2017年7月24日月曜日

めぐみ館通信 2017年7月20日 第81号

夏休み目前
 前期もあと数日で終了です。第2定期テストを終えて、夏休みの帰宅を楽しみに待ち望むめぐみっこたちです。人と人とのつながりの温かさを感じることの多い4ヵ月でした。今年度のめぐみ館の事務室は、学年を超えての交わり、にぎやかな笑い声であふれている日が多かったとあらためて感じます。
 先日、こんなうれしい話を聞きました。「昨日の夜は、先輩と布団を並べて眠たんです。とってもうれしかった。」と話す1年生。当事者の先輩曰く、「私も1年生の時に、先輩にしてもらってとってもうれしかったから、同じようにしたいと思っていました。やっと実現出来ました。」と、こちらもまたとってもうれしそう。「私も、後輩が来たら、同じようにしたいです。」と1年生も笑顔で語っていきました。
 してもらったうれしい経験を受け継いでいく。こんな幸せな継承はないと思います。寮生活ならではの中でのうれしいつながりを実感しながら、関わりを深めていってほしいと願っています。
 3年生は、進路に向けて本格的に取り組んでいます。2年生は、世代交代の時が迫ってきたことを意識しながら、学年の話しあいを深めています。1年生もそれぞれの関わりが広がりつつあります。
 人と人とのつながりの中で、心揺さぶられながら、自分を見つめ、成長していく姿が楽しみです。寮教育に携わる者として、私も共に心揺さぶられながら、豊かに歩んでいきたいと思います。(小菅)

 

 

 

~星に願いを~
 七夕の時、短冊に思いを記す乙女たち。恋の願いから、世界平和まで……思いは多岐に広がります。こんなひと時を共にできることにも幸せを覚えます。

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礼拝のお話


「敬和の空気を作り出せる一員に……」  H.W

 私が敬和を知ったのは中学2年の時でした。その頃の私は、人間関係のことなどで悩んで、苦しい毎日が続いていました。“このままではだめだ”“高校でも同じことを繰り返してしまう”と思い、母に相談しました。そして母は、母校でもある敬和学園を紹介してくれたのです。私は、敬和に興味を持ち始め、先生に聞いたり、自分で調べたりしているうちに、“一人ひとりを大切にする!”“個人を尊重する”という方針の学校を知り、実際はどんな学校なのか見てみたくなり、オープンスクールに参加することにしました。オープンスクール当日、私の印象は“キリスト教系の学校”ということ以外は、“普通の学校だな”“地元の高校と変わらないかも”という感じでした。
 ですが、校長先生のお話、学校案内、部活動見学など、敬和の内面を知っていくうちに、今までずっと胸の中にあったモヤモヤした感覚がなくなっていくのを感じました。こんなに良い空気を作り出せる敬和ってすごいな!私もこの空気を作れるようになりたい!と思い敬和への入学を決めました。私は、まだ敬和の空気を作り出せる一員にはなれていないと思いますが、これからの学校生活の中で、自分なりの敬和の空気の作り方を知っていけたらいいなと思います。

 

 

「敬和の生活の中で……」  Y.M
 私が敬和に来た理由や、今思っていることなどをお話しようと思います。私の家族には、兄と従妹4人敬和の卒業生がいます。4人は良く私に敬和での楽しかった思い出を話してくれました。その話を聞いていくうちに私も敬和に行きたいと思いうようになりました。4人ともみんな「敬和に来てよかった」と言っていて、つらいことや嫌なことはもちろんあったと思うけど、卒業する時、敬和に来てよかったと思える高校はとてもステキだなと思いました。
 私も敬和に来て、卒業する時、「敬和に来てよかったと思える3年間」にしたいと思います。そのためには勉強、寮での生活、部活を一生懸命頑張っていきたいなと思います。
 ゴールデンウイークに家に帰った時、いつもケンカばかりしていた兄と少し仲が良くなった気がしました。その様子を見ていた母に、面倒くさく、ちょっかいを出してくる兄にイライラしてすぐにキレていましたが、私がキレなくなったから、ケンカがなくなったと言われ、少し高校生になり気持ちも落ち着いてきたのかなと思いました。
 中学校の時は、すぐにイライラして母と言い争いになったりしましたが、今寮生活をしていて、朝早くから夜遅くまで働いていて、家の家事をしていた母にはすごく感謝しています。夏休みは、家に帰った時、前よりもたくさん家の手伝いをしようと思います。敬和に来て気づけたことが多く、本当に敬和に来てよかったと思います。これからの高校生活もがんばっていけたらいいなと思います。

 

 

「人と人との関わりを持ちながら……」  K.H
 私の中学時代のことと、これから変わっていきたいことについてお話をしたいと思います。私は中学時代、人間関係でとても悩みました。それが原因で学校に行けなくなった時期もあります。当時辛いという感情しかなく、回りを責めてばかりいましたが、今思い返えしてみると、自分自身にも問題はたくさんあったことに気がつきました。私には、人に対して壁を作ってしまうところがあります。「この人は、私と考え方が違う」と感じたり、「私のことを嫌っているかもしれない」と思ったりすると、途端にその人と関わることが怖くなって、その人との関係を諦めてしまうのです。
 中学で仲の良かった人たちに突然避けられ始めた時も、私は相手がどうして自分を避けるのか知ろうともせず、その人たちとの関係を諦めました。ずっと限られた人間関係の中で生きてきた私は、あまり話したことのない人には壁を作ってしまって話しかけられず、かと言って、一人でいることのできる強さも持っていませんでした。
 “このままではいけない”“変わりたい”と思いました。そんな時に敬和の存在を知り、オープンスクールへ参加しました。校長先生や生徒さんのお話を聞いて、「誰とでも平らに話せて、一人でいることもできる。そんな風になりたい」と思いました。正直、私はまだ変われていません。人と関わることは怖いし、限られた人としか話せていないと思います。でも、私はもっといろんな人と関わって、いろんな人の考え方に触れてみたいです。時間がかかるかもしれないけれど、自分が作っている壁を少しずつでも壊していけるといいなと思っています。
 お話の原稿を考えていて、こうして自分について考えることができたのは、“中学時代に悩んだおかげだな”と思いました。あの時はすごく辛かったし、もう一生悩みたくないと思っていたけれど、悩んだおかげで辛い人の気持ちが分かるようになったし、支えてくれる人たちのありがたみに気づくことができたと思います。多分、これからもいろいろ悩むと思うけれど、辛い経験から学べることもあるということを忘れずに生きていきたいです。

 

 

「オアシスのような存在に ~大切にしたい敬和での時間~」  N.R
 私には将来の夢があります。その夢とは「助産師」になるということです。この夢を持つようになったきっかけをお話したいと思います。
 私は、5人きょうだいの末っ子です。1番上の姉とは12歳も年が離れています。姉には、2人の子供がいます。姉の出産年齢が若かったということもありますが、私は小学4年生の時に、“おばさん”になりました。姪が生まれる前は、姉とは年が離れすぎているため共通の話題がなくあまり話をせず、長男の兄は反抗期真っただ中だったので、いつも私と次男の兄に当たってきました。次男の兄とは、何かにつけて殴り合いの大ゲンカをしていました。なので、妹が欲しいとか、一人っ子が良かったとか、こんな家いやだと思っていました。
 そんな時、姪が生まれました。生まれたての赤ちゃんを抱っこした時、緊張しながらも感動したことを覚えています。それから数年たって、甥が生まれました。甥の名前に悩む姉の姿から、私の名前の由来は何だろうと思い、母に聞いてみました。私の名前の由来は「理想のなぎさ、オアシス」という意味です。オアシスには「疲れをいやし、心にやすらぎと与える場所」という意味が含まれています。その由来を聞いて、うれしさと共に、今自分はそんな素敵な名前のように、家族や友人にとってのオアシスのような存在でいることができているのかと思うようになりました。
 高校について考え始めた時、“敬和を受験する”か、夢に近づくため地元の“看護科の高校を受験する”かで、悩みました。ですが、看護科の高校に行くより、敬和で寮に入り、貴重な体験を通して、“人として成長したい”少しでも“名前の由来に近づきたい”と思い敬和への入学を決めました。
 4月、めぐみ館に入寮して、今まで感じたことのない悲しい気持ちになったり、大好きな両親と愛犬と離れて、寂しくてなかなか眠れないことがありました。でも、3か月という短い期間でも「あぁ~ここに来て良かった」とか「生まれてきて良かった」と思うことがたくさんありました。これは、寮という不自由な生活をしているからこそ感じられることだなと思います。
 夢や目標を叶えることは簡単ではありませんが、このめぐみ館で過ごせることに感謝して、これからもがんばっていきたいです。

 

 

「表面だけでなく、中身を大切にできる人になりたい」  T.H
 姉について抱いていた気持ちをお話したいと思います。ご存知の方も多いのですが、私には3つ上の姉がいて、めぐみ館で過ごした敬和の卒業生です。小学校の頃は毎日といっていいほど喧嘩をしていました。時には、姉の権限を使い、理不尽なことをされたりして、姉に対して悔しい気持ちをたくさん持ちながら過ごしていました。
 私が中学生になった時、姉は敬和に入学しました。寮に入ったおかげで姉は少し優しくなった気がします。ですが、中学3年間が一番姉を受け入れられませんでした。何かにつけて、姉と自分を比べて、“運動が出来ない”“テストの点数も私の方が悪い”“姉は何でもこなせるのに、自分は出来ない”などを理由に姉に対して嫉妬心を抱いていました。学年が上がるごとにその気持ちが強くなり、しまいには“なんで姉の妹として生まれてきたのだろう”とか“両親には出来の悪い子だと思われている”と勝手に思い込んで、一時期、家族が嫌いになり、少しだけ辛く当たっていました。
 私が敬和に入学した理由はいくつかありますが、家族と距離を置いていろいろと考えたいと思ったことも少なからずあるかもしれません。敬和に入学し、私は気づきました。「私は、姉の何を見ていたのだろう。肩書ばかりを見て、一人の人間として、姉の中身を見ていなかった」と、それと同時に「私は私。たとえ姉妹でも、人それぞれなんだ」と……そのことに気づいたら、心の底でつかえていた物が取れた気がしました。
 そんな姉の誕生日が昨日でした。このタイミングでお話が回ってきたのは、神様の意図でもあるのかなと感じています。今では、姉とは電話をしたりして、良い姉妹関係が出来ています。そして、両親も大好きです。
 みなさんも、他人と自分を比べて落ち込んだり、他人の表面だけを見てしまったりすることがあるかもしれません。そんな時は、「人は人。自分は自分。人間は中身が大切」だということを思い出してほしいです。

 

 

 

「一人でも行動できることをめざして」  O.M
 今日は、中学の頃のことと敬和を選んだ理由をお話したいと思います。
 中学の頃の私は、一人では何もできなくて、誰かといないとダメな人でした。移動教室の時も、トイレに行く時も、どこへ行くのも仲の良い3人の友達と一緒に行動していました。私の周りのいるほぼすべての人が、一人でいることはなく、常に必ず誰かと一緒に行動していました。周りがそうだったからなのか、私は、“一人になりたい”“一人で行動したい”とは思いませんでした。一人でいることを想像もしていませんでした。
 中学3年の半ばくらいから受験勉強に集中するために、一人でいる人が多くなりました。私も勉強に集中しようと決意し、その日から“一人になりたい”と思い始めました。しかし、今まで一人でいたことがなかったために、一人になると恥ずかしく、寂しくなりました。そして私は、こんな自分を変えたいと強く願うようになりました。勉強が苦手な私は、進路先にも悩んでいました。そんな時、親が敬和学園を教えてくれました。敬和学園のホームページを見て興味が沸き、秋のオープンスクールに参加しました。校長先生の説明であった一人になれる学校という言葉に惹かれ、敬和なら自分を変えられるかもしれないと思い受験することに決めました。
 入学して3ヵ月が立ちましたが、いまだに私は一人でいることは出来ていません。やはり一人でいるのは今の私にはとても辛く感じます。しかし少しずつ一人で行動することを意識して過ごしていきたいと思っています。

 

 

 

 7月に入り、1年生もいよいよ「礼拝のお話」の順番が回ってきました。「何をお話したらいいのでしょう?」と不安そうに先輩に聞いている1年生もいました。自分の経験を通しながら、質問に答えている3年生。そんな場面を側で見ながら、彼女が1年生だった頃を懐かしく思い出しながら、一緒に過ごす中で、成長を感じる場面が多くあったぁ~としみじみと感じました。
 “敬和に入る前の私”と“今の私”について話をする1年生が多かったです。1年生全員分を順番に掲載します。これからの学校と寮生活を通して、経験を糧にしながら成長していく姿がとても楽しみです。(小菅)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



みぎわ館通信 2017年7月17日 第268号

もうすぐ夏休み!
 気が付けば、もう7月も半分が過ぎました。第二定期テストを終えた生徒たちは、「早く夏休みになって欲しい~!」と、長期休みを楽しみにしています。

0717_mi01 第二定期テストが終わってすぐの週末は、緊張していた表情も和やかになっていました。テスト期間は机に貼ってあった勉強の計画表もすぐにはがされていました。「終わったぁ~。」と解放感に包まれる生徒達。部屋の真ん中にある、「共同場」と呼ばれるテーブルに集まって、おやつをつまみながら部屋の仲間とおしゃべりを楽しんだり、消灯後もベッドに入りながらひそひそ話をしながら笑いあっていたり、生徒たちはホット一息ついていました。
 また、事務室ではレタスに群がるみぎわっ子達もいました。2・3年生になると受講できる「植物栽培入門」という授業で育てていたレタスが立派に育ち、収穫をしてきたのです。「どうやって食べたらおいしいんだろうね~。」と言いながら、インターネットで調理方法を調べて、「これ!簡単!」と作ったものが、レタスをごま油で炒めて海苔と和えたもの。「美味しい~。」と、大量にあったレタスは10分ぐらいであっという間に完食です。事務室に入ってきた1年生達は「なぜレタスが事務室に?しかも大量に?」と不思議そうに近寄ってきていました。でも、一口食べると、「美味しいです!」と笑顔に。それを見て、収穫してきた2年生も「良かった~♪」と笑顔に。なんでこんなに美味しいんだろうと話していると、「愛情込めて育てたからだよ。」と言っていました。その通りだと思います。毎日水やりをして、「美味しくなってね。」と話しかけて、大切に育ててきたんだろうと思います。
 レタスを洗いながら、「わっ、ナメクジだぁ~♪」と言ったり、またホットプレートで炒める時には、「ギャー!油が跳ねる~!」と騒いだりしながら、自分達で調理をして美味しく食べていました。片付けも自分たちで綺麗に使用した調理器具と食器を片付けます。実は去年もあったレタスパーティー。来年は誰が育てたレタスを食べることが出来るでしょうか。今から楽しみにしています!(小林)

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願いを短冊に込めて……☆
 7月7日(金)は七夕でした。点呼で部屋を見回っていると、ある3年生部屋で、窓側のところにある手すりに短冊が貼られてあるのを発見!そう言えば、先週めぐみ館にお邪魔した時には事務室に笹があって、めぐみっ子達も短冊を書いていたなと思い出しました。「みぎわ館のみんなが幸せになりますように。」という願い事もあれば、「テストでいい点が取れますように。」という願い事も(笑)。いい点数を取りたかったら勉強頑張りなさい、と心の中でつっ込みながら短冊を読み進めていると、次から次へと面白いことがたくさん書いてあるではありませんか。また別の3年生部屋でも、同じように短冊がたくさん貼られてありました(笑)。短冊の内容を見て、「可愛いものだなあ。」と思う私でしたが、本人たちにとって真剣な願い事なのでしょうね。そんなところも、見ていて微笑ましいところです。

0717_mi07 また7月7日(金)と8日(土)の夜は、星を見たいというみぎわっ子達の願いを叶えるべく、15分間だけ屋上の入り口を開けました。もちろん、私が付き添っての開放です。普段屋上は一切開放しません。でも、この日は七夕ということで特別に屋上に行かせてあげることにしました。「星、見えるね!月がすごく綺麗!」と屋上からの眺めをしばし楽しみました。週末になってやっと新潟も夏らしい天候になってきました。月の光がとても綺麗で夜風が心地よく感じました。「日本では、月の中のウサギはお餅を作っていますけど、中国ではウサギは薬を作っているんですよ。」なんて驚くことを教えてくれたみぎわっ子もいました。残念ながら天の川は見ることができませんでしたが、生徒達にとってはスペシャルな15分間でした。(小林)
 デジタルカメラを持っている、2年生のC.Sさんが、綺麗な月の写真を撮ってくれました!

 

 

 

帰省届を書きました☆
 7月9日(日)の全体礼拝終了後に、みぎわっ子達は帰省届を書きました。帰省届とは、長期休みにそれぞれの家に戻る際、寮に提出していく届のことです。これを書くといよいよ夏休みも目前です。数日前からいつ帰るのか、そしていつ寮に戻ってくるのか、自分たちでしっかり計画を立てさせます。部活動がある生徒達には前もって顧問の先生に部活の予定を聞いておきなさいと伝えておきます。ですので、書いてねとお願いすると、その場でさっと書いてくれます。その場で書けなかった生徒も期限の時間までにはちゃんと持ってきて提出します。自分のことは自分でしっかり把握させて計画を立てさせることも、寮教育の大切な部分だと考えます。(小林)

 

 

海外教室組、14日(金)にいよいよ出発!
 敬和学園では長期休みに、希望者は海外教室に行くことができます。今年、みぎわ館の生徒の中からは2・3年生合わせて6人が行くことになりました。14日(金)は平日なので、寮生は寮から海外教室に旅立ちます。最終的な準備をするのも寮の中でです。日本とは違う文化に目で、肌で、心で、たくさん感じてきてほしいと思います。お土産話、楽しみにしています!
 気を付けて行ってらっしゃい!充実した時となるよう祈ってます!!

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2017年7月18日火曜日

大望館通信 2017年7月17日 第252号

<新年度第1号通信>
 今年度より大望館担任に就任しました、山﨑飛鳥と申します。昨年度から寮にお世話になっておりましたが、今年度から正式な寮務教師になり、寮の先生方がいかに多くの仕事をしながら生徒と向き合ってこられたか、実際に日々過ごす中で痛感し精進している日々です。遅くなりましたが、4月からの大望生の様子をお伝えいたします。(山﨑)

 

<新入生紹介>
 新年度のスタートは、開寮礼拝までに全員が無事に戻ってきたこと、そして何より誰一人として帰寮時間に遅れなかったことが素晴らしかったです。まずは最高のスタートが切れました。
 新しい学年になり3年生はあと1年で卒業、そして進路も決めなければいけません。2年生はクラス替えでガラッと学校生活が変化していく中、1年生への指導等もしていかなければいけない立場になりました。どちらの学年も昨年より濃密な1年となることでしょう。さらに有意義な敬和生活を送ってほしいと思います。
 今年度の大望館には、11名の仲間が新しく加わりました。ようこそ大望館へ!個性豊かな先輩達に囲まれての生活は、慣れたでしょうか?まずはこの慌ただしい前期を乗り切って、大望館が心休まる場所となってほしいと思います。(山﨑)

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<寮祭>
 どうなるかと不安だった寮祭も1・2年生の頑張りのおかげで無事に乗り切り、長く感じた4月も終わりました。 2年生は、入ってきたばかりの初めての後輩たちに、自分たちが準備した劇の指導をします。1年生達は同じく入ってきたばかりの寮の仲間と一緒にその練習をします。時間も限られています。互いの協力なしでは上手くいきません。
 寮祭を通して、一人ひとりの生徒が変わるきっかけになれば成功なんです。指導する2年生が先輩として自覚を持つことが出来るようになった。寮生活に不安を抱いていた1年生が「寮って楽しいかも?」って思えるようになれた。そして何よりその変化と成長を来てくれたお父様、お母様にお見せすることが出来ました。(山﨑)

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<定期テスト> 
 このテスト期間の寮での雰囲気を感じてみてどう思ったでしょうか。テスト週間になると、大望生はさらに勉強に対する姿勢が変わります。多くの人が感じてもらえたと思いますが、この時期の大望生は本当に熱心に勉強します。まさかあの人があんなに勉強するなんて!……と思った人もいるかもしれません。そんな先輩達の姿に、背中を押された人も多かったんではないでしょうか。さらにホールの消灯時間が延び、そこで勉強する人の多さにビックリしたり、夜食が食べられたりと、みんなで立ち向かうイベントのような雰囲気も感じられたんではないでしょうか。
 テストは結果も大切でが、それまでの過程も同じくらい大切だと思います。例えその努力が点数に表せなくても、決して無駄ではないはずです。積み重ねが後々生きてきます。また、勉強は学生だけがするものではありません。卒業して大人になってからも勉強の毎日です。いろんなことを勉強し、いろんなことを吸収していくことが出来る人になるためにも、日々の積み重ねが大切になってくると思います。 (山﨑)

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<フェスティバル>
 改めて思い返しても、大望生の活躍を様々な場面で見ることができました。印象的だったのは、「もう終わりだ……」とフェスティバル前日に話していたダンスチーフのO君が、終わってみれば達成感や充実感でいっぱいの表情を見せてくれていたことでした。自分のできる精一杯のことをやりきったという良い表情でした。また、表舞台には出ずとも、影でフェスティバルを支えている人もいました。パネル補助のS.T君は、紙とペンを握り、パネルのデザイン、制作過程を毎日考え続けている姿が印象的でした。パネルチーフが表彰台に立っていられたのも、彼の裏での活躍があってこそだと思います。この影の功労者にも拍手を送りたいと思います。
 みんなが様々な場面で一生懸命になって、フェスティバルに関わろうとしている姿は本当に輝いて見えます。他の連合と競うことで順位も出来てしまいますが、成績とは関係なく、一生懸命になれた人は胸を張っていいと思います。このフェスティバルを通して、また一つ成長できた人も多いと思います。ここで得た自信、経験等を活かして、今後の敬和・のぞみ寮での生活に励んでほしいと思います。(山﨑)

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今週ののぞみ寮 第38号

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 7月12日(水)、友愛館にてセクシャリティ教育が行われました。のぞみ寮では、「性を考えることは生を考えること」だと捉え、共に考える機会を3年間を通して持っています。今回の対象は1年生。すでに2回目のセクシャリティ教育です。今回の講師は澤野先生、片岡先生、小菅先生でした。「男女の付き合い方」を共に考え、相手も自分も大切にする付き合い方とは何か、親の愛情とは、なぜ敬和に原則があるのか……などについて話を聞きました。小菅先生が、次女が生まれた瞬間の産声を録音したテープをみんなに聴かせてくれたときは、涙あふれる寮生もいて、心震わされる時間となりました。

 

 

 

 

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 最近、「大望クォリティですから!」と聞く機会が増えています。そう、大望館生、すごいんです。 

0038_09 まず食当です。今年度に入り18:30からの夕食となりました。みんなが食べ終わるのが19時過ぎ。洗い物が全て完了するのが、どの館もおおよそ19:25頃。礼拝に間に合うようにと、走って帰るのが通例となっています。が、この日の食当は大望館生。終了したのがなんと19:15!!「すごいねぇ~!早いね~!」と声を上げると、「大望クォリティですから!」と胸を張って応える3年生達。
 また、今月の友愛館掃除も大望館が担当です。食後の友愛館掃除は、部活でへとへとだし、おなかいっぱいだし、暑いし……と面倒くさい理由が山盛りになりがちです。しかし、大望館生の友愛館掃除は妥協を知りません。400席ほどもある椅子の下までぜ~んぶきれいに掃き取ってくれるのです。もちろん、椅子を出してから掃き掃除です。すごいです。超がつくほどきれいにしてくれます。感激です。「すごいね~!」目にする度に声をかけますが、どの大望館生も「大望クォリティですから!!」と。

 

 

 

 

 

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 7月14日(金)、「いってきま~す!」と元気に出発していったのは、海外教室に参加する寮生です。今年の海外教室は参加者23名中、寮生が17名!たくさんの寮生が参加しました。

0038_12 準備の段階から、「何持っていけば良いんだろう!」「お土産、なにが喜ばれるかなぁ!」「なんか、緊張してきた!」なんて、1ヶ月も前から話題に上がり続けてきた海外教室。まだまだ先の話……なんて思っていたら、いよいよ出発の時です。ホストファミリーとの出逢いや暮らしも楽しみ、アメリカでの山盛りの経験も楽しみ……初めてのことばかりが待ち受けているはずですから、緊張もしてはいますが、それ以上にわくわくでいっぱいの様子の寮生たち。おおよそ3週間後、一体どんな顔をして、どんなことを得て帰ってくるのか、楽しみでなりません!とにかくたくさんの経験をして、出会いを得て、元気に帰ってきてくださいね!行ってらっしゃ~い!

 

 

 

 

 

 

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 7月16日(日)、女子寮合同のガーデンパーティが行われました!今年度が始まってから、ずっと「やりたい!!」と声が上がり続けていた、パーティ。双方の行事委員とブロック長で具体的に練り上げてくれ、念願の開催に至りました。本当は裏庭で行いたかったのですが、不運にもこの日は雨予報。それもどうもしっかり降る様子。開催中に雨が降って、撤収~!!なんて事にならないようにと、みぎわ館ホールでの開催となりました。ガーデンパーティならぬ、夏祭り(笑)。フリーの日だったにも関わらず、たくさんのみぎわっ子、めぐみっ子が集い、共に楽しい時間を持てたことは、本当に嬉しい限りです。中には、帰宅中だったのにパーティに合わせて、その数時間だけ帰寮した強者もいました……。

 かき氷に、チョコバナナに、パスタに野菜スティックとジュースなど、山盛りのデザート(?)たちに囲まれてご満悦の女子たち。おなかが満たされたら、今度は有志による出し物が披露され、連弾や、ゴスペル、一発芸にダンスまで!まぁ、なんと多彩なこと。。。それも学年関係なく、1年生も2年生も3年生も、館だってごちゃまぜで披露してくれるのです。すごいなぁと思います。

 雨が降る、降ると言っていたのに、なんとか持ちこたえていたお天気。だったらやるしかないでしょ。締め!ということで、行いました。花火。きゃーきれい~!と叫び声あげながら、楽しんだことは間違いありません。最後の最後はアイスで締めくくり(また食べるの~!?と言われそうですが……)、とても賑やかだった女子寮に静寂が訪れました。

 一緒に何かする、こんなに楽しいこと・嬉しいことはありません。さぁ、次はみんなで何しよう

 

 

 

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 週初めの全体礼拝では、その週に誕生日を迎える寮生へ歌のプレゼントとして、こどもさんびか「生まれるまえから」を歌っています。50回生が入寮したばかりの時は、楽譜の音を一生懸命に目で追っていましたが、今では寮生全員が楽譜も見ずに誕生者の顔を見て大きな声で歌っています。時には、前に出ている誕生者が友達と目が合って恥ずかしくなり下を向いてしまうこともありますが、それも微笑ましい光景です。

 約1ヶ月前、礼拝委員会ではこんな話題が出ました。「生まれるまえから」の伴奏出来る人が限られているから、その人がいない時にいつも困る。それ、わかる。それなら礼拝委員会の俺たちが弾けるようになったらいいんじゃね?と…。そこで、ピアノ経験がない礼拝委員へ楽譜が渡され、誰が一番早く弾けるか、競い合い始めました。

 そして、7月17日(月)はY.N君の伴奏デビューの日となりました。いつも自由時間になると練習したり、全体礼拝の準備が終わると腕前を披露したりして、どんどん上達していました。伴奏直前、ガチガチになってしまい、前奏で引っ掛かってしまったけど、寮生が歌い始めてからは本調子になりました。弾き終わった後にホッとしている彼へたくさんの褒め言葉が掛けられていました。そのやり取りも微笑ましくなりましたが…寮生が伴奏している彼を温かく見守りながら、伴奏に合わせるように歌っている寮生の姿は、さらに微笑ましくて、寮生の優しさを感じるひとときとなりました。