2016年11月4日金曜日

めぐみ館通信 2016年10月31日 第63号

いよいよ始動

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1031_me02 3年生からバトンを受け継ぎ、2年生主体でめぐみ館が始動しています。先輩から受け継いだバントンを一人ひとりがしっかりと受け取りました。先輩の姿が大きくて、今はどのように前に進んでいけばよいのだろうと、緊張感いっぱいの2年生たちです。全体に向けての発言の機会も多くあります。人前で話すことが得意な生徒ばかりではありません。「あ~緊張する。話すことをまず書いてから…」事務室に不安げにやってくる姿も。責任をもって取り組む姿がとても初々しくも思えます。
 2年生間の距離感も、少しずつ近づいているように感じますが、まだまだ遠慮を感じる場面も見られます。もどかしさを伝えてくる生徒もいます。もどかしさを感じるというのは、よりよくしていきたいという思いの記しでもあると思います。

 

 

 

めぐみ館のテーマは「大きなかぶ」
 2年生が話し合って決めためぐみ館のテーマは「大きなかぶ」です。ひとりひとりの違う個性を大切に、それぞれの学年の力を合わせながら、居心地のよいめぐみ館をめざしたいという思いを込めてテーマ決めをしていました。
 休日、寮で過ごしている2年生が集まってのポスター作りの雰囲気も和やかでした。
 これからのめぐみ館をどのように進めていくかと話し合いの時も重ねていきます。今までの形にこだわることなく、自分たちのカラーを出し合いながら、失敗することやぶつかり合う経験こそ大切にしながら、それぞれの存在を受け入れ合い、つながりを深めていってほしいと願っています。
 これからの彼女たちの成長していく姿と共に生活できることに感謝しながら過ごしていきたいと思います。(小菅)

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礼拝のお話

「自分と向き合う時」  2年 Y.H
 私は、周りの人に触れられるのが苦手です。自分でもとっさに答えられないのですが、何故か苦手なのです。「自分から触れていることがあるじゃないか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。自分でも、これは“おかしい”というか“理不尽だ”と思っているのですが、自分から触れることに関してはある程度は大丈夫なのですが、どうしても触れられるのが苦手なのです。実をいうと、触れるのも少し苦手です。
 何故こんなにも苦手なのか考えてみました。触れられることに関しては、自分に伸びてくる“手”が怖いのかもしれないと思いつき、次に自分に触れてくる相手が、なんで自分なんかに触ってくるのかが理解できないからなのではないか?ということにたどりつきました。ほかにも理由はあると思いますが、おそらくそれらのことが重なった結果、触れられるのが苦手なのだと思いました。
 そして触れることに関して考えてみると、触れるときに一瞬のためらいが起きることにも気づきました。自分なんかがこの人に触れていいのだろうか?自分が触れたらこの人はどう思うだろうかと、頭に浮かんでくることが分かりました。ためらいが生まれてしまうのは、このせいかもしれないと思いました。
 自分の行動についても振り返りました。最終的にたどりついた答えは、“自分は周りの人たちを信用しきれていない。”もしくは“周りの人が自分をどう思っているのかわからないから不安”それか“周りの人がいつか、自分を見捨ててどこかに行ってしまう、自分から離れていくのが怖いのでは?”ということでした。
 思えば私は、周りの人に関してどうしても考えてしまうのです。自分のとった行動が原因で、そうでなくても、相手や周りの友だち、家族などが自分に背を向ける可能性を、裏切られる可能性をどうしても考えてしまい、その考えを捨てきれない自分がいるのです。もちろん“信じたい”という気持ちがないのではありません。それでも、私はどうしても、それらのことが、怖くて仕方ないのです。それを考えると、自分がどうしたらいいのか、わからなくなり、不安になります。私は、そんな自分を嫌いで仕方ありません。周りを信じきれていない自分も、そんなことを考えてしまう自分も、何より自分を信じられない自分が嫌いです。“そんなものだ”と片付けてしまえばそれまでかもしれませんが、どうしてもこのことを考えて、自分を好きになれない自分がいます。おそらく私が写真に写ること、写されることを極端に嫌うのもそのせいなのかもしれません。私は自分が大嫌いで、そんな自分が嫌いなのでしょう。
 でも私は、自分でも急には無理だと分かっていますが、こんな自分を変えていけたらと思っています。考えが凝り固まった自分自身を変えていくのは、おそらく大変だなと思いますが、徐々にですが変えていきたいと思います。これは自分の将来にも、つながることだと思ったからです。これからの日々で、自分が何を見つけられるのかわかりませんが、これからの長い月日をかけてでも、ゆっくりでも、それでも自分の足で“自分の信じた道”を歩き、最終的に、何かを見つけられたらいいなと思いました。
 みなさんも自分が何をしたいのか?何ができるか?自分は何なのか?自分に問いかけてみてはいかがでしょうか。

 

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 今年度2回目の部屋替えをしました。部屋替えごとに荷物が増えていき、ひっこしは大賑わいです。
 同室になることで、気づく新しい発見もあります。新しい出会いの時に感謝しながら過ごしてほしいと願っています。(小菅)