2023年1月30日月曜日

大望館通信 第329号 「新潟教会礼拝〜敬和生からのメッセージ〜」

 先日、日本基督教団新潟教会の主日礼拝で卒業祝福感謝礼拝が行われ、敬和生からのメッセージをN・T君(3年)が担当しました。メッセージ全文を写真の下部に掲載します。

 N・T君が産まれた当時、彼のお父さまは敬和学園高校の聖書科・寮務教師・ラグビー部顧問で、私 片岡は現役敬和生でした。夏が始まり暑い日が続く中、男子高校生たちが産まれたばかりの赤ちゃんを一目見ようと群がっていたこと、首がすわり始めて汗だくの男子高校生たちに抱っこされてめちゃくちゃ泣いていたことを今でも鮮明に憶えています。小さい頃からめちゃくちゃ泣く子でした。あの日から18年が経ち、敬和生として新潟教会でメッセージを担当する程、心も体も大きく成長しました。敬和学園でいろんな人と出会い、仲間と共に歩んできた3年間でしたね。

 3年生は自宅学習期間に入りました。3年生としばらくのお別れになり寂しさを感じます。1ヶ月後の寮修了礼拝・卒業祝福礼拝・3年生を送る会で、みんなに会える日を楽しみにしています。ちなみに、彼は「その日は絶対に泣かないから!」と完璧な前フリもしてくれています。大号泣している彼の姿が想像出来ますが、期待に応えて大号泣するのか、それとも宣言通り絶対に泣かないのか、それも楽しみにしています。敬和生活最後、よいひとときを過ごせるように体調管理に気をつけていきましょう。

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「たくさんの出逢いに感謝!」 N・T

 みなさん、おはようございます!今日、このような場でお話できている事をとても嬉しく思います。みなさんご存じの通り、生まれは新潟というか2歳まで敬和学園高校男子寮に住んでいました。そして、ここ新潟教会でとてもお世話になった1人でもあります。人生の半分以上を新潟の地で過ごしてきました。父も母も敬和学園の卒業生で、父は聖書科主任・ラグビー部顧問でしたので小さい頃は敬和学園の敷地で走り回って遊んでいました。そういうつながりから高校進学を考えた時、ずっと敬和学園一択でした。また、敬和学園のフェスティバルも何度も見たことがあったので、小さい頃の夢は「敬和学園に入学してフェスティバルのダンスチーフをすること」でした。

 時は流れ、僕は沖縄に引っ越し、中学校を3年間過ごしました。また1月の受験で合格が決まっていましたので、3月にはとても楽しみに入学の準備をして、中学校の卒業を迎えました。そしたら、母親の携帯電話に1件の通知が来たのです。そこに書かれた内容とは「新型コロナウイルス蔓延防止のため53回生の入学・入寮を6月に延期する。」このような内容でした。そして、名前とクラス名だけが送られて来たのです。それからというものコロナのせいで4月から5月までの間休校になってしまいました。コロナがまだ流行っている中で、僕たちはようやく6月に入学することができました。不安を抱きながら新潟空港に到着した時、長倉牧師・神崎牧師をはじめとする新潟教会員のみなさんがお出迎えをしてくれました。みなさんの姿が見えた瞬間、とても安心したことを憶えています。無事に入学したけれど、寮生と通学生が時間差で登校する分散登校があり、クラス全員の名前も分からない状態が続きました。そのような中で、僕たちの敬和生活がスタートしました。とても楽しみだったフェスティバルは、コロナ前は6月に行っていたため中止だと思い、とてもショックだったのを今でも憶えています。僕はその時コロナをとても憎んでいたと思います。そして、コロナのせいで外出することも出来ず、新潟教会の礼拝にも中々出席出来ませんでした。ですが、2年目からはコロナも落ち着いてフェスティバルも6月に無事行うことができて、だんだんと元の生活に戻りました。中学校ではあまり目立った役職には就かなかった自分ですが、敬和学園では礼拝の時間を運営する文化委員副委員長、寮では生活規律委員会の委員長、学校行事の修養会では副実行委員長を担うことが出来ました。フェスティバルではダンスチーフとなり、夢を叶えることも出来ました。敬和学園で過ごした3年間を通してたくさんの学びがありました。

 今日の聖書コヘレトの言葉3章1~11節に何回も書いてある「時」。敬和学園でもコロナ禍でありながら、たくさんの時を過ごしてきました。たくさん悩んで、たくさん助け合い、たくさん笑い合い、たくさん泣いて、たくさん励ましてもらいました。そこからたくさんの発見と出逢いがありました。僕はこの敬和学園に入学してたくさんの仲間と出逢い、良い方向へと成長出来て、とても幸せです。それと同時にたくさんの人に感謝を伝えたいと思います。たくさん関わってくれてありがとう!たくさんの経験ができたからこそ、出会った人と離れ離れになるのはとても悲しいです。ですが、学んだことを大学でも大切にしていきます。いろんな経験を共にした、たくさんの仲間にとても感謝しています。

 今回のお話のテーマは「たくさんの出逢いに感謝!」にしました。この出逢いは、運命の人との出逢いや奇跡に近い意味合いになります。僕の敬和生活3年間はたくさんの仲間と出逢えたので、このようなテーマをつけました。僕は、敬和学園との繋がりは切りたくても切れないものと思っています。だから卒業してもまた逢えると信じています。

 今日ここ新潟教会でお話をする機会が与えられると聞き、「自分に出来るかどうか?みなさんの前で緊張して話せないんじゃないか?」とめちゃくちゃ迷いました。しかし、敬和生活3年間の中で、みなさんの前でお話することもたくさん経験してきましたので「成長したからきっと出来る」と思い、緊張しながらも話しています。今、ふと考えてみたら新潟教会でお話をするのはいつぶりでしょうか?僕が憶えている限り、小学5年生の洗礼式信仰告白だと思います。あの日から7年が経ちました。このような場を与えてくださった新潟教会の方々にはとても感謝しています。また必ずここ新潟教会に戻ってきます!その時はよろしくお願いします。たくさんの成長に感謝してお祈りをもってお話を終わります。