2013年5月20日月曜日

のぞみ通信 No.190(2013年5月19日)

苦難の先に母の日が       
寮長 信田 智

 私の妻は、第二子の出産にあたり、妊娠中毒症のような症状が出て、危険妊婦と言う事で数週間入院をする事になり、私たちは不安を抱えながら出産の時を迎えた。体重は、2500グラムの小さな赤ん坊であったが、健康な体で生れてきてくれたことを感謝した。しかし、その時には分からなかったのだが、妻の体は妊娠中毒症とは別な病気に侵されていたようであった。
 その後、長男が3歳、次男は生れて3ヶ月で、岡山から東京の出身教会に後継者として招かれ、そこに骨を埋めるつもりであった。妻は東京に移ってからも体調が優れない中で、原因がわからないまま無理をして頑張っていたようである。大きな病院で、腎臓の検査、肝臓の検査等を受けても原因がわからないうちに、わずか2年で出身教会を離れ、5歳と3歳になった二人の息子を連れて、敬和学園に赴任することになった。
 新潟に来た最初の年、敬和から4キロほど離れた松浜に住んでいた。ある時、妻が腹痛を訴えて近くの町医者に診ていただいた。すると、腹痛とは別に、もしかしたら大変な病気かも知れないから、大きな病院で診てもらうようにと言われた。東京の大病院で見抜けなかった病気を、校医の村山先生が発見してくださり、東中通教会におられた、小出医師、塩崎医師のお計らいで、県立ガンセンターで治療の道が開かれた。
 誰も身寄りのない初めての土地で、半年も経たないうちに、命に関わる事だからすぐ入院するようにと言われ夫婦で祈り、「神を愛する者たちには、すべてのこと相働きて益となる。」(ローマ8:28)この約束を信じて翌日入院をした。それから6ヶ月入院生活が続いたが、子供達は岡山にある妻の実家で3ヶ月、その後新潟に戻って、同僚であった鈴木先生のご家庭で3ヶ月お世話になった。朝、子供達を幼稚園に送り出して出勤し、幼稚園から帰ってきた子供達を同僚のご家庭で預かっていただき、仕事を終えて同僚宅に寄り子供を引き取り、食事と風呂をすませ、休みまた朝を迎える生活であった。
 妻が退院してすぐ、太田校長から、宗教主任として構内に住んで寮生の生活を側面から支えて欲しいと言われ、校内に移住する事になった。以来35年間校内に住み、寮長が退職し次の寮長を迎えるまで、昼間宗教主任としてフルに学校で働き、夜は寮長として寮の責任を2回にわたり3年間負った事もある。
 妻は、当時体調も優れず入退院を繰り返していたので、子供たちが成人するまでは何とか見届けたいと願いながら生活していた。難病ゆえに今も完治はしていないが、当時を知る方達からは驚かれるほど元気になり、日常生活が送られるようになった。また、二人の息子とも結婚をし、孫も与えられ、母の日にはプレゼントを贈って来てくれる。このような母の日を迎えることが出来るまでに守られ、導かれてきた年月を振り返り、深く感謝をしながら過ごした母の日であった。




< 寮生リレー通信  (第 104 回) >



 めぐみ館  
「寮遠足に参加して」
A.K(北海道河西郡出身:1年生)
 長いゴールデンウィークの真ん中で、私たちは長岡の「おぐに森林公園」に行きました。焼きそばを作ったり、遊んだり、そして帰りには温泉に行ってきました。行く前はバスツアーと聞いていたので、どこに行くのかもわからず、しかも当日はバスではなく、先生方の車でした。もはやバスツアーじゃないっっ!むしろ大家族でキャンプをしている感じでした。焼きそばをみんなで作り、食べて、それから温泉に入ってアイスをおごってもらいました。せっかくだからと言ってハーゲンダッツを食べている子もいました。そして、また先生の車で帰って来ました。
 私は、ゴールデンウィーク中、家に帰りたかったのですが、でも残った子たちでイベントが出来て良かったです。バスツアーにバーベキューにとても楽しかったです。あっという間に時間は過ぎました。他の館の子たちと仲良くできたり、楽しい時間を過ごせました。バスツアーでは、とてもいい思い出がたくさんできました。今回バスツアーに参加できてよかったです。これからの寮のイベントも積極的に参加出来たらいいです。そして、寮での思い出もたくさん作っていきたいです。






光風館
「試行錯誤の寮祭」
Y.M(新潟県村上市出身:2年生)
 ちょうど1年前、僕たち45回生(現2年生)がこののぞみ寮に入寮して初めて、みんなで力を合わせて行った行事が「のぞみ寮寮祭」でした。この「寮祭」がきっかけで45回生の横の繋がり、そして「寮祭」の指導をしてくれた44回生(現3年生)との縦の繋がりが深まったと思います。
 そんな「寮祭」から早1年が過ぎ、今度は僕たち45回生が新しく入寮してきた46回生(新1年生)の指導をするという立場になりました。
 最初、何をするのか決めるにも46回生はまだ入寮したてで、あまり一人一人の人柄、個性がわからなかったので、「46回生に合った出し物ってなんだろう」と皆でひたすら考えていきました。そんな中、最初にアイディアとして出たのが、映画『アベンジャーズ』を光風館風にしようというものでした。しかし、この案にはいくつも欠点があったため、没になってしまいました。その後も、皆でいろいろ話し合ったり、案を出したりしたのですが、なかなかいい案が出なくて行き詰まってしまいました。そんな時、思い出したのが、僕たち45回生の「寮祭」でした。僕たちがやった出し物が「白雪姫」だったので、「今年も童話かおとぎ話でいってみよう」という軽い気持ちで方針をおとぎ話にしました。そこで、どんなおとぎ話にするかと考えた時、思いついたのが「桃太郎」でした。これなら、観に来る人皆に分かりやすいのではないかと思い、話し合いをして「桃太郎」をすることに決めました。
 練習を始めた当初は、グダグダで「大丈夫かな?」と思う場面がいくつもありましたが、皆で臨機応変に対応したので、なんとか乗り越えることが出来て、乗り越えたことによって、僕たち45回生(2年生)と46回生(新1年生)の繋がりが深まり、試行錯誤を繰り返した「寮祭」を成功させることができました。
 これからの寮生活も、仲間、先輩、後輩と工夫しながら縦と横の絆を深め、楽しい寮をつくっていきたいと思います。








  みぎわ館 
「かんた役をやりました!」
K.A(新潟県長岡市出身:1年生)
 私は寮祭で、「となりのトトロ」に出てくる「かんた」の役をやりました。最初、2年生の先輩方が書きあげてくださった台本を受け取り、配役を見た時には「え!?かんた?かんたって、あのかんた?だよね!?私が!?」と心の中でとても戸惑っていました。
 しかし、いざ練習を始めてみると、その「かんた」役は私にピッタリはまっているような感覚がありました。不思議でした。そして、それを見抜いてか、私を「かんた」役にと考えてくださった先輩方を改めてすごいと思わされました。
 練習では、先輩方から多くの改善点を教えてもらいました。声を変に作ってしまわない事、一つ一つの仕草をしっかりすること、正面を向いて発声することなど、様々なポイントを教えて頂き、どんどん良くなり、より一層ぴったり「かんた」にはまっていきました。
 改善点をクリアしていく中で、私自身が一番難しかったのは「声を変に作ってしまわない事」でした。初めの頃の声は、緊張でか、のどを押し潰した声しか出て来ませんでした。「おなかの底から声を出してごらん!」と教えられた私は、おなかの底から出すことを意識するようになりました。すると、今まで出していた声の2倍以上もの大きな声が出るようになりました。私は「やった!普通の声が出た!」と嬉しくなり、その声をキープできるようにがんばりましたし、その声が出るようになると、楽しかった練習も、もっともっと楽しくなりました。
 そして当日、私は練習で出るようになった声が出なくなってしまったらどうしよう…と心配で仕方ありませんでした。本番、出番が来て、練習の時よりも「かんた」らしい声が出ました。その瞬間、緊張が一気に解けました。そして、何よりも楽しい気持ちが溢れてきました。
 劇もダンスも終わってしまった時は、「もっとやりたかった!」と思えたほどでした。私は寮祭で舞台に立てた事、「かんた」をやりきった事、とっても嬉しかったです。この日の事、この充実感は忘れられません。敬和学園に来て、のぞみ寮に入寮したこと、本当によかったと思います。なぜなら、ここで起こることは何でも、私の人生で一度っきりの事ばかり、ここに来なければ知ることも出来なかったことばかりだからです。これからの寮生活、敬和生活も大事にして行こうと思います。









  大望館  
「全校労作を終えて」
Y.T(新潟市西蒲区出身:3年生)
 僕は、今回全校労作で東区にある「ほがらか福祉園」におじゃまさせてもらいました。
 ほがらか福祉園は、障害福祉サービス事業所生活介護・就労継続というくくりにあるみたいで、去年修養会で行った施設と似たような作業をさせてもらいました。
 実際の作業は、筒に入っている割り箸を取り出して、別々にするというものでした。
 この作業は、ほんとに単純で正直2時間も集中力がもちませんでした。それでも僕の横などで作業してる方たちは、全然疲れたような顔をせず、いつものことのよう淡々と作業をこなしていました。もう20年とか通っている人もいるみたいで驚きました。
 福祉の仕事は、近年人気があるとかよく聞きますが、それは一部の人気な職種だけでこうゆう施設は、なかなか人手不足なのが現状のようです。そしてなにより、物などをつくる仕事と違って、人が人につく仕事なので、人が不足するのはしかたがないのかなという気もします。これから少しでもこんな仕事を志す人が増えていくといいなと、労作を終えて思いました。







《バザー献品のお願い》
 「のぞみ通信」4月号でもお願いさせていただきましたが、今年度も「のぞみ寮コーナー」におきまして、保護者の皆様のご協力のもと、年々大評判になっております全国物産店を開きたいと計画しております。つきましては、寮生保護者の皆様に献品のご協力をいただきたく、重ねてお願い申し上げます。詳細は下記の通りですので、くれぐれも無理のない範囲でご協力をいただければ幸いです。

日 時 : 2013年6月8日(土)フェスティヴァル2日目9:00 開始
品 物 : 全国各地の名産品(食料)、その他  
場 所 : 敬和学園内 校舎裏側テント 

・アルコール類は取り扱わないことにしております。
・賞味期限をお考えの上、お送りください。
 また当日直接会場へご持参くださっても結構ですが、準備の都合もありますので、前もって御用意いただけたら幸いです。
・誠に勝手ながら、お品代・送料も含めて、ご負担頂きますようにお願い致します。
* 「値段付け」の目安に、価格をぜひお知らせ下さい。なお、ご希望の売値価格がございましたらお書き添えください。また、品名やアピール文なども添えていただけますと、大変助かります。
* ちなみに昨年は28万円もの収益があり、友愛館の建築資金返済に充てさせていただきました。今年はのぞみ寮耐震改修工事のために用いさせていただきます。
* 宛先は、以下のようにお願いいたします
〒950-3112
新潟市北区大夫浜325敬和学園高等学校 
 のぞみ寮本部 寮バザー用品
   025-259-2390




寮務教師から一言
 テストも終わり、キャンパス内がフェスティヴァルに向けてにぎやかになってきました。あっちでは絵具まみれになってパネルづくりに精を出す人たち、こっちではダンスを一生懸命に踊る人たち、忙しそうに走り回っているのはフェスティヴァル本部の人たち…。寮内でも、衣装に競技に合唱に演劇に…と様々な分野にかかわる寮生たちが時に難しい顔をして、時に仲間と笑い合い、時にとってもひらめいた顔をして毎日を送っています。
 一つの事に向かってみんなで協力して創り上げて行こうと努める姿は、とってもカッコいいなぁと思わされます。泣きながらも担った役割を全うしようと努力する姿には心打たれます。自分の事でいっぱいいっぱいのはずなのに、頭を抱える仲間をサポートしようとする動きを見ると、共に歩む事の意味を教えられます。悔いの無いように、心の底から楽しめるように、本当の意味で楽しいって何なのかを知る大きな機会としてほしいなぁと思います。
 フェスティヴァルが終わった時、また一つ大きくなっているであろうのぞみ寮生たちの姿を、今から楽しみにしつつ、私達寮務教師も共に歩んでいきたいと思います。
みぎわ館 森口みち子

2013年4月26日金曜日

のぞみ通信 No.189(2013年4月10日)

敬 和
寮長 信田 智

 敬和学園のぞみ寮によくきてくれた。これからまた新しい出会いが始まるかと思うと、心がわくわくしてくる。しかし、私たちの思いとは裏腹に「ヤバイ、なんでこんな所に来てしまったのだろう。今すぐにでも帰りたい。」なんて思っている人はいませんか。帰ってもいいですよ。ただし、半年寮生活をして同じ気持ちだったら私もあきらめられる。きっと、半年したら寮が好きになっていると思うのです。なぜなら、ここには君たちが今まで経験した事のない、素晴らしい出会いが一杯あるからです。
 さて、敬和学園と、こののぞみ寮が大切にしている事があります。それは、最も重要な掟としてイエス・キリストが教えられた掟なのです。その第一は、心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。第二もこれと同様である。「隣人を自分のように愛しなさい。」この二つの掟です。これを一言でいうと、「敬神愛人」ということになるのです。神を畏れ敬い、隣人を自分のように愛する。この二つをしっかりと踏まえて行動することが、すべての掟の根本なのです。
 皆は、心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、何かに取り組んだ事がありますか。また、人の事を、自分の事のように考えて行動した事がありますか。今はまだ、自分がこれから寮でやっていけるかそのことで頭が一杯で、とてもそんな事は考えられないと思っているでしょう。しかし半年も、ここで一緒に生活していると、そういうことを考えられるようになっていくのです。
 この大切な二つの掟を心に刻み、胸に納めて生活できるように、それを、目に焼き付け見える形にしたのが、今、君たちが胸につけているワッペンです。どこかで見かけたマークだなと感じた人はいませんか。V(フォルクス)W(ワーゲン)というドイツの自動車会社の頭文字を図案化したマークに似ていると思うのです。
 敬和の校章は、K(敬)W(和)を図案化したもので、円が世界を表し、縦の線が「心を尽くし、精神を尽くし、思いをつくして、あなたの神である主を愛しなさい。」という第一の掟、神に向かって生きる人間の向上心をあらわしています。横の線は「隣人を自分のように愛しなさい。」という第二の掟、人と人との関係で、縦と横が交わり、人が互いに腕を組み合っているように見えませんか。
 VWとKWの大きな違いがあります。VWは利益を追求する会社です。しかし、KWは利益を追求するのではなく、神の愛と、隣人愛を追求する学園です。私たちは、敬和の校章がとても好きです。そして、誇りに思っています。敬和は、「神を畏れ敬い、人と平和に過ごす」学園です。その中にあるのぞみ寮は、日々の生活の中でその実践をしています。ぜひ皆さんも、「敬和」を誇りに思えるような学園生活、寮生活を送って欲しいと思います。
2013・4・2  46回生入寮礼拝より




「 46回生 代表挨拶 」

< 入寮の決意 >
新入寮生代表 みぎわ館 K.M

 厳しい寒さも和らぎ、春の訪れを感じるこの良き日に、私たち新入寮生一同は、それぞれの決意、意思、希望を持って敬和学園高等学校のぞみ寮に入寮いたします。敬和学園に入学できる喜びに加え、これから3年間、仲間と共に過ごし、たくさんの貴重な経験、体験ができるのぞみ寮に入寮できる喜び、期待で胸がいっぱいです。
 今日、私たちは新しい生活への第一歩を踏み出したところです。今まで一番近くで支えてくれていた親元を離れ、全国から集まった新しい仲間とこれからの3年間、共に起き、共に食べ、共に遊び、共に学びます。楽しいことやうれしいことはもちろん、たくさんの苦難や大きな壁にぶつかることもあると思います。限られた環境の中で、仲間と供に生きる喜びを分かち合い、それぞれが他人を思いやる心を忘れず、日々切磋琢磨しながら、充実した毎日を送っていきたいと思います。また、寮生活を通して自主性、協調性など、たくさんの事を学び、新しい自分、新たな可能性を見つけ、生きる力を身に付け、人として大きく成長していきたいです。
 義務教育を修了し、それぞれが自分で決めた人生の進路です。これからの3年間は短い人生において、掛替えのないものになると思います。私の母も敬和学園のぞみ寮の卒業生です。今でも高校時代の友人と頻繁に会ったり、楽しかった思い出話を沢山してくれます。のぞみ寮での生活が残してくれる思い出は、一生の思い出として輝き続けるのだと母を見て思いました。しかし、思い出は自らが動かないと作り上げることはできません。戸惑いや不安もありますが、常に自覚と責任を持った行動をとり、思い出を築いていきたいです。
 これからの私たちの寮生活に携わる全ての方々への感謝を忘れず、向上心を持って勉学に励み、仲間と協力し合って寮生活を送ることを誓い、入寮生代表の言葉とさせていただきます。




「 入寮によせて 」

< 保護者代表挨拶 >
T.Rさん

 みなさん、ご入学おめでとうございます。
 私は、みなさんがうらやましいです。私も敬和生になりたかったのですが、家の事情で入学する事が出来ませんでした。その事がずっと心に残っていて、子ども達には敬和に入るチャンスがあれば、と願っていました。今年入学する次女と3年生になった長女が敬和生として生活を皆さんと共にします。
 長女が入学した時の話です。私はとても嬉しく思っていました。しかし、私の知人に「なぜわざわざ新潟に?」と言われる事が多くありました。私たち家族は神奈川に住んでいます。10分電車に乗ると東京都に。10分反対方向に乗ると横浜市に行けます。ですから、どちらに行ってもミッションスクールは山の様にあり、わざわざ新潟で寮生活をしなくても…と思うのでしょう。ある方に「かわいそうに」とも言われました。子ども達には「良し」とした決断だったので、ちょっと心が痛く感じた時でした。
 4月、5月は寮からの電話も「こんな事があった」と新鮮な話ばかりで、ここでの生活は間違いではなかったと、安心そのものでした。ゴールデンウィークには帰省するとばかり思って家族で楽しみにしていたのですが、寮で企画した震災ボランティアに参加するので帰らないとの電話もありました。
 全てが順調に行くと思っていたのですが、気が付くと、泣きながらの電話が増えていたのです。親としてありきたりですが、「今を乗り越えればいいこともあるはず」など声を掛けましたが、電話を切った後は切なくて、苦しくて、「かわいそうに」と言われた言葉が胸に突き刺さります。
 私は仕事をしているので、子どもたちのためにと思い、職場での出来事をよく話していました。仕事の事、人間関係の事、大人の汚さも話していたのです。それは、自分だけではないんだ、頑張る事よりも踏ん張る事を感じ取ってもらいたかったのですが、何の役にも立っていませんでした。
 楽しい会話の時もありますが、泣きの電話は今も続いています。「なぜ私を敬和に入れたの?」「もう学校も寮も、何もかも嫌だ」と言ってきます。今回の春休みでも、「なぜ私を敬和に入れたの?」と。疲れきっていた私は布団に入っており、ドア越しで話してきました。「うーん。…何故だろうね…」と言って寝てしまったのですが、私も考えていました。たどり着くところは、やはり自分探し。
 寮から送られてくる手紙の寮生の礼拝の話、一人ひとりの思いが書かれた話を読んで、親として涙することが多くあります。みんな、寮でも学校でも何かを抱えている、寮生は親元を離れ自分で決断しなくてはならない。いつの間にか自分探しに突入しているんですね。その事に少しずつ、少しずつ気がつけば良いのだな、と思っています。
 3年間で自分探しの答えを見つけられた人はラッキーで、自分探しの途中で卒業してしまうのだろうな、とも思います。きっと、それでいいのでしょう。
 これからも我が家にはまたたくさんの泣きながらの電話がかかってくるはずです。今年度からは2倍に増えての涙声も覚悟しています。残念ながら、泣きの電話は慣れることがありません。親として、いつも心が痛みます。心配になります。でも、娘が話してくれることで私も嬉しいのです。泣きながら電話をしている事を静かに見守って下さる先生方、ありがとうございます。
 私は親としてまだまだ成長途中のようです。子ども達と一緒に悩んで、何かを見つけられる事を願っています。親も敬和生なのだなと感じています。
 余談ですが、長女が慣れた頃に「不便なことはない?」と聞くと、「何もかもが不自由で不便だから、何が不自由で不便なのかわからない」と返ってきました。本人は大真面目だったと思うのですが、笑ってしまいました。寮生だな。
 「大きくなーれ!」と願う毎日です。そして、親代わりとなって支えて下さっている先生方、心からありがとうございます。新1年生も、どうぞよろしくお願い致します。




「 着任の挨拶 」

<新任の挨拶>
大望館担任 堀越俊継

 この度4月より新しく大望館の寮務教師になりました堀越俊継といいます。新潟県三条市出身の27歳です。この3月まで敬和の保健体育科にいました。野球部のコーチもしています。敬和は教師として今年で3年目になりますが、34回生の生徒としても敬和にいました。当時は寮生として光風館で3年間を過ごしていました。久しぶりに戻ってきた寮は、ほとんど当時のままの姿を残していて本当に懐かしい気持ちになりました。ただ、男子寮は礼拝の姿勢や掃除などの館内の美化活動がさらに改善されていて、年を重ねるに連れてより進化してきているのだと感じることもできました。そんな中、新しく大望館の寮務教師になるということで楽しみな気持ちの反面、とても責任感とプレッシャーも感じています。しかし、寮生活を経験したということを強みに、生徒目線と教師目線をうまく使い分け、その状況に応じた対応ができればと考えています。まずは安全安心な寮を第一に考え、そこに自分独自の色を出した寮作りをしていきたいです。寮務教師としてまだまだ分からないことだらけですが、のぞみ寮のために力を尽くしていきたいと思います。今後とも宜しく御願い致します。



< 着任の挨拶 >
めぐみ館担任 会田 咲

 この春から新しく寮務教師としてめぐみ館を担当させていただきます会田咲(あいだ・さき)といいます。新潟市西区の新潟大学の近くに実家がありますが、高校卒業後は東京の大学・大学院に進みました。今回、敬和学園高校での着任が決まり6年ぶりに新潟での生活を皆様と共にスタートできることをとても楽しみにしています。大学では国際関係学・政治学、大学院では福祉学・医療福祉・家族支援という、大きく分けて2分野を専攻して学んでいました。また、社会福祉士という相談援助の国家資格を所持しております。学生時代での学びの傍ら、多くの方のサポートを頂きながら国連支部での手伝いや福祉実習・ボランティアなどほんとうに様々な体験をさせてもらいました。その中で得てきたたくさんの出会いや知識や気付きなどを、これからみなさんと共有していきたいなと思っております。
 のぞみ寮での生活では、共に生活する仲間を尊重し愛するために、さまざまなルールや人間力を学びます。しかしそれに加えて学校生活で抱く緊張感や、不安や、人間関係などを、うまくリセットできる「家庭」や「生活の場」をどのように提供できるのか、これから寮の教師を務めるものとして真摯に考えていきたいと思います。嬉しいときや幸せなときはもちろん、迷ったとき、苦しいとき、どこへ行けばいいのか分からなくなったときに、生徒たちにとって、「ここに帰ってくれば大丈夫だ」と安らげる物理的な居場所であると同時に、卒業していってからも一人一人の心の支えとなる場所を、生徒のみんなと、教師全員と、また保護者の皆さま方と一緒に作っていきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。



< 新任の挨拶 >
大望館・光風館 青栁 希望

 はじめまして。今年度より寮務教師としてのぞみ寮に加わらせていただきました、青栁希望(あおやぎのぞみ)と申します。光風館と大望館の間に入り、二つの男子寮をどちらも見ます。ちなみに教科では数学を担当します。のぞみ寮に来て最初に思ったことは、挨拶の素晴らしさです。いつ、どこで、どの寮生に遭遇した際も「こんにちは」と気持ちよく挨拶してくれます。これは簡単そうに見えて、実はとてもレベルの高いことをやっているなと思います。また、寮生一人ひとりが主体的に動いていることに感心しました。上級生を中心に、それぞれが考えて行動していてとても立派です。寮生活というのは様々な規則や決まりごとの上に成立していて、学生にとっては厳しい面もあるのでしょうが、逆にその厳しさの中にあってこそ学べることがいかに多いかということを寮生の様子を見ていて感じました。
 実は私は、この春までは大学に通っていました。つまり、生徒の皆さんとあまり年端が変わりませんので、年齢の近い視点から様々な関わりが持てればなと考えております。一教員としてはまだまだ未熟な私ですが、寮での生活を通して寮生とともに私自身も成長していきたい所存です。これからどうぞよろしくお願い致します。



< 着任の挨拶 >
みぎわ館・めぐみ館  小黒 恵

 初めまして。今年度寮務教師に着任致しました小黒恵(おぐろめぐみ)と申します。みぎわ館・めぐみ館の両館を担当させて頂きます。担当教科は英語です。
 昨年までは英語科の講師として約4年間、教鞭を執らせて頂いておりました。この度、敬和学園の教育に無くてはならないのぞみ寮の寮務を担うこととなり、うれしい気持ちでいっぱいです。また寮の雰囲気は学校とは全く違うので、入寮したばかりの新1年生と同様に驚いてばかりもいます。
 私の今年度の抱負を漢字1字にすると「学」です。その字の通り、寮務を開始してから毎日沢山の事を学んでいます。それは他の寮務教師の先生方に教えて頂いている仕事だけでなく、むしろ生徒の生活そのものから得ることが多いような気がします。挨拶をする、時間を守る、意見を言う。当たり前のことを当たり前のように行う姿を本当に頼もしく感じています。
 今年度、生徒へのサポートに尽力すると同時に、生徒と共に学び共に成長していけるよう歩んで参ります。よろしくお願い致します。



「 バザー献品のお願い 」

 来る6月8日(土)に行われますフェスティヴァル&バザーで、「のぞみ寮」は、今年も、全国から集まる寮生の保護者の皆様にご協力をいただいて、恒例の「全国物産コーナー」を出店致したいと計画しております。つきましては、保護者の皆様には、献品のお心づもりをいただき、日が近くなりましたら献品をお送り頂きたく存じます。



< 編集後記 >

 のぞみ寮には日本全国、そして海外からも仲間が集っています。そんな様々なバックグラウンドを持つ一人ひとりが、毎日共に食事をし、寝起きを共にし、仲間と交わり生活をします。日々神様に祈り続けながら、のぞみ寮らしく、できる事を探していきたいと思います。
 52名の46回生を迎えスタートした2013年度、のぞみ寮生全員の豊かな心の成長を目指して、スタッフも共に歩んでいきます。新たな良い春を迎えたいと思います。今年度もどうぞよろしくお願いいたします!
めぐみ館担任 会田咲

2013年3月18日月曜日

のぞみ通信 No.188(2013年3月20日)

強く、雄々しくあれ
寮長 信田 智

 入学当時に比べ、随分成長し逞しくなった。その分寮務教師達は手間ひまかけて関わってくれたと思う。中には何回も、もうダメかと思われるような場面に直面しながら、教師、親御さん、仲間に忍耐強く付き合ってもらい、今日の日を迎えることが出来た人もいる。また、修了生それぞれにドラマがあった。
 まだまだ親に甘えていたい年頃に、中学を出てすぐ、上下関係のある集団生活の中に飛び込んできた。戸惑いや不安があったと思うが、よく乗り越えてきてくれた。その経験は、どこに行っても大きな財産になる。これからの歩みに、自信をもって生活していけるものを身につけてきたと思う。しかし、ある意味ではここで守られ、親への感謝の思いが湧き、親元にいた時よりずっとよい関係を築けたのではないかと思う。
 今、私たちが置かれている社会は、とてつもなく恐ろしい社会である。原発問題、領土問題、国防軍の問題、教育の問題・・・どれ一つとっても日本の将来を大きく左右する問題が山積している。しかも、その全てが必ずしも良い方向に動いているとはいえない。まさに吠え猛る獅子が、あなたがたを食い尽くそうと襲いかかって来る有様である。しかし、私たちはそのような大きな力と闘う知恵も力もない。多くの人たちは、時代の流れに身を任せていくしかないでしょう。一部の人たちは、時代の流れに立ち向かって闘う事が出来るかも知れない。私たちはどうしたら良いのか。一人一人神さまの御心を求めて、自分に示された道を見出していかなければならない。それが敬和で、こののぞみ寮で学んできた生き方である。
 敬和学園の初代校長太田俊雄先生は、新潟にキリスト教学校を作るように神様からの召命を受けた時、敬和学園は影も形もなく、人材もお金もなく、何もない無からの出発であったが、ジョン・モス宣教師はじめ、新潟の諸教会、また、国内外の多く協力者とともに、土地を探し、資金を集め、人材を集める所から始め、1年かけてやっと開校に至った。あったのはヴィジョンと信仰だけであったと言われている。おそらく太田先生も、ヨシュア記1章9節「私は、強く雄々しくあれと命じたではないか。うろたえてはならない。おののいてはならない。あなたがどこに行ってもあなたの神、主は共にいる。」との御言に励まされてきたのではないだろうか。
 君たちが、のぞみ寮を巣立って新しいステージに上る時、様々な困難が襲ってくるだろう。そのとき神様の約束を思い出だして欲しい。「強く、雄々しくあれ。あなたがどこに行ってもあなたの神、主は共におられる。」これに勝る助けがどこにあろうか。敬和で、のぞみ寮で、君たちに伝えたい事は、この一事ある。君たちは、毎朝夕、礼拝を通して神さまとの交わりの時を与えられてきた。その恵みは、今は分からなくても、いつか分かる時が来ると信じている。
2013・2・28修了礼拝より




< 寮修了礼拝 44回生代表挨拶 >
みぎわ館 M.N
今日この場でお話しすることを嬉しく思います。ついに私たち3年生の卒業・寮修了の日がやってきました。この貴重な3年間を改めて振り返って、お話をさせていただきたいと思います。
 敬和に入学する前の私は、友人とのトラブルが原因で学校に行かなくなり、家にこもり、孤独を感じ、誰のことも信じられなくなっていました。そんな状況に陥ってしまっている事を私自身も苦しみ、抜け出したいと願い、敬和への入学を決意することになりました。しかし、人と関わることに恐怖を感じていた私は、寮生活では、なんとなくやり過ごしていればいい、などと簡単に考えてもいました。
 実際に入寮してみると、私の考えが甘かった事に気付かされました。人と適当に関わっての寮生活など、存在しなかったのです。正面からいつも向き合おうとしてくる仲間たち。そんな人たちとの毎日に、そんな生活を中学生時に怖いと思い、避け続けていた私は、勝手に傷つくことが多く、何度も「敬和を辞めたい」と思いました。
 そんな私を特に苦しめたものはミーティングでした。2年生の寮祭のミーティングを自分勝手に放棄してしまったことがありました。みんなに背を向け続ける自分にショックを受け、どうして自分の意見を素直に言えないのか、伝える努力が出来ないのか、と泣くことしかできませんでした。そんなとき、離れて暮らす母からの手紙で前を向くきっかけを手に入れることが出来ました。
 そこには、「お母さんはいつでもNの味方です。大好きなN、自分自身を大切に。」と書かれていました。今まで何事にもネガティブで、自分は何をしてもダメだと思っていた私は、支え続けてくれ、私の心に寄り添い続けてくれていた母の優しさと愛情に改めて出会い、「なりたい自分になってみよう」と背中を押してもらうことができました。そして次のミーティングで、自分の思っていることを整理して言おうと強く心に誓える私になっていました。しかし、仲間に受け入れてもらえる自信があったわけではありません。伝えようと誓ったものの、否定されたら…と大きな不安を抱えたまま、ミーティングの日を迎えました。
 みんなに、心にあったことを全て話しました。初めてだったので震えるほど不安で仕方ありませんでしたが、そんな不安を感じる必要なんてありませんでした。ミーティングが終わると、仲間たちが「話してくれてありがとう」と私に言ってくれました。私はこのとき、受け入れ合うには時間がかかるのかもしれないけれど、まず、自分の心の内を打ち明けてみることが大切で、いつまでも自分の殻に閉じこもっていては前進しないのだ、ということに気づきました。そしてこの時を境に、寮生活の意味と喜びを知り、寮生活・敬和生活、自分の人生そのものに向き合い、前向きに歩み始めることが出来るようになりました。
 私が寮生活で学んだこと・得た事は、「信頼し合うこと」「お互いを受け入れ合うこと」「自分を認めること」「周りの愛情に気が付ける心」「一歩を踏み出す勇気」です。
 今まで上辺だけの付き合いばかりしてきた私に、のぞみ寮で、心から通じ合える大切な友達ができました。一生繋がっていたい仲間たちです。
 長いようで短かった敬和生活はとても充実していました。ここで過ごした日々は私の心の中にしっかりと刻み込まれています。これから先の人生、のぞみ寮で学んだ事を忘れず、ここでの3年間と出会った仲間たちとの絆、周りの人たちの愛情を私の力にして、逞しく生きて行こうと思います。3年間、本当にありがとうございました。




< 退任のご挨拶 >
寮務教師 帆刈 仰也
突然の報告で誠に恐縮ですが、一身上の都合によりのぞみ寮を退職することになりました。離任の挨拶とさせてください。
 敬和学園の生徒指導は、一人の生徒を担任教師のみならず、全教職員で関わる事を大事にしています。のぞみ寮には男女の寮があり、男女の教師がそれぞれ担当します。男子寮においては、男ばかりの社会になり過ぎると大雑把になりがちです。女子寮においては、女子ばかりではキチキチし過ぎて不安に陥ることもあります。これらに関しては、私たち教師が心掛けながら、お互いに関われることを話し合いながら取り組んでいます。
 私は女子寮へ、蛍光灯の交換やパソコンの修理などに行きます。その時に女子の生徒に、声をかけたりする機会があり、少しの修理のはずが、色々と話したり、男子寮の事について質問を受けたりもします。安全面を点検するために教師全員で見まわりますが、各館が閉塞的にならない作用もあると思っています。
 退職するこの時に、多くの事を生徒から気付かされました。教師の何気ない一言や行動を、生徒は常に気にかけて見ているのです。私が言った一言や行動が、勇気付けることや励ましていることに繋がっていたり、逆に考えるきっかけを作っていたりもしていました。これとは反対に、自分が悩んだり、苦しんでいる時には、頑張っている生徒の姿や笑顔で過ごしている生徒、苦しみ悩んでいる生徒の側にいる事で、自分自身が励まされたり、教えられたりもしていました。
 これからは新しい職種、職場で、のぞみ寮での経験を活かして頑張りたいと思います。保護者の皆様には、時に不安を与えたり、心配をかけたりするようなこともあったと思います。しかし、のぞみ寮での歩みを信じて、待ち続けて下さり感謝申し上げます。これからも、信田寮長をはじめとしたのぞみ寮の歩みを支えくださるようお願い申し上げます。今までお世話になりました。有難うございました。



寮務教師 冨井 愛
この度、2年間のお休みをいただいて、青年海外協力隊に参加させていただくことになりました。モンゴルの北東にある、ドルノド県のチョイバルサンというところにある学校で音楽の教師として活動してきます。
 のぞみ寮生と過ごした4年間で、“一緒に暮らすことの大切さ”を教えられました。一緒に暮らしているからこそ、互いの良いところも良くないところも認め合い、自分たちに本当に必要なことを考え、言葉と行動に変えていくことができるということを、身を持って感じました。モンゴルに行っても、のぞみ寮で学んだように、その土地の一員に加えてもらい、同じ暮らしをして同じものを食べ、喜怒哀楽を共有しながら、本当に必要な支援を見つけていきたいです。
 寮生の言葉に胸打たれ、その在り方に心揺さぶられました。皆に成長や変化を求めるのならば、私自身も変化することを恐れず、成長し続けなければならないと考えさせられました。皆の存在そのものが、私を動かす力になっています。身近な人たちをもっと大切にする力をつけるために、少しの間出かけて自分を鍛えてきたいと思います。
 たくさん笑ってときどき泣いて、怒って悩んで喜んで「ありがとう」と「ごめんね」を繰り返し、寮生の皆に赦された日々でした。本当にありがとうございました。



寮務教師 和田 献太郎
限られた時間ではありましたが、1年近くを寮生と共に過ごして、のぞみ寮とはどんな場所であるかについて、感じたことを書かせていただきます。
 「意外と余裕のない生活をしている」というのが、第一印象でした。それは、今も変わっていません。一日一日を過ごすのに精いっぱい、という寮生が少なくないのです。それだけが理由ではないでしょうが、生徒本人にとっても周囲にとっても、のぞみ寮は短期間のうちに成長を実感できるような場所ではありません。1年単位あるいは3年単位で過ごして初めて、変化に気付ける場所だと思います。
 余裕のない中で、心のバランスを保つために重要なのが、家族との繋がりです。手紙であったり、電話であったり、メールであったり。寮本部に自宅からの荷物が届いていることを知らされた時、生徒の表情が一瞬で明るくなる様子は、そのことを実感させます。文字通り同じ釜の飯を食う仲であっても、本当の意味で腹を割って話のできる友人など、そうそうできるものではありません。指導的立場にある生徒ならなおさらのこと、時に弱音や愚痴をこぼせる家族の存在は、何物にも代えがたいものであるはずです。週末になると、近隣の寮生は自宅に帰ります。遠隔地の寮生でも、長期の休暇には自宅へ戻ります。不自由な集団生活を送っている寮生にとって、この帰省というものは大変良い休養になります。その分、自宅ではつい羽根を伸ばし過ぎ、ダラダラしてしまう時もあるでしょうが、普段の生活内容に免じてご容赦いただきたいと思います。また、一定期間離れて暮らしていることにより、親にとっても子にとっても、お互いの良さに気付ける環境がつくりだされているのではないでしょうか。
 のぞみ寮は、評価を競う場所ではありません。共に生活し、共に育つ場所であり、真の意味でその成果が見えてくるのは、卒寮してからです。ともすれば目に見える変化のみに囚われ、長いスパンで成長を見守ることができなくなってしまう自分にとって、敬和教育の本質に触れる機会を与えられたこの1年は貴重でした。多くの気付きを引き出してくれた寮生たち、また彼らを支えてくださった保護者の皆様に感謝申し上げます。1年間ありがとうございました。



寮務教師 有田 唯
一年という短い間でしたが、のぞみ寮生と共に過ごした時間は充実していました。毎日笑い、時には怒り、ある時はかなしみ、そして日々喜びにあふれていました。のぞみ寮生のたくさんの成長に出会うことが出来ました。また、私自身、寮生のみなさんと関わる中で色んなことを気付かされ、学ばせて頂きました。少しの間でしたが、寮教育に携わる事が出来たことを感謝いたします。のぞみ寮生のみなさん、保護者の方々に心よりお礼申し上げます。
 新年度から学校へ移動になります。引き続きよろしくお願いいたします。




< あなたもそこにいたのか >
寮務教師 三浦 啓
今日は月曜日なので本来なら各館で礼拝を行う日ですが、今日は東日本大震災からちょうど2年を迎える日です。のぞみ寮では東日本大震災が起きてから、寮祭やクリスマス礼拝、日頃の生活の中で被災地と寄り添う歩みをしよう、被災地と繋がる歩みをしようとしてきました。3月11日をみんなで何の日かしっかり確認することを抜きに、被災地に繋がっていくことはできない、そういう想いから今日は各館での礼拝ではなく、みんなで「東日本大震災をおぼえる礼拝」をすることにしたのです。
 2011年3月11日午後2時46分に、三陸沖を震源とする大きな地震が起きました。その大きな地震は津波を引き起こし、さらにその津波は原発事故までも引き起こしました。太平洋側のあまりに広範囲の町々が津波に飲み込まれ、その日の2時45分まで当たり前にあった町や風景、そしてあまりに多くの命が一瞬にしてなくなりました。
 テレビでは大きな地震の後、津波が押し寄せ、町の中を波が駆け抜け、家や車がまるでおもちゃのように押し流される光景が映し出されていました。町が消え、いつもの生活が消え、命が消えた瞬間です。
 あの日、被災した人は、あまりに突然大切な人を、大切な場所を、大切な時間を失いました。被災したことで、あまりに大きな悲しみ、苦しみ、怒り、不安を抱えて生きていかなければなりません。それはあまりに重たいものを背負うようなことです。被災された方々を支援をするということは、被災された方々が背負っている重たい物を「わたしも一緒に持ちます」と言って寄り添うことではないかと思います。みんなでその重たい物を持てば、その重さは軽くなっていくはずです。逆に、重たい物を背負っている人を「大変だなぁ」と言いながら遠くから見ているだけなら、その人は背負っているものの重みで倒れてしまうでしょう。
 今日歌った讃美歌306番は「あなたもそこにいたのか」という黒人霊歌です。イエスが十字架にかけられ、殺された時、イエスのことを大切に思っていた人たちはイエスのことを救うことができませんでした。イエスが、十字架にかけられ、くぎで打たれ、槍でさされるのを、ただただ見ているだけでした。イエスが十字架にかけられたのは、人間の弱さがあったからです。イエスを救うどころか、イエスが十字架の上で殺された時、あなたもそこにいたのか、あなたは目の前でイエスの命が消えていくのをただ見ていただけなのかと、今日歌った讃美歌は訴えているのです。
 震災から2年が経ち、みなさんは被災地についてどのように感じているでしょうか?2年が経過したからもう過去の出来事になっていないでしょうか?私は、今、ストップしている被災支援労作を2013年度に再開したいという思いを持っています。その実現に向けて少しずつ動いていこうと思っています。是非、みんなには、被災地に行き、支援すると共に被災地で何かを感じてほしいと思っています。そして、被災地で重荷を負っている、被災された方々がある日突然持たされた重たいものを「私たちも一緒に持ちますよ」そう言える私たちでありたいと思います。それは何も大きなことをしようと言っているのではありません。自分たちにできる範囲の事を一生懸命にやることだと思います。私たちは問われています。讃美歌302番の歌詞のように、「あなたもそこにいたのか」「大地震、津波、原発事故と大変な思いを強いられている人がまだまだ大勢いる日本にいながら、あなたは何もしないのか?今なにをすべきなのか?」と。まずは、私たちにできることから始めませんか?今、私たちが生かされていることに、当たり前のようにある毎日に、どんな時にも周りにいてくれる仲間や家族に、日々の生活の中で私たちに与えられているたくさんの物に、感謝しましょう。そして、一生懸命に生きていきましょう。
2013・3・11 東日本大震災をおぼえる礼拝より




 43回生を送り出した後、44、45回生の表情に変化を感じました。今度は自分たちが寮を作っていく番だ、との思いがあるからでしょうか。1年間、また2年間  寮で過ごしたからこそ出会える、落ち着いた顔だとも思います。1,2年後、43回生のように、心からの笑顔で、寮を旅立っていかれる日を想像しながら、保護者の皆様と共に寮生の今を応援したいと思います。
 今年度を持って、4人の先生方が寮を去られます。生徒たちの心に愛と勇気をたっぷり下さった先生方です。寂しさもありますが、先生方との出会いを通して学んだ事を、今度は私達が誰かに届けていければと思います。のぞみ寮での出会いが、先生方のこれからを歩む力となりますようお祈りいたします。
  春休み、寮生活のこぼれ話をたっぷりとお聞きください。
(大望館寮務教師:澤野)

2013年2月16日土曜日

のぞみ通信 No.187(2013年2月14日)

平凡を非凡に
寮長 信田 智
いよいよ卒業礼拝の時が近づいて来た。敬和の卒業礼拝における表彰は、3年間皆勤(無欠席、無遅刻、無欠課)の人だけである。学校を休まない、遅刻をしない、授業をサボらない、ごく普通の事です。しかし、これを3年間続けることはとても大変な事です。誰でも出来る平凡なことでありながら、誰でもが出来るわけではない非凡な事。その事に対して敬意を表しての表彰といっても良いのではないか。
 私の恩師は既に天に召されましたが、30年近くに亘り、死ぬまで新約聖書ヨハネ福音書15章1-11節を筆写しておられた。それだけではなく、毎週の礼拝説教も、教会の諸集会もこの聖書の御言を用いておられた。ある時、なぜこの聖書の箇所にこだわるのか訊ねた。すると、「主イエスにつながり続けて、日々豊かな祝福に与かっている私にとって、この御言は深く広い聖書の世界の確かな入口なのだ。」と言われた。
 私は、恩師に真似て何かしてみようと思い、新約聖書のエペソ書(7㌻)全部を暗唱する事にした。3ヶ月間かけて全部暗唱し、やったぞと内心得意になった。しかし、それを持続する事は出来なかった。ところが、恩師は依然としてヨハネ15:1-11を筆写している。そこで今度は、聖書を全部書き写す事にした。自分はあきやすく、いい加減な人間だから、できる時に出来るだけで良いから、とにかく諦めないで書き続けよう。また、これ位はいいや、とすぐに妥協してしまう弱い自分と闘うために、1字1句間違えないように書き写そうと自分に言い聞かせた。そして、1字でも間違えるとその頁は没にして、始めから書き直すことにした。
 案の定何度も挫折し、時には丸1年まったく書けなかった時期もあった。それでも、終わりがあることは希望である。私さえ諦めなかったら必ず終わりがくるのだ。聖書を書き始めてから、聖書全巻書き終わるまでに何と丸10年かかった。そして終わってみれば、失敗して没になった便箋は百枚綴りの便箋10数冊分もあった。私はそれを見て自戒する。「いいか、お前はわずか15分(便箋1枚書き上げる時間)も集中できない人間なのだから、その事を心に留めて置けよ」と。聖書を書き写し終えたら、その先が続かない。その間も、恩師は依然ヨハネ15:1-11を毎朝筆写しおられた。
 恩師はいつも私の一歩先を歩み、これなら平凡な自分でもついていくことが出来るかも知れないと思わせ、私を導いてくれた。私が得意になって追い越したぞと思った瞬間、また私の一歩先を悠然と歩んでおられる。恩師は言われた、「信田君、牧師は平凡でなければならない。奇をてらって何かしようと思うな。平凡を非凡に生きて見せる事だ。」
 寮生活、まことに平凡な毎日である。しかし、一見、この平凡に見える寮生活、これを3年間全うすること、実はとても非凡な事なのだ。3年生たちはそれを成し遂げた。1、2年生はこれから意識して、平凡な寮生活を非凡に生きてみようではないか。日々自分の義務と責任を誠実に果たして行く事が、芯のある人格を作り上げて行くのだ。




 寮生リレー通信  (第 103 回)

< みぎわ館 >
「3年生を送る会を終えて」N.E(1年)
 去る1月28日。この日、みぎわ館では3年生を送る会が開かれました。私たちみぎわ館45回生は、この日のためにミーティングを開き、どんな出し物をするかを決めるための話し合いの場を持ちました。しかし、ミーティングを開いたのは送る会当日の約2週間前でした。時間がないためそんなに凝ったものはできない、でも3年生に喜んでもらいたい!そんな思いでみんなでアイディアを出し合いました。
 そして、私たちは入寮当初の部屋の3年生にメッセージと最後に1年生全員で歌を送ることに決めました。お世話になった3年生へのメッセージや最後に歌う曲は何にするかなど、限られた時間の中でより良いものにしようと頭を悩ませました。
 そして、迎えた3年生を送る会当日。各学年、笑いあり、涙ありのステキな出し物で3年生を送り出すことができました。思い返せば、私は入寮して間もない頃、寮生活や学校生活の辛さから部屋で泣いていると、3年生がなぐさめてくれました。その直後に行われた1年生行事では、半泣きの状態で参加した私を3年生はずっと見守っていてくださいました。シャイな私にも、たくさんの3年生が話しかけてくださいました。そんな3年生と過ごしていく中で、私はいつしかこんなことを思うようになりました。「私も先輩になったら、43回生の先輩方が私にしてくださったように、同じように後輩に接してあげたい!」
 43回生のみなさん、お世話になりました。先輩方からたくさんのことを学びました。それぞれ新しい道での活躍を期待しています。応援しています。今までありがとうございました。



< 大望館 >
「スキー教室の感想」K.S (1年)
 僕たち、45回生のスキー教室は、妙高で行われました。スキー教室は、敬和で1・2を争う人気の行事で、周りの皆はすごく楽しみにしていましたが、僕はそこまで楽しみではありませんでした。理由は、寒いのが苦手なのと、体力がなくて3日間スキーをし続けられるか不安だったからです。
 案の定、2日目のスキー講習では、半日滑っただけで疲れ果ててしまいました。その日しかないナイタ―も、疲労のため、6人分の布団が並べられた部屋で1人で寝てました。
 正直、スキー教室でこれといった思い出も無く、僕なんかが感想を書いて良いのか怪しいです。スキーは楽しかったけど、疲れるし、すねが尋常じゃないくらい痛くなったので、しばらくはやらなくてもいいかな、と思いました。
 おもしろい思い出はできなかったけど、友達とのお泊まりはやっぱり楽しかったです。行って良かったです。スキー教室で学んだことは、イベントの時はめいっぱい楽しむという事と、インフルが途中から流行してきたので、病気に対する予防はとても重要、という事です。
 これらをとおして次のイベントはたくさん楽しんで、良い思い出を作りたいと思います。



< めぐみ館 >
「セクシャリティー教育を受けて」O.H(2年)
 1月31日に寮の2年生全体で男子寮の澤野先生から「セクシャリティー教育」を受けました。その中で、「もし自分が、相手が妊娠したらどうする?」という質問が出ました。正直そんなこと考えたこともなかったし、想像すらしていませんでした。更に先生から、人工妊娠中絶についての話も聞きました。その話を聞いて、もし自分が、友人が・・・。と考えたとき、とても怖くなりました。
 そして先生は「金銭面の問題というよりは、まだ私たちはそのことに向き合うだけの年齢には達していない。責任を持てるだけの成長は、まだしていない」とおっしゃいました。その通りだと思いました。
 この話しを聞いて、私たちを産んでくれた家族に感謝しなければならないことを改めて実感しました。そして、この機会を通して、10年後、20年後の未来に向けて私がすべきことは、上辺だけでない信頼関係を築き、将来に向けて勉強していくことだと思いました。残り1年の敬和生活を充実したものにしていきたいと思いました。



< 光風館 >
「雪の上で滑るなんて・・・」N.R(光風館・1年)
 1月30日、僕は人生で初めてのスキーをするために、新潟県妙高市赤倉温泉でのスキー教室に行ってきました。
 僕は、敬和に来るまで、雪が降らないタイにずっと住んでいたので、ちゃんと滑れるか心配でした。また、スキーができるくらい雪が大量に積もっていたのでとても驚きました。雪の上を板で滑るなんて、最初にスキーを考え付いた人はよく考えたなぁと思いました。そんなことを考えながら1日目のスキーのレッスンを受けました。スキー用の靴で雪の上を歩くのも大変だったし、スキー板を取り付けるのも大変でしたが、何よりも滑ることが大変でした。そして、満足に滑ることもできないまま1日目が終わりました。こんな調子で滑れるようになるのかと不安でしたが、2日目の午後には滑れるようになっていました。
 スキー教室の間にインフルエンザが流行ってしまってとても大変な3日間でしたが、同じグループになった普段は話す機会の無い他のクラスの人と話せたり、一緒に滑れたりしてとても楽しい3日間となりました。




 新潟の春も、もう近くまで来ているような、そんな陽気を感じさせられる今日この頃です。 皆様年度末のお忙しい季節柄、いかがお過ごしでしょうか。
 さて、各館、新入生の46回生を迎えられるように、ルールの見直しや、大掃除をして整えて準備しています。また生徒たち、新たな学年には今までと違った役割が与えられます。次年度に向けて、新たな試練や、課題もみえてくるでしょう。その一つ一つが、皆、成長に欠かせない経験となっていきます。これまで以上に大きな課題ではあると思いますが、きっと、1年間、2年間で培ったコミュニケーション能力を発揮させる大きな出発点となるはずです。私たちも一丸となって、より良いサポートをいたします。皆様方には何卒、これまでと変わらぬご支援、ご協力よろしくお願い致します。(めぐみ館担任 榎本かな)

2013年1月21日月曜日

のぞみ通信 No.186(2013年1月16日)

< 続 再 生 >
寮長 信田 智
 
作年の8月号(のぞみ通信173号は182号の誤り)再生で、「我々男子寮務教師は、腹を据えて寮内外の整理整頓に気を配っていかなければならない。男子寮がきれいに再生され、『自主・自立・自制・思いやり』の精神がしっかり根付くように、自らを再生して行きたい」と記したが、秋のオープンスクールに向けて、寮の教師達は本気で取り組みを始めてきた。そして、自分だけでは見落としがちな所を、他の館の教師達と共に点検し合い、積極的に美化に務める事を始めた。
 その結果、男子寮は以前に比べとてもきれいになり、いつ、お客様がこられても大丈夫ですと言ってくれるようになった。大きな変化は、今までは大掃除をしてきれいにしても、その状態は1日しか持たない。とぼやいていたが、その状態を保つ事が出来るようになったことであろう。思うに、教師がその気になって、自ら継続して努力していけば、寮生はそれにしっかり応えてくれるということである。それと我々が、きれいさの基準をどこに置くかである。これ位で良いだろうというところに基準を置けば、それ以下になり、これ以上は出来ないという所に基準を置いて、やっと合格する位である。
 私たちはついつい言い訳をしたくなる。その言い訳には確かに一理ある。しかし、言い訳からは何も生れてこない。ただみっともないだけである。言い訳をやめ、如何にその現実を打破するかを考え、具体的な手を打っていくかが大切なのである。そうすると、不思議と道は開かれてくる。しかし、それも一人では早晩行き詰まるであろう。そこにチームワークが必要になってくる。幸い寮務教師は少人数である。毎日顔を合わせているので、別に大上段に構えて会議を開かなくても、お互いの意思を伝え合う事は出来る。この恵まれた状況を最大限に活かして行きたい。
 男子寮をきれいに再生する事から始まった再生プログラムは、寮務教師全体の再生に一歩踏み出したと言える。少人数であるが故の馴れ合い、また、少人数であるがゆえに、一度食い違うと逃げ場のない閉塞感に捉われ、抜け出しがたい泥沼に入り込む事もある。そこでも言い訳はいくらでも出来る。しかし、言い訳からは何も生れてこない事を肝に銘じ、寮務教師自らが再生して行く姿を示していければ、寮教育全体の再生につながるであろう。
 とは言え、我々は自ら再生しようと思ってもその力が無い。己の無力さの中に打ちひしがれるだけである。ではどこからそのエネルギーが与えられるのか。イエス・キリストの十字架と復活による新生こそ、その力の源である。十字架の死は、暗黒と絶望以外の何ものでもなかったが、神はその暗黒と絶望を切り裂いて、驚くべきイエスの復活という出来事を引き起こされた。神は、絶望の先に、希望の朝を備えてくださっているのである。ここに私たちの希望の根拠と、真の再生への道がある。




寮生リレー通信  (第 102 回)

「 大嫌いだった寮  3年間の寮生活をふり返って 」 
K.K.(3年生:埼玉県さいたま市)
 寮が大嫌い。これが私のすべてだった。
 まず、敬和に入学したこと自体、どんなに考えても理由が見つけられない。2月の入試で、初めて敬和学園にやってきた。全く興味がなく、入学する気なんて少しもなかった。こんな寒くて雪がいっぱいな田舎に誰が来るもんかとさえ思っていた。親戚に言われ、とりあえず受験だけするはずだった。地元の私立高校に合格していて、進学先はあったのだ。しかし、気づいたら敬和にいた。
 そして、入寮日から私は大号泣した。挨拶、セリフ、部屋の仕事、先輩の仕事を代わる、電話ダッシュ。意味が分からなかった。毎日どうやったらここから逃げられるかということばかり考えていた。嫌で仕方がなかった私は、2週間泣き続けた。泣き続けた結果、“涙が枯れる”というものを体験した。泣かなくなっても、寮が嫌いなことには変わりはなかった。
 後輩が入ってきてから、自分の仕事、責任の重さや上手くできない自分に耐えられず、体調を崩しやすくなってしまった。それでも、辞めるという選択肢は自分の中になかった。それは、自分一人ではなく、周りに仲間がいることに気付けるようになったからだったと思う。仲間の存在を感じることで寮を嫌いではなくなっていった。
 卒寮を目前にした今でも、寮より家が好きで、家に帰りたいと思うことはある。しかし、それは寮にいたくないから、逃げ出したいからではない。あんなにも嫌いだった寮で3年間も暮らしていたことに驚き、実は大切で、好きな場所になっていたことに気付き、さらに驚いた。自分の変化、成長を感じることができた。
 敬和生活を送れて、のぞみ寮で生活することができて、私は、今とても幸せだ。



「 クリスマスキャロル 」     
H.S.(2年生:新潟県燕市)
 キャロリングという言葉を聞いた事がある人はクリスチャンの方なら少なくないと思います。しかし、「聞いた事無いな」と思う人も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。キャロリングとは、クリスマス・イブにキリストの生誕を、讃美歌を歌って告げ知らせること。または、キリスト教国におけるクリスマスの行事の一つで、子供たちの聖歌隊が家々を回って、戸口で聖歌を歌い、その家の人からお菓子をもらったりすることを言います。
 年が明ける少し前の12月中旬に、僕らは少し早めのキャロリングを行いました。もちろん、ただ適当に集まって歌うようなことではありません。「キャロリングをやりたい!」という人達で数週間にわたり練習がありましたが、そのメンバーの誰からも「元気よくハーモニーを届けよう!」という気持ちが伝わってきたように思います。部活等で忙しく、キャロリング本番の全てには参加できなかったのですが、訪れた教会の人達から手作りのプレゼントやお菓子の詰め合わせを頂き、真冬にも関わらずとても暖かい気持ちになりました。
 のぞみ寮でのキャロリングは毎年行われています。こんな貴重な体験ができて、本当に感謝しています。来年も参加してみんなと歌を歌いたいと思います!



「 入試労作をして 」    
T.Y.(2年生:愛媛県今治市)
 私は今回の入試で、入試労作をさせてもらいました。1年生の時も、オープンスクールや1月の入学試験の労作をさせてもらいました。そこでの出会いや体験がとても楽しく、もう1度入試労作がしたいと思ったので応募しました。
 そもそも1年生の時に、私がなぜ入試労作をやろうと思ったのかを説明します。私は入学試験当日まで、新潟なんて来たこともなかったし、入試事態に緊張していたので、不安で仕方ありませんでした。そんな私に入試労作をしていた先輩方は、すごく気さくに話しかけてくれ、すごく救われた気持ちになり、落ち着いて試験を受けることが出来ました。おかげで敬和に合格することができ、入学した時に私を案内してくれた先輩と再会でき、「Yは、あの時こうだったね。」と話してくれ、すごく暖かい気持ちになった事を覚えています。この「繋がり」ってすごく良いなと感じ、機会があれば、入試労作をして、私と同じ様に不安になっている受験生たちに、先輩方がしてくれたことをしてあげたいと思ったからです。
 入学して最初に入試労作が出来ると決まった時は、嬉しくて仕方ありませんでした。ところが、初めてやったオープンスクールの労作は、すごく忙しく、想像以上に大変なことが多かったです。オープンスクールでこの忙しさなら、入試はもっと大変だろうと不安になりました。先輩達は、この大変さの中でも私に、気さくに話しかけて下さり、改めて本当にすごいと感じました。私もそんな先輩達に憧れ、自分なりに頑張ろうと決意し、再び私は入試労作に臨みました。
 受験生の不安を取り除くことができたのかは分からないけど、1年生の頃よりも、私は「受験生の立場」で行動することが出来たと思います。私はこの2年間、入試労作をさせて頂いた感謝の気持ちと、すごく良い経験をさせてもらいました。自分の至らない所は沢山あったと思うけど、私自身の成長にもつなげられる素晴らしい機会にもなりました。



「飾り付けで得たもの」      
T.R.(1年生:大阪府堺市)
 毎年冬になると、のぞみ寮では“寮クリスマス”という行事が行われます。そして、その飾り付けは、その年の一年生が担当することになっているのです。今年は『ワールドクリスマス』という大きなテーマの下、4館がそれぞれテーマに沿った飾り付けをする中、僕のいる光風館は“日本+カナダ”というテーマで飾り付けを行うことになりました。
 飾り付けの準備は当日の何週間も前から始まり、我らが光風館は中々やることが決まらず、4館の中で一番遅く準備を始めました。しかし、やることが決まった直後に、さすがにやばいと皆が思ったのか、いつも以上の結束力を発揮し、てきぱきと役割を分担して、素早く準備を始めました。いつもは何かとバラバラな光風生が、こんなにも結束して動くのかと、少し自分でも驚きました。
 その後もなかなか下書きが完成しなかったり、毎晩遅くまで絵の色塗りをして、寝れなかったりと色々大変な事がありましたが、作品はなんとか期限ギリギリに完成しました。完成した時は、ホッとして皆の顔がほころんでいたのがとても印象に残っています。そんな苦労のおかげか、寮クリスマスの当日はとても盛り上がり、思い出に残るイベントになりました。
 今回の飾り付けで、光風生の絆がさらに深まった気がします。ぜひとも、来年の新一年生にもこの飾り付けを経験してほしいなと思います。




< ひとこと >

 2013年のぞみ寮は、天候不順などで交通機関が遅れるなどの影響もなく、静かなスタートでした。1年生も2回目の長期休みでしたが、友人との再会にはしゃぐ事も無く、少し落ち着いたように感じました。始業してすぐに来年度の入学試験があり、生徒は3日登校して4連休でした。3年生は1月末から自宅学習期間に入るので、寮を離れる準備が始まります。3年間寮生活を乗り越えた達成感は、段ボール箱には収まらないくらい沢山の思いが詰まっていることでしょう。
 各館で3年生が礼拝で自身の歩みを振り返ったメッセージを話してくれ、後輩たちはその姿勢や思いを受け継いでいくことでしょう。2月からは1,2年生だけの寮生活が始まります。1年生は先輩になる準備、2年生は最上級学年へと、進級に向けての歩みが待っています。
 保護者の方々には、お子様の大切な3年間をのぞみ寮に託して下さり、信頼し、支え続けてくださっている事、本当に感謝申し上げます。
 2013年も、みんなが元気で大きく成長していくことを祈りながら、寮務教師一丸となって寮教育に取り組んでいきたいと思います。本年も、どうぞよろしくお願いいたします。
寮務教師主任:帆刈仰也

2012年11月21日水曜日

のぞみ通信 No.185(11月21日)

< 健康診断 >
                 寮長 信田 智

 9月に健康診断を受けた。70年も生きてくるといろいろな所にガタが来る。自分では何の自覚症状もないが、血圧が上がり降圧剤を服用している。今回、総コレステロール値が基準を少しオーバーした。朝晩高校生と同じ食事をし、昼は妻の手料理で腹を満たしていれば、しかたがないとは思うが、今まで基準値内であっただけに少し気になる。また、体力測定では、俊敏性と、平衡感覚が鈍ってきている。これらの事に気をつけながら、適切に対処していかなければならない。他は今のところ異常がないようだが、気を付けるに越した事はない。
 私たちは、自分の体の健康については、このように健康診断を受け、その状態をチェックし対処することが出来る。しかし、人間は心と体を持って、人間として形作られているのであるから、当然、心の健康診断もしなければならない。にもかかわらず、私たちは、その事に関しては無頓着なことが多い。そして、自覚症状がないまま、どんどん心が蝕まれていくことがある。
 皆さんはどこで心の健康診断をされていますか。定期的に心の健康診断を受けている人は少ないのではないだろうか。多くの場合、心が萎え、気力を失い、かなり重症にならないと、医者にかからないので、回復に時間がかかる。特にこの時代は、将来に対する不安や、経済的な不況、人間関係がギクシャクし、心を乱されることが多い。知らず知らずの内に、心が蝕まれ、病んでいくのです。それだけに、心の健康診断を受け、早期発見早期治療の必要があります。
 私たちの心の状態を映し出す鏡がある。それは聖書です。人類の素晴らしい宝物である聖書に親しみ、そこに心を向けていくうちに、自分の心の状態が見えてくるのです。聖書の言葉に耳を傾けながら、心を静めて祈る時、人に対して、言わなくてもいい事を言ってしまい、言わなければならない事を言えなかった、愚かな弱い自分が見えてくる。また、一つ一つの出来事に一喜一憂し、不安の中で右往左往している自分に気づくことがある。
 聖書は、私たちの心を映し出す鏡であると同時に、私たちの心を癒し、整えてくれる力もある。私たちに、人生の拠り所を教え、そこに行けば傷ついた心が癒され、慰められ、生きるエネルギーを与えてくれる。敬和学園は、毎朝の礼拝で自分の心を見つめ、自己点検をする機会が与えられている。そして、静まって自分のあり方を考える中で、不思議と心が整えられて行くのです。心の健康診断を受けてみたいと思われる方は、寮長までご一報ください。一緒に聖書を読んで、心の状態をチェックし、整えていきませんか。




2012年度 寮体験プログラムを終えて

 2012年10月14日(日)~19日(金)まで、45回生・通学生を対象に寮体験プログラムが開催されました。普段なかなか細部まで知ることのできない寮生活を体験してもらい、寮生活の素晴らしさ・寮生の頼もしさの訳を知ってもらう機会に…と毎年開催されています。今年は男女計7名の通学生が参加してくれました。その感想を一部ご紹介いたします。


*M.K.(新潟市中央区)
 私は今日までの6日間、寮体験をさせてもらいました。とても感謝しています。
 この寮体験で分かったことは、毎日労作のような生活(掃除、洗濯、食事当番など)ができることと、協力して生まれる「楽しむ心」が自然と出てくることだと思います。なぜなら、自分自身が真剣に作業に打ち込めたことはもちろん、一緒に作業をしてくれた先輩や友だちが色々な人と会話をしながらとても楽しそうな笑顔で作業をしていたからです。まだBクラスでは、楽しんで労作をしている人が見た限りいないように感じています。なので、Bクラスの元労作委員として、この寮体験を活かして「木曜4限は労作の日!労作着と楽しみを忘れるな!」といった感じの目標をBクラスの中で立ててみたいなと思いました。


*O.Y.(新潟市北区)
 私は1週間みぎわ館で過ごしました。みぎわ館のみなさん、温かく迎え入れて頂きありがとうございました。とても充実した1週間を過ごすことが出来ました。2・3年生のみなさん、とても優しく接して下さってありがとうございました。私は初め、不安や緊張がとても大きかったのですが、先輩方が優しく話しかけて頂いたりしたお陰で、とても安心して過ごすことが出来ました。
 1年生のみんな、いっぱいフォローしてくれてありがとう!楽しかったです!そして同じお部屋に迎え入れてくれたみなさん、同室にさせて頂いて本当に嬉しかったです。優しく声を掛けて頂いたこと、掃除を一緒にしたこと、お菓子をみんなで食べた事、消灯後まで語り合った事、いっぱい笑った事、本当に幸せでした。本当にお世話になりました。寮のルールを分かりやすく書いてくれたルーズリーフは私の宝物です!
 みぎわ館の皆さん、1週間本当にありがとうございました!


*K.C.(新潟県三条市)
 実は私は、1週間の寮体験があると聞いた時、自分には無理だと思っていたので参加する気は全くと言っていいほどありませんでした。いろいろしんどい事も重なっていた時でもあり、ちょっと学校を離れたいなと考えてしまう瞬間もありました。しかし、担任の野間先生に「寮体験してみない!?」と声を掛けてもらい、なんだかやってみることになってしまいました。申し込みをして決定した時は、やっぱり辞めておけばよかった!と後悔してしまったりしました。絶対に寮体験しなくてはいけないんだと思うと、気が重くなりました。寮体験が始まる14日、敬和に向かう車の中では「あ~、始まるんだ~」と落ち込んでいました。
 しかし敬和に着き、寮本部で寮の先生に会い、少しだけ嬉しくなりました。そうしたらすぐにみぎわ館の1年生たちが本部まで迎えに来てくれ、またもっと嬉しくなりました。みぎわ館の中に入るとみぎわ館の人たちが「こんにちは!」「いらっしゃい!」と次々と声を掛けてくださり、とても嬉しくなりました。
 私は8室で生活することになり、優しい先輩とよく知っている1年生たちと同じ部屋になれたこと、本当に嬉しかったです。初日の夜には8室のみんながケーキを作ってウェルカムパーティをしてくれました。とてもかわいくて、おいしくて、幸せでした。
 みぎわ館の皆さんは私の事を「C」と呼んでくれ、漫画や雑誌・本をたくさん貸してくれたり、朝の登校準備の時間には髪の毛をかわいくセットしてくれたり、嬉しかったです。
 寮ってこんなに素敵なところなんだ!と寮体験をしてみて初めて知りました。嫌だなぁと初めは思ってしまっていた寮体験でしたが、参加して本当に良かったと思いました。みぎわ館のみなさんの笑顔が本当に素敵でキラキラしていて、一緒にいることで私は幸せになりました。私もみぎわ館の皆さんのように人を幸せに出来るような笑顔の人になりたいと思いました。寮体験に参加できて、みぎわ館で生活出来、本当に良かったです。1週間ありがとうございました。




寮生リレー通信  (第 101 回)

*リサイクル委員会 『輝けゴミ箱!!ゴミ箱が輝けば、ぼくらも輝く!!~』

Y.D.(大望館 2年:埼玉県坂戸市)
 今年のリサイクル委員会のテーマは「輝けゴミ箱!!ゴミ箱が輝けば、ぼくらも輝く!!~」です。このテーマに決まった理由は、二つあります。
 一つは、僕の住んでいる大望館では、ゴミ箱の周りがとても汚いからです。ゴミ箱が満杯なのに、その上にゴミを置く人がいたり、投げ入れたゴミがゴミ箱に入らなくても放ったままにしている人がいたりします。そのような人達が、きちんとするようになれば、もっとゴミ箱の周りはきれいになるはずです。でもそれは、リサイクル委員の責任でもあるので、僕は、もっと細目にリサイクルやゴミ捨てをしていきたいと考えています。
 もう一つは、ゴミ箱を綺麗にすることによって、皆さんの心も綺麗になるのではないかと考えたからです。これは、僕の単なる幻想かもしれませんが、「トイレ磨きは心磨き」とある人が言ったように、ゴミ箱も同じではないでしょうか。汚い物を掃除するのは、誰でも嫌だと思います。人の嫌な事を自分から率先してやるのは、すごく難しいことです。しかし、それをすることによって、自分自身が成長できると思います。
 さて、大望館は、ゴミ箱の溜まり方がとても早いです。なぜこんなに溜まるのが早いのか考え、リサイクル委員の皆と話し合いました。すると、女子寮は、分別がすごく細かいということが分かりました。燃やすゴミ、燃やさないゴミ、プラスチック、危険物、ペットボトル、ペットボトルのふた、生ゴミ、、、お菓子ボックス、冊子ボックス、牛乳パックボックスなど、分別が細かく、二週間くらい経たないと、ゴミ箱は一杯にならないそうです。そんな中、生ゴミは、週に二度ゴミ出しをしているそうです。すぐに、分別を全て見習うのは難しいですが、大望館も少しずつ分別を細かくして見習っていきたいと考えています。
 今回、リサイクル委員会は、皆さんが気持ちよくゴミを捨てられるように、月に一度ゴミ捨て場の掃除をするなど、新しい取り組みを始めました。より良いリサイクルをするには、皆さんの協力も必要です。より良いリサイクルを目指して、一年間頑張っていきたいと思います。


*整美委員会 『Clean with heart』

S.U.(めぐみ館 2年:福島県会津若松市)
 新整備委員長になりましたS.U.です。整美の新しいテーマは、「Clean with heart」に決まりました。
 道具を使ってただ掃除をするのではなく、いつも使っている場所や物を、気持ちを込めてきれいにして欲しいと言う願いから、このテーマにしました。
 今の各館のお掃除はどうでしょうか。毎日の掃除の中で、一日に一回だけ、私達の生活の中に‘ありがとう’の気持ちを向けられたら、と思います。また、決められた掃除の時間以外にも「汚れていたらきれいにする」「物が落ちていたら拾う、片付ける」こういったことが自然に出来るのぞみ寮になって行きたいです。ついつい忘れてしまう当たり前のこと、私も心に留めながら生活しようと思います。


*行事委員会  『笑天~Enjoy,Happy and Smile!~』

F.E.(みぎわ館 2年:新潟県長岡市)
  新しく行事委員長をさせていただきます、みぎわ館のF.E.です。
 こののぞみ寮では1年を通して様々な行事が行われます。これから予定されているものでは寮クリスマスがあります。行事委員会ではテーマを決める際、行事の1つ1つに対してどのような思いで企画するか、参加する側にどんな風になってもらいたいかに重点を置き、話し合いを進めてきました。その結果、これから1年間の行事のテーマは「笑天~Enjoy,Happy and Smile!~」です。この「笑天」とは、のぞみ寮で行う行事を、笑顔が広がっていく機会となる行事でありたいと願って決めました。
 行事をすることを楽しみだと思っている人もいれば、あまり乗り気になれない人もいるでしょう。しかし、1つの行事が終わった時にはみんなが「参加してよかった!」と思ってもらえるような企画を考えていきたいです。
 みなさん、これから「これをしたい!」など要望がありましたら、ぜひ各館の行事委員に聞かせてください!みなさんの意見もしっかり取り入れながら話し合い、行事を寮全体で創る形で取り組んでいきたいです。
 上映会や体育館を使っての企画などいろいろと考えていきます。みなさんの参加を待っています!


*礼拝委員会 『fresh』

T.M.(みぎわ館 2年:神奈川県川崎市)
 新礼拝委員長になりました、みぎわ館のTです。
 今回の礼拝委員のテーマは「fresh」です。Freshという言葉の意味をご存知かもしれませんが、今一度みなさんにお伝えしようと思います。Freshとは、新しさや新しく生き生きしている様です。
 なぜ、このテーマにしたのか?みなさんは、今ののぞみ寮の礼拝をどう思いながら守っているのでしょうか。毎週日曜日の全体礼拝、面倒くさいなぁとか、だるいなぁとか、テスト前だと早く勉強したいのにと思う事は、少なからずあるのではないでしょうか。私達礼拝委員はその気持ちを全て変えたいとは思っていません。少しでも礼拝に来るのがワクワク出来ればいいなぁと思っています。
 例えば、日曜日の全体礼拝でのお話を今のように各委員会の委員長だけではなく、みなさんにもしていただきたいのです。また、暦上の行事、これからだとクリスマスはもちろんですが、お正月、バレンタイン、ホワイトデーなどのイベントに合わせて、行事委員や食事委員を中心とした各委員会と協力しながら、礼拝を守りたいとも考えています。礼拝の場所もこの友愛館から抜け出して、大望の横の駐車場で、またはグラウンドなどで行えればいいなぁとも思っています。
 皆さんのお話は、年明けから入れていきたいと思っています。頼まれたら、ぜひとも快く引き受けてくださるととても嬉しいです。なぜ、皆さんのお話を入れて行こうと思ったのか。それは、今まで寮祭などでの限られた、また、テーマに沿った話を聞いていました。しかし、今皆さんが疑問に思っている事、知ってほしいと思っている事は口を開かない限り、周りが理解することは難しいのです。そこで、皆さんの意見を聞ける場にするために、全体礼拝で生徒のお話を入れていこうと考えました。
 このように、今までになかったような斬新な場所・斬新な行事・斬新なスタイルにしていきたいのです。そうすることによって、皆さんも何だか楽しそうだと感じませんか?ですから、今回の礼拝委員会のテーマは「fresh」なのです。
 礼拝とは、礼拝委員だけで成り立っているわけではありません。皆さん無しにして、のぞみ寮の礼拝は成り立たないのです。ですから、皆さんにはぜひ協力してほしいのです。また、こういう礼拝をしてみたい!など、アイデアがあれば、いつでも持ってきてほしいです。こうして、礼拝をみんなでもっと素敵に作っていけたらいいなぁと思っています!


*生活委員会 『“Change the world”~チェックは愛の証です~』

N.M.(みぎわ館 2年:福島県会津若松市)
 突然ですが、皆さんはチェックと聞いて、何を思い浮かべますか?大掃除や嫌なものなど、マイナスのイメージはありませんか?
 今年の生活規律委員会のテーマは“Change the world”~チェックは愛の証です~です。このテーマのメインタイトルの“Change the world”とは、世界を変えるくらいのやる気を持って仕事に励むという意味と、視点を変えて今の現状を見直すという、2つの意味が込められています。
 今、生活規律委員会では、私物や登校チェック、それぞれの館の風紀など、さまざまな取り組みをしています。それらの仕事に責任を持って取り組み、新しい視点から、のぞみ寮がよりよくなるように変えていきたいと思います。
 また、サブタイトルにある~チェックは愛の証です~というのは、チェックは自分を省みて、どれだけ自分が周りの人に迷惑をかけているのか知る事ができる証であると同時に、周りの人のことを愛を持って考える材料になるという理由から、このタイトルになりました。
 チェックがついたとき、反省するのも大切ですが、そこから周りのことを考えて、これから自分がすべき行動を考えていくのも大切です。一人一人が生活態度を見直せば、皆が気持ちよく過ごせるステキな寮になっていくと思います。
 私たち生活規律委員がそんなステキな寮づくりをしていきたいと思います。私たちだけでは変えられない部分もたくさんあります。その時は、ぜひ皆さんもご協力お願いします。


*食事委員会 『すべての食材と調理師さんに感謝して、いただきます!~残さず、食べる!~』

N.M.(みぎわ館 2年:兵庫県明石市)
 新食事委員長になりました、N.M.です。今年度の食事委員会のテーマは「すべての食材と調理師さんに感謝して、いただきます!~残さず、食べろ!~」です。
 このテーマは、毎日私たちのために一生懸命食事を作ってくださる調理師さんに感謝して食事を頂く、という想いを持ってほしいという事と、私たちが普段当たり前のように口にしている食べ物を「当たり前」だと考えるのではなく、食べ物に感謝して「頂く」という気持ちで食事をしてほしいと言う想いから、このテーマにしました。また、一人一人が食べ物とそれを作ってくださっている方々の心を大切にすることで、残食を減らしていきたいと思っています。
 食事を摂る事で、1日の活動は活発になり、健康にも繋がります。反対に食事を摂らないという事は、体だけでなく、心にも悪影響を及ぼすことになっていきます。食べるという毎日行う行動で、私たちの日々の生活を豊かで有意義なものにすることができるでしょう。
 寮生にとって友愛館での3度の食事は、特に、寮生と共に摂る朝・夜の食事は、寮生活における大きなコミュニケーションの機会です。仲間と楽しく食事をすることで、その仲間とさらに良い関係が築けることにも繋がります。仲間と良い関係が築けると、それを通して、新たな自分を知ることもできるかもしれません。そう考えると、「食べる」ということは、自分の心と体を作るだけではないという新たな見方が出来るのではないでしょうか。
 今、のぞみ寮での食事に対して、いろんな想いを持っている人が居ると思いますが、みなさん一人一人が、食事は自分の心も体も、仲間との関係も成長させてくれる素敵なものなのだ、という事を覚えてもらえるように、今年度の食事委員会は、皆さんにご協力いただきながら取り組んでいきたいと思っています。1年間、どうぞよろしくお願いします!



~寮務教師より一言~

 この間夏休みが明けた!と思っていたら、もう11月も半ばです。毎日毎日が本当にあっという間に過ぎていきます。1年生から3年生までの、このメンバーで過ごせるのもあとわずか。毎日を大切に過ごしていきたいと心の底から思います。
 先日ある3年生が小論文に自分の3年間の成長を書きたいのだけれど、自分がどれだけ成長したのか、成長したとは自信を持って言えるのだけれど具体的にが難しい…と話に来ました。1年生の頃はあんなだったよね、こんなだったよね…、と振り返れば振り返るほど、どんどん具体的な成長が見えてきました。入寮時と現在とでは、別人だと言ってもいいほど成長を遂げている彼女をはっきりと見ることが出来ました。
 今年入寮した45回生も、先輩となり奮闘している44回生も、人生の岐路に立ち将来を見据えている43回生も、みんな、それぞれに確実に豊かに成長している事を改めて教えられ、私にとっても嬉しい時となりました。
 このメンバーで過ごせる限られた時間を精一杯、寮生と寮務教師が共に心を揺さぶり・育て合っていきたいと思います。
みぎわ館 森口みち子

2012年10月25日木曜日

のぞみ通信 No.184(10月21日)

< コミュニケーション能力 >
寮長 信田 智

 現代のコミュニケーションの手段として、ケイタイ、パソコンといった電子機器が大きな役割を果たしていることは言うまでもない。それらは、リアルタイムで大量の情報をやり取りすることも出来る。しかし、機器を媒介としたコミュニケーションでは、相手の表情や感情の動きを読み取る事が難しい。そのため、顔と顔を合わせてする対話では、絶対に言わないような激しい言葉や、卑猥な言葉がネット上で飛び交う。その結果、しばしばトラブルに巻き込まれたり、人を傷つけたりする事が起こる。また、悪意のあるネット上の書き込みにより、いわれのない屈辱を受け、苦しみ、死に追い込まれる事さえ起きる。恐ろしい事に、それらが遊び感覚で行われている事である。
 更に、自らの技術を悪用して、他人のパソコンに侵入し、リモートコントロールで、大切な情報を抜き取ったり、無差別殺人予告を書き込んだり、公共施設に爆弾を仕掛けたとの書き込みをしたり、極めて悪質な反社会的行為を平気で行える感覚になってしまう。それは、心を持たないコンピュータゲームの世界の出来事を、血が通い心が通い合う、生きた人間世界の出来事と同じであると錯覚させてしまうのかも知れない。まさに、神無き教育のなせる業であり、「知恵ある悪魔を作り出している」結果なのかもしれない。
 私の息子は、大学院を出て上場企業のコンピュータ会社に勤めたが、近くにいる人との仕事の打ち合わせまでもチャットで行われるような、あまりにもコンピュータ付けの生活が性に合わず、こんな事をしていては人間がおかしくなると感じて退職をし、ベンチャー企業の訪問看護のマネージャー職についた。そこには、人と人とのコミュニケーションによってもたらされる仕事の成果がある。(最近になってその企業も軌道に乗り、やっと普通の給料をもらえるようになったと言っていた。)
  一方、のぞみ寮では、これだけ情報機器の発達した時代、未だに携帯電話の持込が禁止されている。パソコンも自由に使えない。親や友人との連絡は、基本的に公衆電話によっている。とても不便で不自由である。その不便さに親のほうが辛抱しきれず、子供の言いなりになり、ケイタイを持ち込ませてしまうことさえある。のぞみ寮は、ケイタイやパソコンでは出来ない、豊かな生きたコミュニケーション能力を身に付ける大切な場です。顔と顔を相い合わせて、お互いの表情や、感情を感じながら対話することが求められます。ある意味、とてもしんどい作業です。それだけに、保護者の方のご理解、お支えも必要です。
 しかし、そのしんどい作業こそが、豊かなコミュニケーション能力を養っていくのです。ある時期徹底的に、不自由さと不便さの中に身を置く事によって、不自由さの中で、本当の自由とは何か。不便さの中で、本当の豊かさとは何か。というものを見つけて行きます。更に、しんどさの中で忍耐力と工夫が生れます。まさに、人間形成の大切な基礎が培われて行くのです。のぞみ寮生は、日常生活の中でお互いの違いを認め、その存在を大切にし合いながら、コミュニケーション能力を高めています。





< 寮生リレー通信  (第 100 回) >

≪光風館ブロック長≫  
「Only One 光風~お金で買えない価値がある~」 

K.K(光風館 2年:福島県会津若松市)
 みなさん、こんばんは。新運営委員長になりました、光風館のK.Kです。今年ののぞみ寮のテーマは各館のブロック長、副ブロック長で話し合いを重ね、各委員会の委員長のアイデアも加えて館生しました。今年のテーマは、

 の んきな家族だ  みぎわ館
 ぞ っとさせるぜ   光風館
 み んな好きでしょ? 大望館
 り ズムに乗るぜ  めぐみ館
 ょ んかんそろえば
 う ぃーあーHappy!!
     です。

 このテーマは説明がいらないほどストレートな意味を持っているのではないでしょうか。
 テーマを決めるための話し合いの中で、ブロック長、副ブロック長に今後自分たちがどのような寮生活を送っていきたいかという思いを話してもらいました。僕がこの話し合いの中でとても重要だと思った言葉があります。それは「居心地の良い場所」という言葉です。みなさんは居心地良く寮生活を送れていますか?寮には様々なルールがありますが、家と変わらない場所ですよね。家は居心地の良い場所であるはずです。
 これからの1年間は「居心地の良い場所」という言葉をキーワードに寮生活を送っていきましょう。
 次に光風館です。今年の光風館のテーマは「Only One 光風~お金で買えない価値がある~」です。このテーマには、光風にいる時にしかできないとても価値のあることを経験していこう、という思いが込められています。また、光風でしか作り出せないものを見つけていこうという意味も込められています。これから1年間、その思いを胸に寮生活を送っていきたいです。



≪みぎわ館ブロック長≫  
「No trust No family ~陽だまりに咲く姉妹(はな)~」   

K.K(みぎわ館 2年 :新潟市中央区)
 このたび、みぎわ館新ブロック長になりました、K.Kです。突然ですが、みなさんはみぎわ館と聞いて、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。恐らく、みぎわ館に住んでいる人と、住んでいない人とでは、受ける印象はだいぶ異なると思いますが、私は良い意味でも悪い意味でものんびりしていると思います。姉妹のような、友達のような、毎日さわがしい館です。
 しかし、ただの仲間止まりではなく、今年はもう一段階上を目指したいと思います。そんなみぎわ館のテーマは「No trust No family ~陽だまりに咲く姉妹(はな)~」です。このテーマは、44回生で3日間徹夜し、45回生にも協力してもらって考えた自信作であり、大事なテーマです。「No trust No family」は、「No pain No gain(痛みなくして得るものなし)」という英語をもじってつくりました。信頼なくして家族なし、という意味です。1、2年生ミーティングで、どんな館にしたいか、というなんとも抽象的な質問をして、みんなにアイデアを出してもらいました。すると、“あったかい”“家族”“安心する”“ほっとする”など多くの意見が出たにもかかわらず、本質的な部分はみんな一緒だった、というおどろきの結果が出ました。学校から帰ってきて、玄関に入った瞬間にほっとする、というのが一番しっくりくるかと思います。
 また、サブタイトルに用いている“陽だまり”には、陽のあたっている場所のなかでもとりわけあたたかいところ、というような意味があります。
 みぎわ館生にとって、みぎわ館をとりわけあたたかい、家族の集まる家のような館にしていこう、という気持ちをこめたテーマです。みぎわ館から、今以上にやさしいオーラが出てくる日も、そう遠くないかもしれません。どうぞご期待ください。



≪大望館ブロック長≫ 
「ヤルときゃヤルぜ大望館!~Boys be happy and earnest~」

N.R(大望館 2年 :兵庫県姫路市)
 大望館新ブロック長になりました、N.Rです。さて、現在大望館は皆さんご存知の通り、大変大変にぎやかな館です。特に44回生のにぎやかな様は尋常じゃありません。例えば、友愛館での朝ごはん。どの館も多くの人が寝起きの元気のない顔でご飯を食べているのに、大望館44回生だけは元気。朝から寮長先生に怒られるほどです。
 さらに一時期、44回生は平日のランチも一緒に食べていました。通生もいる中で、僕らだけ異様なまでの盛り上がりを見せていました。先生に注意される事も多々あります。ブロック長として申し訳ないと思う反面、それはマイナスな事ばかりではないと思います。騒がしいというのも見方を変えれば元気だということ。にぎやかというのも仲が良くなければできないこと。 実際、大望館は他のどこの館にも負けず、元気で仲が良いです。僕自身そんな仲間たちと共に日々を過ごせることを幸せに思っています。そんな僕たちが考えた大望館新テーマは、「ヤルときゃヤルぜ大望館!~Boys be ばっぺるぴん~」です。
 今までは何も考えず騒ぎ散らしてきた大望館44回生も、世代交代をして館を引っ張っていく立場となりました。そうなってはいつまでもただ騒ぐだけではいけません。やるときはちゃんとやる。そうでない時には好きなだけ騒ぐ。そんなメリハリをつけられる学年、そしてそういう館にしていきたい、という願いをこのテーマに込めました。大望館がどういう成長を見せてくれるのか、どうぞ楽しみにしていてください。



≪めぐみ館ブロック長≫
「しあわせの五線譜
  ~奏でようめぐみのハーモニー 作ろうみんなの笑顔~」


Y.A(めぐみ館 2年 :神奈川県中郡大磯町)
 めぐみ館新ブロック長になりました、Y.Aです。私たちめぐみ館44回生は、ミーティングを重ね、話し合いの末、テーマを決定しました。めぐみ館の新テーマは「しあわせの五線譜~奏でようめぐみのハーモニー 作ろうみんなの笑顔~」です。これには絆、協力、みんな違ってみんないいなどの意味をもち、実にめぐみ館らしいテーマに仕上がったと思います。
 このテーマで一番大切なのは「奏でようめぐみのハーモニー」というフレーズです。「五線譜」はめぐみ館を表していて、たくさんの音符=めぐみのみんなが集まってハーモニーを奏でよう、めぐみ館つくろう、めぐみらしさを出していこうという意味が込められています。めぐみらしいハーモニーを奏でるためには、ひとりひとりを大切にし、お互いを認め合い、全員が1つとなって協力する必要があります。それができるめぐみ館にこれからもしていきたいです。
 また、めぐみ館には多くのルールがあります。しかし、そのルールをなんとなく守っているのでは意味がありません。だからと言ってルールに縛られ、物事に対して臨機応変に動けないのも違うと思います。なので、遊ぶ時は思う存分遊んでふざけていいけど、仕事やルールを守る時はしっかりとするという事をさらに追及していきたいです。
 もう1つ大事な事があります。それは最低限のマナーをしっかりと守る事です。まずは挨拶。一応ルールとして女子寮の人や先生方とすれちがったときは挨拶をする、となっていますが、知っている人に挨拶をするのは常識です。
 次に、「すみません、ありがとうございます」という御礼の言葉。これを何も考えず口先さけで言っているのでは全く意味がありません。御礼を言うときはちゃんと御礼の心を込めて言う。これも常識です。挨拶と御礼。この2つをぴしっとすることで、自然と生活態度も引き締まり、ルールもしっかりこなせるようになるのではないでしょうか。ルールはもちろんのこと、マナーがしっかりしている。そんなめぐみ館をつくっていきたいです。



のぞみ寮新運営委員長会 2012.10~2013.9
この10月より、各館の運営、ならびに「のぞみ寮」全体の運営を担ってきた3年生に代わり、2年生がその役を担うことになりました。各館で選出されたブロック長や各委員会の委員長で構成される「のぞみ寮」運営委員長会は、その1・2年生の代表組織です。




【各委員会の目標】

礼拝委員  ― フレッシュ
生活規律委員 ― CHANGE the World ~チェックは愛の証です~
食事委員  ― すべての食材と調理師さんに感謝して、いただきます!!
             ~残さず食べろ~
整美委員 ―  Clean with Heart
行事委員  ― 笑点~Enjoy, Happy and Smile~
リサイクル委員  ― 輝けゴミ箱!~ゴミ箱が輝けば、ぼくらも輝く~



【各館の目標】 

大 望 館 : ヤルときゃヤルぜ大望館!~Boys be ばっぺるぴん~
みぎわ館 : No Trust, No Family ~陽だまりに咲く姉妹(はな)~  
光 風 館 : Only One 光風 ~お金でかえない価値がある~
めぐみ館 : しあわせの五線譜
           ~奏でようめぐみのハーモニー 作ろうみんなの笑顔~




< スタッフから一言 >

 今年も早いものでもう10月の半ばになりました。寮では世代交代が行われ、新運営委員会の働きがいよいよ本格的にはじまりました。この1年間のぞみ寮を引っ張ってくれた43回生、さらにその上の先輩方がつくってきたのぞみ寮の土台の上に、新運営委員会がどんな新しいのぞみ寮をつくってくれるのか、今から楽しみです!
 不思議と、1年生が2年生に進級し、「先輩」と呼ばれるようになる時、2年生が最上級学年になる時、そして今回のように運営委員としての働きを担う時、それぞれ寮生は責任感からか、少し成長した頼もしい顔つきになります。
 のぞみ寮で生活するひとりひとりには個性があって、得意・不得意も違います。だからこそ、互いに補い合い、高め合い、支え合い、それぞれに与えられる働きは違います。ひとりひとりのタラント(能力)を活かすことのできるのぞみ寮をつくっていってほしいと思います!
光風館 三浦 啓