２月３日（水）の夜、みぎわ館では３年生を送る会が催されていました。
今年度は感染症拡大予防の観点から、開催は無理だと考えていた私です。しかし、それを２年生に下したところ「どんなに縮小になってもやりたい！」と熱い要望が出されました。では、どんな形でやれるのかアイデアを出してみて、とお願いしたところ、さすがの２年生です。これまでの形にとらわれず、全員で揃って過ごす時間はないけれど、小グループで３年生と交わり温かい時間を過ごすプランを立ててくれたのです。思いもよらなかった展開です！すごい！さすが！！
当日、まるで野外のようにみぎわ館１階の窓をすべて全開にして、みんな外で着る分厚いコートに身を包んで集合していました（笑）。それでも「やりたい！」と思う関係づくりを３年生たちは後輩たちとしてくれていたのだと思うとそれだけで涙が出ます。。。あったかいなぁ、ここの繋がり。。。
みぎわっ子全員を２つに分けた行事委員。半分は１階ホールに残り、もう半分は２階へと上がっていきました。何をするのかと思っていたら、１回に残った人たちはみんな大好きな「人狼」ゲームの開始です。ホールと事務室を使って推理合戦。お別れ会に人狼！？と思っていたけど、揃って出し物が出来ないならば、みんなでゲームして楽しい時間を共有しよう！と言うことになったようです。人狼をよく知らない（というより、何度聞いても理解できない！）私にとっては「フーン」という感じのスタートだったのですが（ごめんね！２年生たち！）、見ていると笑いが止まらなくなっていきました。真剣に推理し、怪しいまなざしを仲間に向ける人（笑）、懸命にばれないようにとうそをつて欺こうとしますがバレバレな人（笑）、正直に語っているのに「嘘だね！」と言われる人（笑）……。人狼をよくは知りませんが、村人（という設定）に紛れている人狼を見破るゲームのようですが、いろんな役職を担おうが（魔法使いとか占い師とかの設定があるようです）そこには変わらないみぎわっ子その人の「らしさ」が常にあり、それがかわいくて面白くて、見ているだけでひとりで大笑いしてしまいました。
二つに分断されて、上の階へと上がっていってグループが何をしていたかというと、各お部屋を利用して団らんの時を持っていました。行事委員が事前にお題を書いた紙がいっぱい入っている小箱を各部屋に準備してくれていて、くじ引きのように引いた紙に書かれたお題について後輩たちと語り合う時間を持っていました。後輩たちが先輩たちが待つお部屋を次々に訪問し、みんなでわいわい語り合っている姿はとてもほがらかで温かく居心地良いものでした。これが、みぎわっ子たちがみんなで作り上げてきた空気感なんだなぁと思わされたひと時でした。
一つ目のグループの人狼が終わったタイミングで、団らんチームが今度は人狼をしに１階ホールへ。今まで人狼をしていたチームが２階へ行き、語らいの時間持ちました。どちらも本当に素敵な雰囲気！みぎわっ子たち、本当に素敵です！！
一通りゲームも語らいも終わり、最後みんなで風吹くホールに集合し、３年生たちにありがとうと大好きです！を言葉で伝え終了宣言……かとおもいきや、なんと、３年生から「ちょっと待った！」がかかりました。
なんと、３年生たち、１・２年生へのお礼の出し物を考えてきたというのです。ほんの５分の出し物だから！ということで拝見しました。
人気のTV番組を真似て、敬和生活・みぎわ館生活の３年生あるあるを物まね交じりで紹介してくれ、みんな大笑い。忙しい中どこで一体準備したんだろうと思えるほど小道具までも用紙し、完璧な３年生たち。３年生からも後輩たちへありがとうと大好き！がしっかり伝わりみんなで幸せを噛みしめ合いました。
コロナ禍で、何もかもできないと思いがちですが、形を変え、思い込みを捨て、感謝と愛情を伝えるために今ある状況下で何が出来るのかを考えて企画運営してくれた２年生たちと、その気持ちを共に大切にし一緒に取り組んでくれた１・３年生たち、おかげでとっても感動的な時間を私も一緒に過ごさせてもらいました。ありがとう。人を大事にするって、こういうことなのだ……ということをみぎわっ子からは日々教えられます。こんな暖かい場所、他にはありません！みんな、大好き！
