2016年3月18日金曜日

光風館通信 2016年3月17日 第469号

< 第五定期テスト お疲れ様!! >

 第五定期テストが3月10日(木)〜15日(火)の間に行われました。光風館ではみんなからのリクエストに応えて、夜食を作りました。

 3月10日(木)鮭と大葉のペペロンチーノ

 3月13日(日)ベーコンと白ネギのペペロンチーノ

 これで2015年度も終わりになります。この1年間、どうでしたか?納得いくこと、うまくいかず悩んでしまったこと、いろんなことがありましたね。ひとり一人がこの1年間、よく頑張りました。本当にお疲れ様!

 これから春休みを迎えて、4月になれば新年度となり、新入寮生が来ます。キミたちの優しさと明るさで温かく迎えてくれることを期待しています。来年度もひとり一人の輝きを大切にしていきたいと思います。

 また来年度も気合い入れていきましょう!(片岡)

0317_ko01 0317_ko02

 

 

 

< 礼拝のお話 >

「憧れの先輩とは…」        K.T(1年)兵庫県神戸市出身

 みなさんにとっての憧れの先輩は、どういう人ですか?性格がいい人、スポーツが出来る人、勉強が出来る人など、様々な場面で憧れの先輩というのは存在していると思います。

 今回は、僕の憧れの先輩についてお話します。僕はもう卒業してしまった3年生のHさんに憧れています。色々な面で憧れているのですが、その中で一番憧れているのはバスケです。高校からバスケを始めた僕にとって、Hさんとは雲の上のような存在でした。ドリブルが上手で3Pシュートもよく入る。3Pシュートを武器にしたいと思っていた僕にとっては、理想のプレイヤーでした。その他にも、試合中に誰よりも声を出し、シュートを決めた人には「ナイシュッ!」と声を掛けている姿を見て、「かっこいい。僕もこんなプレイヤーになりたい」といつも思っていました。そのHさんに追いつこうと、僕は朝練や昼練を頑張ってきました。そんな話を友人にすると、友人は思いがけない言葉を発し、その言葉に僕はハッとさせられました。「その人に憧れて、その人を目指していると、その人以上のプレイヤーになることは出来ないし、その人を超えることが出来ない。」僕は、いつの間にかHさんがこの3年間では超えることが出来ない存在だと思い込んでいました。それはもちろん、バスケを小学校からずっとやってきた人と高校から始めた人では、絶対に小学校から始めた人の方が経験豊富で上手だと思います。しかし、それだといくらきつい練習をしたとしても、その人を目標にしているから超えることが出来ないということを友人の言葉で気付かされました。もしかしたら、僕が今からとても練習をして、2年生で急成長し、3年生の頃にはHさんを超えるプレイヤーになっているかもしれません。だから今、僕が憧れているバスケットプレイヤーはいません。憧れの人を決めてしまうと、その人が限界地点になってしまうからです。あとの2年間で僕はバスケでHさんを超えることが出来るように頑張ります。2年後の僕に期待していてください。

 みなさんには、憧れの先輩がいますか?もし、憧れの人がいるのであれば、その憧れの人の一歩前を目指してみてはいかがですか?その人を目指していると、その人以上のことは出来ません。「憧れの先輩なんていない」という人がいるのなら、自分を磨いていってください。あと1ヶ月で新入寮生が来て、今の1年生が先輩、今の2年生が最上級生となります。新1年生は、不安な気持ちで入寮してくる子も少なくないと思います。みなさんも入寮する時は不安でいっぱいだったと思います。そんな1年生の憧れの先輩になれるように、みなさんで頑張りましょう。

 

 

「生活=プレーや!!」        S.K(1年)東京都北区出身

 ついに一年生最後のお話になりました。次にお話をする時は、先輩として後輩にお話することになります。そこでこの光風館に来て、自分が変わったことをお話します。

 私はこの敬和に来る前は、ゲームばかりをしているただただゲームが好きでした。そのせいで、私の私生活はダラダラのグチャグチャ……。光風館に入り、寮生活をしていく中で、私はその私生活のだらしなさで友人や先輩、自由さんに怒られました。しかし、私は怒られていても、その言葉があまり心に響きませんでした。なぜかというと、その頃の私はあまり寮生活を意識しておらず、寮生活をただ流していこうと思っていたからです。

 しかし、私はその考えを変える出来事に出会いました!!それはラグビー部に入部したことです。「ラグビー部に入って変われるの?」と思ったあなた、安心してください!変われますよ。私はラグビー部に入部して、とても重要な考えを知りました。それは入部して数ヶ月目の時、野間先生が拳を握りながらこう言いました。「生活=プレーや!!これは、ラグビー以前にどのスポーツでも心掛けなければいけないことだ!生活はプレーに必ず出る!」そう言われて、僕はだんだんとその言葉の意味を理解し、生活習慣も少しずつ直していくことが出来ました。スポーツをする・しないに関わらず、生活習慣は大切なものです。みなさんも生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

「牧師の息子」          O.S(2年)兵庫県神戸市出身

 みなさんはこの敬和学園に入学して良かったと思ったのは、いつですか?寮生活している時や学校で遊んでいる時など、人それぞれだと思います。私は「親の仕事」の話をしている時です。知っての通り、私の親は牧師をしています。私は中学時代、家のことでからかわれる時がありました。献金のことを「あいつの家に行くと金を取られる」と言われ、讃美歌のことを「なんか歌っている」など、親の仕事の話になると決まって、そんな話になりました。私はそんな宗教に対する偏見がとても嫌いでした。牧師の息子だからとイジめられたことはなかったのですが……「人と違う」というその一点だけがとても嫌でした。

 そんな中、進路を考える時期になり、叔母の勧めで敬和学園を知りました。学校見学に来た時、小西校長と話をしました。校長先生は「ここでは、キミの立場が普通になる。」と、私に言いました。最初は何を言っているのか、わかりませんでしたが……いざ寮生活を始めてみると、その意味がわかってきました。ここには、牧師の子どもがたくさんいました。とても驚き、それと同時にとても嬉しかったことを憶えています。この敬和学園に来てからは、中学時代にあんなに嫌っていた“牧師の息子”というレッテルが“牧師の息子”という共通点をきっかけとして、友達になった人も少なくありません。

 みなさんも今の敬和生活を「つまらない」で終わらせるのではなく、卒業した時に「まだまだ過ごしていたい」と思える生活を送ってみましょう。そのために何をしていくべきか、もうすぐ入ってくる新入寮生に尊敬される人を目指してみませんか?