このテレビ何年使ったでしょうか?地デジ放送が始まって間もなくの頃ですから、もう10年以上は使っています。毎日、光風生達はこのテレビを見て談笑していました。しかし、ある事故がきっかけで画面に小さなポチができたのは約一月前。そのポチがみるみる広がり、ついには画面全体が全く映らない状態に・・・。あーどうしよう。もうすぐラグビースコットランド戦。さらに、テレビがないと寮務室という名ばかりの部屋が本当に寮務室みたいになってます。光風生が、集まらない。これはダメだ。すぐに新しいテレビを導入せねば、この部屋が本当に寮務室になってしまう。寮の教師が孤立してしまう。
と、思い出したのが、前に光風館の保護者からまだまだ使えるテレビかあると、いただいていたんです。そのテレビ、どの館にも設置する必要なく、大望館で保管していました。どこかの館のテレビが壊れたときにと・・・。そして、光風館に新しいテレビが。しかも、今度のはアナログ放送のボタンが付いていない。明らかに前のよりも新しいではないですか。スコットランド戦には間に合いませんでしたが、こうしていろんな保護者の方々が、寮のことを覚えて、自宅にあるものをどうですかと気を使ってくださることに感謝です。願わくば、光風館のピアノがそろそろ限界ですので、どこかにと祈っております。
台風19号の影響で大荒れの3連休でした。新潟は関東に比べたら風は大したことはなかったのかもしれません。また、未明にピークを迎えたことから、寮生たちも寝ている間に過ぎ去ったという感じだと思います。雨の勢いは強烈で、のぞみ寮のある新潟市北区にも避難勧告が発令されていたんです。川の氾濫が心配されていたからです。レベル4の勧告とはいえ、私がのぞみ寮に赴任して初めてのことでした。しかし、ここは高台。建物も頑丈。ここからほかに避難しても意味がないだろうと、寮に残っている寮生たちもそのまま避難せず、過ごさせました。翌日の朝は、何度も携帯電話からのけたたましいアラームが鳴りましたが、何事もなく過ごすことができました。
しかし、台風の爪痕は甚大で、あらゆるところで川が氾濫して、寮生の自宅も、もしかしたらと心配していましたが、14日の夕食には光風生全員が無事に帰ってきて食事を共にすることができました。寮生の中には、長野からの帰ってくる手段がなく、翌日保護者が送ってきてくださる家庭もありましたが、大きな被害にあわれている方はいませんでした。
しかしながら、これだけの災害ですので、何らかの関係のある方たちが被害にあわれていると思います。その中で、こうしていつもの日常を過ごせることに感謝しながら、当たり前の大切さを子供たちに伝えていきたいです。