2013年3月18日月曜日

のぞみ通信 No.188(2013年3月20日)

強く、雄々しくあれ
寮長 信田 智

 入学当時に比べ、随分成長し逞しくなった。その分寮務教師達は手間ひまかけて関わってくれたと思う。中には何回も、もうダメかと思われるような場面に直面しながら、教師、親御さん、仲間に忍耐強く付き合ってもらい、今日の日を迎えることが出来た人もいる。また、修了生それぞれにドラマがあった。
 まだまだ親に甘えていたい年頃に、中学を出てすぐ、上下関係のある集団生活の中に飛び込んできた。戸惑いや不安があったと思うが、よく乗り越えてきてくれた。その経験は、どこに行っても大きな財産になる。これからの歩みに、自信をもって生活していけるものを身につけてきたと思う。しかし、ある意味ではここで守られ、親への感謝の思いが湧き、親元にいた時よりずっとよい関係を築けたのではないかと思う。
 今、私たちが置かれている社会は、とてつもなく恐ろしい社会である。原発問題、領土問題、国防軍の問題、教育の問題・・・どれ一つとっても日本の将来を大きく左右する問題が山積している。しかも、その全てが必ずしも良い方向に動いているとはいえない。まさに吠え猛る獅子が、あなたがたを食い尽くそうと襲いかかって来る有様である。しかし、私たちはそのような大きな力と闘う知恵も力もない。多くの人たちは、時代の流れに身を任せていくしかないでしょう。一部の人たちは、時代の流れに立ち向かって闘う事が出来るかも知れない。私たちはどうしたら良いのか。一人一人神さまの御心を求めて、自分に示された道を見出していかなければならない。それが敬和で、こののぞみ寮で学んできた生き方である。
 敬和学園の初代校長太田俊雄先生は、新潟にキリスト教学校を作るように神様からの召命を受けた時、敬和学園は影も形もなく、人材もお金もなく、何もない無からの出発であったが、ジョン・モス宣教師はじめ、新潟の諸教会、また、国内外の多く協力者とともに、土地を探し、資金を集め、人材を集める所から始め、1年かけてやっと開校に至った。あったのはヴィジョンと信仰だけであったと言われている。おそらく太田先生も、ヨシュア記1章9節「私は、強く雄々しくあれと命じたではないか。うろたえてはならない。おののいてはならない。あなたがどこに行ってもあなたの神、主は共にいる。」との御言に励まされてきたのではないだろうか。
 君たちが、のぞみ寮を巣立って新しいステージに上る時、様々な困難が襲ってくるだろう。そのとき神様の約束を思い出だして欲しい。「強く、雄々しくあれ。あなたがどこに行ってもあなたの神、主は共におられる。」これに勝る助けがどこにあろうか。敬和で、のぞみ寮で、君たちに伝えたい事は、この一事ある。君たちは、毎朝夕、礼拝を通して神さまとの交わりの時を与えられてきた。その恵みは、今は分からなくても、いつか分かる時が来ると信じている。
2013・2・28修了礼拝より




< 寮修了礼拝 44回生代表挨拶 >
みぎわ館 M.N
今日この場でお話しすることを嬉しく思います。ついに私たち3年生の卒業・寮修了の日がやってきました。この貴重な3年間を改めて振り返って、お話をさせていただきたいと思います。
 敬和に入学する前の私は、友人とのトラブルが原因で学校に行かなくなり、家にこもり、孤独を感じ、誰のことも信じられなくなっていました。そんな状況に陥ってしまっている事を私自身も苦しみ、抜け出したいと願い、敬和への入学を決意することになりました。しかし、人と関わることに恐怖を感じていた私は、寮生活では、なんとなくやり過ごしていればいい、などと簡単に考えてもいました。
 実際に入寮してみると、私の考えが甘かった事に気付かされました。人と適当に関わっての寮生活など、存在しなかったのです。正面からいつも向き合おうとしてくる仲間たち。そんな人たちとの毎日に、そんな生活を中学生時に怖いと思い、避け続けていた私は、勝手に傷つくことが多く、何度も「敬和を辞めたい」と思いました。
 そんな私を特に苦しめたものはミーティングでした。2年生の寮祭のミーティングを自分勝手に放棄してしまったことがありました。みんなに背を向け続ける自分にショックを受け、どうして自分の意見を素直に言えないのか、伝える努力が出来ないのか、と泣くことしかできませんでした。そんなとき、離れて暮らす母からの手紙で前を向くきっかけを手に入れることが出来ました。
 そこには、「お母さんはいつでもNの味方です。大好きなN、自分自身を大切に。」と書かれていました。今まで何事にもネガティブで、自分は何をしてもダメだと思っていた私は、支え続けてくれ、私の心に寄り添い続けてくれていた母の優しさと愛情に改めて出会い、「なりたい自分になってみよう」と背中を押してもらうことができました。そして次のミーティングで、自分の思っていることを整理して言おうと強く心に誓える私になっていました。しかし、仲間に受け入れてもらえる自信があったわけではありません。伝えようと誓ったものの、否定されたら…と大きな不安を抱えたまま、ミーティングの日を迎えました。
 みんなに、心にあったことを全て話しました。初めてだったので震えるほど不安で仕方ありませんでしたが、そんな不安を感じる必要なんてありませんでした。ミーティングが終わると、仲間たちが「話してくれてありがとう」と私に言ってくれました。私はこのとき、受け入れ合うには時間がかかるのかもしれないけれど、まず、自分の心の内を打ち明けてみることが大切で、いつまでも自分の殻に閉じこもっていては前進しないのだ、ということに気づきました。そしてこの時を境に、寮生活の意味と喜びを知り、寮生活・敬和生活、自分の人生そのものに向き合い、前向きに歩み始めることが出来るようになりました。
 私が寮生活で学んだこと・得た事は、「信頼し合うこと」「お互いを受け入れ合うこと」「自分を認めること」「周りの愛情に気が付ける心」「一歩を踏み出す勇気」です。
 今まで上辺だけの付き合いばかりしてきた私に、のぞみ寮で、心から通じ合える大切な友達ができました。一生繋がっていたい仲間たちです。
 長いようで短かった敬和生活はとても充実していました。ここで過ごした日々は私の心の中にしっかりと刻み込まれています。これから先の人生、のぞみ寮で学んだ事を忘れず、ここでの3年間と出会った仲間たちとの絆、周りの人たちの愛情を私の力にして、逞しく生きて行こうと思います。3年間、本当にありがとうございました。




< 退任のご挨拶 >
寮務教師 帆刈 仰也
突然の報告で誠に恐縮ですが、一身上の都合によりのぞみ寮を退職することになりました。離任の挨拶とさせてください。
 敬和学園の生徒指導は、一人の生徒を担任教師のみならず、全教職員で関わる事を大事にしています。のぞみ寮には男女の寮があり、男女の教師がそれぞれ担当します。男子寮においては、男ばかりの社会になり過ぎると大雑把になりがちです。女子寮においては、女子ばかりではキチキチし過ぎて不安に陥ることもあります。これらに関しては、私たち教師が心掛けながら、お互いに関われることを話し合いながら取り組んでいます。
 私は女子寮へ、蛍光灯の交換やパソコンの修理などに行きます。その時に女子の生徒に、声をかけたりする機会があり、少しの修理のはずが、色々と話したり、男子寮の事について質問を受けたりもします。安全面を点検するために教師全員で見まわりますが、各館が閉塞的にならない作用もあると思っています。
 退職するこの時に、多くの事を生徒から気付かされました。教師の何気ない一言や行動を、生徒は常に気にかけて見ているのです。私が言った一言や行動が、勇気付けることや励ましていることに繋がっていたり、逆に考えるきっかけを作っていたりもしていました。これとは反対に、自分が悩んだり、苦しんでいる時には、頑張っている生徒の姿や笑顔で過ごしている生徒、苦しみ悩んでいる生徒の側にいる事で、自分自身が励まされたり、教えられたりもしていました。
 これからは新しい職種、職場で、のぞみ寮での経験を活かして頑張りたいと思います。保護者の皆様には、時に不安を与えたり、心配をかけたりするようなこともあったと思います。しかし、のぞみ寮での歩みを信じて、待ち続けて下さり感謝申し上げます。これからも、信田寮長をはじめとしたのぞみ寮の歩みを支えくださるようお願い申し上げます。今までお世話になりました。有難うございました。



寮務教師 冨井 愛
この度、2年間のお休みをいただいて、青年海外協力隊に参加させていただくことになりました。モンゴルの北東にある、ドルノド県のチョイバルサンというところにある学校で音楽の教師として活動してきます。
 のぞみ寮生と過ごした4年間で、“一緒に暮らすことの大切さ”を教えられました。一緒に暮らしているからこそ、互いの良いところも良くないところも認め合い、自分たちに本当に必要なことを考え、言葉と行動に変えていくことができるということを、身を持って感じました。モンゴルに行っても、のぞみ寮で学んだように、その土地の一員に加えてもらい、同じ暮らしをして同じものを食べ、喜怒哀楽を共有しながら、本当に必要な支援を見つけていきたいです。
 寮生の言葉に胸打たれ、その在り方に心揺さぶられました。皆に成長や変化を求めるのならば、私自身も変化することを恐れず、成長し続けなければならないと考えさせられました。皆の存在そのものが、私を動かす力になっています。身近な人たちをもっと大切にする力をつけるために、少しの間出かけて自分を鍛えてきたいと思います。
 たくさん笑ってときどき泣いて、怒って悩んで喜んで「ありがとう」と「ごめんね」を繰り返し、寮生の皆に赦された日々でした。本当にありがとうございました。



寮務教師 和田 献太郎
限られた時間ではありましたが、1年近くを寮生と共に過ごして、のぞみ寮とはどんな場所であるかについて、感じたことを書かせていただきます。
 「意外と余裕のない生活をしている」というのが、第一印象でした。それは、今も変わっていません。一日一日を過ごすのに精いっぱい、という寮生が少なくないのです。それだけが理由ではないでしょうが、生徒本人にとっても周囲にとっても、のぞみ寮は短期間のうちに成長を実感できるような場所ではありません。1年単位あるいは3年単位で過ごして初めて、変化に気付ける場所だと思います。
 余裕のない中で、心のバランスを保つために重要なのが、家族との繋がりです。手紙であったり、電話であったり、メールであったり。寮本部に自宅からの荷物が届いていることを知らされた時、生徒の表情が一瞬で明るくなる様子は、そのことを実感させます。文字通り同じ釜の飯を食う仲であっても、本当の意味で腹を割って話のできる友人など、そうそうできるものではありません。指導的立場にある生徒ならなおさらのこと、時に弱音や愚痴をこぼせる家族の存在は、何物にも代えがたいものであるはずです。週末になると、近隣の寮生は自宅に帰ります。遠隔地の寮生でも、長期の休暇には自宅へ戻ります。不自由な集団生活を送っている寮生にとって、この帰省というものは大変良い休養になります。その分、自宅ではつい羽根を伸ばし過ぎ、ダラダラしてしまう時もあるでしょうが、普段の生活内容に免じてご容赦いただきたいと思います。また、一定期間離れて暮らしていることにより、親にとっても子にとっても、お互いの良さに気付ける環境がつくりだされているのではないでしょうか。
 のぞみ寮は、評価を競う場所ではありません。共に生活し、共に育つ場所であり、真の意味でその成果が見えてくるのは、卒寮してからです。ともすれば目に見える変化のみに囚われ、長いスパンで成長を見守ることができなくなってしまう自分にとって、敬和教育の本質に触れる機会を与えられたこの1年は貴重でした。多くの気付きを引き出してくれた寮生たち、また彼らを支えてくださった保護者の皆様に感謝申し上げます。1年間ありがとうございました。



寮務教師 有田 唯
一年という短い間でしたが、のぞみ寮生と共に過ごした時間は充実していました。毎日笑い、時には怒り、ある時はかなしみ、そして日々喜びにあふれていました。のぞみ寮生のたくさんの成長に出会うことが出来ました。また、私自身、寮生のみなさんと関わる中で色んなことを気付かされ、学ばせて頂きました。少しの間でしたが、寮教育に携わる事が出来たことを感謝いたします。のぞみ寮生のみなさん、保護者の方々に心よりお礼申し上げます。
 新年度から学校へ移動になります。引き続きよろしくお願いいたします。




< あなたもそこにいたのか >
寮務教師 三浦 啓
今日は月曜日なので本来なら各館で礼拝を行う日ですが、今日は東日本大震災からちょうど2年を迎える日です。のぞみ寮では東日本大震災が起きてから、寮祭やクリスマス礼拝、日頃の生活の中で被災地と寄り添う歩みをしよう、被災地と繋がる歩みをしようとしてきました。3月11日をみんなで何の日かしっかり確認することを抜きに、被災地に繋がっていくことはできない、そういう想いから今日は各館での礼拝ではなく、みんなで「東日本大震災をおぼえる礼拝」をすることにしたのです。
 2011年3月11日午後2時46分に、三陸沖を震源とする大きな地震が起きました。その大きな地震は津波を引き起こし、さらにその津波は原発事故までも引き起こしました。太平洋側のあまりに広範囲の町々が津波に飲み込まれ、その日の2時45分まで当たり前にあった町や風景、そしてあまりに多くの命が一瞬にしてなくなりました。
 テレビでは大きな地震の後、津波が押し寄せ、町の中を波が駆け抜け、家や車がまるでおもちゃのように押し流される光景が映し出されていました。町が消え、いつもの生活が消え、命が消えた瞬間です。
 あの日、被災した人は、あまりに突然大切な人を、大切な場所を、大切な時間を失いました。被災したことで、あまりに大きな悲しみ、苦しみ、怒り、不安を抱えて生きていかなければなりません。それはあまりに重たいものを背負うようなことです。被災された方々を支援をするということは、被災された方々が背負っている重たい物を「わたしも一緒に持ちます」と言って寄り添うことではないかと思います。みんなでその重たい物を持てば、その重さは軽くなっていくはずです。逆に、重たい物を背負っている人を「大変だなぁ」と言いながら遠くから見ているだけなら、その人は背負っているものの重みで倒れてしまうでしょう。
 今日歌った讃美歌306番は「あなたもそこにいたのか」という黒人霊歌です。イエスが十字架にかけられ、殺された時、イエスのことを大切に思っていた人たちはイエスのことを救うことができませんでした。イエスが、十字架にかけられ、くぎで打たれ、槍でさされるのを、ただただ見ているだけでした。イエスが十字架にかけられたのは、人間の弱さがあったからです。イエスを救うどころか、イエスが十字架の上で殺された時、あなたもそこにいたのか、あなたは目の前でイエスの命が消えていくのをただ見ていただけなのかと、今日歌った讃美歌は訴えているのです。
 震災から2年が経ち、みなさんは被災地についてどのように感じているでしょうか?2年が経過したからもう過去の出来事になっていないでしょうか?私は、今、ストップしている被災支援労作を2013年度に再開したいという思いを持っています。その実現に向けて少しずつ動いていこうと思っています。是非、みんなには、被災地に行き、支援すると共に被災地で何かを感じてほしいと思っています。そして、被災地で重荷を負っている、被災された方々がある日突然持たされた重たいものを「私たちも一緒に持ちますよ」そう言える私たちでありたいと思います。それは何も大きなことをしようと言っているのではありません。自分たちにできる範囲の事を一生懸命にやることだと思います。私たちは問われています。讃美歌302番の歌詞のように、「あなたもそこにいたのか」「大地震、津波、原発事故と大変な思いを強いられている人がまだまだ大勢いる日本にいながら、あなたは何もしないのか?今なにをすべきなのか?」と。まずは、私たちにできることから始めませんか?今、私たちが生かされていることに、当たり前のようにある毎日に、どんな時にも周りにいてくれる仲間や家族に、日々の生活の中で私たちに与えられているたくさんの物に、感謝しましょう。そして、一生懸命に生きていきましょう。
2013・3・11 東日本大震災をおぼえる礼拝より




 43回生を送り出した後、44、45回生の表情に変化を感じました。今度は自分たちが寮を作っていく番だ、との思いがあるからでしょうか。1年間、また2年間  寮で過ごしたからこそ出会える、落ち着いた顔だとも思います。1,2年後、43回生のように、心からの笑顔で、寮を旅立っていかれる日を想像しながら、保護者の皆様と共に寮生の今を応援したいと思います。
 今年度を持って、4人の先生方が寮を去られます。生徒たちの心に愛と勇気をたっぷり下さった先生方です。寂しさもありますが、先生方との出会いを通して学んだ事を、今度は私達が誰かに届けていければと思います。のぞみ寮での出会いが、先生方のこれからを歩む力となりますようお祈りいたします。
  春休み、寮生活のこぼれ話をたっぷりとお聞きください。
(大望館寮務教師:澤野)

2013年2月16日土曜日

のぞみ通信 No.187(2013年2月14日)

平凡を非凡に
寮長 信田 智
いよいよ卒業礼拝の時が近づいて来た。敬和の卒業礼拝における表彰は、3年間皆勤(無欠席、無遅刻、無欠課)の人だけである。学校を休まない、遅刻をしない、授業をサボらない、ごく普通の事です。しかし、これを3年間続けることはとても大変な事です。誰でも出来る平凡なことでありながら、誰でもが出来るわけではない非凡な事。その事に対して敬意を表しての表彰といっても良いのではないか。
 私の恩師は既に天に召されましたが、30年近くに亘り、死ぬまで新約聖書ヨハネ福音書15章1-11節を筆写しておられた。それだけではなく、毎週の礼拝説教も、教会の諸集会もこの聖書の御言を用いておられた。ある時、なぜこの聖書の箇所にこだわるのか訊ねた。すると、「主イエスにつながり続けて、日々豊かな祝福に与かっている私にとって、この御言は深く広い聖書の世界の確かな入口なのだ。」と言われた。
 私は、恩師に真似て何かしてみようと思い、新約聖書のエペソ書(7㌻)全部を暗唱する事にした。3ヶ月間かけて全部暗唱し、やったぞと内心得意になった。しかし、それを持続する事は出来なかった。ところが、恩師は依然としてヨハネ15:1-11を筆写している。そこで今度は、聖書を全部書き写す事にした。自分はあきやすく、いい加減な人間だから、できる時に出来るだけで良いから、とにかく諦めないで書き続けよう。また、これ位はいいや、とすぐに妥協してしまう弱い自分と闘うために、1字1句間違えないように書き写そうと自分に言い聞かせた。そして、1字でも間違えるとその頁は没にして、始めから書き直すことにした。
 案の定何度も挫折し、時には丸1年まったく書けなかった時期もあった。それでも、終わりがあることは希望である。私さえ諦めなかったら必ず終わりがくるのだ。聖書を書き始めてから、聖書全巻書き終わるまでに何と丸10年かかった。そして終わってみれば、失敗して没になった便箋は百枚綴りの便箋10数冊分もあった。私はそれを見て自戒する。「いいか、お前はわずか15分(便箋1枚書き上げる時間)も集中できない人間なのだから、その事を心に留めて置けよ」と。聖書を書き写し終えたら、その先が続かない。その間も、恩師は依然ヨハネ15:1-11を毎朝筆写しおられた。
 恩師はいつも私の一歩先を歩み、これなら平凡な自分でもついていくことが出来るかも知れないと思わせ、私を導いてくれた。私が得意になって追い越したぞと思った瞬間、また私の一歩先を悠然と歩んでおられる。恩師は言われた、「信田君、牧師は平凡でなければならない。奇をてらって何かしようと思うな。平凡を非凡に生きて見せる事だ。」
 寮生活、まことに平凡な毎日である。しかし、一見、この平凡に見える寮生活、これを3年間全うすること、実はとても非凡な事なのだ。3年生たちはそれを成し遂げた。1、2年生はこれから意識して、平凡な寮生活を非凡に生きてみようではないか。日々自分の義務と責任を誠実に果たして行く事が、芯のある人格を作り上げて行くのだ。




 寮生リレー通信  (第 103 回)

< みぎわ館 >
「3年生を送る会を終えて」N.E(1年)
 去る1月28日。この日、みぎわ館では3年生を送る会が開かれました。私たちみぎわ館45回生は、この日のためにミーティングを開き、どんな出し物をするかを決めるための話し合いの場を持ちました。しかし、ミーティングを開いたのは送る会当日の約2週間前でした。時間がないためそんなに凝ったものはできない、でも3年生に喜んでもらいたい!そんな思いでみんなでアイディアを出し合いました。
 そして、私たちは入寮当初の部屋の3年生にメッセージと最後に1年生全員で歌を送ることに決めました。お世話になった3年生へのメッセージや最後に歌う曲は何にするかなど、限られた時間の中でより良いものにしようと頭を悩ませました。
 そして、迎えた3年生を送る会当日。各学年、笑いあり、涙ありのステキな出し物で3年生を送り出すことができました。思い返せば、私は入寮して間もない頃、寮生活や学校生活の辛さから部屋で泣いていると、3年生がなぐさめてくれました。その直後に行われた1年生行事では、半泣きの状態で参加した私を3年生はずっと見守っていてくださいました。シャイな私にも、たくさんの3年生が話しかけてくださいました。そんな3年生と過ごしていく中で、私はいつしかこんなことを思うようになりました。「私も先輩になったら、43回生の先輩方が私にしてくださったように、同じように後輩に接してあげたい!」
 43回生のみなさん、お世話になりました。先輩方からたくさんのことを学びました。それぞれ新しい道での活躍を期待しています。応援しています。今までありがとうございました。



< 大望館 >
「スキー教室の感想」K.S (1年)
 僕たち、45回生のスキー教室は、妙高で行われました。スキー教室は、敬和で1・2を争う人気の行事で、周りの皆はすごく楽しみにしていましたが、僕はそこまで楽しみではありませんでした。理由は、寒いのが苦手なのと、体力がなくて3日間スキーをし続けられるか不安だったからです。
 案の定、2日目のスキー講習では、半日滑っただけで疲れ果ててしまいました。その日しかないナイタ―も、疲労のため、6人分の布団が並べられた部屋で1人で寝てました。
 正直、スキー教室でこれといった思い出も無く、僕なんかが感想を書いて良いのか怪しいです。スキーは楽しかったけど、疲れるし、すねが尋常じゃないくらい痛くなったので、しばらくはやらなくてもいいかな、と思いました。
 おもしろい思い出はできなかったけど、友達とのお泊まりはやっぱり楽しかったです。行って良かったです。スキー教室で学んだことは、イベントの時はめいっぱい楽しむという事と、インフルが途中から流行してきたので、病気に対する予防はとても重要、という事です。
 これらをとおして次のイベントはたくさん楽しんで、良い思い出を作りたいと思います。



< めぐみ館 >
「セクシャリティー教育を受けて」O.H(2年)
 1月31日に寮の2年生全体で男子寮の澤野先生から「セクシャリティー教育」を受けました。その中で、「もし自分が、相手が妊娠したらどうする?」という質問が出ました。正直そんなこと考えたこともなかったし、想像すらしていませんでした。更に先生から、人工妊娠中絶についての話も聞きました。その話を聞いて、もし自分が、友人が・・・。と考えたとき、とても怖くなりました。
 そして先生は「金銭面の問題というよりは、まだ私たちはそのことに向き合うだけの年齢には達していない。責任を持てるだけの成長は、まだしていない」とおっしゃいました。その通りだと思いました。
 この話しを聞いて、私たちを産んでくれた家族に感謝しなければならないことを改めて実感しました。そして、この機会を通して、10年後、20年後の未来に向けて私がすべきことは、上辺だけでない信頼関係を築き、将来に向けて勉強していくことだと思いました。残り1年の敬和生活を充実したものにしていきたいと思いました。



< 光風館 >
「雪の上で滑るなんて・・・」N.R(光風館・1年)
 1月30日、僕は人生で初めてのスキーをするために、新潟県妙高市赤倉温泉でのスキー教室に行ってきました。
 僕は、敬和に来るまで、雪が降らないタイにずっと住んでいたので、ちゃんと滑れるか心配でした。また、スキーができるくらい雪が大量に積もっていたのでとても驚きました。雪の上を板で滑るなんて、最初にスキーを考え付いた人はよく考えたなぁと思いました。そんなことを考えながら1日目のスキーのレッスンを受けました。スキー用の靴で雪の上を歩くのも大変だったし、スキー板を取り付けるのも大変でしたが、何よりも滑ることが大変でした。そして、満足に滑ることもできないまま1日目が終わりました。こんな調子で滑れるようになるのかと不安でしたが、2日目の午後には滑れるようになっていました。
 スキー教室の間にインフルエンザが流行ってしまってとても大変な3日間でしたが、同じグループになった普段は話す機会の無い他のクラスの人と話せたり、一緒に滑れたりしてとても楽しい3日間となりました。




 新潟の春も、もう近くまで来ているような、そんな陽気を感じさせられる今日この頃です。 皆様年度末のお忙しい季節柄、いかがお過ごしでしょうか。
 さて、各館、新入生の46回生を迎えられるように、ルールの見直しや、大掃除をして整えて準備しています。また生徒たち、新たな学年には今までと違った役割が与えられます。次年度に向けて、新たな試練や、課題もみえてくるでしょう。その一つ一つが、皆、成長に欠かせない経験となっていきます。これまで以上に大きな課題ではあると思いますが、きっと、1年間、2年間で培ったコミュニケーション能力を発揮させる大きな出発点となるはずです。私たちも一丸となって、より良いサポートをいたします。皆様方には何卒、これまでと変わらぬご支援、ご協力よろしくお願い致します。(めぐみ館担任 榎本かな)

2013年1月21日月曜日

のぞみ通信 No.186(2013年1月16日)

< 続 再 生 >
寮長 信田 智
 
作年の8月号(のぞみ通信173号は182号の誤り)再生で、「我々男子寮務教師は、腹を据えて寮内外の整理整頓に気を配っていかなければならない。男子寮がきれいに再生され、『自主・自立・自制・思いやり』の精神がしっかり根付くように、自らを再生して行きたい」と記したが、秋のオープンスクールに向けて、寮の教師達は本気で取り組みを始めてきた。そして、自分だけでは見落としがちな所を、他の館の教師達と共に点検し合い、積極的に美化に務める事を始めた。
 その結果、男子寮は以前に比べとてもきれいになり、いつ、お客様がこられても大丈夫ですと言ってくれるようになった。大きな変化は、今までは大掃除をしてきれいにしても、その状態は1日しか持たない。とぼやいていたが、その状態を保つ事が出来るようになったことであろう。思うに、教師がその気になって、自ら継続して努力していけば、寮生はそれにしっかり応えてくれるということである。それと我々が、きれいさの基準をどこに置くかである。これ位で良いだろうというところに基準を置けば、それ以下になり、これ以上は出来ないという所に基準を置いて、やっと合格する位である。
 私たちはついつい言い訳をしたくなる。その言い訳には確かに一理ある。しかし、言い訳からは何も生れてこない。ただみっともないだけである。言い訳をやめ、如何にその現実を打破するかを考え、具体的な手を打っていくかが大切なのである。そうすると、不思議と道は開かれてくる。しかし、それも一人では早晩行き詰まるであろう。そこにチームワークが必要になってくる。幸い寮務教師は少人数である。毎日顔を合わせているので、別に大上段に構えて会議を開かなくても、お互いの意思を伝え合う事は出来る。この恵まれた状況を最大限に活かして行きたい。
 男子寮をきれいに再生する事から始まった再生プログラムは、寮務教師全体の再生に一歩踏み出したと言える。少人数であるが故の馴れ合い、また、少人数であるがゆえに、一度食い違うと逃げ場のない閉塞感に捉われ、抜け出しがたい泥沼に入り込む事もある。そこでも言い訳はいくらでも出来る。しかし、言い訳からは何も生れてこない事を肝に銘じ、寮務教師自らが再生して行く姿を示していければ、寮教育全体の再生につながるであろう。
 とは言え、我々は自ら再生しようと思ってもその力が無い。己の無力さの中に打ちひしがれるだけである。ではどこからそのエネルギーが与えられるのか。イエス・キリストの十字架と復活による新生こそ、その力の源である。十字架の死は、暗黒と絶望以外の何ものでもなかったが、神はその暗黒と絶望を切り裂いて、驚くべきイエスの復活という出来事を引き起こされた。神は、絶望の先に、希望の朝を備えてくださっているのである。ここに私たちの希望の根拠と、真の再生への道がある。




寮生リレー通信  (第 102 回)

「 大嫌いだった寮  3年間の寮生活をふり返って 」 
K.K.(3年生:埼玉県さいたま市)
 寮が大嫌い。これが私のすべてだった。
 まず、敬和に入学したこと自体、どんなに考えても理由が見つけられない。2月の入試で、初めて敬和学園にやってきた。全く興味がなく、入学する気なんて少しもなかった。こんな寒くて雪がいっぱいな田舎に誰が来るもんかとさえ思っていた。親戚に言われ、とりあえず受験だけするはずだった。地元の私立高校に合格していて、進学先はあったのだ。しかし、気づいたら敬和にいた。
 そして、入寮日から私は大号泣した。挨拶、セリフ、部屋の仕事、先輩の仕事を代わる、電話ダッシュ。意味が分からなかった。毎日どうやったらここから逃げられるかということばかり考えていた。嫌で仕方がなかった私は、2週間泣き続けた。泣き続けた結果、“涙が枯れる”というものを体験した。泣かなくなっても、寮が嫌いなことには変わりはなかった。
 後輩が入ってきてから、自分の仕事、責任の重さや上手くできない自分に耐えられず、体調を崩しやすくなってしまった。それでも、辞めるという選択肢は自分の中になかった。それは、自分一人ではなく、周りに仲間がいることに気付けるようになったからだったと思う。仲間の存在を感じることで寮を嫌いではなくなっていった。
 卒寮を目前にした今でも、寮より家が好きで、家に帰りたいと思うことはある。しかし、それは寮にいたくないから、逃げ出したいからではない。あんなにも嫌いだった寮で3年間も暮らしていたことに驚き、実は大切で、好きな場所になっていたことに気付き、さらに驚いた。自分の変化、成長を感じることができた。
 敬和生活を送れて、のぞみ寮で生活することができて、私は、今とても幸せだ。



「 クリスマスキャロル 」     
H.S.(2年生:新潟県燕市)
 キャロリングという言葉を聞いた事がある人はクリスチャンの方なら少なくないと思います。しかし、「聞いた事無いな」と思う人も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。キャロリングとは、クリスマス・イブにキリストの生誕を、讃美歌を歌って告げ知らせること。または、キリスト教国におけるクリスマスの行事の一つで、子供たちの聖歌隊が家々を回って、戸口で聖歌を歌い、その家の人からお菓子をもらったりすることを言います。
 年が明ける少し前の12月中旬に、僕らは少し早めのキャロリングを行いました。もちろん、ただ適当に集まって歌うようなことではありません。「キャロリングをやりたい!」という人達で数週間にわたり練習がありましたが、そのメンバーの誰からも「元気よくハーモニーを届けよう!」という気持ちが伝わってきたように思います。部活等で忙しく、キャロリング本番の全てには参加できなかったのですが、訪れた教会の人達から手作りのプレゼントやお菓子の詰め合わせを頂き、真冬にも関わらずとても暖かい気持ちになりました。
 のぞみ寮でのキャロリングは毎年行われています。こんな貴重な体験ができて、本当に感謝しています。来年も参加してみんなと歌を歌いたいと思います!



「 入試労作をして 」    
T.Y.(2年生:愛媛県今治市)
 私は今回の入試で、入試労作をさせてもらいました。1年生の時も、オープンスクールや1月の入学試験の労作をさせてもらいました。そこでの出会いや体験がとても楽しく、もう1度入試労作がしたいと思ったので応募しました。
 そもそも1年生の時に、私がなぜ入試労作をやろうと思ったのかを説明します。私は入学試験当日まで、新潟なんて来たこともなかったし、入試事態に緊張していたので、不安で仕方ありませんでした。そんな私に入試労作をしていた先輩方は、すごく気さくに話しかけてくれ、すごく救われた気持ちになり、落ち着いて試験を受けることが出来ました。おかげで敬和に合格することができ、入学した時に私を案内してくれた先輩と再会でき、「Yは、あの時こうだったね。」と話してくれ、すごく暖かい気持ちになった事を覚えています。この「繋がり」ってすごく良いなと感じ、機会があれば、入試労作をして、私と同じ様に不安になっている受験生たちに、先輩方がしてくれたことをしてあげたいと思ったからです。
 入学して最初に入試労作が出来ると決まった時は、嬉しくて仕方ありませんでした。ところが、初めてやったオープンスクールの労作は、すごく忙しく、想像以上に大変なことが多かったです。オープンスクールでこの忙しさなら、入試はもっと大変だろうと不安になりました。先輩達は、この大変さの中でも私に、気さくに話しかけて下さり、改めて本当にすごいと感じました。私もそんな先輩達に憧れ、自分なりに頑張ろうと決意し、再び私は入試労作に臨みました。
 受験生の不安を取り除くことができたのかは分からないけど、1年生の頃よりも、私は「受験生の立場」で行動することが出来たと思います。私はこの2年間、入試労作をさせて頂いた感謝の気持ちと、すごく良い経験をさせてもらいました。自分の至らない所は沢山あったと思うけど、私自身の成長にもつなげられる素晴らしい機会にもなりました。



「飾り付けで得たもの」      
T.R.(1年生:大阪府堺市)
 毎年冬になると、のぞみ寮では“寮クリスマス”という行事が行われます。そして、その飾り付けは、その年の一年生が担当することになっているのです。今年は『ワールドクリスマス』という大きなテーマの下、4館がそれぞれテーマに沿った飾り付けをする中、僕のいる光風館は“日本+カナダ”というテーマで飾り付けを行うことになりました。
 飾り付けの準備は当日の何週間も前から始まり、我らが光風館は中々やることが決まらず、4館の中で一番遅く準備を始めました。しかし、やることが決まった直後に、さすがにやばいと皆が思ったのか、いつも以上の結束力を発揮し、てきぱきと役割を分担して、素早く準備を始めました。いつもは何かとバラバラな光風生が、こんなにも結束して動くのかと、少し自分でも驚きました。
 その後もなかなか下書きが完成しなかったり、毎晩遅くまで絵の色塗りをして、寝れなかったりと色々大変な事がありましたが、作品はなんとか期限ギリギリに完成しました。完成した時は、ホッとして皆の顔がほころんでいたのがとても印象に残っています。そんな苦労のおかげか、寮クリスマスの当日はとても盛り上がり、思い出に残るイベントになりました。
 今回の飾り付けで、光風生の絆がさらに深まった気がします。ぜひとも、来年の新一年生にもこの飾り付けを経験してほしいなと思います。




< ひとこと >

 2013年のぞみ寮は、天候不順などで交通機関が遅れるなどの影響もなく、静かなスタートでした。1年生も2回目の長期休みでしたが、友人との再会にはしゃぐ事も無く、少し落ち着いたように感じました。始業してすぐに来年度の入学試験があり、生徒は3日登校して4連休でした。3年生は1月末から自宅学習期間に入るので、寮を離れる準備が始まります。3年間寮生活を乗り越えた達成感は、段ボール箱には収まらないくらい沢山の思いが詰まっていることでしょう。
 各館で3年生が礼拝で自身の歩みを振り返ったメッセージを話してくれ、後輩たちはその姿勢や思いを受け継いでいくことでしょう。2月からは1,2年生だけの寮生活が始まります。1年生は先輩になる準備、2年生は最上級学年へと、進級に向けての歩みが待っています。
 保護者の方々には、お子様の大切な3年間をのぞみ寮に託して下さり、信頼し、支え続けてくださっている事、本当に感謝申し上げます。
 2013年も、みんなが元気で大きく成長していくことを祈りながら、寮務教師一丸となって寮教育に取り組んでいきたいと思います。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
寮務教師主任:帆刈仰也

2012年11月21日水曜日

のぞみ通信 No.185(11月21日)

< 健康診断 >
                 寮長 信田 智

 9月に健康診断を受けた。70年も生きてくるといろいろな所にガタが来る。自分では何の自覚症状もないが、血圧が上がり降圧剤を服用している。今回、総コレステロール値が基準を少しオーバーした。朝晩高校生と同じ食事をし、昼は妻の手料理で腹を満たしていれば、しかたがないとは思うが、今まで基準値内であっただけに少し気になる。また、体力測定では、俊敏性と、平衡感覚が鈍ってきている。これらの事に気をつけながら、適切に対処していかなければならない。他は今のところ異常がないようだが、気を付けるに越した事はない。
 私たちは、自分の体の健康については、このように健康診断を受け、その状態をチェックし対処することが出来る。しかし、人間は心と体を持って、人間として形作られているのであるから、当然、心の健康診断もしなければならない。にもかかわらず、私たちは、その事に関しては無頓着なことが多い。そして、自覚症状がないまま、どんどん心が蝕まれていくことがある。
 皆さんはどこで心の健康診断をされていますか。定期的に心の健康診断を受けている人は少ないのではないだろうか。多くの場合、心が萎え、気力を失い、かなり重症にならないと、医者にかからないので、回復に時間がかかる。特にこの時代は、将来に対する不安や、経済的な不況、人間関係がギクシャクし、心を乱されることが多い。知らず知らずの内に、心が蝕まれ、病んでいくのです。それだけに、心の健康診断を受け、早期発見早期治療の必要があります。
 私たちの心の状態を映し出す鏡がある。それは聖書です。人類の素晴らしい宝物である聖書に親しみ、そこに心を向けていくうちに、自分の心の状態が見えてくるのです。聖書の言葉に耳を傾けながら、心を静めて祈る時、人に対して、言わなくてもいい事を言ってしまい、言わなければならない事を言えなかった、愚かな弱い自分が見えてくる。また、一つ一つの出来事に一喜一憂し、不安の中で右往左往している自分に気づくことがある。
 聖書は、私たちの心を映し出す鏡であると同時に、私たちの心を癒し、整えてくれる力もある。私たちに、人生の拠り所を教え、そこに行けば傷ついた心が癒され、慰められ、生きるエネルギーを与えてくれる。敬和学園は、毎朝の礼拝で自分の心を見つめ、自己点検をする機会が与えられている。そして、静まって自分のあり方を考える中で、不思議と心が整えられて行くのです。心の健康診断を受けてみたいと思われる方は、寮長までご一報ください。一緒に聖書を読んで、心の状態をチェックし、整えていきませんか。




2012年度 寮体験プログラムを終えて

 2012年10月14日(日)~19日(金)まで、45回生・通学生を対象に寮体験プログラムが開催されました。普段なかなか細部まで知ることのできない寮生活を体験してもらい、寮生活の素晴らしさ・寮生の頼もしさの訳を知ってもらう機会に…と毎年開催されています。今年は男女計7名の通学生が参加してくれました。その感想を一部ご紹介いたします。


*M.K.(新潟市中央区)
 私は今日までの6日間、寮体験をさせてもらいました。とても感謝しています。
 この寮体験で分かったことは、毎日労作のような生活(掃除、洗濯、食事当番など)ができることと、協力して生まれる「楽しむ心」が自然と出てくることだと思います。なぜなら、自分自身が真剣に作業に打ち込めたことはもちろん、一緒に作業をしてくれた先輩や友だちが色々な人と会話をしながらとても楽しそうな笑顔で作業をしていたからです。まだBクラスでは、楽しんで労作をしている人が見た限りいないように感じています。なので、Bクラスの元労作委員として、この寮体験を活かして「木曜4限は労作の日!労作着と楽しみを忘れるな!」といった感じの目標をBクラスの中で立ててみたいなと思いました。


*O.Y.(新潟市北区)
 私は1週間みぎわ館で過ごしました。みぎわ館のみなさん、温かく迎え入れて頂きありがとうございました。とても充実した1週間を過ごすことが出来ました。2・3年生のみなさん、とても優しく接して下さってありがとうございました。私は初め、不安や緊張がとても大きかったのですが、先輩方が優しく話しかけて頂いたりしたお陰で、とても安心して過ごすことが出来ました。
 1年生のみんな、いっぱいフォローしてくれてありがとう!楽しかったです!そして同じお部屋に迎え入れてくれたみなさん、同室にさせて頂いて本当に嬉しかったです。優しく声を掛けて頂いたこと、掃除を一緒にしたこと、お菓子をみんなで食べた事、消灯後まで語り合った事、いっぱい笑った事、本当に幸せでした。本当にお世話になりました。寮のルールを分かりやすく書いてくれたルーズリーフは私の宝物です!
 みぎわ館の皆さん、1週間本当にありがとうございました!


*K.C.(新潟県三条市)
 実は私は、1週間の寮体験があると聞いた時、自分には無理だと思っていたので参加する気は全くと言っていいほどありませんでした。いろいろしんどい事も重なっていた時でもあり、ちょっと学校を離れたいなと考えてしまう瞬間もありました。しかし、担任の野間先生に「寮体験してみない!?」と声を掛けてもらい、なんだかやってみることになってしまいました。申し込みをして決定した時は、やっぱり辞めておけばよかった!と後悔してしまったりしました。絶対に寮体験しなくてはいけないんだと思うと、気が重くなりました。寮体験が始まる14日、敬和に向かう車の中では「あ~、始まるんだ~」と落ち込んでいました。
 しかし敬和に着き、寮本部で寮の先生に会い、少しだけ嬉しくなりました。そうしたらすぐにみぎわ館の1年生たちが本部まで迎えに来てくれ、またもっと嬉しくなりました。みぎわ館の中に入るとみぎわ館の人たちが「こんにちは!」「いらっしゃい!」と次々と声を掛けてくださり、とても嬉しくなりました。
 私は8室で生活することになり、優しい先輩とよく知っている1年生たちと同じ部屋になれたこと、本当に嬉しかったです。初日の夜には8室のみんながケーキを作ってウェルカムパーティをしてくれました。とてもかわいくて、おいしくて、幸せでした。
 みぎわ館の皆さんは私の事を「C」と呼んでくれ、漫画や雑誌・本をたくさん貸してくれたり、朝の登校準備の時間には髪の毛をかわいくセットしてくれたり、嬉しかったです。
 寮ってこんなに素敵なところなんだ!と寮体験をしてみて初めて知りました。嫌だなぁと初めは思ってしまっていた寮体験でしたが、参加して本当に良かったと思いました。みぎわ館のみなさんの笑顔が本当に素敵でキラキラしていて、一緒にいることで私は幸せになりました。私もみぎわ館の皆さんのように人を幸せに出来るような笑顔の人になりたいと思いました。寮体験に参加できて、みぎわ館で生活出来、本当に良かったです。1週間ありがとうございました。




寮生リレー通信  (第 101 回)

*リサイクル委員会 『輝けゴミ箱!!ゴミ箱が輝けば、ぼくらも輝く!!~』

Y.D.(大望館 2年:埼玉県坂戸市)
 今年のリサイクル委員会のテーマは「輝けゴミ箱!!ゴミ箱が輝けば、ぼくらも輝く!!~」です。このテーマに決まった理由は、二つあります。
 一つは、僕の住んでいる大望館では、ゴミ箱の周りがとても汚いからです。ゴミ箱が満杯なのに、その上にゴミを置く人がいたり、投げ入れたゴミがゴミ箱に入らなくても放ったままにしている人がいたりします。そのような人達が、きちんとするようになれば、もっとゴミ箱の周りはきれいになるはずです。でもそれは、リサイクル委員の責任でもあるので、僕は、もっと細目にリサイクルやゴミ捨てをしていきたいと考えています。
 もう一つは、ゴミ箱を綺麗にすることによって、皆さんの心も綺麗になるのではないかと考えたからです。これは、僕の単なる幻想かもしれませんが、「トイレ磨きは心磨き」とある人が言ったように、ゴミ箱も同じではないでしょうか。汚い物を掃除するのは、誰でも嫌だと思います。人の嫌な事を自分から率先してやるのは、すごく難しいことです。しかし、それをすることによって、自分自身が成長できると思います。
 さて、大望館は、ゴミ箱の溜まり方がとても早いです。なぜこんなに溜まるのが早いのか考え、リサイクル委員の皆と話し合いました。すると、女子寮は、分別がすごく細かいということが分かりました。燃やすゴミ、燃やさないゴミ、プラスチック、危険物、ペットボトル、ペットボトルのふた、生ゴミ、、、お菓子ボックス、冊子ボックス、牛乳パックボックスなど、分別が細かく、二週間くらい経たないと、ゴミ箱は一杯にならないそうです。そんな中、生ゴミは、週に二度ゴミ出しをしているそうです。すぐに、分別を全て見習うのは難しいですが、大望館も少しずつ分別を細かくして見習っていきたいと考えています。
 今回、リサイクル委員会は、皆さんが気持ちよくゴミを捨てられるように、月に一度ゴミ捨て場の掃除をするなど、新しい取り組みを始めました。より良いリサイクルをするには、皆さんの協力も必要です。より良いリサイクルを目指して、一年間頑張っていきたいと思います。


*整美委員会 『Clean with heart』

S.U.(めぐみ館 2年:福島県会津若松市)
 新整備委員長になりましたS.U.です。整美の新しいテーマは、「Clean with heart」に決まりました。
 道具を使ってただ掃除をするのではなく、いつも使っている場所や物を、気持ちを込めてきれいにして欲しいと言う願いから、このテーマにしました。
 今の各館のお掃除はどうでしょうか。毎日の掃除の中で、一日に一回だけ、私達の生活の中に‘ありがとう’の気持ちを向けられたら、と思います。また、決められた掃除の時間以外にも「汚れていたらきれいにする」「物が落ちていたら拾う、片付ける」こういったことが自然に出来るのぞみ寮になって行きたいです。ついつい忘れてしまう当たり前のこと、私も心に留めながら生活しようと思います。


*行事委員会  『笑天~Enjoy,Happy and Smile!~』

F.E.(みぎわ館 2年:新潟県長岡市)
  新しく行事委員長をさせていただきます、みぎわ館のF.E.です。
 こののぞみ寮では1年を通して様々な行事が行われます。これから予定されているものでは寮クリスマスがあります。行事委員会ではテーマを決める際、行事の1つ1つに対してどのような思いで企画するか、参加する側にどんな風になってもらいたいかに重点を置き、話し合いを進めてきました。その結果、これから1年間の行事のテーマは「笑天~Enjoy,Happy and Smile!~」です。この「笑天」とは、のぞみ寮で行う行事を、笑顔が広がっていく機会となる行事でありたいと願って決めました。
 行事をすることを楽しみだと思っている人もいれば、あまり乗り気になれない人もいるでしょう。しかし、1つの行事が終わった時にはみんなが「参加してよかった!」と思ってもらえるような企画を考えていきたいです。
 みなさん、これから「これをしたい!」など要望がありましたら、ぜひ各館の行事委員に聞かせてください!みなさんの意見もしっかり取り入れながら話し合い、行事を寮全体で創る形で取り組んでいきたいです。
 上映会や体育館を使っての企画などいろいろと考えていきます。みなさんの参加を待っています!


*礼拝委員会 『fresh』

T.M.(みぎわ館 2年:神奈川県川崎市)
 新礼拝委員長になりました、みぎわ館のTです。
 今回の礼拝委員のテーマは「fresh」です。Freshという言葉の意味をご存知かもしれませんが、今一度みなさんにお伝えしようと思います。Freshとは、新しさや新しく生き生きしている様です。
 なぜ、このテーマにしたのか?みなさんは、今ののぞみ寮の礼拝をどう思いながら守っているのでしょうか。毎週日曜日の全体礼拝、面倒くさいなぁとか、だるいなぁとか、テスト前だと早く勉強したいのにと思う事は、少なからずあるのではないでしょうか。私達礼拝委員はその気持ちを全て変えたいとは思っていません。少しでも礼拝に来るのがワクワク出来ればいいなぁと思っています。
 例えば、日曜日の全体礼拝でのお話を今のように各委員会の委員長だけではなく、みなさんにもしていただきたいのです。また、暦上の行事、これからだとクリスマスはもちろんですが、お正月、バレンタイン、ホワイトデーなどのイベントに合わせて、行事委員や食事委員を中心とした各委員会と協力しながら、礼拝を守りたいとも考えています。礼拝の場所もこの友愛館から抜け出して、大望の横の駐車場で、またはグラウンドなどで行えればいいなぁとも思っています。
 皆さんのお話は、年明けから入れていきたいと思っています。頼まれたら、ぜひとも快く引き受けてくださるととても嬉しいです。なぜ、皆さんのお話を入れて行こうと思ったのか。それは、今まで寮祭などでの限られた、また、テーマに沿った話を聞いていました。しかし、今皆さんが疑問に思っている事、知ってほしいと思っている事は口を開かない限り、周りが理解することは難しいのです。そこで、皆さんの意見を聞ける場にするために、全体礼拝で生徒のお話を入れていこうと考えました。
 このように、今までになかったような斬新な場所・斬新な行事・斬新なスタイルにしていきたいのです。そうすることによって、皆さんも何だか楽しそうだと感じませんか?ですから、今回の礼拝委員会のテーマは「fresh」なのです。
 礼拝とは、礼拝委員だけで成り立っているわけではありません。皆さん無しにして、のぞみ寮の礼拝は成り立たないのです。ですから、皆さんにはぜひ協力してほしいのです。また、こういう礼拝をしてみたい!など、アイデアがあれば、いつでも持ってきてほしいです。こうして、礼拝をみんなでもっと素敵に作っていけたらいいなぁと思っています!


*生活委員会 『“Change the world”~チェックは愛の証です~』

N.M.(みぎわ館 2年:福島県会津若松市)
 突然ですが、皆さんはチェックと聞いて、何を思い浮かべますか?大掃除や嫌なものなど、マイナスのイメージはありませんか?
 今年の生活規律委員会のテーマは“Change the world”~チェックは愛の証です~です。このテーマのメインタイトルの“Change the world”とは、世界を変えるくらいのやる気を持って仕事に励むという意味と、視点を変えて今の現状を見直すという、2つの意味が込められています。
 今、生活規律委員会では、私物や登校チェック、それぞれの館の風紀など、さまざまな取り組みをしています。それらの仕事に責任を持って取り組み、新しい視点から、のぞみ寮がよりよくなるように変えていきたいと思います。
 また、サブタイトルにある~チェックは愛の証です~というのは、チェックは自分を省みて、どれだけ自分が周りの人に迷惑をかけているのか知る事ができる証であると同時に、周りの人のことを愛を持って考える材料になるという理由から、このタイトルになりました。
 チェックがついたとき、反省するのも大切ですが、そこから周りのことを考えて、これから自分がすべき行動を考えていくのも大切です。一人一人が生活態度を見直せば、皆が気持ちよく過ごせるステキな寮になっていくと思います。
 私たち生活規律委員がそんなステキな寮づくりをしていきたいと思います。私たちだけでは変えられない部分もたくさんあります。その時は、ぜひ皆さんもご協力お願いします。


*食事委員会 『すべての食材と調理師さんに感謝して、いただきます!~残さず、食べる!~』

N.M.(みぎわ館 2年:兵庫県明石市)
 新食事委員長になりました、N.M.です。今年度の食事委員会のテーマは「すべての食材と調理師さんに感謝して、いただきます!~残さず、食べろ!~」です。
 このテーマは、毎日私たちのために一生懸命食事を作ってくださる調理師さんに感謝して食事を頂く、という想いを持ってほしいという事と、私たちが普段当たり前のように口にしている食べ物を「当たり前」だと考えるのではなく、食べ物に感謝して「頂く」という気持ちで食事をしてほしいと言う想いから、このテーマにしました。また、一人一人が食べ物とそれを作ってくださっている方々の心を大切にすることで、残食を減らしていきたいと思っています。
 食事を摂る事で、1日の活動は活発になり、健康にも繋がります。反対に食事を摂らないという事は、体だけでなく、心にも悪影響を及ぼすことになっていきます。食べるという毎日行う行動で、私たちの日々の生活を豊かで有意義なものにすることができるでしょう。
 寮生にとって友愛館での3度の食事は、特に、寮生と共に摂る朝・夜の食事は、寮生活における大きなコミュニケーションの機会です。仲間と楽しく食事をすることで、その仲間とさらに良い関係が築けることにも繋がります。仲間と良い関係が築けると、それを通して、新たな自分を知ることもできるかもしれません。そう考えると、「食べる」ということは、自分の心と体を作るだけではないという新たな見方が出来るのではないでしょうか。
 今、のぞみ寮での食事に対して、いろんな想いを持っている人が居ると思いますが、みなさん一人一人が、食事は自分の心も体も、仲間との関係も成長させてくれる素敵なものなのだ、という事を覚えてもらえるように、今年度の食事委員会は、皆さんにご協力いただきながら取り組んでいきたいと思っています。1年間、どうぞよろしくお願いします!



~寮務教師より一言~

 この間夏休みが明けた!と思っていたら、もう11月も半ばです。毎日毎日が本当にあっという間に過ぎていきます。1年生から3年生までの、このメンバーで過ごせるのもあとわずか。毎日を大切に過ごしていきたいと心の底から思います。
 先日ある3年生が小論文に自分の3年間の成長を書きたいのだけれど、自分がどれだけ成長したのか、成長したとは自信を持って言えるのだけれど具体的にが難しい…と話に来ました。1年生の頃はあんなだったよね、こんなだったよね…、と振り返れば振り返るほど、どんどん具体的な成長が見えてきました。入寮時と現在とでは、別人だと言ってもいいほど成長を遂げている彼女をはっきりと見ることが出来ました。
 今年入寮した45回生も、先輩となり奮闘している44回生も、人生の岐路に立ち将来を見据えている43回生も、みんな、それぞれに確実に豊かに成長している事を改めて教えられ、私にとっても嬉しい時となりました。
 このメンバーで過ごせる限られた時間を精一杯、寮生と寮務教師が共に心を揺さぶり・育て合っていきたいと思います。
みぎわ館 森口みち子

2012年10月25日木曜日

のぞみ通信 No.184(10月21日)

< コミュニケーション能力 >
寮長 信田 智

 現代のコミュニケーションの手段として、ケイタイ、パソコンといった電子機器が大きな役割を果たしていることは言うまでもない。それらは、リアルタイムで大量の情報をやり取りすることも出来る。しかし、機器を媒介としたコミュニケーションでは、相手の表情や感情の動きを読み取る事が難しい。そのため、顔と顔を合わせてする対話では、絶対に言わないような激しい言葉や、卑猥な言葉がネット上で飛び交う。その結果、しばしばトラブルに巻き込まれたり、人を傷つけたりする事が起こる。また、悪意のあるネット上の書き込みにより、いわれのない屈辱を受け、苦しみ、死に追い込まれる事さえ起きる。恐ろしい事に、それらが遊び感覚で行われている事である。
 更に、自らの技術を悪用して、他人のパソコンに侵入し、リモートコントロールで、大切な情報を抜き取ったり、無差別殺人予告を書き込んだり、公共施設に爆弾を仕掛けたとの書き込みをしたり、極めて悪質な反社会的行為を平気で行える感覚になってしまう。それは、心を持たないコンピュータゲームの世界の出来事を、血が通い心が通い合う、生きた人間世界の出来事と同じであると錯覚させてしまうのかも知れない。まさに、神無き教育のなせる業であり、「知恵ある悪魔を作り出している」結果なのかもしれない。
 私の息子は、大学院を出て上場企業のコンピュータ会社に勤めたが、近くにいる人との仕事の打ち合わせまでもチャットで行われるような、あまりにもコンピュータ付けの生活が性に合わず、こんな事をしていては人間がおかしくなると感じて退職をし、ベンチャー企業の訪問看護のマネージャー職についた。そこには、人と人とのコミュニケーションによってもたらされる仕事の成果がある。(最近になってその企業も軌道に乗り、やっと普通の給料をもらえるようになったと言っていた。)
  一方、のぞみ寮では、これだけ情報機器の発達した時代、未だに携帯電話の持込が禁止されている。パソコンも自由に使えない。親や友人との連絡は、基本的に公衆電話によっている。とても不便で不自由である。その不便さに親のほうが辛抱しきれず、子供の言いなりになり、ケイタイを持ち込ませてしまうことさえある。のぞみ寮は、ケイタイやパソコンでは出来ない、豊かな生きたコミュニケーション能力を身に付ける大切な場です。顔と顔を相い合わせて、お互いの表情や、感情を感じながら対話することが求められます。ある意味、とてもしんどい作業です。それだけに、保護者の方のご理解、お支えも必要です。
 しかし、そのしんどい作業こそが、豊かなコミュニケーション能力を養っていくのです。ある時期徹底的に、不自由さと不便さの中に身を置く事によって、不自由さの中で、本当の自由とは何か。不便さの中で、本当の豊かさとは何か。というものを見つけて行きます。更に、しんどさの中で忍耐力と工夫が生れます。まさに、人間形成の大切な基礎が培われて行くのです。のぞみ寮生は、日常生活の中でお互いの違いを認め、その存在を大切にし合いながら、コミュニケーション能力を高めています。





< 寮生リレー通信  (第 100 回) >

≪光風館ブロック長≫  
「Only One 光風~お金で買えない価値がある~」 

K.K(光風館 2年:福島県会津若松市)
 みなさん、こんばんは。新運営委員長になりました、光風館のK.Kです。今年ののぞみ寮のテーマは各館のブロック長、副ブロック長で話し合いを重ね、各委員会の委員長のアイデアも加えて館生しました。今年のテーマは、

 の んきな家族だ  みぎわ館
 ぞ っとさせるぜ   光風館
 み んな好きでしょ? 大望館
 り ズムに乗るぜ  めぐみ館
 ょ んかんそろえば
 う ぃーあーHappy!!
     です。

 このテーマは説明がいらないほどストレートな意味を持っているのではないでしょうか。
 テーマを決めるための話し合いの中で、ブロック長、副ブロック長に今後自分たちがどのような寮生活を送っていきたいかという思いを話してもらいました。僕がこの話し合いの中でとても重要だと思った言葉があります。それは「居心地の良い場所」という言葉です。みなさんは居心地良く寮生活を送れていますか?寮には様々なルールがありますが、家と変わらない場所ですよね。家は居心地の良い場所であるはずです。
 これからの1年間は「居心地の良い場所」という言葉をキーワードに寮生活を送っていきましょう。
 次に光風館です。今年の光風館のテーマは「Only One 光風~お金で買えない価値がある~」です。このテーマには、光風にいる時にしかできないとても価値のあることを経験していこう、という思いが込められています。また、光風でしか作り出せないものを見つけていこうという意味も込められています。これから1年間、その思いを胸に寮生活を送っていきたいです。



≪みぎわ館ブロック長≫  
「No trust No family ~陽だまりに咲く姉妹(はな)~」   

K.K(みぎわ館 2年 :新潟市中央区)
 このたび、みぎわ館新ブロック長になりました、K.Kです。突然ですが、みなさんはみぎわ館と聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。恐らく、みぎわ館に住んでいる人と、住んでいない人とでは、受ける印象はだいぶ異なると思いますが、私は良い意味でも悪い意味でものんびりしていると思います。姉妹のような、友達のような、毎日さわがしい館です。
 しかし、ただの仲間止まりではなく、今年はもう一段階上を目指したいと思います。そんなみぎわ館のテーマは「No trust No family ~陽だまりに咲く姉妹(はな)~」です。このテーマは、44回生で3日間徹夜し、45回生にも協力してもらって考えた自信作であり、大事なテーマです。「No trust No family」は、「No pain No gain(痛みなくして得るものなし)」という英語をもじってつくりました。信頼なくして家族なし、という意味です。1、2年生ミーティングで、どんな館にしたいか、というなんとも抽象的な質問をして、みんなにアイデアを出してもらいました。すると、“あったかい”“家族”“安心する”“ほっとする”など多くの意見が出たにもかかわらず、本質的な部分はみんな一緒だった、というおどろきの結果が出ました。学校から帰ってきて、玄関に入った瞬間にほっとする、というのが一番しっくりくるかと思います。
 また、サブタイトルに用いている“陽だまり”には、陽のあたっている場所のなかでもとりわけあたたかいところ、というような意味があります。
 みぎわ館生にとって、みぎわ館をとりわけあたたかい、家族の集まる家のような館にしていこう、という気持ちをこめたテーマです。みぎわ館から、今以上にやさしいオーラが出てくる日も、そう遠くないかもしれません。どうぞご期待ください。



≪大望館ブロック長≫ 
「ヤルときゃヤルぜ大望館!~Boys be happy and earnest~」

N.R(大望館 2年 :兵庫県姫路市)
 大望館新ブロック長になりました、N.Rです。さて、現在大望館は皆さんご存知の通り、大変大変にぎやかな館です。特に44回生のにぎやかな様は尋常じゃありません。例えば、友愛館での朝ごはん。どの館も多くの人が寝起きの元気のない顔でご飯を食べているのに、大望館44回生だけは元気。朝から寮長先生に怒られるほどです。
 さらに一時期、44回生は平日のランチも一緒に食べていました。通生もいる中で、僕らだけ異様なまでの盛り上がりを見せていました。先生に注意される事も多々あります。ブロック長として申し訳ないと思う反面、それはマイナスな事ばかりではないと思います。騒がしいというのも見方を変えれば元気だということ。にぎやかというのも仲が良くなければできないこと。 実際、大望館は他のどこの館にも負けず、元気で仲が良いです。僕自身そんな仲間たちと共に日々を過ごせることを幸せに思っています。そんな僕たちが考えた大望館新テーマは、「ヤルときゃヤルぜ大望館!~Boys be ばっぺるぴん~」です。
 今までは何も考えず騒ぎ散らしてきた大望館44回生も、世代交代をして館を引っ張っていく立場となりました。そうなってはいつまでもただ騒ぐだけではいけません。やるときはちゃんとやる。そうでない時には好きなだけ騒ぐ。そんなメリハリをつけられる学年、そしてそういう館にしていきたい、という願いをこのテーマに込めました。大望館がどういう成長を見せてくれるのか、どうぞ楽しみにしていてください。



≪めぐみ館ブロック長≫
「しあわせの五線譜
  ~奏でようめぐみのハーモニー 作ろうみんなの笑顔~」


Y.A(めぐみ館 2年 :神奈川県中郡大磯町)
 めぐみ館新ブロック長になりました、Y.Aです。私たちめぐみ館44回生は、ミーティングを重ね、話し合いの末、テーマを決定しました。めぐみ館の新テーマは「しあわせの五線譜~奏でようめぐみのハーモニー 作ろうみんなの笑顔~」です。これには絆、協力、みんな違ってみんないいなどの意味をもち、実にめぐみ館らしいテーマに仕上がったと思います。
 このテーマで一番大切なのは「奏でようめぐみのハーモニー」というフレーズです。「五線譜」はめぐみ館を表していて、たくさんの音符=めぐみのみんなが集まってハーモニーを奏でよう、めぐみ館つくろう、めぐみらしさを出していこうという意味が込められています。めぐみらしいハーモニーを奏でるためには、ひとりひとりを大切にし、お互いを認め合い、全員が1つとなって協力する必要があります。それができるめぐみ館にこれからもしていきたいです。
 また、めぐみ館には多くのルールがあります。しかし、そのルールをなんとなく守っているのでは意味がありません。だからと言ってルールに縛られ、物事に対して臨機応変に動けないのも違うと思います。なので、遊ぶ時は思う存分遊んでふざけていいけど、仕事やルールを守る時はしっかりとするという事をさらに追及していきたいです。
 もう1つ大事な事があります。それは最低限のマナーをしっかりと守る事です。まずは挨拶。一応ルールとして女子寮の人や先生方とすれちがったときは挨拶をする、となっていますが、知っている人に挨拶をするのは常識です。
 次に、「すみません、ありがとうございます」という御礼の言葉。これを何も考えず口先さけで言っているのでは全く意味がありません。御礼を言うときはちゃんと御礼の心を込めて言う。これも常識です。挨拶と御礼。この2つをぴしっとすることで、自然と生活態度も引き締まり、ルールもしっかりこなせるようになるのではないでしょうか。ルールはもちろんのこと、マナーがしっかりしている。そんなめぐみ館をつくっていきたいです。



のぞみ寮新運営委員長会 2012.10~2013.9
この10月より、各館の運営、ならびに「のぞみ寮」全体の運営を担ってきた3年生に代わり、2年生がその役を担うことになりました。各館で選出されたブロック長や各委員会の委員長で構成される「のぞみ寮」運営委員長会は、その1・2年生の代表組織です。




【各委員会の目標】

礼拝委員  ― フレッシュ
生活規律委員 ― CHANGE the World ~チェックは愛の証です~
食事委員  ― すべての食材と調理師さんに感謝して、いただきます!!
             ~残さず食べろ~
整美委員 ―  Clean with Heart
行事委員  ― 笑点~Enjoy, Happy and Smile~
リサイクル委員  ― 輝けゴミ箱!~ゴミ箱が輝けば、ぼくらも輝く~



【各館の目標】 

大 望 館 : ヤルときゃヤルぜ大望館!~Boys be ばっぺるぴん~
みぎわ館 : No Trust, No Family ~陽だまりに咲く姉妹(はな)~  
光 風 館 : Only One 光風 ~お金でかえない価値がある~
めぐみ館 : しあわせの五線譜
           ~奏でようめぐみのハーモニー 作ろうみんなの笑顔~




< スタッフから一言 >

 今年も早いものでもう10月の半ばになりました。寮では世代交代が行われ、新運営委員会の働きがいよいよ本格的にはじまりました。この1年間のぞみ寮を引っ張ってくれた43回生、さらにその上の先輩方がつくってきたのぞみ寮の土台の上に、新運営委員会がどんな新しいのぞみ寮をつくってくれるのか、今から楽しみです!
 不思議と、1年生が2年生に進級し、「先輩」と呼ばれるようになる時、2年生が最上級学年になる時、そして今回のように運営委員としての働きを担う時、それぞれ寮生は責任感からか、少し成長した頼もしい顔つきになります。
 のぞみ寮で生活するひとりひとりには個性があって、得意・不得意も違います。だからこそ、互いに補い合い、高め合い、支え合い、それぞれに与えられる働きは違います。ひとりひとりのタラント(能力)を活かすことのできるのぞみ寮をつくっていってほしいと思います!
光風館 三浦 啓

2012年9月21日金曜日

のぞみ通信 No.183(9月19日)

「結婚式」
寮長 信田 智
敬和のチャペルで、今まで約90組ほどの結婚式を司式させてもらった。そのうち30組ほどが敬和の卒業生の結婚式で、その中には私が担任をした生徒の結婚式もあります。敬和のチャペルでの結婚式だけではなく、帝国ホテルや、京都ホテルオークラ等の式場を借りて司式をさせてもらうこともあります。
 この夏、私のクラスの生徒であった女性が敬和のチャペルで結婚式を挙げました。お相手の方も同じ東京の方で、わざわざ新潟まで出てこられなくても、東京のどこかの会場を借りて、私が出向いて司式をすることも出来たのですが、お二人はあえて、敬和学園のチャペルで結婚式を挙げることを決断したのです。2年前のフェスティヴァルの時、初めて二人連れ立って敬和にこられ、親しく交わりの時を持ちました。
 敬和で過ごした3年間の生活が、どれほど素晴らしい経験であったか、折に触れ時に感じて話をする彼女の高校とは、一体どんな学校なのか自分の目で確かめてみたいということで一緒に尋ねてこられたのです。そして彼女の人生の原点が、この敬和学園にある事を感じ、二人の思いを確かめ、敬和のチャペルで結婚式を挙げたいとの決断に至ったのです。
  新婦の父親は、チャペルのOMホールにある、ゆかり会が寄贈してくださったステンドグラス(創世記1章の7日間にわたる天地創造のみ業を図案化したものです。―混沌の中に、神が「光あれ」と語られた、その希望の光が天地創造全体を貫いている図案です。)のデザインをしてくださった方で、4人のお子様を敬和学園に送ってくださった、敬和の教育のよき理解者です。

 その結婚式は実にスッキリとした、暖か味のあるものでした。出席者は新婦のご両親と兄弟関係。新郎の母親と、ごく親しい兄弟のように付き合っている友人数人。奏楽は新婦の敬和時代のクラスメート。お花は父親が、初めて薪を焚いて釜で焼いた備前焼の花瓶を用い、母親が花をいける。着付けとメイクは新郎の友人が担ってくれた。愛情と友情のこもった、手作り感のある結婚式でした。
 私自身、息子の結婚式を思い出しました。息子も私が司式をし、出席者は母親と兄。新婦の母親と兄夫婦だけでした。(たまたま、寮開放期間であったので、数名の先生達が参加してくださり、合宿中の声楽部が式の中でハレルヤの合唱をしてくださった。)どんなに少人数の式であっても、大人数の式であっても、私の準備と式場の準備にかけるエネルギーは変わらないのです。
 チャペルの内壁には、1回生から直近の卒業生まで全員の名前が、各回生クラスごとに銅版に刻印されています。敬和生にとって、チャペルは彼らの心のふるさとなのです。そのチャペルで、結婚という人生の新しい出発に際し、神の前に誓いをなし、誠実な決意をもって、新しい生活を始めてくれる事は、若い魂の教育に携わってきた者にとって大きな喜びです。




< 光風館 >

「部活三昧」 K.T(1年生:福島県南相馬市)
 僕の敬和での初めての夏休みは、部活漬けの夏休みでした。僕はサッカー部に入っており、夏に校内合宿、寮生合宿、田島合宿と3つのサッカー部の合宿がありました。その3つの合宿のうち、特に長く感じたのは田島合宿でした。
 田島合宿一日目は、新潟で午前中に練習試合をしてからバスで4時間くらいかけて福島県南会津にある吉本屋という民宿に行きました。民宿に着いた頃には、日が暮れていました。一年生の最初の仕事は、夕食の準備(吉本屋のおばちゃんの作ってくれたおかずやご飯、みそ汁を配る)でした。驚いたのは、ひとりひとりのおかずの量が予想以上に多く、ご飯の量も多くて、大きな炊飯器2、3個分のご飯が用意されていました。なぜかわからないけど、一年生がたくさん食べなければならないルールになっていて、一年生はその日の夜、食べ過ぎでみんな気持ち悪そうな顔をしていました。
 次の日の朝食は、夕食同様に量が多く、先に食べ終わった2、3年生は、民宿から10キロ離れたところにある練習場へ走っていきました。一年生は、ご飯の片付けを済ませてから練習場まで走って行って練習をしました。練習の帰りは、朝と同じく10キロコースを1時間以内で走って民宿まで帰らなければならなくて、1時間以内に帰って来られなかった人は、時間が1分オーバーする毎に坂道ダッシュの本数が1本増えていきました。
 4日間過ごして思ったことは、大事な大会を勝ち抜くため、強いチームと戦うためには、それなりの準備が必要だということです。しっかりと練習をして、チームのレベル、自分のレベルが上がったと分かれば、強いチームに自信をもって挑めると思います。




< 寮務教師から一言 >

 夏休みが明けて9月も後半に差し掛かりました。厳しい残暑が続き、「暑い、暑い、、、」と汗をかきながらも、エアコンに頼り過ぎることなく“どうしたら少しでも快適に過ごせるか”工夫を凝らす寮生たちは、たくましいです。心と身体を整えながら、それぞれ、進路や世代交代、修養会や部活動の大会へ向け、悩みと喜びをもって自分の時間を大切に使っています。後期の歩みが、一人一人にとって実り多き時となるよう、日常の一つ一つを大切に積み重ねて行きたいです。
女子寮 冨井 愛

2012年8月21日火曜日

のぞみ通信 No.182(8月21日)

< 再 生 >
                          寮長 信田 智

 敬和学園の横を海に向かって港湾道路が走っている。敬和の30周年記念事業と時を同じくして作られた道路である。一部森を切り開いて作られた道路であるためその斜面に植樹がなされている。歩道は幅2.5メートルもある、広々とした片側1車線のきれいな道路である。木々が成長するにつれて、道路わきの斜面や田んぼの境界線から木の枝が道路に覆い被さり、木の葉や土砂が堆積し、それが50cm以上歩道に侵入してくる。車道の縁石のところにはヨモギや、私の背丈もある月見草などが生え、狭いところでは歩道の幅が1.5メートルほどになるところもある。そして、木の枝と車道側に生い茂った雑草を結び蜘蛛の巣が張られてくる。
 その歩道を通って海辺の森に入っていく私の日課にとっては、蜘蛛の糸が顔や体にまとわりつき、何ともうっとうしい限りである。ところが、近年夏になると市の係りの方が歩道を覆う木の枝や、堆積した土砂、道路側の雑草を取り除き、こんなに幅の広い歩道、気持のいい道路であったのかと、見違えるようにきれいに再生してくださる。道路が荒れているときには、そこら中にごみが散乱してくる。ところが、道路がきれいになるとごみの量は驚くほど少なくなる。
 今年の夏、グラウンドに併設されているテニスコートが、あまりにもやせ細り、周囲(特に男子側のコート)には雑草がはびこってしまったので、補修工事がなされた。男子テニス顧問の土屋先生が補修されたコートに立って、こんなに広かったのかと感嘆の声をあげておられた。そう言えば、テニスコートが出来た頃、女子は県大会出場の常連校であったように記憶している。テニス部の再生を期待しよう。

 翻って、のぞみ寮はどうであろう。近年小西校長は、寮は敬和教育の生命線であると強調され、若い教師を寮で研修するプログラムも組まれている。寮教育が学園全体として評価されていることは嬉しい限りである。しかし、手放しで喜べない現状もある。特に男子寮は掃除が徹底できない。月一度大掃除をしていても、すぐに物が散乱し、中には足の踏み場もないほどになる部屋もある。部活をして疲れて帰って来てから始まる寮のプログラム、その中で汚れた衣服の洗濯、それらをこなしていかなければならない。
  中学を卒業したばかりで、家にいれば洗濯や掃除、食事の準備片付けも親がしてくれる事が多い中で、全て自分達の責任においてしなければならない。大変さは十分理解できる。それだけについつい甘くなって、男子の寮はこんなものだろうと思ってしまう。しかし、校内全体がきれいになっていく中で、また女子寮はきれいに整理整頓されている事を思うと、我々特に男子寮務教師は、腹を据えて寮内外の整理整頓に気を配っていかなければならない。
  生活の場の汚れは、心の荒れにつながってくる。男子寮がきれいに再生され、「自主・自立・自制・思いやり」の精神がしっかりと根付くように、自らを再生していきたい。




寮務教師主任 帆刈仰也
 夏休みの終わる今頃は、終わっていない宿題と名残惜しさで気持ちが沈んでいませんか?楽しかった日や快適なお家での暮らしから寮へ戻ることが辛いと感じている人、これからの学校生活に不安を感じている人、もっと別な理由があるかもしれません。しかし、秋から冬にかけてのこれからの時期は、寮も学校でも成長へ繋がる行事や考える機会が多くあるのです。
 生徒のみんなも、ご家族の皆様も、お体に気をつけて、後期のスタートが切れることを願いつつ待っています。そして、冬休みを目指して頑張りましょう!!


みぎわ館担任 森口みち子
 少しずつ日が短くなり、聴こえてくる蝉の声も心なしか静かになりつつあるように感じます。それでもまだまだ残暑が続く夏、いかがお過ごしでしょうか。
 8月26日は帰寮日です。みんなが帰ってくるのが待ち遠しくて仕方ありません!イベント盛りだくさんの後期前半、皆さんと一緒に過ごす毎日に、山のような感動と興奮が用意されていることを想像するだけで、今からすでにワクワクしています。
 この夏休み、家族に囲まれ、成長を認められ、愛情を心いっぱい感じて、後期に向けてのエネルギーをしっかり蓄えられた時間になっていることを喜びつつ、26日にみんなそろってスタートできること、後期を共に歩んで行けることを楽しみにしています!


大望館担任 澤野 恩
 夏は暑い!!久しぶりに大阪に帰省し、新潟に帰って来てもっと涼しいかと思いきや、暑さはあまり変わらない気がします。
 久しぶりの帰省でしたが、今年度を最後に両親が大阪を離れて妹夫婦のいる横浜に移ります。そのため、私の生まれ故郷への帰省は今回が最後となりました。これで最後になるのかと思うと、さすがに多くの想い出がこみ上げて来て、寂しくてなりませんでした。
 18歳で故郷を離れて20年。その頃の風景とはずいぶん変わってしまいましたが、変わっていない所もたくさんあります。卒業した小学校、中学校。友だちと遊んだ公園。毎日のように泳いだ川。飛び降りてけがをした塀。そのどれもが、たとえ帰らなくなったとはいえ、これからも私の記憶から離れることはないと思います。
 寮生は15歳で親元を離れます。高校を卒業して、進学し就職。もしかしたらもう実家で過ごすことはないのかもしれません。それでもやはり、私と同じようにこれまで育ったところが故郷です。その故郷でのひと時の時間を大事に過ごせたことかと思います。
 帰ってきた寮生に「実家はどうやった?」と聞いて、その答えの大半が、「暇で仕方なかった」「グータラ過ごしていた」だとか答えます。でもやっぱり、故郷は気持ちの休まるところです。
 卒業していく寮生は、のぞみ寮はもう一つの故郷。先生はもう一人の父親。そんな事を言ってくれ敬和を離れて行きます。この言葉は私たち寮のスタッフにとって、何よりの励みになります。
 もう一つの故郷にこれからもなり続けるよう、子どもたちとの時間を共に大事に過ごしていけたら幸いです。元気な顔で帰って来てくれることを待っています。


光風館担任 三浦 啓
 暑中お見舞い申し上げます。厳しい暑さの毎日ですがいかがお過ごしでしょうか。 私は前期の賑やかさがうそのように静まり返った光風館で今年の夏を過ごしました。早く光風館のみんなが帰って来て、また賑やかな生活をしたいなぁと心待ちにしています。 光風館生もそれぞれ実家に帰り、前期の疲れを癒し、後期に向けてのエネルギーを充填したことと思います。
 後期も光風館のみんなとのぞみ寮の教師と共に喜怒哀楽しながら、より良い寮生活、学校生活を送れるよう毎日の生活をしっかりと送っていこうと思います。これからも応援、お祈りください。


女子寮担任 冨井 愛
 暑い日が続きますが、元気に過ごしていますか?体調崩していませんか?  前期は、皆さんが喜んだり悩んだりしながら成長していく様子を側で感じることが出来、充実した日々となりました。みなさんがいない寮は、とても静かで、いつもならこんな光景があるのになぁと思い出しては寂しさを感じています。
 夏休みももう終わり!おおいに楽しんで、課題も終わらせて、家族のもとでたっぷり井エネルギーを蓄えて来てくださいね。それぞれの夏を過ごした皆さんとの後期の歩みを楽しみにして、皆さんの帰寮をお待ちしています!


めぐみ館担任 榎本 かな
 新潟の夏、残暑もそれなりに暑~い!!!ですが、亜熱帯地方の様な関西の夏を経験している私にとって、太夫浜の夏は、「何のこれしき!」と思ってしまいます。
 さてみなさんにとっての今年の夏は、変わらない夏、変わる夏、様々だったのではないでしょうか。
 いよいよ後期。44名ならではの織り成す模様をめぐみ館、寮生活でしっかりと花開くように願っています。
 3年生は進路の歩み終盤です。2年生は世代交代で寮の運営を任されます。そして1年生、チームワークの基礎がつくられます。
 これからの大きな成長の陰には、様々な葛藤や、試練に立ち向かう姿が日々あります。どうぞ、後期ものぞみ寮での生活が皆様に支えられる寮でありますように、感謝と共に改めて心よりお願い申し上げます。




< 寮務教師から一言 >

 45回生を迎えて5か月が過ぎようとしています。寮祭があり、フェスティヴァルがあり、夏休みがあり、わずかな期間ではありましたが色んなことがあったように思えてなりません。
 一年の折り返しがこれから始まります。これからだっていろんなことがあると思いますが、そのひと時を大事に過ごしたいです。また、東日本大震災から1年と6ヶ月が経とうとしていますが、未だ不自由な生活を余儀なくされている方々がいるということを忘れずに、与えられている毎日がいかに幸せか日々心に留めながら、子どもたちと歩んでいきたいと思います。
大望館担任 澤野 恩