聖句
「わたしたちは自分が弱くても、あなたがたが強ければ喜びます。あなたがたが完全なものになることをも、わたしたちは祈っています。」
(コリントの信徒への手紙Ⅱ13章9節)
礼拝のお話
「1グラムの勇気」 2年 Mさん
私はずっと声を出すことが苦手でした。小さいころから恥ずかしがり屋であまり自分を前に出さない性格。「声が小さい」と言われることが多く、それで辛い思いをしたことが何度もあります。
お遊戯会のビデオに声に小さすぎて入らなかった幼稚園時代。学習発表会で、念願の1人台詞は「オクラ」。しかも、当時の私は「オクラ」が一番苦手な野菜というおまけ付き、で気分はただ落ちになった小学2年生。卒業証書授与のために、毎朝返事の練習をさせられる日々。合格しないとやり直しがいつものパターンで、私にとっては地獄だった小学6年生。
父に「私を四字熟語で表したら何?」と聞いたら即答で「音量少量」と言われた中学3年生。こんな風に今は、笑い話に思えることも、当時の私は、悔しさと申し訳なさで自分を追い込むことが多かったです。母は引くほど声が大きくてうるさいのに、好きな小説の主人公の声は1キロ先まで届くらしいのに何で、私ばっかり声が出せないのだろう。みんなみたいにできないのだろう。
“大きな声、出してみたいな!”とそんな悩みを抱えて敬和に入った私ですが、最初は、ド緊張で思うように声は出ませんでした。しかし、そんな私を変えてくれたのがみぎわ館、ここで過ごす仲間たちです。今では人並みの音量は出せるようになりました。近いうちに、みぎわの仲間たちとの大声対決が楽しみな私です。ここに来て私意外と声出せるじゃんと気づきました。
こんな風に気付かせてくれたのは、いつも私をありのままでいだせてくれるみなさんのおかげです。入寮したころ、私の声が日に日に大きくなったことを喜んでくれた友達もいて、少しずつ自信がついてきました。でもまだ「もう少し声を出して」と言われることもあります。発言しても聞き返されることもしょっちゅうです。まだまだ声を出すことは得意ではありませんが。でもそんなときは、昔みたいにネガティブにならず、自分を信じて、苦手に立ち向かっていきたいです。「1グラムの勇気を出す」のには結構勇気がいると思います。けれど、もしかしたら自分を変えられるかも、オクラが食べられるようになったように、挑戦するときは少しの希望を忘れずにいたいです。もう借りてきた猫みたいとは言わせません。立派なみぎわの先輩になります。
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祈り合える恵みに感謝して~みぎわ早天祈祷会~
毎週金曜日の朝、6時半。有志による「みぎわ早天祈祷会」が開催されています。みぎわ館で始まった「早天祈祷会」は、先輩から受け継がれ、3年目を迎えました。
聖書を読み、メッセージを聴き、祈ります。互いの祈りに心を合わせる、静かで心穏やかな時間です。1年生も祈りの輪に加わり、祈りの輪が広がっていくうれしさを感じます。(小菅)
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満月の夜に……
満月の夜は、屋上を開放。しばしの時、しっとり味わうみぎわっ子たち。
「きれい」と感じるまっすぐな気持ちを大切に育んでほしいと感じた満月の夜でした。