共に歩める幸せを感じながら
終業日を迎えそれぞれ家路に着きました。一人、静かなめぐみ館の中で1年の日々を振り返っています。仲間と過ごす生活は楽しいことばかりではありません。多くの生徒達は、悩み、しんどさを抱えながら過ごしています。けれども、共に生活することで喜びも多く感じていきます。生徒達は、関わることの不安や怖さの悩みを持ちながら、仲間の存在に少しずついやされ、心がほぐれていくことも実感していきます。自分自身とじっくりと向き合い、考えることで今まで感じたことのない感情にも出会います。様々な出来事を乗り越えた時の生徒達の表情は、なんとも穏やかです。一歩を踏み出す勇気は、仲間との関わりの中で築かれていく、日々の生活の中で、そんな場面に多く立ち会えました。あきらめないで、誠実に向き合うことの大切さを彼女たちの姿から私自身が教えられています。
生徒達からの「めぐみ館に帰ってくるとほっとする」何よりうれしい言葉です。それぞれを思いやり、気づかいながら、安心して楽しく過ごす関わりの中で幸せをたくさん感じてほしいと願っています。
私自身が彼女たちの笑顔に励まされ、支えられた毎日でした。
それぞれの地からお祈りをしてくださったこと感謝いたします。今年度を無事終了することが出来てほっとしています。春休みのひと時、それぞれのご家庭でのんびりと体を休めてきてください。
4月、みんなの笑顔に会える日を楽しみにしています。1年間ありがとうございました。感謝して…(小菅)
~2月からのめぐみ館あれこれ~
「鍋パーティーのひと時」
3年間で1回だけ、2年生だけで過ごす3日間があります。1年生がスキー教室に出かける時です。前々からこの日を心待ちに、どのように過ごすか計画を練っていました。夕食の鍋も楽しみの一つです。あんなにあった食材もすべて食べつくしました。もちろんデザートも別腹で、おいしく楽しくいただきました。

~新1年生を迎える出会いの部屋替え~

今年度3回目の部屋替えです。段取りよくスムーズに進んでいます。部屋替えの度に荷物は増えていきますが、彼女達は収納に工夫をこらしています。新1年生を迎える部屋になるので、部屋移動をする姿は、いつも以上に来年度への期待が感じられました。4月からの生活をイメージしながら部屋作りをしています。
~3年生へ感謝を込めて 練習風景~

~1.2年生合同ミーティング~

年明けから、全体ミーティングの機会を重ねました。テーマ「安心した寮生活をしていくために大切していきたいこと」を様々な角度から話し合いました。学年を超えてのミーティングに不安を持つ生徒もいましたが、先輩たちが和やかな雰囲気づくりをしてくれ、1,2年生も安心して積極的に発言している姿が印象的でした。
また、「3年生の卒業のお祝いの会」のために1,2年生が一緒に活動する時間が多くありました。共に過ごす時間の積み重ねの中で、関わりが深められていくことを一人ひとりが感じながら過ごすことが出来たと思います。達成感は、共に過ごした仲間とでしか味わうことはできません。今年度最後の全体ミーティングでは、1年間の振り返りを一人ひとりが自分の言葉で語っていました。仲間の言葉にもしっかり耳を傾け、関わることで知った仲間との絆をそれぞれが実感していることが伝わってきました。(小菅)
2月28日(水)寮修了礼拝が行われ、48回生が旅立っていきました。寮修了礼拝後、在寮生の言葉では49・50回生が笑いと愛に満ちたメッセージを贈り届けて、大成功でした!!光風館48回生だけでなく、その場にいた全員がキミたちの感謝の気持ちを感じてくれたことでしょう!!その雰囲気が私は嬉しくて誇らしかったです!!本当にお疲れ様!!

2月27日(火)2・3月誕生会を開催しました!!2・3月誕生者からのリクエストは“お腹いっぱいチャーハンが食べたい”でした。ひとり当たり1合食べられるように作りましたが、食欲旺盛な彼らにとっては“余裕だった”ようです。この日は自宅学習期間だった48回生の帰寮日だったので、久しぶりの再会に会話が弾みました。この日が誕生日だったK.T君(3年)は3年間を振り返って、苦しかったことも笑い話にしていた姿が印象的でした。また、S.R君(3年)は後輩へ向けて「お前たち、マジで友達と過ごす時間を大切にしたほうがいいよ!!」と熱く語り、先輩らしく頼れる存在として成長した姿が感動的でした。
2年生になって、はじめて正面から他館の人と先生とぶつかりました。新しいことを始める難しさ、理解してもらえないことのもどかしさ、対立することの辛さ、価値観の違い、そして仲間の存在の尊さを知りました。
毎日ダラダラとした生活を送っていた私には、ルールで縛られた寮生活はとても過酷でした。ミーティングでは自分の思っていること、考えていることがうまく表現出来ずにいて、ストレスが溜まり、夜もなかなか眠れず「こんなんだったら通学生になりたい」と何度も思いました。「これも全部母が私を寮に入れたから、今こんなことになっているのだ」と思い、母を恨みました。

卒業礼拝が終わり、3年生達がたくましい姿で巣立っていった姿を噛みしめて……いる間もなく、今年度最後のテスト週間へと突入しました。寮生には、しみじみと思い出に浸っている暇なんてありません。自分達の毎日がここにあるからです。3年生達と過ごした時間は、思い出としてではなく、これからを自分達がいかに毎日を充実させて暮らしていくかに活かされます。これって凄いことだと思います。そして、しっかり活かしているのだという事を、このテスト期間にも感じることが出来ています。3年生がいなくったって、みんなしっかりテストに向けて取り組んでいるのですから!大したものです。土日の友愛館は、まるで図書館の勉強室のようです!

先日、サプライズ夕食がありました。それは、見たこともないほど立派なホタテが山盛り!本当に山盛り入ったお味噌汁です。友愛館にやってきた寮生達は「ん!?良い匂い!何の匂い!?美味しい匂いする~!!」と大興奮。いつも美味しいのぞみ寮のご飯ですが、この日はとっておきでした。なんて言ったって、お味噌汁のおかわりに長蛇の列ができるほどですから!(いつも、長蛇の列のおかわりはお肉ばかりです。お味噌汁に列が出来るなんて、異例中の異例です。もちろん、私も並びました!)とっても、とっても美味しかったです!ごちそうさまでした!!





