2016年6月24日金曜日

めぐみ館通信 2016年6月16日 第56号

「静かな夕べ」
~フェスティバルを終えた夜に思うこと~
 フェスティバルが終わり、めぐみ館内は静かな時間に包まれています。事務室のソファーで横になりくつろぐ姿からも、やりとげた安堵感が伝わってきます。静かな時間の流れを共にすごしながら、本番までの日々を一人ひとりがんばって、すごした時間を重ね合わせています。
 「たのしかったぁ~」はじめてのフェスティバルを終えて、心地よい疲れを感じている1年生。日焼けした表情からも充実感が伝わってきます。
 「私は、○○チーフになりたい」と来年に向けての抱負を語ってくれる頼もしい2年生たちもいます。今回のフェスティバル活動を通して、来年度への期待を膨らませていることはとてもうれしいことです。
 昨年度は、フェスティバル活動へ不安な気持ちが大きくあり、参加が難しい生徒がいました。「参加できて私自身がうれしい」と疲れた表情の中に、仲間に支えられながら、自分で歩み出した彼女の姿がとてもまぶしく感じます。昨年の姿を振り返りながら、彼女の1年間の成長ぶりに私自身も励まされます。自分で考え、歩み出した時、表情も明るく、自信が伝わってきます。うれしい時です。
 部門のチーフを担った3年生が多くいました。一人ひとりが、真剣に向き合い、夜遅くまで取り組んだ時間でした。悩み、不安、涙、葛藤の日々でした。
 共に生活する中で、3年生の真剣に取り組む姿を1,2年生は間近で見ることができました。だからこそ来年度への期待感も大きく持てるのだと思うのです。
 「○○さんに縫い方教えてもらいました」「○○さんが手伝ってくださったんです」ダンスの衣装作りに悪戦苦闘していた1,2年生がうれしそうに事務室に見せにくることもありました。裁縫上手の1年生がお手伝いする微笑ましい場面もありました。
 5月初旬、チーフの役割を担った保護者の方とお話をする機会がありました。「チーフの仕事を任せていただいたことで、娘はフェスティバルまでの日々、苦しみ、壁にぶつかるだろう。でもこの経験は、とても大切で、娘の成長を感じることができる時間だと思っている。親としても、見守りながらサポートしていきたい」と。保護者の方とこのようなお話の機会をいただくことはとても幸せなことだと思います。
 私ごとですが、保護者として同じような気持ちですごした日を思い出しました。娘もフェスティバルでチーフの役割をいただきました。めったに電話をよこさない娘が電話口で声を抑え、誰にも聞こえないように泣いているのです。
 私は、黙って彼女を受け止めることしかできませんでした。ひとしきり泣いた後「ありがとう。元気出たよ」と電話を切る娘に「ごはんはしっかり食べるんだよ。体は大事にね」と声をかけるだけでした。娘の様子を日々心に留めながらすごしましたが、フェスティバル当日、笑顔あふれる娘を見つけた時は、胸のつかえが取れ、ほっとしたことを覚えています。
 フェスティバル当日、生徒の表情は、ひとり一人自信にあふれていました。この日までの道のりが彼女たちのキラキラした表情につながっていることを実感しています。
 一つ一つの経験がこれからの生活の力につながっていくことを願っています。
 「のぞみ寮物産展」のご協力、フェスティバルまでご家庭でも支えと応援をありがとうございました。当日も多くの保護者の方とお話をする機会をいただきうれしい時でした。(小菅)

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 フェスティバル当日は、卒業生とのうれしい再会もありました。なつかしく、表情もほぐれます。「みんなのがんばる姿見たら、元気が出ました」と話す卒業生。それぞれの地で、がんばってすごす彼女たちの毎日も守られてすごせますようにと心から願うばかりです。(小菅)