2018年5月16日水曜日

光風館通信 2018年5月13日 第509号

< 寮祭 大成功!! >

 4月28日(土)寮祭が行われました。今年、第二部お楽しみ会の出し物で光風館は『走れメロス』のパロディを演じました!!主人公だけが目立つのではなく、ひとり一人の持ち味を活かしたストーリー展開で、会場が笑いに包まれ、大成功でしたね!!1年生は人前で演じることの恥ずかしさを乗り越えて、無事やりきった達成感を感じ、ホッとしたことでしょう!!この経験を想い出ではなく、生きる力に変えていきましょう!!

0513_ko01 ここで一つ質問。この寮祭で出し物をする意味って、何でしょうか?会場全体が盛り上がって、楽しい時間を過ごすこと。お楽しみ会の出し物でどんな1年生がいるのか、知ること。たくさんの人が笑顔になってくれること。それらは素敵な時間であり、本番で笑いを取ることも求められます。でも、その本番のためにどれだけの時間を掛けてきたか、その時間を思い出してほしいのです。寮祭準備期間中、寮祭の練習が仲良くなるきっかけや時間になったこと。練習を重ねることで何にも知らなかった光風生と少しずつ会話と笑顔が増えていったこと。練習が終わった後から一緒に過ごす時間が多くなっていったこと。同じ空間で共有してきた時間、それを通してお互いが同じ光風館に住む大切な仲間だと感じてほしいのです。これこそが寮祭で出し物をする意味だと私は考えています。この寮祭を自分たちの手で成功させた自信と経験を生かして、これからの寮生活でたくさんの仲間と出会ってほしいと願います。(片岡)

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< 礼拝のお話 >

『影の者たち』    K.F2年・愛知県みよし市出身)

 私の将来の夢は、ディズニーキャストです。今日は、そんなディズニーキャストについて話したいと思います。みなさんは、ディズニーリゾートで白いコスチュームと箒・塵取りを身にまとったキャストをご存知ですか?ちなみに、そのキャストの名前もご存知ですか?そのキャストは“カストーディアル”という名前です。その方たちは、主にパーク内の掃除をしています。私も何度かディズニーリゾートを訪れて、そのキャストを見て、私たちゲストのために一生懸命掃除をしていて、とても素晴らしく思いました。
 しかし、昼間だけでなくゲストがいなくなった真夜中でも、掃除をしている人たちがいることをみなさんは知っていましたか?そのキャストのことを“ナイトカストーディアル”と言います。その方々の昼間のカストーディアルと仕事は同じで掃除をしています。でも、カストーディアルはその場にいるゲストのために掃除をしています。では、ナイトカストーディアルはいったい誰のために掃除をしているのでしょうか。それは、明日来るゲストのためなのです。この人たちのおかげで毎日のディズニーリゾートがあるのです。
 私たちの身の周りにもこのナイトカストーディアルのような影で働く、言わば縁の下の力持ちの人たちがたくさんいます。ですが、その人たちの存在を知っている人は限りなく少ないと思います。それなのに、なぜその人たちはそんな誰からも自分の存在を知ってもらえない仕事をするのか、私は理解出来ませんでした。
 私は気になった挙げ句、1つの本を読みました。その本の名前は『ディズニーのそうじの神様が教えてくれたこと』という本です。その本は、著者の鎌田 洋さんが実際にキャストの仕事であった出来事をまとめた本です。その本の中にこのようなことが書いてありました。
 「私はね、地面に落ちたポップコーンをまた拾って食べるぐらい、綺麗な地面でゲストを迎えたいのです。私たちが自ら存在をあらわさなくとも、この地面の美しさが私たちの存在をあらわしていますよ。」
 私は、この言葉を読んでようやく理解することが出来ました。たとえ、その人の存在が見えなくても、この地面を見たゲストが「こんなに綺麗だということは、きっと誰かが掃除してくれたのだなぁ」とゲストが思うことによって、その人の存在が明らかになるのだと私は思います。
 私がこの話を通してみなさんに伝えたいことは、私たちの日常生活でも、このような自分の存在を全くあらわさない影で仕事をしている人たちがたくさんいます。その人たちがいるから、私たちが日々生活していけるのです。ですから、その人たちに感謝しましょう。その人たちのおかげで私たちが日々生きられていることに感謝して生きていきましょう。