2020年11月30日月曜日

みぎわ館 149号《なんか、いつもと違うのです》

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 やってきました、第4定期テスト。今学期が始まりもう早3か月になります。冬休みまでもうちょっと……と思ってはいても疲れを感じているみぎわっ子たち。学校も寮も部活も世代交代があり、ちょっと息切れしかけていた時にやってきたテスト期間。なんか今回はいつもと違う雰囲気を持った期間となっています。というのも、なんだかいい具合に体を休めつつ、やるべきことに目を向け、散漫になっていた心がすぅーっと落ち着いてきたように思えるからです。「テスト期間になってほっとしたの初めてかも」と口にするみぎわっ子たちもいます。心落ち着かないとき、疲れを感じる時にこそ自分の足元を見て、すべきことに懸命に取り組むことも、気持ちを切り替える、「しんどい」に飲み込まれないためのいい手なのだなぁとみんなの姿から教えられています。

 今回のテスト期間も、みんな一生懸命取り組んでいます。毎回そうなのですが、さすがだなぁと思わされます。「勉強嫌い!」を公言するあの人も、回を追うごとに勉強に向く時間が増えてきています。そしてその横にはいつも必ず誰か友がいて、教えてもらい、励ましてもらいながら仲間に支えられて励んでいる姿がほほえましいです。

 コロナ対策しながら、体調管理しながら(うるさく言われもしながら)、テストに向けて一生懸命取り組むみぎわっ子たち。それぞれがやるべきことにしっかり向き合えますように、取り組みがしっかり発揮できますように、取り組みを通して新しい自分と出会えますように、とたくさんの願いをお祈りしながらみんなの歩みを応援しています!ファイト!!



めぐみ館78号「幸せ♡を感じて免疫力アップ!!!」

 三連休の真ん中の日曜日。消灯時間になって点呼をしに各部屋を回っていました。パタパタっと、後ろから階段を駆け上がってくる足音が聞こえました。誰かが部屋に戻る足音だな、誰かなあと思ってそのまま歩いていると、呼び止められました。もう消灯の時間になっていたため、各部屋も廊下もシーンとしていました。なので「びっくりした~!」と、呼び止められた一言に驚いた私がいました。私を呼び止めたのは、3年生のRさん。「いつもありがとうございます。明日は勤労感謝の日なので(*^-^*)」と、その一言を伝えに3階から4階に来てくれたのです。とても嬉しかったです。優しさ・思いやりにあふれた言葉に、心癒されて幸せになりました。

 幸せを感じると、「オキシトシン」という幸せホルモンが分泌され、ストレスが軽減されて免疫力が上がるのだそうです。誰かに親切にしたり、美味しいものを食べたりして、優しい気持ちや幸せな気持ちが免疫を上げるなんてびっくりですよね?!3年生のRさんに「ありがとうございます!」と嬉しい言葉を頂いた私は、その瞬間、幸せホルモンが満開になりました。きっと素敵な言葉をかけてくれたRさん自身も、幸せホルモンが満開になったはず( *´艸`)。

 のぞみ寮で生活していると、寮生のやさしい姿をたくさん目にします。先輩から後輩へ、同級生同士で、後輩から先輩へ「ありがとう」の言葉をたくさん伝え合っています。疲れている仲間には、メッセージ付きのお菓子をさり気なく机の上に置いて励ましたり、手紙を置いたり、泣いていればそっと背中をなでたり、相談にのったり。一緒に笑って過ごす日々の中で、幸せホルモンがきっとたくさん分泌されているんだろうなと思います。これからも、誰かのためにやさしい気持ちになって、誰かに何かしてもらったら素直にありがとうの気持ちを持っていきたいなと思いました。小さな幸せをたくさん感じて、コロナに負けないように、幸せホルモンで免疫力を高めながら、今日も元気にめぐみっ子は過ごしています!

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2020年11月28日土曜日

光風 144号「なぜ?」

礼拝のお話 

「与えられた宿題」 1年S・U君 神奈川県出身

  皆さんこんばんは。テスト前ですが、準備はできているでしょうか?できている人もそうでない人も、まだ時間は少しあるので最後の最後まで粘りましょう。それでは本題に入ります。

 人は何故この世に生まれてきたのか考えた事はありますか?礼拝のお話でこんな事を問うのもなんですが、今日は人が生まれてきた意味について私なりに話したいと思います。

 私は小さい頃から教会に行っていました。そこで牧師さんからある話を聞きました。それは、誰でもこの世に生まれてきたことには意味があるということです。人は皆、神様から宿題をもらい生まれてきて、それを果たさなければならないそうです。その宿題が何なのかは人それぞれでわかりませんが、それを見つけるのが人生とも言っていました。そして、その宿題を果たせない人はいないのです。それは、たとえハンディを背負っている人や、重い病気を患っている人も例外ではありません。

 話は変わりますが、私は祖父を5年前になくしています。祖父は脳の病気で寝たきりの状態でした。週に2回程度お見舞いに行っていました。お見舞いに行くたびに感じていましたが、寝たきりで辛そうで、祖父につながっている機械で無理矢理生かされているみたいで、かわいそうに思っていました。時々、まだ小学生だった私は、祖父は生きている意味があるのだろうかと感じさせられることもありました。当時の私はまだ物事をきちんと理解できていなかったので、いっそのこと楽にしてあげればいいのに……と思うようになっていました。徐々に祖父の病気は悪くなっていき、お見舞いの回数も増えるようになりましたが、祖父は息を引き取りました。

 お葬式の時、あんなに苦しんでなくなる祖父がかわいそうでならなかったです。私は祖父の死で落ち込んだし、せめて苦しまずになくなる方法はなかったのかと悩みました。

 少し経ってから、あの牧師さんの言葉を思い出しました。「人は生まれてくる理由がある。宿題を持って生まれてくる」その話を思い返し、祖父が病にかかり辛そうになくなっていったのにも必ず意味があると感じました。祖父は私に「人が生まれてくるのには意味があるんだ」ということの本当の意味を教えてくれたのだと思います。祖父の死を通して心からそのことを感じました。さらにはそれこそが祖父の神様から与えられた宿題だったんだと確信しています。

 私は祖父が大好きです。なくなってしまったことは本当に悲しいですが、その死を通して感じたこと、牧師さんから教えてもらったこと、この2つのことを心にとめます。そして、私に与えられた、神様からの宿題を、この3年間の敬和生活で全力で探したいと思います。

 

 

 

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「なぜ?」

 テスト前になると部屋が汚くなります。写真を見てもらったらわかると思います。週に2回ある部屋チェックがテスト週間に入るとなくなるからです。しかし彼らは、自分の身の回りがどんなに荒れようが、いっこうに気になりません。寝床さえあればいいんです。これこそが、たくましく生きるための生命力……。そしてテスト週間が終った最初の部屋チェックの日には、これまでコレクションしていたゴミが一気に放出されるのです。そしてそれを私がせっせと収集場まで運ぶというわけです。やっぱりテスト週間にも部屋チェックを導入した方が良いのかしら?整美委員のK希君と相談します。



2020年11月27日金曜日

光風 143号「我慢の時」

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 テスト週間……。中にはなんとも大変な光風生がいます。ちょうど今週末に受験を控えているS一朗君です。テストの日程は今週の木曜日と金曜日、週をまたいで月曜日と火曜日です。金曜日には自宅のある神奈川に帰って、土曜日が千葉県の大学を受験。月曜日と火曜日は経過観察期間のため、新潟のホテルで過ごすことになるので、テストは受けれません。「お、ラッキー!月曜と火曜日テスト受けなくていいじゃん」はじめは喜んだそうです。で、後日テストの日程を発表された彼は、ラッキーどころか、最悪な日程になっていることに気がつくのです。今回のテストは4日間で5教科のみ。ということは、うまく分散されれば、木曜日と金曜日で2教科ぐらいだろうと、もくろんでいたのですが、その前半の2日間で、4教科テストがあることになってしまったんです。4教科、テストを受けてから受験へ出発になるんです。その日程を聞くまでは余裕でいた彼ですが、ただいま焦って勉強しております。そして、受験のために面接練習なんかもやらなきゃなりません。頑張れS一朗!! しかし、4/5がはいってくるなんて、彼はなんという幸運な持ち主なんだろう。だって、ちゃんとテストを受けておけば、後々面倒くさいことにならなくてすみます。そう考えれば、ラッキーなんだよ……。

 そして、のぞみ寮ではさらなる感染症対策です。報道されていますが、とにかくマスクをはずす食事の時の感染が的を浴びています。ということで、アクリル板のパーテーションも入ったことですし、これまでは全員が一方向を向いて食べていましたが、ジグザグで向かい合わせになりながら食事を取ることになりました。隣とのディスタンスもとれるので、より安全にはなったものの、会話が少なくなったのはやっぱりさみしいですが、今は我慢の時。いつかはきっと終るはず。



みぎわ館 148号《行ってきます!》

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 グググっと秋が深まってきました。みぎわ館前の桜の木もいつの間にか葉を落とし冬支度をしています。私なんか、つま先から首まで空気に触れるとこがないくらい着込んで過ごしていますが、みぎわっ子は元気です。みんな短いソックスで出かけていくのですから!!

 朝の登校時、「いってらっしゃい!」と送り出しつつ、「寒くない~!?本当に大丈夫!?」とついついみんなにうるさいことを言ってしまうのがここ最近の日常になっていますが。それを聞くたびみぎわっ子たちは「大丈夫!若いから!行ってきます!!!」と元気いっぱいに返してくれます(笑)。「いってらっしゃい」「いってきます」普通のあいさつなのですが、この「行ってきます」が元気だと嬉しくなります。「行ってきます」に力がない時には祈りながら見えなくなるまで見送ります。みんなのいろんな「行ってきます」を寒くなってもちゃんと聞ける毎日が幸せです。

 

 

 

 

《会いたかったよ~~~!》

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 3年生が受験で出かけることが多い10月11月。校医のアドバイスで、コロナの感染拡大予防のため県外へ受験に出かけたみぎわっ子たちは一定期間の経過観察を行ってから帰寮してもらっています。そのため、1週間ほど帰ってこれなかった3年生のYさん。元気いっぱいに帰ってきてくれ、持ち前のフワフワ笑顔を見せてくれたときはとっても嬉しかったです!そのYさん、「みんな会いたかったよ~!地元の味を紹介できる機会ももうないからさ、お土産持ってきたよ!」と。お土産ももちろん嬉しいのだけれど、それ以上にYさんからの「みんな会いたかったよ~!」に幸せ感じた時間となりました。そして、「いただきます!ごちそうさまです!」の集合写真もにぎやかに撮りました。お菓子片手にみんなマスク越しでもニンマリが分かります(笑)。1年生は、いろんな種類があったからか、撮影後に再びお菓子を机上に戻し、争奪じゃんけん大会に盛り上がっていました。美味しいお菓子と素敵な時間をありがとうございました!!



2020年11月26日木曜日

光風 142号「本音」

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 「めぐさん勉強大変です!」私の顔を見るなり嘆いた私の生まれ育った地から来ている大阪府高槻市出身のK希君。彼からそんな言葉が発せられるとは……。一年前とは大違いです。赤点なんて何も恐れていなかった彼が、どこかの時点でこのままではまずいと感じたからでしょう。そしてテストまではまだ数日あります。やっても一夜漬けだった彼が前もってテストに向けて準備するようになったんです。

 光風館内も不思議なもので、テスト週間になると空気が変わります。何となく勉強していないと居づらい雰囲気になるんです。これは光風館だけでなく、のぞみ寮全体がそんな雰囲気になります。そしてやるべき事ができた彼らは、余計なことをしなくなるんです。という事で、結果的には館内の雰囲気が落ち着いているように感じるわけです。そしてこの流れている空気感が私の本音はあまり好きではありません。物足りないんです。実際、この期間に腹を抱えて笑うという出来事は少ないように思われますし、子供達もなんだか暗くなった気がしてなりません。

 でもまあこれがずっと続くわけではないので、年に数回しかないこの期間も、やるべき事に集中する良い期間として前向きに考えていきたいと思います。