2018年10月11日木曜日

めぐみ館通信 2018年10月10日 第106号

小さな喜びの積み重ね

 第3期定期テスト期間中です。テスト勉強、英検、3年生は受験に向けての準備もしながら、取り組んでいるめぐみっ子たちです。もちろん、なかなかテスト勉強に向き合えない生徒もいますが、仲間同士で励ましあって夜遅くまで机に向かっています。

1010_me01 先輩から励まされたことで俄然やる気を持っためぐみっ子がいます。大好きな先輩に励ましで得たエネルギーは強いです。先輩に見守られながら勉強している姿はとても微笑ましいです。見守る先輩もうれしい表情です。“先輩からの励ましで、やる気を持てたこと”、“やる気を持った姿に喜びを感じたこと”、互いに満たされた気持ちを感じることができるのは、育まれた関係があるからだと思います。他者のために何ができるかを一人ひとりが模索しながら、寮生活の中で関係が築かれていきます。互いに小さな喜びの積み重ねて歩んでほしいと心から願っています。私も一人ひとりの心と暮らしに寄り添って過ごしていきたいと思います。(小菅)

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1010_me02 5日間の寮体験で、2年生のG.Mさんを迎えました。緊張感の中にも寮生活を仲間と共に前向きに過ごすG.Mさんでした。寮体験を終える頃、「のぞみ寮生として、学校生活を送りたい」とG.Mさんからうれしい申し出がありました。
 新しい仲間を迎えられることを、とてもうれしく思います。新しい出会いの機会を通して、私たち自身の生活を振り返る時を持ちながら、日々の生活に感謝しながら過ごしていきたいと思います。(小菅)

 

寮体験を通しての出会い(G.Mさんの礼拝のお話から抜粋)

 めぐみ館に入ってはじめに感じたことは、意外と怖くない!ということでした。私の寮に対するイメージは“怖くて、暗い”でした。寮生活は私には無縁のものだと思っていましたが、入学して寮生とも友達になり「あれ?寮って楽しそう」という気持ちが芽生えてきました。今回の寮体験を通して、私にはこの環境があっているなと感じました。普段の私の人間関係はSNS上のやり取りがとても多く、用件や頼み事、相談などもすべてインターネットによるものでした。相手の前に立ち、目を見て話す。そんな当たり前のことも面倒がってやりませんでした。ですが、寮体験を通して、やさしい先輩、頼もしい同級生、かわいい後輩のみんなに囲まれて過ごす中で、友達というのは本当こういうことなんじゃないかな。と思いました。私がこの5日間楽しく過ごせたのは皆さんのおかげです。来週からはのぞみ寮生としてどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

礼拝のお話

「まぁいっか!」  2年 E.R

 私の口癖は「まぁいっか!」です。どんな時によく使うかというと、バスや電車の時間に少し急げば間に合うのに、「まぁいっか!」と次の電車まで待つことにしたり、欲しい服や物があった時に、なぜか面倒くさくなり、「まぁいっか!」と諦めて後から後悔したり、私の日常の中で「まぁいっか!」と思うことはたくさん出てきます。このような使い方の「まぁいっか!」は昔からなのですが、少し前にたまたま聞いた曲に「まぁいっかで全部大丈夫」という歌詞がありました。この歌を聴いてから、人間関係で嫌になった時や、自分の思い通りにならなくてイライラした時などに「まぁいっか!」と思うことが多くなりました。一時的に気持ちが楽になるだけで、問題が解決するわけではないのですがそうすることで、すべてが良くなり、気持ちがとても楽になるのです。

 敬和に入学するときに母からもらった手紙に、“里奈の口癖「まぁいっか!」が減るといいね”と書いてありました。諦めるときに使う「まぁいっか!」を減らしていきたいと思っています。

 皆さんも嫌なことがあったり、悩んで苦しい時に「まぁいっか!」と思ってみてください。少しでも気持ちが楽になるかもしれません。

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「私の幸せ」  2年 T.Y

 一人の先生のお話をします。その先生は担任、部活の顧問で3年間ずっと一緒でした。私は、その先生がとても苦手でした。卒業式の日、“この中学・この町から抜け出せる”“新潟で暮らせる”と心が弾んでいた時に、先生から呼び出されました。その時先生が私に「最後までよくがんばったな!おつかれさま」と言葉をかけてくれました。とても苦手な先生だったのに、先生の言葉に涙があふれてきました。それから会話は続き、私は先生にあいさつを済ませると、最後に「幸せになれよ!元気でな!」先生からの中学最後の会話を終えました。

 クラスのSHRでもクラスのみんなに向けて「幸せになれよ!元気で!さようなら」とはなむけの言葉を送ってくれました。久しぶりに中学の先生のことやかけてくださった言葉を思い出しながら、この礼拝のお話を書いていて「はっと!」しました。“私って今幸せなのかなぁ?”と……。

 皆さんに2つ質問です。1つ目。皆さんは、何をしているときが幸せですか?2つ目“礼拝をしている時に幸せを感じますか?”私は礼拝を守っている時が一番幸せと感じます。

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~受け継がれるバトン・3年生から2年生へ。めぐみ館引継ぎセレモニー~

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今週ののぞみ寮 第70号

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 先週寮体験をしてくれた2年生のGさんが、今週はなんと!入寮してくれました。体験の時から「入寮したい!」と考えてくれていたようです。8日の全体礼拝後、Gさんの入寮式が執り行われ、思いもよらない入寮にのぞみ寮生からは「おぉ!」と歓声と大きな拍手がわき起こっていました。

 新しい仲間を心から「仲間」として温かく迎えられるのぞみ寮生ってステキだな、と思います。そののぞみ寮生の暮らしぶりに「私もやってみよう!」と思ってくれたGさん、そんなあなたの存在が大きな力になります。ありがとう!!そしてようこそ!新しい仲間がひとり増え、これからまたみんな元気に、仲間の輪の中でたっぷり自分探ししながら歩んでいきましょう!

 

 

 

 

 

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 8日(月)の全体礼拝後、世代交代の引き継ぎ式がありました。旧委員たちから新委員たちへ、バトンパスです。委員会に属している寮生たちが、各委員会・各新旧で前に出て、「旧○○委員会です。1年間ありがとうございました。」とみんなに伝え、同じ委員会の新メンバーが「新○○委員会です。これから1年間よろしくお願いします。」と深々とそろってお辞儀をしていました。そしてそのどちらにも大きな拍手が。1年間の労をねぎらい、これからの1年間に期待をしている、そんな拍手だったように聞こえました。

 3年生たちが築き上げてくれたのぞみ寮に、2年生たちの心あるアイデアを山盛り盛り込んで、よりいっそうステキなのぞみ寮創りをしていってほしいと願います。3年生たちも、卒業の時まで、相談役としてまだまだよろしくお願いしますね!!



2018年10月2日火曜日

のぞみ通信 2018年9月25日 第239号

光風館 今月の誕生者

 
「特別なことは何もしていません」 
   ~大阪桐蔭高校野球部(部長有友先生)から学んだこと~
寮長 東 晴也
 夏休み明けすぐの授業で、野球部の2年生T君から、「大阪桐蔭高校は強いだけじゃないんですよ。人間的にも素晴らしいんですよ」と聞きました。
 彼の言う「人間的に素晴らしい高校球児」に惹かれ、大阪桐蔭高校野球部を調べてみました。ネットでは「野球部は全員寮生。携帯・スマホも禁止。練習は週7日。楽しみは1カ月に1度のコンビニ。1年は5百円、2年は千円等と予算が決められている」また、毎日新聞には「学業でもオール5……グランド整備では1年生より先にトンボをかけ、遠征帰りのバスでは静かに本を読む」副主将の根尾昂君のことが紹介されていました。
 確かに、根尾君は素晴らしい!でも、野球部員全体を「素晴らしい」と言われる原因が分からなかったので、野球部部長の有友茂史先生に直接電話で聞いてみることにしました。
 私は野球そのものに関しては興味はありません。でも、高校日本一になる野球部員が「人間的に素晴らしい」と言われることに興味があり、そこを聞きたかったのです。私は、一通りの挨拶をし、私なりの甲子園での生徒さんの姿の感想を語り、T君が大阪桐蔭野球部の生徒さんに感銘を受けていますと述べた上で、こう聞きました。
 「私は寮の教員です。貴校の野球部員は全員寮生だそうですが、『どういう教育理念で、どんな生活をすれば、あのような生徒に育つんですか?』ぜひ教えて下さい」と。私の直球の問い対して、先生はすぐにこう応えられました。「特別なことは何もしていません。子ども達が頑張っているだけです。」有友先生は、山の上にある寮生活のこと、野球漬けの生活のこと、無駄遣いをさせないことなど、たくさん語って下さいました。
 私はまもなく電話を置きました。結局よく分からなかった。当然と言えば当然です。学校や寮でどうすれば素晴らしい人間に育つかなんて、簡単に説明できるはずがないですし、そんなことを初めて電話して来た人間になんかに教えないものでしょう。
 私は根尾君の新聞記事と有友先生の言葉を思い巡らしました。ここからは私の推測です。有友先生の「特別なことは何もしていません」という言葉は、逆に言うと「あたりまえのことはしている」ということです。あたりまえのこととは何か?授業や練習を無断で休まない。学校や寮のルールを守る。校舎や寮に土足で上がらない。道具を大切にする。或いは礼儀とか挨拶とか、かもしれません。それらを含めて、「子ども達が頑張っている」。根尾君に関して言えば、3年生自らトンボをかける。甲子園では、試合後、金足農業の吉田投手に歩みより「疲れていたと思うけど、素晴らしい投球をしてくれてありがとう」と語ったそうです。対戦してくれたことへの感謝を、自ら伝える。これも「特別なことではない」かもしれませんが、なかなか出来ないことではないでしょうか。
 皆さんは、自らの目標や夢のために「特別なこと」はしていなくても、今やるべき「あたりまえのこと」をしていますか? 
 
 
 
< 寮生リレー >
 

 平和に願いを寄せて ~ヒロシマ碑巡りの旅より~

 「平和とは何なのか」 N.S(大望館3年 福岡県)

 私は今回の碑巡りでヒロシマについて、平和とは何なのか、見て、聞いて、感じる事ができた。
0925_no01 私が特に印象的だったのは、平和祈念式典とピースフォーラムだ。3日目、8月6日の朝、平和祈念式典へ向かうと、そこには本当に多くの人たちがいた。献花をする人、じっと式典開始を待つ人、平和公園を観光する人、被爆して亡くなった人を再現する人、デモをする人。最初、私はそこへ行った時、変な違和感のようなものを感じた。それは多分、ヒロシマに対する考えが自分と周りの人とで少し違ったからだと思う。しかし、数は多くても一人一人が何か強い気持ちを持ってここにやってきているように見えた。そして何よりヒロシマを客観的に考える事ができた。ピースフォーラムでは同世代の人たちが全国から、また世界から集まり「どうしたら各国が核禁止条約に署名するか」について国別に分かれて話し合った。私は中国のルームにオブザーバーとして会議を見学させてもらい、少しだけだが会議に参加した。そこで各学校の様々な意見や提案を聞いたのだが、納得できるものから反対したくなるものまであった。内容はともかく自分と同世代がこのような機会に話し合い、それぞれの意見を発表している事にいい刺激を受けた。また、自分ももっと勉強して、意見を発信していかないといけないと思った。このプログラムは今年の碑巡りにたまたま入ったプログラムだったが、敬和もこのような機会があったら会議に是非参加すべきだと思う。
 その他にも様々なプログラムがあり、自分の中で消化しきれないほどだった。フィールドワークや広島女学院の生徒との碑巡りで、多くの被爆証言を聞いた。その一つ一つは戦争の悲惨を物語っていた。
 そしてなにより、私たちは今回感じた事を、別の人たちに伝えていかなければいけないと思った。戦争が起きない事だけを平和とせず、この地球上に存在する核などのあらゆる暴力を無くしていくためにも、これから自主的に行動していこうと思わされた碑巡りだった。
 

 「本当の平和」 F.S(みぎわ館3年 新発田市)
 私は今回、8月4日から8月7日の4日間、ヒロシマ碑巡りの旅に参加させていただきました。その中で思ったこと、考えたこと、考えさせられたことがあります。それは、本当の平和とは何なのだろうかということです。
 今回、被爆証言を聞かせていただく機会がありました。被爆証言を話してくださった方々が共通しておっしゃっていたことは、「羨ましい」という言葉です。
0925_no04 「今の人たちは、食べる物にも苦労しない、毎日安心して暮らしていけるのは本当に羨ましい。明日生きているかもわからない状況で生きていたのは本当に怖く辛かった。だから、あなたたちは本当に恵まれていると思うよ。」とおっしゃっていました。
 私は、戦争を経験していないので、どういう立場で聞いたらいいのだろうかと考えました。同じ視点や立場にならないと気付けないこともあると思い、被爆証言者と同じ立場になって聞かせていただこうと、それを意識しながら聞かせていただきました。そして、「羨ましい」という言葉を聞いて、当たり前のことが当たり前じゃない、そして、そもそも当たり前のことは無いんだろうなと思いました。生きていられることが本当に有難く、平和とはこういうことだと思いました。さらに、ただ被爆証言を聞くだけでなく、次の世代に語り継いでいかなければ、過去の出来事として終わってしまうとも感じました。
 もう一つ、考えさせられたことがあります。今回、碑巡りの旅に参加する前に戦争について調べてから行きました。日本には非核三原則がありますが、核兵器禁止条約に入っていません。アメリカも核戦力を強めていこうとしています。原則があるのにも関わらず、条約に加わらなかったことに、本当に核兵器を禁止しているか、疑問に思います。また広島の出来事と同じことが起きてもおかしくない状況だと思います。しかし、理由があるから禁止せず、強めていこうとしているのだとも思います。核兵器を禁止する、しないということに捉われず、理由を考え、知る必要があると思います。無関心だけでは、それすら考え、知ることもできません。私は今回「お互いがお互いを知る」ということが平和への実現を可能にするのだと思いました。
  お互いがお互いを知る、そして関心を持つことによって信頼関係に繋がり、本当の平和が生まれるのだと思いました。私が考える平和は、生きていることに感謝をもつ心だと思います。常に感謝の心をもつことによって、平和へと導かれるのではないかと思いました。
 
 
 
 
敬和キャンプに参加して
 「気にしないこと」 H.W(めぐみ館2年 魚沼市)                              
  私は今回の敬和キャンプで自分に足りないものを見つけました。それは「気にしすぎない」ということです。私は、5泊6日のキャンプを過ごすうえで「たくさんの人と話す」という目標を立てました。ですが、普段から人見知りで人と話すことが苦手な私は、つい友達ばかりと話していました。一日が終わり寝袋に入るたびに「明日こそは」と思うのですが、全くと言っていいほど話せないまま4日目に突入していました。
0925_no02 4日目の労作は、佐渡教会の敷地内の竹を延々と切るというものでした。蒸し暑い中、竹藪に割って入り、班の人たちと一緒に労作しました。休憩をはさみながらでしたが、炎天下の作業はとても辛いものでした。体力と共に思考力もどんどん奪われて、ただただ無言で竹を切り続けました。私の体の疲れが限界にきた時、すぐ近くで作業していた人が一言「つかれたぁー」と言葉を発しました。普段なら絶対に言葉を返さずに「これは、この子の独り言だろうか?」「私が反応してもよいのだろうか?」考えてしまう私ですが、その時は考えることもなく「そうですね」と瞬間に言葉を返していました。そこから思いがけず会話が生まれ、その人と少しだけですが会話が続きました。
  私は「いろいろと気にしすぎだった」キャンプの厳しい労作の状況でなければこのことに気付けなかったと思います。事前に立てた目標としては少しずれてしまったかもしれませんが、これからの自分にとって大切になることを、キャンプの経験や関わりを通して気づくことができて良かったと思います。「気にしすぎない」ということを心掛けて、後期からの時間を仲間と共に過ごしていきたいです。
 
 
 「人という生き物」 N.S(大望館1年 新潟市)
 僕は、夏休みの一週間を使って、佐渡での敬和キャンプに参加してきました。このキャンプは、僕にとってとても貴重な経験となりました。
 一週間の密接な対人関係によって感じてしまう、緊張した日々。同じ場所で何十人もの人々が寝食を共にするわけですから、ある意味本当の自分を掘り出した人も多かったのではないでしょうか。
0925_no06 勿論、悪い側面が全面的だった訳ではありません。毎日が新鮮で、敬和学園の寮内とはまた違った空気の中で、清々しい経験に富んだものになりました。普段接してこなかった通学生の人達との交わりの中で、その人の性格など、普段とは違う表情を見ることが出来ました。
 それは、誠に驚嘆させられる事象であり、僕の想像を超えるような、とてつもない衝撃として襲ってきました。
 僕が一週間で再確認したのは、人間というものは驚くほど不器用であり、協調して集団生活を営んでいかなければ、一人きりでは生きられない弱々しい生物なのだと、人類本来の事実を垣間見た所です。僕はこのことを一生忘れません。
 
 
 

2年生合宿より
 「2年生合宿で見えた成長」 K.H(めぐみ館2年 加茂市)
 寮にいるのが楽しい。そう思えた2年生合宿だった。こんな気持ちになれたことに私はとても驚いている。
 入寮してからは、試練の連続だった。もともと集団が得意ではなかった私は、寮という人間の集まりにいること自体がしんどい時期もあったし、私たちの学年はぶつかり合いが激しかったから、けんかもかなりあった。
 でも今、私はみんなの輪の中で笑っている。掃除をして、各地から持ち寄ったご当地のお土産を食べながらミーティングをして、人狼ゲームをして、一緒に寝て……。入寮当初、あまり話せなかった人とも、いつの間に軽口を叩ける中になっていた。あんなに苦しくて、意見を言うのが怖かったミーティングで、発言出来るようになった。汚れたベランダを掃除することですら楽しかった。もう一瞬一瞬が奇跡だとさえ思った。
 野を超え、山越え、谷をわたり。私たちの学年は、いろんなことを乗り越えながら、ここまで来た。過ぎていく日々はあまりに早くて、振り返る暇もなかったけれど、気が付くと、私たちは入寮したあの日から、こんなにも成長していた。そのことをとても感じることが出来た2年生合宿だった。寮にいるのが楽しい。こう思えるようになったのは、めぐみ館のみんなのおかげだと改めて思った。本当にありがとう。
 これから世代交代もあり、私たちは今まで以上にたくさんの困難に出会うだろう。しかし、私は楽しみでもある。私たちどのように変わっていくのか、何を乗り越え、どう成長していくのか。
 一日一日、大切に、支え合って生きていきたい。
 
 
 「楽じゃないけど楽しい場所」 E.Y(光風館2年 燕市)
 「のぞみ通信に載せる」と言われてかなり驚いていて、「本当にこれで良いのかだろうか」と悩みつつも、本文を書かせていただいています。
 今年の夏は「2年生合宿」がありました。合宿と言っても、県外まで遠征するわけでもなく、ただ寮の中で作業するだけです。
 私は、同学年のI君と共に、網戸の網を張り直す作業をしました。非常に地味な作業でしたが、2人で息を合わせないとうまく張れない、繊細で面倒な作業でした。最初は2人とも不器用なため、なかなかうまくいかず、とてもだるかったです。ですが、数をこなしていく内に技術が上がり、息が合うようになり、そこから全ての破れた網戸を貼り替えるのはあっという間でした。この2年生合宿は、ただ作業をするだけでなく、同学年での協調性を磨くためにもあるものだと私は考えています。
 私たち2年生は、9月頃から寮内の委員会の引き継ぎが始まっています。私たちは引き継ぎをするため、ミーティングを行いました。しかし、ただ普通にミーティングをするのではなく、ちょっと変わったミーティングも行いました。それは、片岡先生がいろんな役を用意して、私たちはそれを演じるといったものでした。そんなミーティングは初めてやったので、1回目はあまり会議が進みませんでしたが、みんなコツを掴んだのか、2回目以降はスムーズに話を進めることが出来たのです。片岡先生はこの「演じるミーティング」で性格の違う仲間のことが少しでも理解出来れば……という想いから行ったそうです。
 この2つのような体験が出来るのは、寮ならではだと思います。私はこの場所が自分自身をさらに成長出来る場所だと思っています。
 光風館最高!!のぞみ寮最高!!
 
 
 
 
教師から一言       澤野 恩(寮務教師)
 「今行っている敬和の教育が正しいのかは、今はまだわからない。敬和を卒業した卒業生が、敬和に子供を託したその時、敬和の教育が正しかったと言えるだろう」
 一字一句、正しくはないと思いますが、初代校長の太田俊雄先生はこんなことを語ったそうです。
 9月に入り、今年も敬和の会が開催される時期になりました。新潟県内外25箇所で行われます。小西前校長は、この会を大事にしていました。「敬和は独自の媒体で生徒募集を行っている」まさに独自の媒体の一つです。しかし、各地をまわって、そこに参加してくれた中学生が、本校に来るとは限りません。無駄とまではいいませんが、決して効率がいいとは言えないのは事実です。でもそこに意味があると信じて続けてきました。
 少子高齢化がすすむ今の時代、私立学校の置かれている状況は非常に厳しいです。今は定員を確保できている本校も例外ではありません。来年度はどうなるか分かりません。
 そんな時代にある中、一人ひとりの存在を大事にする敬和は、一方通行の宣伝ではなく、目の前にいる、保護者、生徒の声に耳を傾け、心で感じ、その思いに触れ合うことで、敬和の教育の理解を深めてきました。
 その結果、各地の敬和の会に卒業生が参加してくれます。多くの卒業生が保護者として帰って来てくれます。敬和の教育に賛同してくれる「敬和ファン」なる言葉も使われます。敬和ファンが、「こんな学校あるよ」と新たな敬和ファンを呼んでくれます。
 そんな敬和学園を太田先生はどんなふうに見守ってくれているでしょうか。「神様、あなたが必要でないと感じたなら、どうぞこの学校を潰してください」時折、太田先生はそうも祈りました。それでも51年目の歩みを始めています。人と人とのつながりの中で、生徒は集まり、学校として成り立っています。
 これからも、キリスト教の学校として、その使命を果たすべく、日々の生活の中で、お預かりした大事なお子さんに多くのことを伝えていきたいと思います。敬和の会にもこぞってご参加ください。


2018年10月1日月曜日

今週ののぞみ寮 第69号

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 9月17日(月)、祝日の朝、寮本部前に集合したのぞみ寮生たち30名。いつもみんなが散歩に出かける海辺のゴミ拾いをしよう!との3年生のリサイクル委員たちの企画に参加する人たちが集まってきました。実はこの企画、昨年11月にも持ち上がっていたのですが、雨で中止となってしまっていたのです。自分たちの代のうちにぜひこの企画の実行を!と、世代交代目前のこの時期、再度計画を立ててくれました。が、またしても!この日の予報は「雨」。また中止になるか?とハラハラ・ドキドキ。「少しの雨なら決行しましょう!」と労作教室から合羽を大量にお借りしての準備となりました。晴れますように!とリサイクル委員たちが祈りに祈った当日朝、予報とは裏腹にいっぱいの雲ではありましたが、青い空も見えるお天気になりました。改めて、「今日海辺のゴミ拾いします!参加してくれる人、寮本部前に集合してください!」と放送を入れると、なんと、予定人数は20名弱だったのに、30名も集まってくれました。ゴミも予想以上にたくさん回収し、海から流れ着くゴミの多さにも驚き、自分たちの働きは微力だけど、それでもやらないよりずっといい!継続して企画していきたい!と思ったのだそうです。

0069_06 これで3年生リサイクル委員主体の企画は終了です。これからは、3年生の意思を受け継ぎ、2年生の委員たちがどんな働きをしてくれるのか楽しみです。それは、リサイクル委員だけに限らず、です。それぞれの委員会で引き継ぎが行われています。3年生たちが築いてくれたものの上に、よりステキなモノを創り上げていってくれますように!期待しています!
 それにしても、祝日の朝に30人もの仲間がボランティア活動のために集まってくれるなんて、なんてステキな人たちがたくさんいることでしょう!のぞみ寮って、やっぱり最高です!!

 

 

 

 

 

 

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 修養会が終わりました。2日間ほっとゆっくり過ごしてまた新しい週の始まりです。9月30日(日)の夕食は赤魚のからあげ・ナムル・卵豆腐・炊き込みご飯・お味噌汁、そしてみんな大好きデザートはロールケーキ!仲間と一緒に食べるご飯は格別です。おいしいご飯、おなかいっぱい食べて、仲間とともに過ごすことで心満たされ、「さぁ、今週も頑張ろう!」と思えます。この1週間も、出会いあふれるステキな毎日となりますように!

 

 

 

 

 

0069_21 今週もまた、寮体験をしに来てくれました。Gさんです。めぐみ館で1週間を過ごします。ちょっと緊張した面持ちですが、日曜日の夕食から寮生活を開始し、みんなと一緒に楽しそうに過ごしていました。この1週間がGさんにとっても、のぞみ寮生みんなにとってもステキなモノでありますように!

 



2018年9月28日金曜日

めぐみ館通信 2018年9月25日 第105号

幸せを見つける歩み

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 後期がスタートしてひと月が経とうとしています。夏の疲れも少しずつ癒されながら、過ごす毎日です。先日の礼拝の中で、2年生のM.Kさんが「毎日スムーズに過ごすことが出来る喜び。すごく小さなことでも幸せを見つけた瞬間、きっと皆さんの表情は幸せで満ちあふれているはず。幸せを見つけるのが面倒だという方は、きっと損をすると思う。どんなに面倒でも、見つけなければ、探さなくては、幸せは寄っては来ない。身近なことに目を向けながら感じてほしい」とお話をしてくれました。話を聞きながら、私自身がはっとしました。目の前のことで慌ただしく過ごしてしまう毎日。自分本位で動いてしまっていたことを振り返りました。そして、めぐみっ子達とあたり前に過ごせる毎日の中に幸せが備えられているとあらためて気づかされたのです。その日の事務室でも、「今日のお話、ぐっと響いた。」と話す3年生がいました。日々の礼拝のお話を通して、仲間の語る言葉からそれぞれに感じ取り、受け取り、過ごしています。お話から幸せを受け取ることも多くあります。一人ではありません。いつも、誰かが寄り添い、励ましてくれる寮生活です。共に歩む仲間の存在が支えとなっていく、仲間と関わりながら過ごす中で、幸せを一つひとつ感じてほしいと願っています。人と関わることは、楽しいことばかりではありません。しかし、その中にこそ幸せを見つけることが出来る。そのことを一人ひとりが実感してほしいと思うこの頃です。修養会の中にも新しい出会い、気づきがありますように。(小菅)

 

 

 

 引き継がれるバトン~世代交代の時~

 ブロック長、副ブロック長の選出をしました。それぞれ立候補で名乗り出てくれました。いつもとは異なる緊張感あふれる雰囲気の中、熱い想いを込めて決意表明をしてくれ、彼女たちの決意を聞いていました。
 現ブロック長から、これからの期待をこめて温かいエールがありました。一人ひとりがしっかりと考え、関りを深めながら、めぐみ館の良さを受け継ぎ、また、新しいことにチャレンジしていきましょう。一人では築くことはできません。一人ひとりの力と心を重ねていきながら築いていかれるよう、共に歩んでいきたいと思います。(小菅)

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礼拝のお話

「幸せな今があること」 1年 Y.M

 

 皆さんは今までどれだけの後悔、間違いをしてきたでしょうか?そう聞かれれば頭の中にたくさんの嫌な思い出や後悔が浮かぶ人が多くいると思います。もちろん私にもたくさんあります。あって当然だと思いますし、そう思えることも素晴らしいと思います。ですが、その思いが強すぎるとだんだん疲れてきて、時には立ち直れなくなることもあります。うまくいかないことを自分のせいにして過ごすこともとても疲れます。今はちょうどその時季であるのかもしれません。

 先日、とても不思議な思いになりました。それは、森口先生とのお話の中にありました。森口先生のおじいさんのお話を聞きました。全体礼拝でお話しされたあの話です。おじいさんは若く、兵隊になるために海軍で訓練をし、10代で戦場へ送られます。船に乗っている時に爆弾で大けがをし、海に落ちました。その時に仲間に助けられ命は助かりましたが、その後その仲間は亡くなりました。さらに終戦を迎えるとあんなにたたえられた兵隊という立場が一変し、周りからはものすごく白い目で見られたそうです。話を聞けば聞くほど波乱万丈な人生です。けれども、おじいさんは、戦争は間違いだったけど、銃弾で大けがしたことも、助けてくれた仲間が亡くなったことも、周りからすごく辛い目で見られたことも、10代で兵隊になったことも、そのことがあったから、“幸せな今があるんや”と言われたそうです。

 この話を聞いた時、今までの自分が許せた気がしました。森口先生のおじいさんが“今、幸せであること”はもちろんですが、森口先生や私がこんな気持ちになれたことも、おじいさんの辛い経験があったからこそなのです。 

 皆さんにも考えてほしいです。後悔や間違いがひとつでもなければ、きっと今感じている幸せ、今まで感じた幸せもありません。そう思えば今辛いことでさえも、自分の未来の幸せのためにがんばれる気がしませんか。辛くなった時、少しでもこの話を思いでしてもらえるとうれしいです。

 

 

 

 

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 3年生から2年生へ。委員会活動の引継ぎが各委員会で行われています。この日は、月に1回の大掃除。めぐみ館をよりきれいに、過ごしやすくするために3年生から掃除の小物づくりの伝授もされていました。
 “楽しく、きれいに掃除!!”そんな気持ちを持って仕事に臨む、みんなです。

 

 

 

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 自習時間後の事務室は、にぎやかです。りんごをいただいた日。さっと皮むきを始める生徒、ちゃっかりと食べる準備をしている生徒様々な姿が…。後片付けも声かけあってしっかりと行われています。