2019年3月28日木曜日

みぎわ館通信 2019年3月14日 第297号

50回生と51回生で、3年生へのプレゼント作りと出し物の練習

 みぎわ館では3年生卒業の際、2年生がみぎわ館からのプレゼントとして、3年生に贈り物をあげています。毎年、素敵!と思わされるプレゼントを生徒たちは提案してくれます。
 2年生に贈り物を考えてほしいことを提案すると、3年生にアンケートをとろう!ということになりました。アンケートをとって、3年生が確実に欲しいと思うものをあげたい……。それが2年生の考えたことでした。
 アンケートをとりその用紙を見せてもらった私は、アンケートの答えに感動しました。3年生達の大半が欲しいと答えたものは、「愛情」「みんなからの気持ち」だったのです。新生活で使える49回生でお揃いの物が、何か答えとして返ってくると思っていた2年生も私も、まさかの答えに驚きました。
 みぎわ館で一緒に過ごした、可愛い後輩たちからの気持ちで充分と思った3年生達。とっても素敵だなと思いました。みぎわ館で出会った後輩達がくれる愛情は、お金をいくら支払っても買うことができない、それぐらい価値のあること。可愛くて素敵な後輩たちからの愛情が一番欲しい。そう思える3年間をみぎわ館で過ごしてきたと思うと、寮生活って本当に素敵!と気づかされました。そして、3年生達にそう思わせた1・2年生達の存在も、あらためてステキ!と思えた瞬間でした。(小林)

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3年生へのプレゼントは、メッセージをビン詰めにしてあげることにしました

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寮修了礼拝の各館の出し物の練習も気合が入りました!

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みぎわ館からのプレゼントを手にして、笑顔いっぱいな49回生達!

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礼拝のお話

「優しさについて」1年 W.H

 みなさんは、「優しさ」についてどう思いますか?困っている人を見つけた時に声をかけてあげる。いじめられている人がいれば助けてあげる。このようなことが、小さい頃の私の「優しさ」へのイメージでした。ですが、年を重ねるごとに、これらのことが、口に出すのは簡単でも、実行するのは難しいと思うようになっていきました。
 どのようなことが本当の優しさなのか。中学生の頃の私はとても悩みました。例えば、ある人のペンケースが机の上から落ちてしまいました。私は、そのペンケースを拾いました。ただ、その人のペンケースが私の近くに落ちたので、私は拾ってあげようと思っただけなのに、「触らないで」と言われてしましました。私は「善」、「良いこと」と思ってやったことが、その人には偽善のように思われてしまいました。
 このような相手に対する思いやりの気持ちは「優しさ」の一つです。ですが、人によって感じ方やとらえ方は違うので、この頃の私は自分の行動や発言で相手に偽善者だと思われるかもしれないと考え、自分の行うすべてのことに自信が無くなりました。
 ですが、このみぎわ館に入寮してから様々なことに気付き考えました。一つは思いやりの気持ちがぶつかって喧嘩になってしまうことです。これは、51回生のある日のミーティングで気づいたことです。私は今まで喧嘩はよくないものだと勝手に考えていました。相手のことを思って反論するのは悪いことだけではなく、良いこともあるのではないかと思いました。それも、その人なりの優しさなのではないかと、理解することも必要なのではないかと考えました。
 二つ目は、私がもらった寮の先生方からのバースデーカードに書かれていた、「人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい」という聖書箇所についてです。私は、こんな当たり前のことをすっかり忘れていました。だからこそ、今からでも自分が考える優しさを少しずつ出していこうと思いました。
 そして三つ目は49回生の方々の姿から気づいたことです。私は相手に対して優しく接することだけが「優しさ」だと考えていました。時に厳しくなることもまた優しさの形なのではないかということです。優しさは相手を思いやることです。だからこそ、時に厳しくなることも必要だと気づくことが出来ました。