません。
ですが礼拝は唯一、自分ひとりになれる時間です。自分ひとりになり、自分自身を見つめ直すことができ、決して孤独ではなく、周りのあたたかさに包まれた時間になってほしいと願っています。そして、のぞみ寮の礼拝は生徒ひとりひとりが必ずお話をします。そこで日ごろ思っていること、体験したことなどを自由に話し、話を聞いているひとりひとりが新たな発見をし、明日どのように生きるかのヒントにつながるような礼拝づくりをしていきたいです。
「見よ、わたしは口を開き 舌は口の中で動き始める。 わたしの言葉はわたしの心を率直に表し 唇は知っていることをはっきりと語る。 神の霊がわたしを造り 全能者の息吹がわたしに命を与えたのだ。」(ヨブ記33:2~4)
*生活委員会 『聖く正しく美しく~君と私の0チェック生活~』
W.M(2年:愛媛県大洲市)
今年の生活規律のテーマは「聖く正しく美しく~君と私の0チェック生活~」です。聖書の「聖」と書いて「きよく」と読みます。このテーマにはのぞみ寮での生活をより快適にするために、一人ひとりの生活を見直し、改善するために生活規律委員ができる限りのサポートをして、全員の0チェックを目指していこう、という意味が込められています。こののぞみ寮は集団生活の場です。一人が仕事を忘れてしまったり、一人がわがままを通そうとすれば、周りの人たちに迷惑がかかります。その数がチェックという目に見える形で表されています。そのチェック数を減らしていくことでのぞみ寮生全員が快適にすごせるようにしたいと思っています。そのために各館のルールを見直し、それぞれの館のよい所をまねするなどしてできるだけ4館のルールを統一したいと考えています。
話は変わりますが、みなさんは「ルール」と聞いてどんな印象を受けるでしょうか。自分を縛りつける鎖のようなものですか。確かに、いい印象を持つ人は少ないでしょう。ですが、ルールがあるからこそ集団生活というものは成り立っています。ですから一人でもルールを守らない人がいれば、それをカバーする人が必要になってきます。チェックがつかないからといって、ルールを無視して生活をしていると、その分、周りの人に迷惑がかかっています。ルールとは集団生活において、一人ひとりが快適にすごすためになくてはならないものなのです。中でも、生活規律で決められているルールは、集団で生活する上で最低限できてほしいことばかりです。また、今はルールだから、しないといけないから、と強制されていることでも、社会に出ればできないと恥ずかしいこともたくさんあります。特にあいさつはうるさく言われますよね。そのくらいできて当然なことなのです。そして、決められたルールを守るということも大切なルールです。一人ひとりが周りを気遣って生活すれば、ルールは当たり前に守れるようになり、寮全体がより居心地のよい空間になります。ここにいる全員で、そんなのぞみ寮を作っていけるといいですね。
*食事委員会 『すききらい× もりもり食べよう 毎日ごはんをありがとう。』
T.M(2年:長野県安曇野市)
新しく食事委員になりました、みぎわ館のT.Mです。今年度のテーマは「すききらい× もりもり食べよう 毎日ごはんをありがとう。」です。このテーマは少し子供っぽいと思われてしまうかもしれませんが、伝えたいことをわかりやすく、ストレートに表現したものです。まず私たちが考えたのは、寮での食事が担う役目です。私たち寮生は、3食全てこの友愛間でいただいています。そしてバランスを考えて作られるそれらの食事は、私たちの体と健康になくてはならないものです。そのような毎日の食事を、ぜひ好き嫌いせずにおいしく食べてほしい、そんな願いを込めました。苦手なものは避けてしまいがちですが、この寮生活の中で少しでもチャレンジしてみてはいかがですか。
次に、食事をする時にわすれないでいただきたいものとして私たちが考えたのは、感謝です。こうして私たちが毎日ごはんを食べることができるのは、私たちの見えないところに多くの方々の想いと努力があるからです。まず、私たちの健康を考えて献立を立て、温かいごはんを笑顔で作ってくださる調理師のみなさん。そして大切に育てた食材を提供してくださる農家の方々。私たちのために日々働き、養ってくださる親や、支えてくださる人々。そんな温かいものが食事の背景にあることを忘れないでいたいです。そして何より、私たちが生きるためにたくさんの命をいただいていることを覚えていますか。食事を前にした時、感謝していただきますと言えたらいいですね。1年間どうぞよろしくお願いします。
< オープンスクール労作 >
「オープンスクール」
S.Y(2年:奈良県北葛城郡)
私はオープンスクール労作で学んだ事があります。それは、『誰かの為に働く喜び』です。
今回私は初めて労作に参加させて頂きましたが、失敗の連続でした。学校案内での説明がうまくできなかったり、目を見て話せなかったり、変な間を作ってしまったりと、思い出すだけで恥ずかしい気持ちになってしまいます。
申し訳ないという気持ちから、案内の途中で「わかりにくい説明ですみません」と保護者の方にお詫びもしました。しかしその時、「大丈夫、君はよく頑張っているよ」という言葉をかけて頂きました。心がすっと楽になり、同時にうれしさもこみ上げてきました。初めて労作する意義というものを感じた気がしました。『奉仕をして感謝される』という事がすばらしいことであることが分かりました。
今回の経験を通して、お互いがよい気持ちになる、感謝しあえる関係を普段の学校生活や寮生活で築いていければいいなと思いました。『何事にも感謝をする』ことを心がけることによって自然と周囲の人たちと笑顔になれれば嬉しいです。
「統率することの難しさ」
Y.M(2年:新潟市中央区)
私は今年のオープンスクールに総合チーフとして参加させて頂きました。昨年は学校案内、寮案内等、直接中学生と関わり、楽しみながら労作をすることができました。しかし今回の労作では、総合チーフとして求められるものは何か、また、どのようにしたらみんなの仕事を上手にサポートできるかを考えながら責任感というものを感じつつの仕事でした。
今回の労作で何よりも実感したのは、人に頼るということです。頼られる立場にいるためには、本当はみんなを信頼して頼らないといけないという事を改めて学びました。全体が滞りなく上手に運営されるためには、みんなが一人一人を信頼することが必要となります。そのためにはまず自らが信頼に値する人となれるよう、自分の仕事に責任を持って丁寧にこなす事が大切だと思いました。そこで初めてチームワークが発揮されるのではないでしょうか。今回の労作は、労作に参加したみんな一人ひとりの良さや個性が活かされたチームで、よい仕事がみんなで出来たのだと嬉しく感じる事ができています。その一端を担う事ができ、とてもよい経験ができました。
~寮務教師より一言~
すっかり寒くなり、厳しい新潟の冬が顔を出しはじめました。寮生の中からも、体調不良の訴えが多くなってきたように見受けます。
そんな中ですが、のぞみ寮では12月に予定されている様々なプログラムの準備に勤しむ寮生の姿がちらほらと見られるようになってきました。3日間に及ぶキャロリングや寮のクリスマス、あるいは各館ごとにもクリスマスが計画されています。先日引き継いだ2年生の運営委員を中心に、素晴らしいものをつくってくれることを期待しています。寮務教師も、そんな寮生の取り組みを、健康面も含めてサポートしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
また12月が終わり年が明けると、3年生の寮生活は残すところ1ヶ月となります。受験モードが一段落しつつある中で、急速に成長を遂げている3年生は、1、2年生にも良い刺激を与えてくれています。このメンバーで過ごせる残り僅かな時間が一層有意義な時間となるよう、寮生、教師一丸となって取り組んで参ります。