2016年12月12日月曜日

今週ののぞみ寮 第10号

0010_01 11月18日午前3時48分。3246グラムの男の子として生まれてきました。もともと「女の子ですね」と医者に言われていたこともあり、男と聞いて驚いた私たち夫婦は、その日が久しぶりの快晴の日ということで『蒼天のように晴れやかに純粋に育ってほしい』という気持ちから名付けました。
 初めての出産を立ち合うことができ、命の尊さや、妻、子どもを通して愛というものを改めて感じさせてくれる機会となりました。妊娠期間中から様々な不安もありながら、元気な産声を聞いた時のホッとした気持ちや喜びは忘れられません。
 誕生から3週間が経ちましたが、毎日元気に泣き、たくさん眠っています。まだまだ新米の父親ですので悪戦苦闘する場面も多々ありますが、毎日の生活の中で愛を持って接することを忘れずに、妻と一緒に頑張っていきたいと思います。
 このような形で皆様にお伝えする機会を与えられたことに感謝致します。今後とも宜しくお願い致します。

大望館担任 堀越

 

 

 

 

 

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 今年も一年生頑張りました。毎年、寮クリスマスにいつも食事をしている友愛館を飾り付けて、クリスマスディナーを頂きます。飾り付けの担当は一年生達です。テストが終わってから約一週間。一年生たちはこの作業を行います。たかが飾り付けですが、20人近い集団が意見を合わせながら、作業していくことは思っていた以上に大変です。「あーしよう、こーしよう」とコミュニケーション取りながら、作業を進めていくうちに、徐々に一つの物が出来上がっていき、それと同時に20人近い集団が、それぞれの役割が明確になって来て、違う作業をしているのに、一つの集団になってきているのがわかります。だから、一年生に準備をしてもらうんだなあと、今年は特に改めて感じることがでました。しかし、ある館の一年生達が、学校の授業にあまり集中できていない気がすると、東寮長に教科の先生からの相談があったそうです。もしかして、授業中にも飾り付けのことで頭いっぱい?だったのかも……。そこはちょっと反省ですね。
 とにもかくにも、一年生達の頑張りで、寮クリスマスディナーがよりディナーらしくなりました。ここでのチームワークを次に生かしてほしいものです。次はあっという間に先輩になります。どんな先輩になるのか楽しみでなりません。

 

 

 

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 寮クリスマスの今年の食事のテーマは「イタリアンクリスマス」でした。人気のバイキングコーナー(最近の恒例!)ではパスタ・スープ・デザート・ドリンクが食べ放題。メインディッシュはローストポークの温野菜添えとサーモンたっぷり乗せサラダ。レストランで出されてもおかしくないクオリティ。どれをとってもおいしく、楽しく、お腹がはちきれそうになるまで食べたのは私だけではないはずです。「今年のディナーも抜群だったね!」とみんなから声をかけてもらっていた食事委員の面々。寮クリスマスに向けて何度も何度もミーティングを持ち、自分たちの時間を使ってアイデアを出し合い形にしてきました。ディナーのポイントは冷めても美味しい事、ウワ~!とつい歓声を上げてしまいたくなるものである事です。これがなかなか難しい。でも今年も大成功だったと言ってもいいのではないでしょうか。寮生の願いをかなえるべくご尽力いただいた厨房の皆様に感謝しつつ、素晴らしい寮クリスマスディナータイムを過ごせたことを嬉しく思います。

 

 

 

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 寮クリスマスのディナー時にプレゼントされるものがあります。それは、管理栄養士の五十嵐さんや厨房の方々のご協力を得て、寮生有志と食事委員で作る手作りクッキーです。毎年、「今年クッキーのプレゼントどうする?」と食事委員に確認をするのですが、答えは決まって「作りたい!」です。おおよそ300人分ものクッキーを忙しい寮生の時間を使って作るのは実はなかなか至難の業。型抜きをする人数だって必要だし、でもオーブンに限りがあるから1回では焼けないし、そもそも1500枚ものクッキーを1時間半で作りきるのですから、考えただけでも気が遠くなります。でも、みんなが喜んでくれるならそんな事くらいと考えてくれる食事委員の気持ちに力をもらいます。また、「クッキー作り手伝って~!」の呼びかけに、50人近い仲間が手を貸してくれました。先の見えないようなクッキー作りもあっという間。そして、その時間のなんと楽しかったことか。型を使っているのに、いろんな形が出来るのです。アレンジが加わっていたりもするのです。寮生の、どんなことでも楽しく取り組む力は心の底から感心します。仲間の喜ぶ顔のために働くことを厭わない仲間たち、仲間のために手を貸すことに喜びを感じる仲間たち、どんな事柄も魅力的な出来事に返信させてしまう仲間たち、のぞみ寮はそんな人たちの集まる場所なのだと実感しました。
 それにしても今年のクッキーはおいしくて、大きくて、分厚くて……私好みだった事は言うまでもありません!

 

 

 

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 寮クリスマス礼拝も素晴らしいものでした。今年の寮クリスマス礼拝のテーマは“GIVE”でした。「贈り物をもらうだけでなく、自分たちの力を活かして、人に喜びを与えたい」という想いから、このテーマに決まりました。礼拝のお話は日本伝道福音教団柏崎キリスト教会 中川喜悦牧師を講師としてお招きしました。中川牧師はキリスト教独立学園高等学校の卒業生であり、フランス人のパントマイム・アーティストのマルセル・マルソーに憧れて、パントマイムパフォーマーから献身されて、牧師となられました。
 パントマイムを交えながらのお話に生徒も寮務教師もゲストのみなさんも釘づけになり、熱く語るその姿に引き込まれていきました。礼拝直後には「もっと見たかった~!先生に話しかけに行ってもいいですか?」とたくさんの寮生が先生の周りに集まり、パントマイムを披露されて歓声を上げたり、手作りのクリスマスキャンドルをプレゼントしたりしていました。
 そして、毎年恒例になっている讃美歌“さやかに星はきらめき”の四部合唱は圧巻です!この寮クリスマス礼拝のために各館でパート練習をし、たった1週間で仕上げます。しかも、四部合唱として合わせるのはこの日が初めてとなる“ぶっつけ本番”にも堂々と歌い上げる寮生の歌声は鳥肌モノです。チャペルいっぱいに響く歌声と目をキラキラと輝かせながらお話を聴く寮生の姿に心が満たされ、クリスマスの喜びを分かち合ったかけがえのないひとときとなりました。