2021年4月1日木曜日

大望館通信 第290号 「1年間の成長」

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 終業前にひとつ大きな試練がありました。もうそろそろお馴染みになったかもしれませんが、定期テストです。テスト期間中、大望生の勉強する姿勢にも変化がありました。進級へ向けて本気になっている姿があり、とても嬉しく思いました。「敬和生活を続けたい。ここで仲間と寮生活をしたい。面倒見の良い先輩になりたい」と願って、本気になったG・H君(1年)。私が大きな荷物を抱えていたら何も言わずに持ってくれたり、頼み事をしても嫌な表情をひとつも見せずに手伝ってくれたりするA・T君(1年)。この二人は春休みに入ってかなり焦りながら課題や補習を受けていましたが、無事に進級出来たようでホッとしました。

 また、終業前の大掃除ももうひとつ大きな試練で……と書くところかもしれません。しかし、現在の大望館内は綺麗なのです。今年度になってコロナ対策のために、寮務教師が掃除機やモップ掛けをしていますが、それだけでは美しさを保つことは出来ません。大望館では毎日生徒が掃除をしてくれて、生徒が主体となってチェックし、声掛けをする制度があります。その大きな成果もあり、頻繁に大掃除をする必要もなく、全員で意識して館内美化に努めているのです。これもまた大きな変化のひとつです。

 さらに、終業を迎えるにあたり大望生ひとりずつ今年度を振り返ってもらいました。「自分が頑張ったことや成長したところは?理想の先輩像は?将来の夢は?」などの質問が書かれた紙に、ひとりずつ書いてもらいました。紙を提出してもらって、びっしりと言葉が書いてあるものがあったり、少ない言葉だけど心にグッとくるものもあったり、嬉しくて涙が出そうになりました。これは私の宝物のひとつになりそうです。新年度になった時やいろんな節目で彼らに渡して、目標や大切にしたい想いなどを再確認していこうと思います。

 この1年で彼らは本当に成長しました。「寮生活をしているのだから成長することは当たり前」と考える人もいるかもしれません。しかし、それを当たり前と考えるのではなく、ひとり一人の成長を大きな喜びと感じています。成長するペースやタイミングは人によって違います。違って当たり前なのです。その違いを認め合えた時に人は大きく成長します。だからこそ、寮生活をして共に生きていくのです。他者とぶつかり、違いを認め合う経験を積み重ねていくこと。それが大きな成長へつながること、彼らの姿を見てそう感じています。これからも他者と出会って様々な経験をし、彼らは成長し続けて行く、そう信じています。