翌日の部屋替えに備えて、各部屋は移動の準備を整えています。私は、消灯後に各部屋を毎晩まわります。すでに就寝している部屋、スタンドの明かりで話をしている部屋など様々な様子で、そのまま私も加わり、話が尽きないこともあります。部屋替え前日、ある部屋のドアを開けると、一組の布団に、3人が肩寄せ合って眠る支度をしていました。どう見ても明らかに窮屈そうなのですが、彼女たちの表情はうれしさいっぱいなのです。翌日の朝「なんだか体が痛いです」と言いながらもにこにこしています。
2年生のMさんが先日の礼拝で、「当たり前のことを当たり前にする」“凡事徹底”という言葉を通して、「学校、寮生活もそのように過ごしていきたい」とお話をしてくれました。当たり前のことを当たり前に、1日1日共に積み重ねている仲間だからこそ、感じる喜びもひとしおなのだと思います。
めぐみっ子たちとの一つひとつの出来事を通して、私もたくさんの学びがあることは幸せなことだとあらためて感じています。(小菅)
~部屋替え前の月に一回の大掃除~
~ある日の夕食当番・夕食の様子~
礼拝のお話
「食事を頂く恵みに感謝して」 2年 K.M
めぐみ館の新食事委員長になり考えたことをお話します。今回委員会を引継ぎの際、食事委員の先輩から1冊のノートを渡されました。36回生の先輩から引き継がれている食事委員会のノートです。読み進めていくと、「残食を減らしたい」と39回生の方がこんな事を書いていました。「あーこんな前から同じように考えている人がいた」ということに驚きました。「取られなかったお皿は、処分しなければいけない」事実を知りました。少し想像すれば分かるのですが、「きっと誰かが食べている」と思っていました。それは、「ご飯を残すことで食べ物が無駄になっている事実を目の当たりにしたくなかった」からだという思いにも気付きました。食事を作ってくださる調理師さん皆さんは、私達のために用意してくださった食事を、調理師の皆さんに捨てさせてしまっているのかと思うととても心苦しいです。また、プレートが多く余っている日がありました。「食べて!!」と男子寮の食べてくれそうな生徒に声をかけているのを見たらとても切なかったです。この出来事を食事中に話したら、2皿追加して食べてくれた仲間がいました。また取っていなかった仲間もプレートを取りに行き食べてくれました。私の発信を受け取ってくれてとても嬉しかったです。
また食事委員長になり食事に対して自覚を持つようになりました。今までは残すこともありましたが、意識が変わってきました。私は食事のペースが遅く時間がなく残してしまうことが多かったのですが、時間をかけてしっかりと食べています。まずは、「自分が残食をしない」ことを心がけていきます。皆さんも意識を持って毎日の食事を感謝して食べて欲しいと思います。
……………………………………………………………………………………………………………
*前食事委員長のM.Kさんも以前から、食事への「感謝」と「残食」を減らしていく発信をしてくれていました。めぐみっ子たちの食事に対する意識も変化しています。残食も劇的に減っています。Mさんの礼拝のお話を通してまたあらためて伝わったことを感じます。一人ひとりの食事量は異なりますので、各自、プレートのおかずの量を加減してもらいながら、自分で盛った食事は残さず食べることの意識が高まっているこの頃です。「食べること」は、命を育んでいく力だと思います。共に生きる寮生活を通して、「食べること」の意味も仲間と共に感謝の気持ちを忘れずに、味わってほしいと願います。(小菅)
…………………………………………………………………………………………………………………
◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆
部屋替え前は、各部屋では、めぐみ館オリジナルスィーツ【ムーンライト】作りで盛り上がります。デコレーションもそれぞれの部屋の雰囲気が感じられるものです。楽しみは翌日。一晩冷凍庫で固めてから食べますが、一緒に味わえることが何よりうれしいことなのだと、めぐみっ子たちの表情から伝わってきます。
◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆
ラグビーワールドカップ!めぐみっ子たちも盛り上がりました!!
ラグビー部のマネージャーのMさんの解説付きで、めぐみっ子たちも白熱して観戦しています。「サッカーファンだったけれど、ラグビーのおもしろさを知りました」と語るめぐみっ子もいます。実は、私もラグビー好き。めぐみっ子たちと観戦できる喜びも味わっています。