2022年12月23日金曜日

みぎわ通信(50号)「1年生、力を合わせて」

聖句

「いと高きところには栄光、神にあれ、地には平和、御心に適う人にあれ。」

(ルカによる福音書2章14節)

(生徒が「礼拝のお話」で選んだ聖句を掲載しています。聖書に触れ、生きる支えとなる御言葉に出会えますようにと祈ります。)

 

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クリスマスを迎える喜びを共に

 降り続く雪・雪・雪。一晩の積雪にびっくりです。新潟育ちの私ですが、驚く積雪です。深夜から施設の方が除雪作業を行ってくださりありがたいことです。のぞみ寮生の生活が安心して過ごせるように支えていただいていることをあらためて心に刻みます。

 感染対策を行い、後期も歩んできました。クリスマスを迎えるために、のぞみ寮生たちは、学年ごとに活動に取り組んでいました。終業を目前に、のぞみ寮内での感染の広がりが見られ、寮のクリスマス行事は延期することになりました。年明け皆がそろって行えることを今から心待ちにしたいと思います。

 予定通りにいかないことの中に、神様が何を問いかけてくださっているのかを後期の歩みと重ねて振り返ります。思いがけないこと、つまずき、しんどい出来事に一人ひとりが出会いました。私自身もそうです。しかし、どんな時もみぎわっ子たちのやさしさに包まれた生活であったことを私は実感しています。

 共に過ごす生活がどれだけかけがえのない時であるかを、より思わされる後期の歩みでした。ご家族の支えがあったからこそ安心して歩み続けることができました。

 久しぶりの自宅でどうぞゆっくりと心と体を休めてきてほしいです。クリスマスまでの歩みを感謝します。いってらっしゃい!(小菅)

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1年生、力を合わせて……!!

 毎年恒例の1年生のクリスマスの飾りつけ制作。当日までは1年生だけのシークレットなのですが、今回は、年明けまでこの制作は友愛館に飾りつけています。お楽しみに!!



2022年12月22日木曜日

みぎわ通信(49号)「クリスマスを迎える喜び」

聖句

「主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方は、なんと幸いでしょう。」

(ルカによる福音書1章45節)

(生徒が「礼拝のお話」で選んだ聖句を掲載しています。聖書に触れ、生きる支えとなる御言葉に出会えますようにと祈ります。)

 

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クリスマスを迎える喜びを共に①

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 クリスマスは特別に幸せな気持ちを感じます。3年生がリードし、クリスマス讃美歌練習も始まりました。一人ひとりの歌声が重なり、美しいハーモニーとなり館内に響き渡っています。3年ぶりに「のぞみ寮有志によるキャロリング」も復活!!みぎわ館にキャロリング隊が訪問してくれました。少し早い、ステキな歌声のクリスマスプレゼント。ありがとうございました。(小菅)

 

 

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 労作で栽培したさつまいもで、3年生が大学芋を作りみんなにごちそうしてくれました。山盛りあったお芋はあっという間になくなったのは言うまでもありません。

 

 

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みぎわっ子たちへ、心のこもった差し入れを届けてくださりありがとうございます。終業までの大きな励みになりました。



2022年12月16日金曜日

大望館通信 第327号 「大望館へようこそ!」

 大望館に新しい仲間が加わりました!S・N君とH・T君、1年生2名です。彼らは先日行われた寮体験プログラムに参加し、通学生から寮生になることを決めてくれました。彼らを寮体験プログラムに誘ってくれたのは、同じ部活動の先輩である大望館2年生だったり、体育館で一緒に筋トレをしていた大望館3年生だったりと、もうすでに学年を超えた繋がりがあったようです。

 12月11日(日)全体礼拝前、S・N君とH・T君の入寮礼拝を行い、新しい仲間を迎えて大望館の新たな歩みが始まりました。その後の全体礼拝で紹介された際、こんなことを伝えてくれました。

 H・T君は「寮体験プログラム中、寮クリスマス準備の1年生ミーティングにも参加させていただきました。そこでひとり一人が自分の意見を出している姿を見て『自分もこうなりたい』と思い、入寮することを決めました。まだ話していない先輩もたくさんいるので、仲良くさせていただきたく思います。よろしくお願いします!」と伝えていました。

 S・N君は「今日の礼拝のお話にもあったように『逆境に挑戦して成長したい』と思っていました。自分にとって逆境に挑戦することは寮生活だと思い、入寮することを決めました。寮体験プログラムに参加して、不安や恐怖心が取り除けました。寮生になってみんなと共に成長して、卒業を迎えたいと思っています。よろしくお願いします!」と伝えていました。

 彼らが自分自身の成長に繋げたいと願っていること、寮生活に期待してくれていることを本当に嬉しく思います。あともう少しで3年生の卒業を迎えようとしていますが、大望館27名で過ごす毎日を大切にしていきたいと感じています。

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2022年12月7日水曜日

みぎわ通信(48号)「第4定期テスト」

聖句

「恵み深い主に感謝せよ。慈しみはとこしえに。」

(詩編 135編 1節)

(生徒が「礼拝のお話」で選んだ聖句を掲載しています。聖書に触れ、生きる支えとなる御言葉に出会えますようにと祈ります。)

 

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 アドベント2本目のろうそくに灯が灯りました。定期テストも大詰めです。自習中のみぎわ館内は、張り詰めた静けさに包まれています。取り組みの姿勢から、テストを重ねるごとに、真剣さが増していくことが強く伝わってきます。1,2年生の取り組む姿勢も頼もしい限りです。

 受験を終えた3年生はホットしながらも、取り組み方は素敵な背中を見せてくれています。テスト勉強に手を抜くことをありません。

 一人で集中したり、時に教え合ったり、互いの存在に刺激を受けながら、勉強に取り組むことができています。そんな姿がお互いに励ましとなり、やる気につながるでしょう。学び合う事の恵みが寮生活の中にある事を、もっと一人ひとりが実感してほしいと願っています。

 初雪が降り、新潟の冬本番。冬休みの帰宅の日が待ち遠しいみぎわっ子たちです。クリスマスを皆で待ち望みながら、今週も心豊かに過ごしていきましょう。

 心と体の健康が守られて過ごせますようにお祈りしています。(小菅)

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第4定期テスト3日目の朝~冷たい雨が降る朝、足早に登校していきます。



2022年12月6日火曜日

のぞみ通信 2022年1月30日 第276号

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題字 めぐみ館3年 H.Sさん

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食事中の光風2年生、大人の雰囲気が感じられます!

 

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 宮澤賢治の詩『雨ニモマケズ』は、彼の死後に見つかった「黒い皮表紙の手帳」に書かれていたものです。詩の直後には「南無妙法蓮華経……」と、日蓮宗徒としての彼の祈りが綴られています。『雨ニモマケズ』は、彼の心の願い、祈りです。

 私は宮澤賢治が大好きで、前任校では夏休みに生徒数名と岩手県花巻まで出かけて、賢治ゆかりの場所や記念館、また賢治の教え子を訪問させて頂いたことがあります。これまで仕事が上手くいかない時などに、何度も賢治の詩や童話に助けられました。特に『雨ニモマケズ』は私にとっては特別な詩です。今でも私の昼食が玄米中心なのは、この詩の影響かもしれません。私が高校卒業を目の前にして「農業をしたい」と思ったのは、賢治のような生き方に憧れがあったからです。実現できませんでしたが……。

 この詩には、一説によると実在のモデルがいて、それは齋藤宗次郎というクリスチャンだというのです。齋藤宗次郎は、岩手県花巻の小学校の先生で、内村鑑三の本がきっかけで、聖書を読み、クリスチャンになった方です。

 しかし、当時は変人扱いをされ、人々から「デクノボー」と呼ばれ、親からは勘当されたそうです。そして、日露戦争開戦に反対したことで勤めていた小学校を辞めさせられてしまいます。さらに長女が小学生の時に「耶蘇(やそ)の娘」といじめられ、腹を強く蹴られたことからなんと9歳で亡くなったというのです。深い悲しみの中の宗次郎さんは、それでも決して復讐することはなかったといいます。失職した彼は新聞配達を始め、朝早くそれが終わると、小学校までの通学路の雪かきをし、凍った道で子どもが転ぶと、手を繋いで校門まで共に歩いたそうです。そういうことを毎日、十数年間続けたそうです。雨の日も風の日も、花巻の人達のために働き、時に病人を見舞い励ましたそうです。

 その後、内村鑑三先生の看病のために東京へ引っ越す日には、町中の人が駅に見送りに来ていて、その人々の中に宮澤賢治もいたというのです。そしてその数年後、賢治は病床で『雨ニモマケズ』という詩を作ったのです。

 宮澤賢治をして「そういうものにわたしはなりたい」と言わしめた齋藤宗次郎さんは、迫害の中で隣人を愛し続けたクリスチャンでした。私たちもまた、齋藤宗次郎さんのように、雨にも負けず風にも負けず、善をもって悪に打ち勝っていきましょう。(全体礼拝より)

 

 

♢世代交代・各委員会の年間テーマ♢

 

「のぞみ漁」 礼拝委員長 F.I(光風館2年・群馬県) 

 礼拝委員会のテーマは、「のぞみ漁」です。このテーマには、寮生を礼拝に巻き込もう!という意味が込められています。聖書からヒントを得て、マルコによる福音書1章17節「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」というこの一節を想像してポスターを描きました。

 ところで、皆さんの周りには、「礼拝はだるい」と言っている人がいませんか。僕もその言葉をよく聞いていました。そんな人達の日々の礼拝は、いつしか「日課」になっているでしょう。しかし、礼拝がなぜ行われているのか考えて欲しいのです。

 私は、礼拝とは、神と自分が対話をして心を落ち着かせるものだと思います。敬和学園はキリスト教の学校ですが、もちろん未信者の人達もいます。信者になりなさいとは言いません。しかし、だからといって礼拝をおろそかにしていい理由にはなりません。

 私達は、これまで人間同士だけの出会いだった人達と、神と対話をしてきた人達とがのぞみ寮で新たに出会い、神と出会い、新しい局面を得て生活するようになったのです。これらのことから、新しいテーマを「のぞみ漁」とし、私達礼拝委員は、皆さんの寮生活の一部を共に大切にしていきたいと思います。

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礼拝委員 ポスター作成

 

 

「誰かのために」 整美委員長 N.K(みぎわ館2年・新潟県)

 整美委員会のテーマは「誰かのために」です。テーマを決めるにあたって「みんなが毎日の掃除や身の回りの整美について、どのように感じ、どのようにしていきたいのか?」を話し合うことにしました。

 来年4月からは男女各1館体制になります。休館になる光風・みぎわ館を「きれいにして、感謝の気持ちを伝えたい」という思い、「光風・みぎわ館生を気持ちよく迎え入れたい」という思い、そして、新1年生も含めて「皆が過ごしやすい寮にしたい」という思いが、話し合いの中で多く出ました。

 話し合いを進めるうちに「他者への思いやり」がキーワードになりました。一人ひとりが「誰かのために」という思いをもって整美してほしいという願いを込めてこのテーマに決定しました。

 次にポスターのデザインについて説明します。中央の手とハートのイラストは、「誰かへの思いやりを大切に受け渡す」という想いを込めて描きました。手とハートのイラストは、「ちぎり絵」にしました。みんなの手で画用紙をちぎり、一つ一つを貼り、とても温かみを感じられるポスターが完成しました。

 「誰かのために」掃除ができる整美委員になれるように努力していきます。一人ひとりの力を合わせていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。

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整備委員会 ポスター作成

 

 

「ネバーランドを目指して 行事魂」 行事委員長 S.S(大望館2年・新潟県)

 私たち行事委員会のテーマを発表します。「ネバーランドを目指して、行事魂」です。「ネバーランド」には、誰でも子どもの頃のような気持ちに戻り、楽しんでほしいという願いが込められています。ネバーランドと言えば子どもしか入れないのが一般的ですが、私たちの目指すネバーランドに年齢制限はありません。

 「行事魂」は、行事にかける行事委員会の想いやプライド、自信を込めています。しかし、私たち行事委員会は未熟なので、みなさんにネバーランドのような楽しさをまだ伝えられません。私たちは行事でみなさんが子どもの頃のように楽しめることを目指します。また、行事を通して全力で船を漕ぎ、みなさんの期待に応えられるように成長していきたいと思います。

 ポスター右側の船は、委員長の私の顔を描き、委員会が主体となって漕いでいく船を描きました。さらに、大きな山を描き、ネバーランドを目指していくようにしました。大きな山からなにわ男子カラーの煙を出すことで現実から離れた非日常感を出し、太陽や雲に顔を描くことで、空想の世界であるネバーランドの雰囲気を演出しています。

 最後に、これらの想いを心に持ち、これからも行事を盛り上げ、みなさんを楽しませていきたいと思いますので、行事の参加をぜひお待ちしています。

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行事委員 テーマ発表

 

 

「一日一善 ~君も分別博士になろう~」 リサイクル委員長 Y.R(大望館2年・新潟県)

 私たちリサイクル委員会のテーマを発表します。「一日一善~君も分別博士になろう~」です。一日一善というのは、その言葉の通り一日一回善い行いをするという意味です。ゴミを分別して捨てることによって寮を綺麗にするだけではなく、私たちの気持ちも清々しくなっていくと考えました。

 みなさんのゴミの捨て方はどうでしょうか?ちゃんと分別して捨てているでしょうか?私たちリサイクル委員会での話し合いで、議題に上がったことがゴミの捨て方です。今の寮では、ゴミを違うところに捨てていたり、ゴミを圧縮しないで捨てていたり、様々な問題があります。私たちは、これを解決することによって、のぞみ寮の真の美しさが見えてくると考えています。

 どんなに綺麗に分別されているように見えるゴミ袋でも間違ったゴミが1つ入っていた場合、そのゴミはリサイクルされず焼却処分にされてしまいます。そのようなゴミが今の日本では全体の8%を占めているのです。また、ゴミを圧縮して捨てることにより、のぞみ寮で年に数万円かかっているゴミ袋代も節約することが出来ます。

 一日一回でもいいので、いつもはしていない分別をしてみませんか?その取り組みからみなさんのリサイクルへの意識が変わるかもしれません。私たちと一緒に寮を綺麗にしていきましょう。

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リサイクル委員 テーマ発表

 

 

「食べ残しゼロ ~食生活にRevolution~」 食事委員長 Y.C(めぐみ館2年・千葉県)

 54th食事委員会のテーマは『食べ残しゼロ~食生活にRevolution~』です。食べ残しを少なくする事が目的です。決して無理をして食べてほしいという事ではありません。けれど、のぞみ寮生は食べ残しが多く、毎日たくさんのごはんが廃棄されています。

 私たち54th食事委員で話し合い、「食べ残しを少なくする」ことが一番の課題になったので、分かりやすく少し高い目標として、「食べ残しゼロ」という言葉をテーマの中に入れました。そして、今の食生活を変えていきたいと思い、革命という意味を込めて「食生活にRevolution」という言葉をテーマの中に入れました。「食生活にRevolution」というのは食生活を全体的に見直していこうという思いが込められています。

 普段の食生活を振り返ってみてください。自分の好きなものだけを取っていませんか?嫌いなものがあったら手をつけずに、残していないでしょうか?私たちが毎日ごはんをおいしく食べられるのは、保護者の方々や調理員さんたちのおかげです。私たちの心と体のことを考えて、ごはんを作ってくれているということを忘れずに、感謝してごはんを食べて欲しいという思いも込めました。また、小菅先生が「食べることは生きること」と言っているように、人は食べないと生きてはいけません。共に食事をする寮生活。共に味わう食事の時間を大切にして欲しいと思っています。

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食事委員 ポスター作成

 

 

「Life style 1」生活規律委員長 H.Y(光風館2年・新潟県)

 今年度の生活規律委員会のテーマは、「Life style 1」です。このテーマはスポーツエンターテインメント施設、ラウンドワンをモチーフにしています。ラウンドワンにはいろいろな楽しめるものがあります。ダーツや卓球、カラオケ、ボーリングなどたくさんのことを大勢で自由に遊ぶことができます。私は、この仕様は寮生活に似ていると思いました。寮では、みんなが仲良く遊び、いろいろな話をして自由で充実した時間を過ごすことができます。

 そして、もう1つの共通点があります。それは時間です。ラウンドワンでは、初めに時間を決めて、その時間の中で自由に遊ぶことができます。それは寮でも同じで、寮では礼拝の時間や自習時間、消灯時間などたくさんの時間を守らなければいけません。私たちは決められた時間を守り、限られた時間の中でみんなと自由に充実した寮生活を送ってほしいと思い、ラウンドワンというモチーフを選びました。

 また、このテーマにある思いを込めています。それはみんなが「じりつ」できるようになることです。これはいろんなお話で聞くと思いますが、「じりつ」にはふたつの「じりつ」があります。1つ目は自ら立つという意味の自立、2つ目は自分を律するという意味の自律があります。皆さんは朝の音楽で起きたり、登校時間に「寮から出てください」と言われたからと仕方なく生活していませんか?別に悪いことではないと思います。しかし、それができるのは、寮で周りにそういったことをしてくれる人がいるからです。社会人になって周りにそういう人がいなくなった時、自分ですべてのことをしなければなりません。なので、高校生で時間があるうちに自分を律して自らの意思で立ち、行動できるようになってほしいと考えています。

 私たちはこのライフスタイルワンというテーマのもと、これから一年間精一杯、頑張って行きたいと思います。

 

 

 

 

♢11月5日(土)に行われた「秋のオープンスクール」で、2名の寮生がお話してくれました♢
♢お話した内容をご紹介させていただきます♢

 

「私とのぞみ寮」 N.K(みぎわ館2年・新潟県)

 私の実家は、曹洞宗のお寺です。私は小さい頃から仏教の教えに囲まれながら生きてきました。中学3年生で自分の進路が決まらずに迷っていた時、キリスト教主義の大学を卒業していた祖母が「あなたにきっとピッタリだと思うわ」と私に敬和を勧めてくれました。

 秋のオープンスクールで聞いた校長先生のお話に感動し、聖書の体験授業を受け、「キリスト教の考え方、素敵すぎる」と感じました。私はオープンスクールが終わる頃には「敬和学園に絶対に入りたい」という気持ちで溢れていました。

 入寮当初は宗教的なカルチャーショックを受け、驚きの日々を送っていました。まず、毎日礼拝の時間があることに驚き、礼拝を受けたことがなかった私は何をしたらいいのかわからず、隣の先輩の真似をするだけでした。しかし、寮の先生や先輩・同級生がどうすればいいのか丁寧に教えてくれました。

 私が入寮を決めた理由は、単純に変わりたかったからです。中学生の頃、人と関わることを避けてきた私は、そんな自分から変わりたくて、「自分のことを知る人がいないところに行こう」と決意しました。敬和学園には、個性豊かな人がたくさんいますが、たくさんの人と直接関わって触れ合うことを大切にするというのぞみ寮の方針に心打たれました。しかし、寮生活は楽しいことばかりではなく苦しいことや辛いこともあります。でもそんなときに、必ず自分のことを助けてくれる、素敵な家族のような存在に出会うことが出来ます。自分を大切にすることが他の人を大切にすることにも繋がると気付くことが出来ました。

 最後に、今進路決める中でたくさんの壁にぶつかり大変な思いをしていると思います。でも、そんなときにこそ、自分の信じるものや正しいと思うことを忘れないでください。きっとそれが皆さんの未来に繋がってくるはずです。私のお話を聞いてのぞみ寮に興味を持っていただけたら幸いです。

 

「叩けばよく響く鐘」 S.T(光風館2年・東京都)

 なぜ私が敬和学園に入学したのか、その理由は自立するためです。

 私は中学生の頃、めんどくさいと思ったらとにかくなにもできず、食事すらしない日々もありました。そんな私も心の中では「このままではダメだ」と思い敬和学園にやってきました。

 敬和学園に入学し数か月たった頃、「折角敬和に入ったのだから何かしたい」という思いが強くなり、そこから思い切って生徒会選挙に出馬し、生徒会会計という仕事に就き励んできました。この経験から自分なりに敬和学園の生活を例えてみました。

 敬和学園での生活は「叩けばよく響く鐘」です。鐘を強く叩けばとても綺麗な音が鳴ります。しかし、何もしなければ鐘から音が鳴ることはありません。自分で「挑戦したい!!成長したい!!」そう思い、鐘を強く叩けば全力で音を響かせ、思いに答えてくれる、そんな素敵な学校です。

 新しいことに挑戦する時、大きな不安を感じ、疲れたりミスをしてしまったりすることが必ずあります。そんな時、敬和学園の友達や先輩は助けてくれます。さらに、寮で一緒に暮らしている誰よりも近い存在の仲間たちは、必ず支えてくれます。

 中学生の皆さん、敬和学園で共に過ごし、一緒に思いっきり鐘を鳴らしてみませんか?仲間と一緒に挑戦してみませんか?来年の入寮礼拝、入学祝福礼拝でお会いできることを楽しみにしています。

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秋のオープンスクールでの「寮生の話」

 

 

 

【寮教育の現場から】

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オープンスクール前日 友愛館掃除

 

「新しい風」 男子寮 山﨑 飛鳥

 世代交代の秋です。1・2年生が、3年生からバトンを受け継ぎ、各所で頑張っている姿を見ると思わず笑みがこぼれます。

 先日行われた秋のオープンスクールでも寮生の活躍が目立ちました。チャペルで行われた学校説明会では、みぎわ館2年生Nさん、光風館2年生S君が大勢の参加者の皆様の前で、のぞみ寮について熱く語ってくれました。学校案内では、1年生S君が持ち味の明るく大きな声で、敬和学園の施設を楽しく案内してくれている姿が見えました。

 私が何より感動した出来事が、友愛館でのランチ誘導です。このランチ誘導という仕事は、実は大変な仕事で「いかに効率良く、渋滞を作らずに座席へ誘導できるのか」が重要になってきます。これが遅くなってしまうと、次のプログラムに支障をきたしてしまうためです。そんな重要な場面で、みぎわ館2年生Kさん、みぎわ館1年生Hさんが、大活躍している姿が目にとまりました。見事な誘導、大人顔負けの的確な指示で、他の労作生徒と連携をとり、参加者の皆様を一切お待たせすることなく、ランチを提供することが出来ました。

 寮生活では、委員会活動が活発に行われています。新行事委員会が企画した「ハロウィンパーティー」、オープンスクール前日には、新整美委員が「友愛館清掃」を企画。新しい世代を中心に、のぞみ寮に54回生らしい、新しい風が吹いています。3年生も安心して、卒業へ歩めているのではないでしょうか。そんな新世代の力が試されるのが「寮クリスマス」です。どんなクリスマスになるのか、今から楽しみでしかたありません。

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ハロウィンパーティー 仮装を楽しむ寮生



2022年12月5日月曜日

大望館通信 第326号 「入試説明会〜現役敬和生の話〜」

 先日入試説明会が行われ、たくさんの中学生・保護者の方に来校していただきました。プログラムは校長の話や入試説明があり、学校紹介ムービーに加えて現役敬和生の話を聴いていただきました。今回、現役敬和生の話に選ばれたのはT・R君(3年)です。以下に掲載します。彼の話を聴きながら、3年間の歩みと様々な出来事を振り返り、彼の大きな成長を感じました。私は一足早く“ラストメッセージ”を聴けたような幸福感を感じ、胸が熱くなりました。また「R君の話す姿を見たい」と大望館3年生も会場に駆けつけてくれました。たくさんの中学生・保護者の方にも、彼の成長と敬和生活の魅力が伝わったはずです。T・R君、本当にお疲れ様でした!

 

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「山あり谷ありのデコボコ道の敬和生活」 T・R(3年)

 私の実家は新潟市内にあり、通学出来ますが寮を選びました。その理由は母が寮生になることを勧めてくれたからです。中学時代の私は、友達と深く関わることが出来ませんでした。ひとりの親友としか話さず、たくさんの友達と関わろうという気持ちがありませんでした。学校生活に後ろ向きになって休みがちになり、中学生最後の運動会も練習が追いつかず、休まざるを得ない状況でした。そんな姿を見て、母は「敬和学園高校で寮生になること」を勧めてきました。私は「このままだと成長出来ない」と思い、入学を決意しました。

 私の敬和生活3年間は、山あり谷ありのデコボコ道でした。入学当初は仲の良い友達もいなく、当然初めて会う先生たちだったので、中学校の時と変わらず入学して2〜3ヶ月は「こんなものか」と感じていました。しかし、徐々にクラスメイトや寮生と関わるようになって、明るい雰囲気に馴染んでいきました。私は引っ込み思案で暗かったけど、友達からの影響を受けて「いろんなことにチャレンジしてみよう」という前向きな考え方に変わっていきました。以前は授業で先生に当てられるまで黙っていましたが、先生の質問に答えるなど積極的になりました。敬和学園の先生は親しみやすく、廊下ですれ違う時に挨拶だけでなく体調なども気遣ってくれます。友達や先輩、先生たちとの関わりで「ここ敬和学園が自分の居場所だ」と感じ始めました。

 進級するごとに私はいろんなことにチャレンジしました。2年生になると寮では生活規律委員となり、部活動では今年廃部となりますがアーチェリー部の部長になりました。3年生ではフェスティバルのアート部門チーフになり、部門一位を取りました。中学時代の自分からは考えられない程、変わりました。今、思えば中学生最後の運動会に参加出来なかった悔しさが、私の頑張る気持ちを高めてくれていたのです。

 私の寮生活は、楽しいこともしんどいこともありました。自分の家族とは違う友達・先輩・後輩と生活することは、大変のひと言では表せられません。入寮当初は「小さい頃に行った合宿みたいだ」と思っていましたが、人と意見が合わなくてとことん話し合うこともありました。今まで見守ってくれていた親と離れた生活でホームシックになることもあったり、「寮を辞めたい」と考えたりもしました。寮生活は合宿とは違います。みんなと共に暮らし、ひとり一人と真剣に向き合う場です。そのことに気付いてから安定した生活を送るようになりました。

 3年間を終えようとしている今、ここ敬和学園が自分の居場所であり、寮が第二の家であると自信を持って言えます。人はその環境に身を置くことで変わります。私は「人ってそういうものだ」と考えます。もし、私が違う高校へ進学していたとしても成長していたと思いますが、今のような自分にはならなかったでしょう。敬和学園では自分の人生や考えを伝える機会があります。共感してくれる仲間たちがいて、自分の背中を後押ししてくれます。私はここで楽しんで共に歩んでいける仲間に出会えました。

 中学生のみなさん、学校に馴染めなかったり悔しさや悩みを抱えていたりしても大丈夫です。敬和学園は安心して生活出来ます。思い出に残る経験がここにあります。生涯に渡る友人に出会えます。ここ敬和学園でチャレンジしてみませんか?

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