長いゴールデンウィークやっと終わりました。あのガラガラな光風館から一転して常にどこかで笑い声のするいつもの風景。やっぱりこれがいいです。しかし、笑ってられるのも今のうち。今週はいよいよテスト週間に入ります。すでに各授業内での小テストが始まっているようで、「あー!俺明日テスト」なんて叫んでいる者もいます。しかし、これは年に5回の高校生の試練。机に向かってやりたくもない勉強に取り組むことも人生勉強だと言い聞かせ、取り組ませていきたいと思います。
試験前1週間になりますと、自習時間に友愛館が解放されます。「いつから友愛館で勉強していいんですか?」こんな質問がよくされるんです。そしてその友愛館に集まる生徒たちの勉強への集中には圧倒されます。そーっと写真を撮ったんですが、写真を撮っただけでちょっと、申し訳ない気持ちになります。そしてうれしいことにその友愛館勉強の人数が年々増えているんです。勉強しているのは友愛館だけではありません。各館でも勉強モードに入ります。夜はホール勉強で1階のホールはまるでどこぞの予備校。さすがに全員がそうなるわけではないんですが、学習習慣のついていない1年生も、学年が上がるごとに机に向かうようになります。それは何といっても、この何とも言えない試験前の館内に流れている空気がそうさせているんだと私は思っています。
一番近いあのドラッグストアとそこに向かう1年生です。たまたまほかの生徒を通院に連れて行こうとしたら、案の定あそこに行くというので、「乗ってく?」と声をかけると、大喜びで走ってきます。一人ではなく二人で。お!しかも大望館の生徒と光風館の生徒。こうやってほかの館にも彼に友達ができたことが何よりです。
なんて思いながら、目的地でおろすと、運のいいことに帰りもばったり。車を止めて、乗ってく?当然大喜びでダッシュ。でも、何も買ってない様子。手ぶらなんです。「何しに行ったの?」聞くと、おなかがすきすぎて、ストアの一角にあるイートインコーナーで食べたというじゃないですか。で、話は色んな方向に。そもそも中学校では4時間授業後の昼食。お昼ご飯を食べてから敬和は長い。「そうか!!」と私は納得。で、もう一人の彼に、「H君はどうやったん?」そうすると、何とも明るい声で「オレ、中学校行ってないから。結局一度も給食食べなかったよなあ」
しまった!地雷を踏んでしまった・・・。私がドキドキしていると、隣にいた友人が笑います。え!!ここ、笑うとこ?えーい!一緒に笑っちゃえ・・・。恐る恐るバックミラーで当の本人の顔を確認。笑顔!!調子に乗った私は「すごいな、こんなことで笑えるようになったんやな。この話使わしてもらうで。快諾!ホームページに載せるで。快諾!
本当に彼は中学校に行けてなかったんだろうか?彼がこんな風に変わったのも、間違いなく仲間の力です。高校生の力って、本当にすごいんですよ。改めて子供たちの大きな力を感じることのできる一幕でした。