2016年5月30日月曜日

みぎわ館通信 2016年5月27日 第240号

月1回の大掃除!
 第一定期テストが終わり、学校や寮の中は6月のフェスティバルに向けて、少しずつ活気づいてきています。
 さて、ゴールデンウィークが明けた5月9日(月)、みぎわ館では大掃除が行われました。大掃除は月に一度行われ、毎朝の掃除では手が行き届かない場所や汚れを、隅々まで丁寧に掃除します。4月は忙しい日が続いてできなかったため、今回が今年度最初の大掃除となりました。礼拝が終わり、いよいよ大掃除の始まりです。すると、館内に音楽が流れ始めました。「やった!この曲好き!掃除がはかどる~♪♪」とみんなやる気満々です。ただ掃除をするだけよりも音楽を流して楽しくできるように、との工夫でしょう。どんなことも寮の仲間と楽しく取り組もうとすること、大事だなあと思います。廊下の床や階段の壁の汚れ、窓ガラスや窓のサッシなど、みんなで協力してピカピカにしていきました。1年生にとっては最初の大掃除。部屋の先輩からどのような汚れを落としたらよいのか、どこを綺麗にしたらよいのか、教えてもらいながら真剣な表情で取り組んでいました。
 自分一人ではなく、たくさんの人と一緒に暮らしている寮。みんなが気持ちよく生活するために、部屋や館の中が綺麗であることはとても大事なことです。このみぎわ館で暮らしていた多くの先輩達も、大切に綺麗にしながら、みぎわ館で過ごしてくれていたからこそ、今私たちが生活できているのだと思います。
 世界には住む場所が与えられずに生活している人や住む場所はあっても灯りは無い、布団やベットも無い、お風呂やシャワーも無い中で清潔に暮らせていない人たちはたくさんいます。でも、私たちはどうでしょう。確かに一人一人の部屋ではないし、お風呂もトイレも洗濯機も共同です。自分だけのスペースは限られているので窮屈に感じることが多いです。それでも「生活できる場」があること、ただそれだけで幸せなだなあと感じます。耐震工事がなされ、トイレも壁も綺麗になったばかりのみぎわ館。住む場所が与えられていることに感謝しながら、いつまでもみんなが気持ちよく過ごせるように、という心で過ごしていって欲しいと思います。(小林)

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2・3年生の魔法の言葉♪
 テスト期間中の出来事です。1年生は初めての定期テストということもあり、どきどきと不安の中で、毎日必死にテスト勉強をしていました。テスト期間中に事務室に来る生徒はみんな、「はあ~。テストやばいです。」と言ってきます。その日も2人の1年生が事務室で「はあ。」とため息をつき、ソファに座っていました。テスト勉強が不安だというのです。少しでも不安を解消させてあげようと、事務室の隣のホールにいた2・3年生を呼んでみました。すると、不安な表情でいた1年生に気付いたのか、「どうしたの?」と声をかけてくれたのです。テスト勉強が不安でいることを知った2・3年生は、笑顔で「大丈夫だよ~!その教科はね~、授業のプリントをしっかりやるといいよ!」と言ってくれました。その後も、事務室に用事があってやって来た2・3年生が次々に話の輪に加わり、1年生にテスト勉強の仕方をアドバイスしてくれたのです。話しをするうちに、1年生の表情は明るくなっていき、最後は笑顔で2・3年生と話しをしていました。自分たちが経験してきたからこそ言えるアドバイスを、2・3年生はたくさん持っています。2・3年生の「大丈夫!」の言葉は、何よりも頼りになる魔法の言葉だなあと感じながら、微笑まずにはいられませんでした。2・3年生、本当にありがとう。(小林)

 

 

 

寮祭、お疲れさま会!
0527_mi05 「先生、1年生に寮祭お疲れさま会を開いてあげてもいいですか?」と、2年生の副ブロック長から提案がありました。本当ならゴールデンウィークが明けてすぐにやってあげたいと言ってくれていたのですが、インフルエンザの流行とテスト期間とが続き……やっと開くことができました。1年生にお菓子を持ち寄ってもらい、わいわいしながら羽をのばして欲しいとのこと。いつも1年生のことを考えてあげる2年生の先輩達。本当に優しいです。
 テストが終わったその日の夜に、1年生のお疲れ様会が行われました。寮祭までの練習を振り返り、「最初は劇なんて嫌だと思った。でも練習していくうちに楽しくなっていった。」、「先輩達が台本考えてくれたけどきっと大変だったと思う。」「1年生に仲良くなって欲しいと思って劇の内容を考えてくれたんじゃないかな。」など感想を改めて振り返っていました。来年はみんなが劇を考える番です。どんな劇になるのか、一年後のことではありますが、今から楽しみです。(小林)

 

 

 

礼拝のお話  

~ 一日一日を大切に ~    A.E(3年)
 先月4月14日の夜、最大震度7を観測した地震が熊本を震源に起こりました。初めは、ネットでその情報を知り、ニュースを見た時に「うわぁ、怖い。」と思った程度でした。家に帰るとニュースでずっと情報を伝えていて、新聞にも毎日大きく地震について書かれていました。余震は140回を超え、震度6強の大きな揺れがあり、ニュースをつけていれば緊急地震速報の音が何分かごとになり続けていて思ったよりはるかに深刻だと分かりました。なのに、私たちは普通に生活できていて同じ日本で起きていることとは思えませんでした。でも、熊本地震について調べてみると支援物資を送っている人がいたり、本当かは分からないけれど、首都直下地震の前兆だと言っている人がいたり、人事ではないなと思いました。
 私は中越地震と中越沖地震で大きい地震を経験しましたが、どちらも幼い頃に起きたことなのであまり覚えていません。覚えているのは、揺れる感覚とその時に見た家の中の様子くらいです。その時も余震は続き、机の下に隠れていました。幼い頃から地震は怖いというイメージがありました。
 東日本大震災の時、私は中学入学前。物事をしっかり考えられる年齢でした。ニュースで流れているたくさんの映像を見て、自然災害の恐ろしさを初めて知りました。東日本大震災から5年が経ち、少しずつ復興してきましたが、違う所でまた大きな地震が起きました。
 正直、地震の事や災害の事を考えて生活したことはなかったけれど、「いつ、何が起こってもおかしくはないんだ。」と改めて感じました。毎日、「変化ないなあ。つまらないなあ。」と思っていても、明日、何が起こるか分かりません。何かが起きてからでは後悔することも多いはずです。だからこそ一日一日を大切にしていきましょう。