2016年5月30日月曜日

みぎわ館通信 2016年5月29日 第241号

第一定期テスト終わりました!
 先日、第一定期テストが終わりました。1年生は初めてだったテストに、不安いっぱいなのではないだろうか?と心配していたのですが、そんなことは無用だったようです。
 「先生、会議室を消灯後に使ってもいいですか?」と1年生4人組が声を掛けてきました。基本的に勉強するために使う部屋は1階のホールか自室です。そのほかの部屋にはテレビがあったり、ゴロゴロできちゃったりと、リラックスムード満点、誘惑満点なため、基本的には使わないようにしています。が、そこは使い方次第。目的次第です。「なんで会議室使いたいの?」と聞き返すと、「分からないことばかりなので、みんなから教えてもらいたいんです!」とのこと。ホールで教え合いっこすると、その話声が他に勉強している人たちの迷惑になるのではないか、でも教えてもらって勉強に取り組みたい、だからみんなの迷惑にならないように別室を……とのことで会議室を使おう!という発想に至ったのだそうです。素晴らしい!
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 実際、勉強している様子を覗きに行くと、本当に真剣に一生懸命取り組んでいました。基本個別に課題に向かい、分からないところが出てきたら隣で勉強している仲間に声を掛け教えてもらっていました。「教えることも自分の勉強になるんで!」と教える側も大歓迎の様。一人の1年生が言いました。「私、勉強大っ嫌いなんです。だから、こんなに勉強してるのは奇跡です。」と。「なんで、そんな奇跡が起きてるんだろうね?」と聞き返すと、「みんながいるからだね~。」とはにかんだ笑顔で答えてくれました。それを聞いた他の3人組はニンマリ。
 仲間がいることでこれまで出来なかったことができるようになったという事は、つまり自分の成長を一つ実感しているという事です。ステキなことだなぁと思います。自分の存在が仲間が変わるきっかけになったことを嬉しく思える心が養われているのも、一つの大きな成長です。寮ってやっぱり素敵だなぁと思います。
 今回のテスト期間、勉強していなくて心配!というみぎわっ子はいませんでした。これってすごいことだと思います。ここには先輩の後姿が一役も二役もかってくれています。1週間前どころか、2週間前から自習時間に消灯後に早朝を利用して、コツコツ勉強に取り組む先輩の姿を見て、すごい!と思ったはずです。かっこいい!と思ったはずです。先輩たちがステキに活き活きと生活しているその理由がこんなところにもあることを感じたのではないでしょうか。2・3年生を見て、真似て、学んで、吸収して、1年生も日々活き活きと過ごして行ってください!(森口)
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☆気分転換~アバター参上~☆ テスト期間中も元気に盛り上がることを忘れないのが、みぎわ館です。リフレッシュしてまた勉強に向くという、メリハリのある生活をしていました。今回のテスト期間、大きく3つの盛り上がりポイントがありました。
 一つ目。卒業生からのプレゼントが届いたことです。大きな大きな段ボールがみぎわ館宛に届きました。それを見つけたみぎわっ子は「先生!これ何!?」「お菓子って書いてある!」「みぎわ館宛だよ!」と大興奮。みんなで箱を開けてみると……山盛りの駄菓子が!こんなに山盛りのお菓子と出会えるチャンスは今後ないかも!ということで、机に並べて記念撮影までしてしまいました(笑)。礼拝後、「先輩からお菓子の差し入れだよ~!」とみんなに見せると、ギャー!と大興奮。拍手と「先輩ありがと~!」の大合唱。山盛りのお菓子をみんなでわけっこして、ニコニコでそれぞれお部屋に戻っていきました。この後に集中できたのは間違いないです。
 二つ目。みぎわ館に「まるでアバター」がやってきました。あの、大ヒット映画「アバター」に出てくる、あの青いアバターです。ある日の自習時間明け、「あ~、疲れた~。」と勉強に一生懸命だったみぎわっ子たちが事務室に集結してきました。みんな揃ってソファーにもたれかかってダラ~っとなっていました(笑)。そんな姿もかわいいのですが……。そこへ現れたのがアバター2体!です。みぎわ事務室を窓越しにのぞき込んでるアバター。それに気が付いた事務室でクタ~となっていたみぎわっ子たち。大爆笑です。青と赤のアイシャドウを顔中にはたいて、まるでアバターのような顔色に。爆笑しながら「一体だれ?」「どうしたの?」と、2体のアバターを質問攻めにしていました。さっきまでのクタクタ感はどこへいったのやら。超がつくほどにぎやかに……。「みんなお疲れだから、気分転換だよ。」とアバターたち。自分たちも疲れているはずですが、何だか館内中がお疲れモードだと感じ、そのスイッチ切り替えのため策を練り、アバターに変身して笑わせてくれたのだそうです。自分のことより、まず周りのことに目と心を配ってくれるみぎわっ子の優しさとユニークさを一緒に楽しませてもらいました!
 三つ目。春休み明け、みぎわ館にやって来た卓球台が活躍する時が来ました。テスト勉強で疲れているのは頭だけ。身体も疲れさせなきゃスッキリしない!ということで、急きょオープン参加の卓球大会が開催されました。卓球部のHさんを相手にシングルスをしてみたり、ダブルスをしてみたり……。ルールはみぎわ仕様で、ツーバウンドでもスリーバウンドでも、何でもアリ。動いて笑って、笑って動いて、汗かいて、ステキな時間となりました。スイッチのオン・オフも上手にするって大切ですね!(森口)


みぎわ館通信 2016年5月27日 第240号

月1回の大掃除!
 第一定期テストが終わり、学校や寮の中は6月のフェスティバルに向けて、少しずつ活気づいてきています。
 さて、ゴールデンウィークが明けた5月9日(月)、みぎわ館では大掃除が行われました。大掃除は月に一度行われ、毎朝の掃除では手が行き届かない場所や汚れを、隅々まで丁寧に掃除します。4月は忙しい日が続いてできなかったため、今回が今年度最初の大掃除となりました。礼拝が終わり、いよいよ大掃除の始まりです。すると、館内に音楽が流れ始めました。「やった!この曲好き!掃除がはかどる~♪♪」とみんなやる気満々です。ただ掃除をするだけよりも音楽を流して楽しくできるように、との工夫でしょう。どんなことも寮の仲間と楽しく取り組もうとすること、大事だなあと思います。廊下の床や階段の壁の汚れ、窓ガラスや窓のサッシなど、みんなで協力してピカピカにしていきました。1年生にとっては最初の大掃除。部屋の先輩からどのような汚れを落としたらよいのか、どこを綺麗にしたらよいのか、教えてもらいながら真剣な表情で取り組んでいました。
 自分一人ではなく、たくさんの人と一緒に暮らしている寮。みんなが気持ちよく生活するために、部屋や館の中が綺麗であることはとても大事なことです。このみぎわ館で暮らしていた多くの先輩達も、大切に綺麗にしながら、みぎわ館で過ごしてくれていたからこそ、今私たちが生活できているのだと思います。
 世界には住む場所が与えられずに生活している人や住む場所はあっても灯りは無い、布団やベットも無い、お風呂やシャワーも無い中で清潔に暮らせていない人たちはたくさんいます。でも、私たちはどうでしょう。確かに一人一人の部屋ではないし、お風呂もトイレも洗濯機も共同です。自分だけのスペースは限られているので窮屈に感じることが多いです。それでも「生活できる場」があること、ただそれだけで幸せなだなあと感じます。耐震工事がなされ、トイレも壁も綺麗になったばかりのみぎわ館。住む場所が与えられていることに感謝しながら、いつまでもみんなが気持ちよく過ごせるように、という心で過ごしていって欲しいと思います。(小林)

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2・3年生の魔法の言葉♪
 テスト期間中の出来事です。1年生は初めての定期テストということもあり、どきどきと不安の中で、毎日必死にテスト勉強をしていました。テスト期間中に事務室に来る生徒はみんな、「はあ~。テストやばいです。」と言ってきます。その日も2人の1年生が事務室で「はあ。」とため息をつき、ソファに座っていました。テスト勉強が不安だというのです。少しでも不安を解消させてあげようと、事務室の隣のホールにいた2・3年生を呼んでみました。すると、不安な表情でいた1年生に気付いたのか、「どうしたの?」と声をかけてくれたのです。テスト勉強が不安でいることを知った2・3年生は、笑顔で「大丈夫だよ~!その教科はね~、授業のプリントをしっかりやるといいよ!」と言ってくれました。その後も、事務室に用事があってやって来た2・3年生が次々に話の輪に加わり、1年生にテスト勉強の仕方をアドバイスしてくれたのです。話しをするうちに、1年生の表情は明るくなっていき、最後は笑顔で2・3年生と話しをしていました。自分たちが経験してきたからこそ言えるアドバイスを、2・3年生はたくさん持っています。2・3年生の「大丈夫!」の言葉は、何よりも頼りになる魔法の言葉だなあと感じながら、微笑まずにはいられませんでした。2・3年生、本当にありがとう。(小林)

 

 

 

寮祭、お疲れさま会!
0527_mi05 「先生、1年生に寮祭お疲れさま会を開いてあげてもいいですか?」と、2年生の副ブロック長から提案がありました。本当ならゴールデンウィークが明けてすぐにやってあげたいと言ってくれていたのですが、インフルエンザの流行とテスト期間とが続き……やっと開くことができました。1年生にお菓子を持ち寄ってもらい、わいわいしながら羽をのばして欲しいとのこと。いつも1年生のことを考えてあげる2年生の先輩達。本当に優しいです。
 テストが終わったその日の夜に、1年生のお疲れ様会が行われました。寮祭までの練習を振り返り、「最初は劇なんて嫌だと思った。でも練習していくうちに楽しくなっていった。」、「先輩達が台本考えてくれたけどきっと大変だったと思う。」「1年生に仲良くなって欲しいと思って劇の内容を考えてくれたんじゃないかな。」など感想を改めて振り返っていました。来年はみんなが劇を考える番です。どんな劇になるのか、一年後のことではありますが、今から楽しみです。(小林)

 

 

 

礼拝のお話  

~ 一日一日を大切に ~    A.E(3年)
 先月4月14日の夜、最大震度7を観測した地震が熊本を震源に起こりました。初めは、ネットでその情報を知り、ニュースを見た時に「うわぁ、怖い。」と思った程度でした。家に帰るとニュースでずっと情報を伝えていて、新聞にも毎日大きく地震について書かれていました。余震は140回を超え、震度6強の大きな揺れがあり、ニュースをつけていれば緊急地震速報の音が何分かごとになり続けていて思ったよりはるかに深刻だと分かりました。なのに、私たちは普通に生活できていて同じ日本で起きていることとは思えませんでした。でも、熊本地震について調べてみると支援物資を送っている人がいたり、本当かは分からないけれど、首都直下地震の前兆だと言っている人がいたり、人事ではないなと思いました。
 私は中越地震と中越沖地震で大きい地震を経験しましたが、どちらも幼い頃に起きたことなのであまり覚えていません。覚えているのは、揺れる感覚とその時に見た家の中の様子くらいです。その時も余震は続き、机の下に隠れていました。幼い頃から地震は怖いというイメージがありました。
 東日本大震災の時、私は中学入学前。物事をしっかり考えられる年齢でした。ニュースで流れているたくさんの映像を見て、自然災害の恐ろしさを初めて知りました。東日本大震災から5年が経ち、少しずつ復興してきましたが、違う所でまた大きな地震が起きました。
 正直、地震の事や災害の事を考えて生活したことはなかったけれど、「いつ、何が起こってもおかしくはないんだ。」と改めて感じました。毎日、「変化ないなあ。つまらないなあ。」と思っていても、明日、何が起こるか分かりません。何かが起きてからでは後悔することも多いはずです。だからこそ一日一日を大切にしていきましょう。

 



みぎわ館通信 2016年5月15日 第239号

ゴールデンウィーク

 学校の正門横の畑一面に咲いていたい菜の花が散り、春の終わりを感じるとともに次の季節がやって来るのだと思うと、なんだかわくわくした気持ちになってきます。ゴールデンウィークが明けて一週間が経ちました。ゴールデンウィーク中は久しぶりに家族との時間を過ごし、心と身体をゆっくり休めることができたのではないでしょうか。4月の間、今まで体験したことのない環境の中で過ごし、心も身体も疲れていた1年生も、1年生を影で見守り励ましてくれた2・3年生もパワーを充電し、また笑顔でみぎわ館に戻って来てくれました。「おかえり!」と声をかけると「ただ今戻りました!」と元気な返事をしてくれた一年生。4月、初めてみぎわ館に足を踏み入れた時の緊張と不安でいっぱいだったあの様子は無く、「ただいま」と笑顔でみぎわ館に帰って来た姿を見て、寮が「ただいま」と思える存在になってきているのだと思うと嬉しい気持ちになりました。なんだか急に逞しくなったように感じると同時にこれからの寮生活での成長がまた楽しみになりました。

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 さて、約1週間あったゴールデンウィーク中、寮に残っている生徒たちのために様々な行事が行われました。寮に残った生徒たちも楽しく充実したゴールデンウィークが過ごせるようにと毎年様々な行事が企画されます。
 その中の一つがピクニック。今年も盛り沢山の内容でした。初めに胎内市のチューリップフェスティバルを訪れました。会場に到着し、一番初めに目に飛び込んできたのは、菜の花畑!しかも迷路になっています。迷いもなく迷路のスタート地点に集まる生徒たち。「先生、もう行っていい?」「早く行こう!」とみんなで列になり奥へ奥へと進んで行き、みんなでゴール。すると、その先には一面チューリップ畑が広がっていてまたまた感動。さらに小菅先生と森口先生がぽっぽ焼きを持って待っていてくれました。新潟といったらぽっぽ焼き。みんなで美味しく頂き大満足です。思わず笑顔がこぼれました。
0515_mi02 続いて向かった先は新発田市にある紫雲寺公園です。お昼の時間まで自由に遊ぶことに。アスレチックに登ったり、キャッチボールやバトミントンで遊んだり、トランポリンではしゃいだり。(後に小学生までしか乗れないことに気付きがっかりする男子寮の生徒たちでしたが……。)寮の中で発散しきれないパワーを出しきっていました。一番盛り上がったのが、大縄跳び!男女、学年関係無しにみんなで楽しめるって素敵だなあと思いました。
 たくさん体を動かせば、もちろんお腹が空きます。ピクニックのメインであるバーベキューも忘れてはいません。女子寮の生徒たちがおにぎりを作り、男子寮の生徒たちで炭をおこし鉄板を並べて……てきぱきと準備をする姿はさすがです。たくさんあったお肉もウインナーも、焼きとうもろこしもお好み焼きもみんなでペロッと完食です。お腹いっぱいになったところで、帰りに温泉に入り、心と身体を癒してきました。
 普段寮生が街に遊びに行けるのは週末の休日だけです。歩いて出かけられる所はコンビニぐらいしかありません。寮生にとって遠出をすることは何よりの楽しみなんだと改めて感じました。綺麗な花畑を見ては感動し、仲間と体を動かし汗を流し、寮という空間から外に出てのびのびと過ごす生徒たちの姿を見ることができた一日でした。(小林)

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礼拝のお話

~帰れる場所、自分らしく居られる場所~    B.M(3年)
 みなさんはゴールデンウィークをどのように過ごしたでしょうか。1年生にとっては初めての長期休みということで久しぶりに家に帰り、ゆっくり休んだり出掛けたりして有意義に過ごせたのではないでしょうか。
 私の家はここから車で30分という近い場所にあります。そのため今までの長期休みは家に帰り、部活は家から通って行っていました。しかし、今回のゴールデンウィークは部活の都合で帰ることが出来ず、寮生活3年目にして初めて寮に残っていました。ゴールデンウィーク中は毎日部活に行き、夜は友愛館で映画を観たり餃子パーティーをしたり、バーベキューをしたりしました。長期休みの寮はとても静かで、その時にしか出来ないことをするのでとても楽しいのですが、私はずっと家に帰りたいと思っていました。5月1日、私は鼻と喉がやられてしまい微熱が出ました。でも、次の日が大会だったので何とか乗り切りましたが結果は負けてしまいました。なので、私は部活の休みをもらい家に帰り風邪を治しました。家に帰ったおかげで気持ち的にも落ち着くことができたのです。
 皆さんにとって家とはどのような存在でしょうか。私にとって家とは精神的に落ち着く場所であり、私を一番理解してくれる母や大切にしてくれる父がいる大事な場所です。もちろん家が嫌いという人もいると思います。それでも家とは自分にとって一つしかなく、みんなが帰れる場所だと思います。さらに、自分らしく居られる場所ではないでしょうか。私も寮にいたからこそ家の大切さに気付くことができました。
 私たち寮生は、自分の家と寮という第二の家があります。第二の家、このみぎわ館もみんなにとって帰れる場所であってほしいと願っています。



2016年5月26日木曜日

めぐみ館通信 2016年5月26日 第55号

☆真剣に取り組む姿☆ 
 「友愛館に行ってきま~す」先輩たちに続いて、1年生もテスト勉強をするために友愛館へ出かけていきます。
 2、3年生は、テスト1週間よりかなり早い時期からテストに向けての取り組む姿がありました。背中で伝える頼もしい先輩たちです。1年生にも勉強に向かう雰囲気がしっかりと伝わったようです。
 日々の自習時間中も、静かな館内ですが、テスト期間前の自習時間は、緊張感ある静けさを一段と感じました。
 入学してはじめてのテストに不安な気持ちを感じている生徒も多くいました。そんな姿を察知しながら、適切にアドバイスしてくれる2、3年生の姿は頼もしいものです。寮生活だからこそ、お互いに切磋琢磨しながら、勉強に向かう緊張感も芽生えていくのだと思います。「こんなに勉強したのはじめて……」うれしそうに話してくれます。
 季節外れのインフルエンザの流行も落ち着きました。それぞれの健康が守られ、無事テストも終えることができホットした表情のめぐみっこです。
 テストが終了してホット一息もつかの間、フェスティバルに向けて、また英検等の検定に向けて取り組みが始まりました。
 それぞれの一日一日が守られ、歩んでいかれますように。(小菅)

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☆めぐみ館大好き!☆
 寮本部にある事務机の上に1枚の紙が挟み込まれていました。ふっと見てみるとそこには「49th ほんとに敬和きてよかった。今までの人生を変えてくれるのが敬和。出会えてよかった。 I love KEIWA.」と書かれてありました。まぁ、なんと嬉しい。入寮してたった1ヶ月程でこんな風に感じてくれているのか、こんな風に感じさせてあげられた仲間がいるのか……と、とっても幸せな気持ちになりました。そして、その紙には筆記体で書いた人のサインもしてありました。私がこれを書いたのだよ、と堂々と言えるのだと想像するともっと嬉しくなりました。
 ある夜、偶然にもそのサインの主が寮本部に顔を出しました。「ねぇ、これ、ステキだね!」と事務机に挟みこまれている紙を指さすと、「あ!私だってわかった!?えへへ。これ、本当の気持ちだよ。本当に敬和来てよかったんだ。人生変わった気がするよ。もう本当に敬和大好き。めぐみ館大好き!」と熱弁。紙を見つけた時も嬉しくてたまりませんでしたが、本人が目の前で満面の笑顔で語ってくれるのはそれ以上の喜びです。まさかこんなに熱弁してくれるとは!と思う程の熱弁。嬉しい限りです。
 そして、さらに嬉しいことが!そこに同席していたもう一人のめぐみっ子1年生が言ったのです。「これ、あなたが書いてくれてたんだ~。これを見た時、私の気持ちを代弁してくれてる人がいる、同じ気持ちを持っている人がいるって嬉しくなったんだよ。あなただったんだ~。敬和来てよかったよね~。めぐみ館に入れて良かったよね~。」と、とっても穏やかに、目をキラキラさせてステキな笑顔で話してくれたのです。嬉しい~!!
 表現することって本当に大切だと思います。辛い気持ちも表現することで共感し、寄り添ってくれる人がのぞみ寮には必ずいます。その存在に気付くだけで心は軽くなり、安心し、満たされます。嬉しい気持ちを表現することで、これも共感してもらえ、共に喜んでくれる人がいることで、もっともっと嬉しいものへと変化します。自分の心の中に留め続けていては、嬉しさがふくれることはありません。辛さが安心や心満たされることには変化しません。表現することで、とっても素敵な変化が起こるのです。
 この二人の心の内でもきっとステキな変化が起こっているはずです。共に同じことを感じてすごせていたことを知りました。この想いを持っているのが一人ではないことを知り、きっとより一層心強く思えたはずです。そしてこの想いがもっと大きなものになったのではないかと思います。
 3年間の寮生活、いろんなことがあります。良いと感じることもあれば、何で!と怒りを感じることも。それらを上手に表現することが、寮生活のコツなのかもしれません。みんなが素晴らしい寮生活を送ることをいつも祈っています!(森口)

 

 

 

☆はい、めぐみ館です☆
 「電話の音が鳴ると緊張するのだよね。まだ電話が鳴っても出られない」と話してくる1年生がいました。
 以前は電話に出ることは、主に1年生の仕事でしたが、昨年度の話し合いの中で「過ごしやすいめぐみ館」の取り組みのひとつとして、電話も近くにいる人が取り次ぐということなりました。そんな中、先輩たちの姿を真似しながら、はりきって電話の取次ぎをする1年生たちの姿があります。そんな1年生の姿に「元気だなぁ」「私たちもあんなに元気だったんだ」と先輩たちのつぶやきも……過ごしている時間は、1年、2年の違いなのに、昔ばなしのように話す彼女たちの会話に笑みがこぼれます。
 「電話に出られたよ。めっちゃドキドキしたけれどもうれしかった」と出たいけれども、これまで出られなかった彼女が報告にきました。「すご~い」「やったね」と先輩たちに、拍手し、ほめてもらいうれしそうな姿がありました。
 ひとつのきっかけが大きな自信につながることがあります。寮生活の中で、一人一人が共に喜びあえる瞬間を多く持ち、絆が深められるようにと願っています。(小菅)

 

 

 

 

礼拝のお話し

「本気でチャレンジする」    1年 S.K
 敬和に入る前の自分と、敬和に入った今の自分についてお話しをしたいと思います。
 敬和に入る前の私は「自分のやりたいことを積的にできない人」でした。それは「やって失敗したらどうしよう」「無駄に目立ったらどうしよう」「結局、やるよりやらない方が楽」という理由からです。言ってしまえば、私はかなり臆病でした。でもそんな自分を変えるために、高校からはしっかり自分のやりたいことを最後までやるという目標を立てました。羞恥心を捨て私は大好きな演劇に本気でチャレンジしてみました。すると周りの反応は「上手だね」「おもしろい」とどれもプラスの反応ばかりでした。私のことを悪い意味で笑う人は多分いなかったと思います。
 今思えば、本気で何かをやっている人をバカにしたり、笑う人はそんなにいないと思います。たまに本気でやるのはカッコ悪いと言って本気でやっている人を笑ったりして、適当にする方がカッコ良いと思っている人がいます。私はそういう人たちを一番カッコ悪いと思いますし、大半の人たちもそう思っているのではないでしょうか?何を言いたいのかというと、本気で何かに取り組んでいる人はすごく素敵です。そして何にでも適当にやる人はすごくカッコ悪いです。
 今の私は「やりたい!」と思ったことは積極的に本気で最後まで取り組むようにしています。「やらないで後悔するより、やって後悔した方がよい」という言葉がありますが、本当にその通りだと思います。やりたいことは思い切ってやった方が絶対良いです。失敗して笑われても、やらないで後悔するよりは、何倍もマシです。
 みなさんもやりたいことを全力でチャレンジしてみてください。

 

 

「寮生活の中で力になっていくこと」  1年 U.H
 みなさんには、”トラウマ“はありますか?私には一番苦手なことが、中学の頃からのトラウマになっています。それは”人と話すこと”です。なぜかと言うと、会話の中で間あいてしまうと、その時間がつらくてどうしてよいのか分からず、あせってしまったり、空気が読めずに余計なことを、言ってしまうことなど、たくさんの失敗をしてきたからです。そういうことの積み重ねから、中学の時には人と会うことがつらく、話すことが怖くなってしましました。
 そんな私が、なぜ会話が絶対に必要な寮に入ったかというと自分の会話力を高めるためです。中学校では、人と会話することをあきらめた私は、中3になった時に後悔しました。
 寮に入り、周りに知っている人がいない環境にいけば、少しでも自分のことを話せるのではないか、逃げる場所がなければそこでくじけずに話すことができるのではと思い寮に入ることを決めました。
 最近では、自分から分からないことや好きなこと、悩んでいることについて話をしたり、話しかけたりすることが少しずつできるようになってきました。
 みなさんにとっては、当たり前の事かもしれませんが、自分の弱い所を直そうと努力することはとても大切なことだと思います。つらいことでも毎日少しずつやっていけば力がつくということを寮の生活の中であらためて感じることができました。

 

 

 

「寮生活の中で」  1年 U.M
 私は人見知りで、怖がりな人間です。そのことについてお話をしたいと思います。
 “人見知り”についてです。小さいころから人と話すことが苦手でおとなしい人でした。中学生になっても克服できず今だに人見知りですが、敬和での3年間の生活の中で人とのかかわりが大好きになれればいいなぁと思っています。
 ”怖がり“についてです。高いところ、雷の音、光、暗闇、そして人の視線が怖く、苦手です。母によると赤ちゃんの頃からそうだったようです。
 寮生活の中で少しでも怖がりで苦手なところも少しずつでも克服していきたいと思っています。
 こんな私ですが、どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇

 自習時間後21時半からの事務室は、にぎやかです。お菓子のおすそ分けや、アイスを購入してソファーで繰り広げられる会話も盛り上がります。テスト終了日のこの時間は、瞬間芸も飛び出して一段とにぎやかなひと時でした。

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 土曜日の部活終了後や夕食後のひと時に土いじりの好きな女子寮生が集まって畑づくりが始まりました。どんな畑に育っていくか楽しみ。仲間も増えていくといいなぁと思います。

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2016年5月20日金曜日

光風館通信 2016年5月18日 第474号

< 光風館の書道家 >

 このタイトルを見て、すぐに思い浮かべる光風生がいますよね?
 今回は、光風館が誇る書道家について紹介したいと思います。
0518_ko01 敬和学園のぞみ寮では入寮礼拝や寮修了礼拝の時、友愛館入口には大きな看板が立ちます。そこには毛筆と墨を使い、“入寮礼拝”や“寮修了礼拝”と書かれています。その字は繊細かつ大胆であり、思わず息を呑む美しさです。今年もこの看板の前でたくさんの新入寮生が記念写真を撮っている姿がありました。たくさんののぞみ寮生がこの看板を見て、「これからの寮生活、どんな毎日が待っているのだろう!」と胸を躍らせたのではないでしょうか?今回、紹介するのはこれを誰が書いているのかってことです。そう、その張本人こそ、光風館が誇る書道家O.K君(3年)なのです!!
 その彼は、入寮・入学した時からすでに達筆ぶりを発揮していました。入寮時の提出書類に書いてある直筆の名前を見て、あまりの美しさにビックリしました。また、47回生のオリエンテーションキャンプが終わり、クラス担任の先生から見せてもらった感想文の文字さえも綺麗で感動したこと、今でも鮮明に憶えています。あれから早くも2年が経つんだね。そんな美しい字を書く彼には、48回生入寮礼拝・46回生寮修了礼拝・49回生入寮礼拝の看板を頼んでいるのです。いつも大役を担ってくれています。そして、いつもギリギリになって頼んでも、「あっ、はい。いいですよ。」と爽やかに応えてくれるキミの笑顔には、元気をもらっています。本当にありがとう!
0518_ko02 彼が真剣に書いている姿を寮務教師はじっと見た後に「やっぱり凄い。めちゃ上手いなぁ。」と口を揃えて言います。そして、彼が真剣に書いている横で寮務教師の書道大会が始まってしまう、これがいつもの光景です。「どうしたらKみたいになめらかにスラスラ書けるのだろうか?」という質問にニコニコしながら受け答えしている彼。そのいつも落ち着いて、優しい雰囲気が素敵です。まさに癒やし系です。
 光風生の中には「僕はみんなに誇れる特技なんてない」と考えている人がいるかもしれません。でも、そんなキミに伝えたいことがあります。それは、この敬和生活でいろんなことにチャレンジして、たくさん失敗してくださいということ。失敗を繰り返して、やっと成功した時に身に付いている力が自分の特技になるかもしれません。失敗が続くことは苦しいけど、あとからその経験こそが自分の糧になっていることに気付くはずです。さぁ、いろんなことにチャレンジしよう!
 最後に、47回生寮修了礼拝の看板は、もちろん彼に頼むつもりです。卒業生が書いて、敬和生活を締め括る。そんな格好良さも彼には、ピッタリ似合うと思うのです。K、よろしくね!頼んだぞ!!(片岡)

 

 

 

 

< 礼拝のお話 >

「影から支えるミツバチ」        W.M(3年)新潟市西区出身

 みなさんはミツバチと聞いて、どういう印象を持つでしょうか?蜂蜜を作ってくれる、花粉を運んでくれるなどと思った人が多いのではないでしょうか?しかし、今までミツバチの働きを真剣に考えたことはありますか?実はミツバチ、植物全体の受粉の約3分の2を担っているとも言われ、仮にミツバチが絶滅すると地球上の植物の半分以上が種子を作れなくなり、人間が食料としている作物の多くもミツバチの協力なくては生産できないため深刻な飢餓状態に陥る可能性があります。そして、あの有名なアインシュタインもミツバチについてこう言っていました。「もしハチが地球上からいなくなると、人間は4年以上生きることは出来ない。ハチがいなくなると受粉が出来なくなり、植物がなくなり、そして人間がいなくなる。」つまり、私たちは今までミツバチに影からずっと支えられていたということになります。これからはミツバチに感謝をしないといけないですね。
 ほかにも、みなさんはいつも影ながらいろんな人に支えられているのではないでしょうか?お父さん、お母さん、友人、先生などいろいろな人に助けてもらっているのではないでしょうか?しかし、もしその人たちがいなくなったらどうでしょうか?お父さん、お母さんがいなくなれば学校に行けなくなるし、家で過ごすことも出来ません。友人がいなくなれば人生が楽しくなくなり、先生がいなくなれば授業を受けることが出来なくなるでしょう。そう考えると、今まで多くの人たちに影ながら支えられてきたはずです。そして、自分がいつも影から支えられていると感謝しながら、これからも過ごしていきましょう。

 

 

 

「“母の日”に想うこと」         K.S(2年)石川県加賀市出身

 みなさんは、5月と聞いたら何を思い浮かべますか?もう終わったゴールデンウィークが記憶にあると思いますが……今日お話をするのは先日あった“母の日”です。みなさんは“母の日”に何をしましたか?私は、ただ母に「いつもありがとう」と言いましたが、たったのそれだけでした。その日の夜、布団にもぐりながら、「もう少し出来たんじゃないか……」と後悔していたら、次第に母の有り難みを考えていました。
 みなさんは、どうしてこの敬和学園に入りましたか?私はいろいろと親に迷惑をかけていました。ゲームばかりしていて、親の手伝いをせずダラダラして、親に任せっきりだったからです。中学生の頃は、反抗期で親にひどいことばかりを言って、困らせていました。私は「親がいて当たり前。自分ですることはして、親に任せれば別にいいだろう」と思っていました。しかし、寮生活を始めて、親がいなく自分で全てやることになった私は、親がいない不安と悲しさを感じていました。そして、“母の日”の夜に布団の中で親の大切さと有り難みはとても深いんだと感じました。また、先生や先輩が叱ってくれるのは私を苦しめたのからではなくて、私のことを思ってしてくれていることも考えていました。
 私は、人に感謝して、いつも「ありがとう」と伝えていこうと思います。辻元先生は「いつもありがとうと思っていなさい」とお話をしていました。みなさんも寮生活で感謝していきましょう。



2016年5月16日月曜日

大望館通信 2016年5月15日 第247号

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生徒からのおみやげに喜ぶ1年生

<勉強する大望館>
 そんな風に言われることも近いのではないかと思う今日この頃。寮祭が終わり、第一定期テストが目の前に来ています。
 第一定期は比較的テスト範囲が狭い教科が多いようで、どこか余裕な様子が毎年見られます。しかし3年生はそんなことは言ってられません。わかっていると思いますが、あと2回のテストで3年間の評定が決定するのです。「もっとやっておけばよかった」なんて言葉が出ないように、この第一定期テストに全力で取り組んでほしいと思います。
 1年生は初めてのテストでまだまだ勉強の仕方がわからない人もいると思いますが、まずはやるだけやってみて、その結果を次に生かしてほしいと思います。周りの人から教えてもらうのもいいと思います。この寮という環境を最大限活用してください。
 大望館のみなさん。寮祭、フェスティバル活動での気合をこのテストでも見せてください。行事と勉強の両立。すべてのことに力を尽くすのが大望生だと期待します。(堀越)

 

 

 

 

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2年生アイス会

<バナパ>
 ある休日、お天気が良く、とても気持ちのいいお昼間がありました。「草抜きでもするか!」と重い腰を上げることにした私。30分だけやろう、そんなつもりでみぎわの花壇に向き合い、大よそ30分が経過しようとした時、大望館の寮生が部活終りで歩いてきました。彼らは、花壇で縮こまっている私を見つけ「何やってんの~?」と。「草抜きだし。」と応えると、「じゃぁ、先生の草抜き応援しよう。」と花壇の前に腰を下ろし、草抜きする私も仲間に入れての雑談が始まりました。
 8人ほどの男子寮生が部活でクタクタになり、ホッと一息ついているその横で必死に草を抜く私……ちょっと変な光景です(笑)。「手伝ってよ!」との言葉がのど元まで出かかりましたが、みんなのクタクタさが手に取るように分かったのと、みんなの話が面白いのと、みんなが応援(?)してくれていると草抜きもはかどるのとで、まぁいいか(笑)。
 みんなで色んな話をしながら笑い転げていた時、その内の1人がおもむろにリュックからバナナを1房出して「食べる?」と聞いてきました。大笑いするみんな。「食べる、食べる!」「バナナパーティだな。バナパだ、バナパ!」と手を差し出すみんな。「はいよ~。」と配る彼。そしてまだまだリュックから出てくるバナナの房……。4つも5つも房で出てきます。「ど、どうしたの、それ!?」と目が点になる私。「先生も1房どうぞ。誕生日に部活の皆からもらったんです。」「え!?バナナを!?」「そう。バナナ好きだから。そして17歳になったから、17房で68本。」「え~!食べきるのが大変!」「だから、バナナケーキも作りましたよ。普通のバナナケーキと、ヨーグルトを入れてもっちりさせたバナナケーキも。それでもまだまだあるんです!あ、ケーキもどうぞ。」とリュックからはバナナだけでなく、几帳面に1切れずつラップに包まれたケーキまで出てきました(男の子って意外にすごいんですね……笑。)
 その会話を笑い転げながら聞く、バナナをプレゼントした仲間たち。17房とはあの大きなバナナ箱2箱分だったそうです。(もはや八百屋さんの仕入れ状態です。)彼の仲間の一人が言いました。「良い奴だなぁ、もらった物みんなに分けてくれるなんて。」「だって、一人じゃ食べきれないし!それにみんなで食べた方が美味しいしね。」と彼。
 コレ、寮生の素敵な所です。シェアすることでより一層ステキなものになることを知っているのです。バナナ好きな彼へ想像を超える数のバナナがプレゼントされ、そのバナナをシェアすることで面白さも、美味しさも、楽しい時間までも彼はシェアしてくれました。シェアしてくれたことでもっと面白いものに、もっと美味しいものに、もっと楽しい時間になりました。そんな所に居合わせてもらえてとっても嬉しかったです!ありがとう~!!ちなみに彼らのおかげで30分予定の草抜きは2時間行われ、広~いみぎわ館の花壇の4分の1が綺麗になりました(笑)。それも、ありがとう!そしてバナナ3本に美味しいケーキ、ご馳走様でした(笑)!(森口)

 

 

 

<礼拝のお話>

 N.R (3年)静岡県静岡市

 最近僕はある1つの恐怖に襲われています。それは幽霊でも、学校の先生でもありません。私の恐怖は部活の引退です。私はずっとバスケを続けてきましたが、中学校の時の引退は、嫌だったし、寂しい気持ちもありましたが、恐怖まではいきませんでした。ではなぜ高校の引退がそんなに怖いかというと、バスケの次のステージが見えないからだと思います。中学校の時は、高校でもまだ続けられると、どこかで安心していました。しかし、高校は引退した後は大学でも続けない限り、上を目指して相手と真剣勝負をする機会はほとんどないのではないかと思います。僕は今、大学でバスケを続けようとは思っていません。なので、僕がバスケに真剣に向き合えるのは残り1ヶ月を切っているのです。今自分がこんなにもバスケに強い思いを持っているなんて自分が一番びっくりしています。こんなにギリギリになって気付くなんて遅すぎるだろと思う人もいると思いますが、それも自分が一番感じています。嫌々始めたバスケで真面目にやってきたとは言えない中、部活を辞めようと思ったことも何度もあります。でもなぜやめなかったのか、やっぱりバスケが好きだったからだと思います。そしてバスケを辞めてしまったら、唯一続けられた、バスケが衰えてしまう。今まで頑張ってきたものが無駄になってしまう。唯一褒められる取り柄を失ってしまうと思ったからです。だから、これから迎える引退が怖いのです。僕はギリギリになってから気付きましたが、こういう事は案外多いことではないでしょうか。
 一日一日を大事にして下さいなんて言いません。その時その時、一番楽しくなる選択をして下さい。そして後悔することになったら思いっきり後悔したらいいと思います。一日一日を大事にという言葉は、余裕のある時には聞いてもいまいちピンとこないのではないでしょうか。
 僕は今、ものすごい後悔をしていますが、残りの時間を全力でやろうと思っています。そして今を楽しもうと思います。



2016年5月13日金曜日

光風館通信 2016年5月11日 第473号

< 寮祭お疲れさま! >

 4月29日(金)に行われた寮祭は、楽しめましたか?みんなの表情を見ていると、心から楽しんでいるなぁと感じました。パーティでは自分の食べる時間を削り、フードコーナーを担当してくれた3年生。3年生が盛り上げながら、アナウンスしていた雰囲気があるから、たくさんの寮生も保護者の方も緊張がほぐれいったのではないでしょうか?また、新学期に入る前から、出し物の台本を考えていた2年生。光風館の出し物について、周りから厳しい指摘をされて、どうしたらおもしろくなるのかを悩み、一生懸命になって1年生に教えていた2年生。当日、たくさんの笑いで会場が沸く度にホッとした表情を見せていた姿が印象的でした。そして、寮祭当日の出し物で大活躍した1年生。みんな、本当によく頑張りました。あれだけ大勢の人の前で笑いを取るということは、大きなプレッシャーだったことでしょう。そのプレッシャーと恥ずかしさを跳ね返すように、1年生が思いっきり演技を出来たこと、本当に素晴らしい!

 この寮祭で出し物をする意味って、何でしょうか?会場全体で大盛り上がりして、楽しい時間を過ごすこと。出し物でどんな1年生や先輩がいるのか、お互いを知ること。たくさんの人が笑顔になってくれること。それらは必要なことであり、素敵な時間であり、大切なひとときです。でも、その当日のためにどれだけの時間を掛けてきたか、その時間を思い出してほしいのです。寮祭準備期間中、練習を重ねることで何にも知らなかった光風生と少しずつ会話が増え、笑顔が増えていったこと。練習終わった後から一緒に過ごす時間が多くなっていったこと。寮祭準備期間が仲良くなるきっかけになったことを思い出してほしいのです。同じ空間で時間と想いを共有してきたこと、それがあるから同じ光風館に住む仲間として、お互いを知るきっかけになってきたのだと感じてほしいのです。これこそが、寮祭で出し物をする意味だと私は考えています。

 この寮祭を自分たちの手で成功させた自信と経験を生かして、これからの寮生活でたくさんの仲間と出会ってほしいと願います。(片岡)

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< “キミの声を聴かせて” >

 今年の寮祭は「顔を上げて 心を広げて」というテーマをのぞみ寮礼拝委員が決め、講師として冨井愛先生をお招きしました。大盛り上がりしたお楽しみ会の後に心を落ち着かせて、ゆっくりとお話を聴く時間となり、礼拝を守りました。冨井愛先生が青年海外協力隊員としてモンゴルで経験したこと、のぞみ寮生へ向けたメッセージを聴き、「これからどんな寮生活を送っていこうか!」と光風生やのぞみ寮生で想いを共有してくれたら、とても嬉しいです。礼拝後には寮祭のフィナーレとして、星野源“SUN”をのぞみ寮生で歌いました。この曲を礼拝委員が選んだのには、理由があります。それは歌詞の中に“キミの声を聴かせて”というフレーズがあるからです。これは、「一緒に歌おうよ」という想いが込められていると同時に、これからの寮生活で必要なキーワードになってくるだろうと考えたからです。

 これからの敬和生活、楽なことばかりではありません。時には、仲間と意見がぶつかりケンカしたり、「あいつ、俺の悪口を言っていたから気にくわない」と思ったりするかもしれません。ケンカをしたり、気にくわないと思ったりした後、仲直りするタイミングって本当に難しいよね。そのタイミングがわからず困り果てて、どうしたらいいのかと悩んだ経験もあることでしょう。でも、そういう時にこそ“キミの声を聴かせて”という言葉を思い出して、お互いが想いを伝えられるように歩み寄ってほしいと心から願っています。(片岡)

 

 

 

< 礼拝のお話 >

「やりたいこと」                C.T(3年)新潟県村上市出身

 みなさんはやりたいことは決まっていますか?私は決まっています。それは、生物学を学び、自分の研究をすることです。なぜかというと、生物学が楽しくて大好きだからです。

 そもそも、私は理科系の授業が得意なほうではありません。そんな自分がどうして生物学が大好きになったかというと、2年生の時になんとなく取った生物基礎の授業がすごく楽しかったからです。生物のテストの時はいつもワクワクし、不思議な感覚でした。定期テストになると、1年生の時は「40点取れればいいや。」と思っていましたが、「生物のテストは100点を取りたい」と思いながら勉強して、テストを受けていました。そんな不思議なワクワクの感覚も理由の一つですが……もう一つ、好きになった理由があります。私はその生物の受けていて、色々な疑問が出てきたことです。どうして光合成をしない植物がいるのか、その植物はどうやって生きているのか。その疑問を理解した時の喜びやもっと色々なことを知りたいという好奇心が生物学を好きにさせたのだと思います。このように日頃、興味のない授業でも楽しいことや面白いところを見つけて、大好きな授業にしてみてください。

 

 

 

「礼拝のお話について考える」         M.K(3年)新潟県村上市出身

 みなさんは、礼拝のお話をどのように考えているでしょうか、私は、お話を考えることが苦手なので、同じ部屋の人に相談したり、声も小さくなったりしてしまいます。お話をするのが苦手な人も、この中にいるはずです。今までお話を聞いてきた中で色々なお話がありました。おすすめの本の話、昆虫の話、はたまたカードゲームの話、自分の過去の話。いろんな人がいて、その分いろんなお話があります。このお話は光風館、のぞみ寮の全員に伝えるメッセージだと思います。学校も同じで、学校の先生から生徒へ伝えたい想いが込められていると思います。よく考えると、礼拝で話す回数より、お話を聴く回数のほうが圧倒的に多いです。それは、人の話を大切にし、仲間を知るきっかけがたくさん与えられていると思います。話している人の想いを知ること、その人との出会いが毎日与えられていること。その時間こそ、大切にしたら自分の糧になるはずです。お話を聴き、礼拝を守ることは、まさに敬和の掲げる敬神愛人の精神なのではないでしょうか?そして、私たち寮生は通学生よりも、礼拝をする時間が多いです。それは仲間を知る時間や仲間との出会いがたくさん与えられていると思います。仲間との時間を大切にし、自分の糧にしていきましょう。



2016年5月12日木曜日

めぐみ館通信 2016年5月11日 第54号

ゴールデンウイーク☆
 寮祭が終わり、ゴールデンウィークに突入しました。みんなほっと一息だったのではないでしょうか。1年生は特に、です。入寮してから寮祭までのおおよそ1ヶ月間、1年生の帰宅はできません。寮生活に慣れてもらう為、仲間との絆を育んでもらう為、自分なりのリズムをつかんでもらう為……理由は沢山ありますが、とにかくお家に帰れない1ヶ月間がありました。この1ヶ月、入寮礼拝に始まり、対面式にオリキャンにスポーツ大会に、寮祭の練習の日々に寮祭にと片手では足りない位行事三昧。忙しかったと思います。
 めぐみ館の1年生達、誰一人遅刻せず登校し、欠席・早退もほとんどなくこの1ヶ月を過ごしました。すごいです!寮ではホームシックで涙したり、突然始まった集団生活に圧倒されたり、心の中も頭の中も大嵐状態だったのではないかと思います。でも、それでもとっても逞しくこの期間を乗り切りました。すごいです!これはめぐみ館のあたたかい雰囲気が、1年生を包み込み、喜びも辛さも、苦しみも幸せも共感し支え・助けてくれる先輩達がいてくれたからこそなのではないかと思います。ふっと覗いたある夜のラウンジで、1・2年生が一つのソファーにぎゅうぎゅう詰めになって座りテレビタイムを楽しんでいたのを見かけたことがありました。1年生が寂しい思いをしないように、孤独を感じないように、いつでもサポートできる心の距離で立ち続けてくれていた2・3年生には本当に感謝です。ありがとう!
 GW明け、学校でも寮でもいよいよフェスティバルに向けて(あ、でもその前に第一定期テストです!!)もっともっと本格的に動きます。忙しくても自分を見失わず、1年生の事を心に留め続けて、温かいめぐみ館であり続けてほしいと思います。
 さてさて、GWです。寮生の大半は自宅に帰ります。家でしっかり羽を伸ばし、リラックスし、エネルギーを補充して、また寮に帰って来てくれることでしょう。そして寮生の少数は寮に残って過ごします。めぐみ館のその数4名。長期休みの寮開放期間並みの少なさです(笑)。あまりの少なさに何だか寂しいなぁと感じましたが、でも少ないからこそできることがあったのです!!
 5月1日夜、みぎわ館生から声がかかりました。「夜、みぎわにおいでよ。」と。なに、なに、と話を聞くとなんとその日はみんなで餃子パーティをするのだとか。それはぜひ行かなくては!と、めぐみっ子と小菅先生とでみぎわ館にお邪魔しました。普段は自分の住む館以外への立ち入りは厳禁です。寮生であっても他館への出入りはできません。なのに、今回は4人しかいないことが功を奏し、みぎわ館の館内行事に参加させてもらう事ができました。そして、4人しかいないめぐみ館で大きなお風呂を沸かすのも大変だよね……ということで、みぎわ館のお風呂にもみぎわっ子と一緒に入らせてもらうことができたのです!これは4人だったからできたこと・・ラッキー!です。
 さて、その餃子パーティ。野菜を刻むところからみんなでしました。「どうやって切るの?」「このくらいでいい?」「このみじん切りデカ!!」「私たちって女子力あるよね~。」なんてかわいい会話をしながら夢中になって野菜刻みに励むめぐみっ子とみぎわっ子。小菅先生のお手本みじん切りに拍手を送り、負けぬ!と気合十分に包丁を握る手に力を入れるみんな。その集中力と一生懸命さがかわいすぎて笑ってしまいました(笑)。
 野菜刻みが終わると、餃子のタネをコネコネします。「どのくらいこねたらいいの?」と優しく優しくタネに触れていためぐみっ子に「糸弾くくらいコネコネしてね(笑)。」と言うと、「えぇ!?そんなに!?ムリだよ~。」と言いながら、地道にコネコネしてくれていました。そしてもちろん、いい感じに……。みんなで包んで、上手にヒダができたとか、包むの早い!とか、包むの1つでも大盛り上がり。中国の餃子のつつみ方講座も開かれたりもしていました。
 とうとう出来た山盛りの餃子、上手に焼いて、ペロッとみんなで頂きました。200個もある!(夕食後ですからね……)と思っていたのですが、200個しかなかったようです。あっと言う間になくなり、「もっと食べたかったぁ!」とのこと(笑)。餃子の締めには小菅先生からの差し入れのアイスを、争奪戦し、頬張り、満面の笑顔。めぐみっ子とみぎわっ子で、少人数でしたが、大盛り上がりのひと時となりました。
 野菜を刻むのも、こねるのも、包むのも、焼くのも食べるのも、みんなでやればすべてが面白いです。仲間と共に時間を過ごし、笑って食べて、話して笑って……館を超えて、ステキな時間を過ごさせてもらいました。ありがとう!次回はいつになることやら……それでも気長に楽しみにしています!(森口)

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めぐみ館通信 2016年5月10日 第53号

共に参加できた感謝 
 「うちのA、かわいいでしょ」ある2年生がにこにこしながら、同室の1年生を私のところへ連れてきてくれました。隣で少し照れているのは、寮祭の出し物のために着替え、先輩にメイクをしてもらった1年生Aさんです。「うん、かわいい!とってもかわいい! 」Aさんのかわいさと、姉のように自慢しに来てくれた2年生の姿に、つい笑顔にならずにはいられませんでした。
0510_me01 今回の寮祭を振り返るにあたって、私がめぐみ館のみんなに伝えたいのは「めぐみ館の出し物に、私を参加させてくれてありがとう」という感謝の気持ちです。ただ、舞台に立てたからという訳ではなく、一緒に取り組んで行く中でみんなの新しい顔をたくさん見られたからです。1、2年生は、ただでさえ忙しい寮生活の中で、上手に時間を作って毎日練習に励んでいました。部活の都合で、残念ながら当日参加できない子もいましたが、「本番出られないから、その分それまでの準備と練習をがんばる」と言ってくれたり、「あかねちゃん、忙しいでしょ」と、私の台詞を少なめにしてくれたり、と心づかいを嬉しく思う場面が多くありました。
 49回生にとっては、初めての寮祭です。のぞみ寮生全員と保護者の方々の前で劇をするなんて知って、1年生はドキドキしてるだろうな、練習も結構大変だしな、そんなことを思っていました。しかし、さすがはこの1ヶ月無遅刻、ほぼ欠席なしでやってきた逞しい49回生です。初めての本読みの段階からすでに「おおー」と、2年生から感嘆の声があがるほどの演技派、しかも、これまでのめぐみ館での生活の中で見えてきた、49回生一人ひとりの良さを引き出すべく2年生が考えてくれた脚本、というすてきなタッグにより、私の心配を吹き飛ばしてくれました。反対に、最後の最後、寮祭当日まで「一番の不安要素!」と言われていたのは私でした。ごめんなさい!
 そのおかげで、と言ったら2年生の演技指導さんに起こられてしまいそうですし、本来なら私がかけるべきだったのですが「よかったよ」(少しにやにやしながら)「間違えなかったね」「お疲れさま」など、みんなからたくさん言葉をもらうこととなりました。素直に嬉しかったです。みんなの一言一言が、こんなにも私の心に響いていたこと、知らないでしょう。何気なく放ったかもしれない言葉に救われる人もいます。そんな、人を助ける、支える言葉を普段から何気なく発せるみんながすごいと思いました。(村田)

 

 

 

寮祭から <食事準備・会食編・お楽しみ会>

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<礼拝のお話>

「変われるチャンスのある場所」   2年 T.A
 私が入寮した時のお話をしたいと思います。私は中学の頃、周りの人との人間関係が上手くいかず、それが原因で学校に行けなくなってしまいました。そんな中敬和に出会い、また一からやり直そうと入学することを決心しました。最初の頃は学校や寮の友だちとどう接すれば良いかわからず、焦りと不安でストレスがたまる一方でした。
 しかし月日が経つにつれ、お互いの弱さや強さを知っていくごとに、他人に対して身構えなくて良い事を感じることができてきました。
 実は私には少し悪い癖があります。それはよほど親しい人でなければ名前など呼べないことです。特に意識しているつもりはないのですが、中学のことも引きずっていて、無意識に人との壁を作っているのだと自分では思っています。
 私はこの癖を2年生のうちに直したいと思い、最近はできるだけ学校の人に対して話しかける時に名前で呼ぶようにしています。
 敬和は自分が変われるチャンスがたくさんある場所です。皆さんにもこれから自分が変われるチャンスがたくさん訪れると思うのでぜひ積極的に挑戦していってください。

 

☆☆☆ ☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆ ☆☆☆

 

 新しい出会いから1ヶ月。1年生も2・3年生に温かく支えられながら寮祭に向けて取り組みました。2年生15人で、1年生の寮祭での晴れ舞台の準備を整えてくれました。春休み前から準備をはじめていましたが、2年生同士の中でのやり取りに時間をかけながら、準備に励んでいました。準備をしていく中で見えてきた、2年生同士の関わりの課題に向き合いながら、上級生としての責任を果たしていけるように、サポートをしていきたいと思います。
 3年生は、寮生活をリードしながら、フェスティバル、進路に向けてこれから忙しくなりますが、彼女たちの持っている優しい力を1.2年生に伝えていってほしいと願っています。(小菅)