2019年9月27日金曜日

光風 45号「輝き・挑戦・誇り」

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 今週は、敬和の会に行ったり、修養会に参加したりで、ホームページになかなかアップができません。というより、写真を撮ってられないんです。でも、光風生の誰か撮ってくれた写真を使わせてもらいます。

kofu0045_02 そういえばですね写真の彼、生徒会長なんです。光風館に生徒会長がいるんですよ。敬和学園高校は寮生がいるからこその敬和学園なんだと、よく言われます。それは、寮生が学校生活のいろんな場面で前に立ち先導してくれます。歴代の生徒会長に寮生が多いのはその表れです。しかし、光風館から生徒会長が出たのは久しぶりじゃないでしょうか?これは素直に私はうれしい。って別にだから光風館がどうだというわけではないんですが・・・。
 その彼、最近夜遅くまで、一生懸命机に向かっています。座ったと思ったら、すぐにまたウロウロしているようです。そのウロウロしている音が隣の私の自宅まで響くもんですから、誰かが遊んでると思って怒りに行ったら、頭を抱えて考えています。事情を聞くとどうやら修養会の礼拝でお話をするとのことでした。ま、当然と言っちゃ当然です。なんたって生徒会長。
 しかし、彼のすごいところは、こんなにも苦労しているにもかかわらず、結構前向きなんです。考えているときの彼の顔はなんだか輝いて見えます。生徒会長なんですが、そんなに話すのが得意というわけではありません。だからこそ、そのことを自覚している彼は、一生懸命準備をするんだと思います。うーん。私も彼を見習わなくては・・・。そんなことを思わされる一幕でした。

 

 

 

kofu0045_21 でもって、奥の彼は光風館のブロック長です。最近、ピアノを独学ではじめ、奏楽をしてくれるようになりました。全く弾けない所からの奏楽です。時々、音が止まることはありますが、すごいです。シャイな彼は、写真に写るのを極端に嫌います。でも、これは紹介せずにはいられません。確実に上達もしています。
 で、それに触発されたのか、手前にいる3年生の彼もピアノの練習をはじめました。彼も独学です。一緒に練習しています。まだ初めて3日。え!本当?と言いたくなる上達の早さです。ギターをやっているからとはいえ、一時間でメジャーなコードを覚えてしまったそうです。若さゆえの覚えの速さなんでしょうか?新しいことへの挑戦。私にはとても真似は出来ません。こんな楽しみができるのも、スマホやゲームがないからこそではないでしょうか。

 

 

 

 

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 10月の誕生者です。なかなかいい感じの写真です。1年生から3年生までが肩を組んで、仲良く写真が撮れるなんて、15年前には考えられない光景です。時代の流れでしょうか?それとも、のぞみ寮が進歩したのでしょうか?どちらにしろ、こういう光景が普通に見ることのできる寮を誇りに思います。



2019年9月26日木曜日

みぎわ館 53号《委員会の引き継ぎいよいよ!紹介編》

 

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新礼拝委員、初仕事は集合の放送です

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新委員たち前に出て自己紹介しました

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新旧の生活委員たち!

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新旧の行事委員たち!

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新旧のリサイクル委員たち!

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新旧の礼拝委員たち!

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新旧のセクレタリー委員たち!

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新旧の食事委員たち!

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新旧のブロック長・副ブロック長たち!

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新旧の整美委員たち!

 

 夕礼拝後、2年生がズラッと前に並んで新委員会メンバー紹介が行われました。「○○委員会の□□です。1年間、宜しくお願いします!」とちょっと気恥ずかしそうに、そしてやる気満々にキラキラして自己紹介してくれる2年生達。これからがとっても楽しみだなぁと思わされました。そして1・3年生からの大きな大きな拍手から「よろしくね!」と言ってもらえた喜びを味わっているようでした。これから2年生がみぎわ館、そしてのぞみ寮運営の主軸を担います。3年生がこれまでなんてことなくやっていたことが、実はなかなか難しかったということに気が付くのではないでしょうか。そして、3年生達がいかに人のために時間を使い、労力を使ってくれていたのか、自分達への配慮があったのか痛感するのではないでしょうか。改めて3年生の偉大さに気付いてほしいなぁと思います。そして、目指して、超えて、より素敵なみぎわ館創り、のぞみ寮運営をしていって欲しいと願います。

 3年生は卒業のその日まで相談役としての大切な役割があります。きっと2年生達は自分が担う中で悩む時が来るでしょう。そんな時、支え・導いてくれる大切な存在として最後まで全うしてくれることを期待しています。

 この世代交代の時期、一人ひとりが役割を担い、それを通してグッと大きく成長する時です。たくさん失敗して、たくさん助けてもらって、たくさん仲間がいることをまた実感して、どんどん大きくなっていきましょう~!毎日が、とってもとっても楽しみです!!



2019年9月24日火曜日

めぐみ館 23号「大切な存在~互いを思いながら関わる~」

 のぞみ寮では、「自分も相手も大切にしながら生きる」ことを考えるセクシャリティ教育を学年ごとに行っています。今回は、「付き合う」ことをテーマに新潟医療福祉大学・看護学科のピアサークルの学生の皆さんと3年生との学び合いの時間を持ちました。同年代の仲間と学び合う「ピアエデュケーション」の手法を用いて行われました。この日のために、ピアサークルの学生さんは多くの時間をかけて準備をしてくださいました。グループワークを通し、「付き合う」ことに対して述べ合う場面では、「大切にし合う」「ありのままの自分でいられる」「対等な関係」「信じあう」「尊敬できる」「つらい時に寄り添える」等、一人ひとりが思いを率直に語りながら、どのグループも和やかな雰囲気で談笑していました。共に過ごしている大切な仲間だからこそ誠実に語りあえたのだと思います。大学生との学び合いの時間は、卒業後の自分たちを見据え身近に考えることにも繋がったと感じます。「付き合う」ことを真剣に語り合う時間は、「普段の生活の中で出来ているようで、なかなかできないこと、貴重な時間だった」と語る3年生もいました。大学生のご家族が我が子を思う、幸せを願う思いを語っているDVDが流れると、「大切にされている存在であること」を再認識し、あったかい雰囲気に包まれ、私自身とも重なり、しんみりとした思いになりました。

 今回は、新潟医療福祉大学のピアサークルの学生の皆さんとの学び合いの時を通して、豊かな時間を共に過ごせたことを感謝します。互いを大切に思い合える関わりをもっともっと深めていけれるようにとあらためて感じています。(小菅)

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みぎわ館 51号《3年生、1年間の委員会お疲れ様会?実施しました》

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 ある夜、3年生たちが1階に続々と集まってきていました。ホールへイソイソ、会議室へイソイソ。そして大量の卵を抱えてキャーキャー。一体何やっているのだろうと思いつつも、私は館内をウロウロ。4階から階段を降り、3階に降り立った時、「ん!?何の匂い!?なんかいい匂いする!ナニナニ!?」と早足で?駆け足で?1階へ。会議室のドアを開けると3年生たちがお鍋を囲んでワイワイ。なんと14人でチキンラーメン14食分を大鍋で作り、20個もの卵を投入し、「大!チキンラーメン大会」が行われていました。「何!?何してんの!?」との私の声掛けに、「委員会1年間お疲れ様会~~~!」と超元気に返答してくれた3年生たち。ご家庭で、14食分のチキンラーメンを作られた経験のある方はきっと少ないのではないでしょうか。その量、「すさまじい」の一言です(笑)。「おいしい、おいしい」と食べていたようですが、どうも苦しくなったようで、委員会お疲れ様会なのに「みんな、おいで~」という優しいお誘いに乗って1年生が乱入し(笑)、最後はみんなでいつもの(?)「ラーメンパーティ」となっていました。

 いつも3年生ってそうなんです。「みんな、おいで!」と自分たち企画の楽しい行事に後輩たちを呼んでくれるのです。「自分たちだけ」にこだわらず、何でもたくさんの仲間と一緒に取り組む方がより楽しい!と心から感じてくれていて、それを広めてくれるのは本当に素敵だと思います。そして、「おいで」と声を掛けてもらえる喜びを知っているから、みんなにも気軽に「おいで、おいで」と声を掛けてくれるのです。喜びや幸せ、優しさをいくらでも分けてくれる3年生の姿は本当に素敵です。そして分けてもらった後輩たちは今度は自分の周りに同じように広めていってくれるんだろうと思います。みぎわ館のこのステキなループ、ずっとずっと続けていってほしいと思います。

 

 

 

《祈祷会》

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 夕礼拝が終わった後、各学年がそれぞれ集まってミニミーティングを行っていました。2年生の部に参加しようかなぁとフラフラしていたら、3年生が「おいで、おいで」と手招きをしていました。「なになに~。」と入っていくと、布団の海の中に漂う3年生たち。その日のお昼休み、みぎわ館3年生Nさんが学校で行われた祈祷会でお話をしたのだそうです。その場に参加したみぎわっ子たちももちろんいましたが、それぞれ担うべき役割があり間に合わなかった仲間もいて、それならみぎわ館3年生全員でNさんの祈祷会のお話を聞こう!と、急きょみぎわ館で祈祷会を行うことにしたのだということで、会議室に集まっていました。(なぜ、布団の海が存在したかは次号をお楽しみに!!)

 夕礼拝後に5分と経たず始まった3年生たちの祈祷会。前奏から始まり、みんなで賛美歌を歌い、Nさんのお話を聞きました。Nさんは中国からのぞみ寮にやってきたの中国と日本のハーフです。これまで生きてきた世界と異なる文化の中で突然暮らすこととなり、同じアジアだし大丈夫だろうと考えていたけれど現実は全く違った。気持ちが通じずとても辛く苦しく悲しい日々だった。けれども、「大丈夫?」と寄り添い続けてくれるみぎわ館の仲間たちがいて、その言葉さえも口先だけだと背を向ける自分に「大丈夫?」と声を掛け続けてくれる仲間がいて、ハタっと本気で私を気に掛けている、本気で私を大事にしてくれていると気が付いた。そこから仲間に助けを求められるようになり、素直に泣いて素直に笑えるようになった。残り少ないここでの生活を、仲間との関わりを大事にしていきたい。と話をしてくれました。

 話の途中で涙ぐみ言葉が詰まるNさん。彼女の背をなでる両サイドに座る仲間と、目に涙をため彼女の話に聞き入る仲間たち。話を聞き終わった時、何とも言えない心地よい静けさがそこにはありました。一人一人がNさんの3年間の歩みと自分の歩みを重ねているかのような、自分にも温かい仲間がいることを改めて認識したかのような、その温かい仲間の一員として自分がいる喜びをかみしめているような、何とも言えない温かい静けさがそこにはありました。そして誰かが、「お祈りもまわそう!」と提案してくれ、共に祈り合って、後奏をもってみぎわ館の祈祷会が行われました。

 心が満たされる、その言葉通りの時間をみぎわっ子3年生たちが過ごしていました。Nさんの話にも、Nさんに心を向ける3年生みんなの様子にも私はとっても心打たれました。彼女たちと共に過ごせる時間も本当に残りわずかです。心の底からの「好きだ~!」がしっかりみぎわっ子たちに届くような関わりを日々大切に、過ごして行きたいと思います。

 

 

 

《礼拝のお話》

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「みんなのためにやれる人になりたい」 S.M(1年生:宮城県出身)

 

 私は夏休みに母がいつもしてくれている家の仕事を10日間ほど手伝ってみました。内容は掃除、洗濯、夕食作り、次の日の朝食の下準備など、朝から晩までたくさん仕事がありました。やってみて、私の両親は共働きなので、母は毎日毎日大変だろうなと思いました。

 私は寮に入り、身の周りの掃除、洗濯など自分でやらなければいけなくなり、当たり前のようにきれいだった家も、干されて片付けられていた洗濯物も、当たり前ではないことに気が付きました。そして母に感謝していました。そして、この夏休みを通してより一層母に感謝しました。

 私は母に「何でこんなに大変な家の仕事をいつもやってくれているの?」と質問しました。すると母は、「家族みんなが快適に過ごすためにやっているの」と答えてくれていました。この言葉を聞いて、私は、家ではもちろん、みぎわ館のみなさんが過ごしやすいように自分の仕事をしっかりとこなし、さらに自分の仕事以外も誰かが大変そうだったら手伝ってあげられるようになりたいなと思いました。それこそ今、世代交代で忙しい時期です。自分の仕事だけで手いっぱいかもしれません。ですが、しっかりと周りにも目を配っていきたいと思います。



2019年9月22日日曜日

光風 44号「ピアエデュケーション」

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 一年生が唐突にミーティングをはじめました。なんとなく話し合っているだけなんですが、雰囲気はいいです。人数の少ない学年だけに横の繋がりがとても強く感じます。一人ひとりにはそれぞの課題はありますが、それを仲間が補い合ってるそんな学年です。しかしこの学年、集まると最後に誰かが必ずと言ってもいいほど飛び上がります。何故?

 

 

 

 

 

 

 

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 9月19日木曜日、隣の新潟医療福祉大学看護科の学生さんたちによるピアエデュケーションが行われました。約一年間ブランクがありましたが、現岩原教頭が寮の教師をしているときから行われていますので、かれこれ10年近く行われているかもしれません。

 そもそもの始まりは、寮生の保護者からによる「寮で性教育を行って欲しい」という要望から始まったものです。思春期真っ只中にいる高校生を預かる寮として、学校で行われるものとは違う性教育。性を考えるという事は生を考えることなんだ。そんな考えから、単なる性教育ではなく、セクシャリティー教育を行い、そこで「性=生」をつたえようと始めたことです。

kofu0044_27 その一環として、大人の目線で伝えるだけではなく、年齢の近いピア(仲間)からいろんなことを一緒に考える、そんな時間を共有したい。そんな思いから、寮から医療福祉大学に無理を言ってお願いしたのが始まりです。
 それが今では、医療福祉大学にピアサークルなるものができて、夏休みなどに時間をかけて準備してくれ、今日を迎えました。今回は、デートDVなどを含めた男女の付き合い方について、寸劇などを入れながら、大学生とのぞみ寮生の3年生が交わりながら、多くのことを伝えてくれました。看護実習があったりする本当に忙しい中、一生懸命準備をしてくれた学生さんたちに心から感謝したいです。間違いなく、のぞみ寮生達の大事な時間になったと思います。