2015年9月18日金曜日

光風館通信 第458号(9月16日)

< 誕生日おめでとう! >

 9月8日(火)に8・9月合同誕生会を開催しました。今回のリクエストは『たこ焼き』でした。S.G君(3年)に「今回の8・9月合同誕生会は去年に引き続き、“タコが入っているたこ焼き”でお願いします。みんなで作って美味しいモノをたくさん食べたいので……」と、いつものダンディな声でお願いされました。今回はスタンダードなたこ焼きのほかに、トッピングとしてチーズ・キムチを入れて焼いたり、味付けはソース・マヨネーズだけでなくマヨポン(マヨネーズ・ポン酢)で食べたりしました。

0916_ko01 光風館では時々“たこ焼きパーティ”が開催されます。そのパーティでは約3時間かけて、たこ焼き300個以上を食べます。しかし、やはり300個以上のタコを準備すると予算がかかってしまうので、一口サイズにウィンナーを切って、タコの代わりに入れています。予算の関係上、タコの代わりをウィンナーにしているのであって、私がウィンナーを指して「この食材はタコって言うんだよ」と、光風生を騙しているわけではありません。決して勘違いしないでくださいね。

 この日はS.R君(1年)の誕生日でした。みんなは約150個のたこ焼きを平らげながら、まるで弟のように可愛がり、お祝いしていました。おめでとう! (片岡)

 

 

 

< 受洗おめでとう! >

 “受洗”と聞いてわからない光風生も多いと思います。受洗とは、「キリスト教の洗礼を受ける」ということ。つまり「私はこれからの人生をクリスチャンとして生きていきます」という意思表明であり、それをキリスト教界では『信仰告白』と言います。原則としてクリスチャンになったこと、受洗したことの取り消しは出来ないので、大きな覚悟が必要となり、人生の中で大きな決断となります。一生に一度しかない、その喜ばしく大切な時を与えられた光風生2人を紹介します。

0916_no03 まず1人目は、H.H君(3年)です。7月26日(日)日本同盟下呂聖書教会にて受洗しました。彼は5月のある日、パソコンを前にしてお話を考えていました。私が声を掛けると、毎週水曜日の昼休みに行われている祈祷会でお話を頼まれたとのことでした。私が「どんなこと、書いているの?」と聞きながらパソコンを覗き込むと、彼は必死になって画面を隠しながら一言。「自由さん、当日来てくれますよね?それまで秘密です。」その言葉に私自身、とてもワクワクしながら、彼がお話をする祈祷会へ行きました。そこには、彼が中学時代と前の高校で苦労した経験を力強く、時には涙を堪えながら話す姿がありました。そして最後に「キリスト教がいつも私の柱になっていたのだと感じ、この夏に受洗することを決めました。」との言葉に、感動したことを憶えています。当日、列席することは出来ませんでしたが、喜びと恵みに溢れる時となったことでしょう。

 そして2人目は、S.H君(3年)です。9月6日(日)日本基督教団新潟教会にて受洗しました。正直に言うと、彼が受洗することを知ったのは5日前でした。一般的に受洗する前にはキリスト教をさらに深く学ぶため、牧師との勉強会があります。彼が受洗をする5日前の夕方、のぞみ寮本部に新潟教会 N牧師が顔を出しました。「S.H君との勉強会のために……」とN牧師から言われ、私の頭の上にはたくさんの『???』が浮かびました。「何の勉強会ですか?」と質問する私に「あれ、聞いていないの!?来週、受洗するんだよ!?」と、N牧師も慌てていました。その日、点呼時にS.H君へ「お〜い、受洗するって、今日初めて聞いたんだけど!?」と言う私。その言葉に彼はベッドのカーテンを開けて「あっ、バレちゃいました?」と、とても照れくさそうにしていました。彼はみんなの前で受洗することがとても恥ずかしかったようで、直前まで寮務教師に申し出せなかったとのことでした。しかし当日、新潟教会には光風生をはじめ、たくさんの敬和生・卒業生・教師、そして家族や普段遊び相手をしているCSの子ども達が見守り、喜びを分かち合うことが出来ました。洗礼することを当日まで知らずにサプライズとならなくて、本当に良かったです。

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 2人の信仰告白は“のぞみ通信 No.212”に掲載しています。

 敬和学園に入学するまで、キリスト教に触れる機会が少なかった光風生もたくさんいることでしょう。今まで知らなかったキリスト教の世界に驚くことも多いと思います。「クリスチャンになりなさい。」と強制することはしませんが……せっかく敬和学園に入学し、のぞみ寮で生活しているのだから、なるべく多くキリスト教に触れてみてください。

 寮生は朝の全校礼拝、夜の各館礼拝、毎週日曜日誘い合って行く教会での礼拝を守り、大切にしています。その中では、お話を聴くことやお祈りすることで自分の気持ちを落ち着かせる時間となっていることでしょう。各館礼拝のお話は生徒主体なので、たくさんの仲間の想いを聴くことになります。そのお話をする人と向き合ってほしいと願います。そうすることで自分自身と向き合い、仲間と共に生きていることを感じ、大きな存在に今日も生かされていることに気付くはずです。それは敬和学園のぞみ寮が大切にしている『自分との出会い、他者との出会い、神との出会い』を体験することになります。

 これからも礼拝を大切にしていきましょう。そして改めて、受洗おめでとう!(片岡)