2016年9月23日金曜日

光風館通信 2016年9月22日 第479号

< 誕生日おめでとう! >

 9月21日(水)に7月誕生会を開催しました。
 今回のリクエストは『オムライス』でした。7月誕生者にとって、このオムライスは念願であり、雪辱を果たすような想いだったようです。なぜ、そんな想いを抱いていたのか?それは今の3年生が1年生だった一昨年にオムライスをリクエストしてきて、おなかいっぱい食べられて大満足しました。しかし、去年は「食べる量が少なくてもいいから、美味しいスイーツを!!」というリクエストをしてきました。そのリクエストに応えてティラミスを作りましたが……予算の都合上、やはり多く作れずに食べる量が少なく満足せず、去年の7月誕生者は悔しい想いをしていました。そして、量も質も求めた結果、念願のオムライスに辿り着いたようです。
0922_ko01 今回、笑いが絶えない誕生会になりました。その笑いの中心にいたのは、やはりT.M君(3年)でした。ガツガツ食べながら、周りをキョロキョロ見て、何かの話題に食いついて話し始めたかと思うと、いつの間にか違う話題をしている。そんな彼から最後に「去年のティラミス、凄かったですよね!自由さんからあんなオシャレなスイーツが出てくるなんて、信じられませんでした!あんなモノまで作れるなんて、いやぁ感心しました!」と言われ、「……おぉ、そうか。ありがとう」と彼の勢いに呑まれる私。そんな中、すかさずU.J君(3年)が「おい、どれだけ上から目線なんだよ!!しかもティラミスの話!?」とツッコミを入れ、大爆笑で誕生会を締め括ることが出来ました。(片岡)

 

 

 

< 礼拝のお話 >

「好きなことを続けてほしい」              T.S(3年)新潟市西蒲区出身

 初めて見た時は、自分に似ている顔で同じ体型で面白いヤツが入ってきたと思った。突然、部活に来なくなった。理由は、1人の部員が怒って強く言い過ぎたことだ。彼は中学でも同じようなことが起こり、部活へ行けなくなった。僕は、彼に問う。「中学でも同じような経験をしたのに、また同じことを繰り返すのか?この先、同じようなことがあつたらどうするのか?また逃げるのか?」彼は昼休み、楽しそうにバスケをしている。バスケをしている時が一番輝いていると僕は感じる。前の彼なら逃げていたかもしれない。しかし、今は仲間がいると思う。

 僕は、彼が部活に来なくなった時、心にポッカリと穴が空いてしまった。辛い時や苦しい時に声をかけ合って助け合ってきたから。だから、また一緒にバスケがしたい。今のチームは、彼を必要としている。彼がいたらチームは強くなるし、盛り上がると思う。バスケは5人では出来ない。全員でやるスポーツだと思う。バスケは、仲間がいて、助けてくれるチームメイトがいて、励ましてくれるマネージャーがいて、褒めてくれるコーチや先生がいる。点を取った時にみんなで喜んでさ、バスケは最高のスポーツだ。知っているか?親はバスケ部に戻ってきてほしいと思っている。もちろん顧問も同じ考えだ。同じチームメイトだし、同じ部活の一員だから誰一人邪魔者扱いをしたり仲間はずれにしたりしない。だって仲間だから。

 彼はバスケが本当は好きだと思う。僕たちの最後の試合に見に来てくれて、僕は本当に嬉しかった。僕が一番嫌いなのは、今まで一緒に頑張ってきた仲間が一人消えることだ。実は、僕も同じ学年の時に「辞めたい」って思ったけど、3年間続けた仲間がいる。僕は、「バスケが好き」だから続けられたと思った。

 僕は思う。もう一回バスケを続けてみないか。好きなことを続けてほしい。僕は信じている。またコートで笑う顔が見たい。もう一度バスケ部に戻ってきてほしい。コートの上で待っている。彼に出会えてよかった。ありがとう

 

 

 

「当たり前だった生活も終わりが来る」         M.H(3年)千葉県浦安市出身

 みなさん、ご存知だと思いますが……9月10日に1976年から今まで一度も休載することなく、約40年間週刊少年ジャンプで連載されていた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の連載が終了するというニュースを目にして、最近長らく続いてきたものが途絶えているものが多い気がしています。例えば、リオオリンピックで吉田沙保里選手の4連覇が阻止されたり、SMAPが年内で解散したりとここ数ヶ月でショッキングなニュースがひっきりなしに報道されています。

 正直、興味のない人にはどうでもいいと思えるような話ですが……これが別のものであったら、どう感じるでしょうか?自分にとってかけがえのないものに置き換えてみると考え方が変わってくると思います。他人にとってどうでもいいようなものでも、その人にとってみれば生活の一部になっているものもあります。長らく続いてきたものは当たり前のように感じますが、当然終わりは来ます。

 私はクラスの連絡黒板にある「残りの登校日数84日」というのを見て、学校生活や寮生活が刻一刻と終わりに近付いて、当たり前だった日々が当たり前じゃないことを痛感しました。長らく続いた寮生活が生活の一部になっている私は、残り数ヶ月で終わるということは今の段階では想像することは難しいです。その当たり前の生活がもう長くはないということを意識して生活していかなければ、きっと後悔すると思います。ですから、3年生は残りの少ない学校生活を当たり前だった今までのように過ごすのではなく、しっかりと次の新しい生活を始める準備期間として、残りの生活を過ごしてみてはいかがでしょうか?