2016年4月28日木曜日

光風館通信 2016年4月27日 第472号

< 共に成長していく仲間 >

0427_ko01 新学期が始まって3週間が経ちました。1年生は寮生活・学校生活のペースを掴み始めてきたでしょうか?入寮・入学して何もかもが新鮮であり、刺激的な毎日を送っていることでしょう。また、今週末には寮祭を控えていますので、もう一踏ん張り頑張りましょう。2年生は新しいクラスになり、楽しくて仕方ない人、クラスに馴染めているか不安を抱いている人もいるかもしれません。3年生はフェスティバル準備や進路で余裕が無くなっている人が多いように感じています。寮祭が終われば、ゴールデンウィーク!久しぶりに帰宅する人、寮で過ごし様々な行事に参加する人もリフレッシュして、エネルギーを蓄えてきてください。
 “今週の御言葉”は、「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい。」にしました。私の好きな聖書箇所の一つであり、光風生にそういう関係を築いてほしいと考えています。各部屋で先輩・後輩がお互いの良さも弱さも認め合い、支え合いながら、生活してほしいのです。そして、光風生全員が共に成長していく、そんな仲間であってほしいと願っています。(片岡)

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< 礼拝のお話 >

「一生が自分探し」              S.M(3年)新潟県新発田市

 49回生のみなさん、改めましてご入学・ご入寮おめでとうございます。敬和学園に入学し、初めての授業が始まってから長い一週間が終わり、また次の一週間が始まろうとしています。学校生活に慣れてきた人も、そうでない人もいるでしょう。あるいは、まだ何もかも分からないという人もいるかもしれません。49回生のみなさんは、敬和生としての三年間が始まりました。これから様々な出来事があり、自分にとって良い事も悪い事も、ありえないほどのスピードで記憶の中へ次から次へと舞い込んできます。そして、その記憶の一つ一つを自分の明日への糧とすることが、これからの敬和生活で重要になってきます。

 そのヒントは様々な場面で出てきますが、その中で私がおすすめするのは、朝の礼拝のお話です。これを見てください。これは『礼拝ノート』です。1年生のみなさんはおそらく1人1冊ずつ配られたと思いますが、果たしてこれを本来の用途で使用している人はどれだけいるでしょうか?実際に3年生にもなると、これを礼拝中に書いている人はほとんど見受けられません。しかし、私はこのようにほぼ毎日休むことなく書き続けています。私の姿を見て「真面目だなあ」と言ったように、まるで私自身が毎日『礼拝ノート』を書く義務、課題をこなしているように思っている人がいるようです。そういった人に私は必ず「これは趣味だから」と言うようにしています。私にとってそれは苦痛ではないのです。なにしろ1日たったの15分間、耳を傾けるだけで人生が変わるかもしれない、ありがたいお話を聞くことができるのですから……。

 これからの敬和生活では、自分が成長できるチャンスがたくさん転がっています。そういったものを一つずつ、少しずつ自分のものにしていってください。今回、私はその一つの道標として、朝の礼拝のお話を勧めたに過ぎません。あくまで道は自分自身で切り拓いていくものであり、その決定権は自分以外の何者にも取って代わることは出来ないのです。

 最後にある先生の言葉を紹介します。「敬和学園は自分探しの学校だが、卒業がそのゴールではない。まだ自分探しの途中にあるのだ。」迷っても、焦らなくていいのです。

 

 

 

「支えられている」               T.S(3年)新潟市西蒲区出身

 みなさんはセス・クラフトという人を知っていますか?彼は、小人症のバスケットボール選手です。小人症とは、身体の発生が妨げられ、体格が異常に小さい状態です。そのセス君について紹介します。アメリカの高校に通う4年生、身長は124cmです。バスケ部で3年間はマネージャー、1年間はコーチとしてチームを支えてきました。彼はチームのために、全力で選手をサポートしていました。そんなセス君を見ていた監督は、彼を高校生活の最後の大会に出場させたいと考えたのです。2014年2月22日、試合に出場し、会場全体はセス君一色となり、温かい声援が送られました。気合い充分で試合に臨んだセス君は、高校生活の集大成となるシュートを見事に決め、試合は75-66で勝利しました。この日は、彼の18歳の誕生日でした。

 僕が伝えたいのは、「支える」ということです。たとえ、試合に出られなくてもチームを一生懸命支えることは大事だと思います。自分なりに出来ることを探し、全力で取り組んではみてはいかがでしょうか?周りの仲間はきっと認めてくれるでしょう。僕の所属するバスケ部にも、同じような人がいます。最初は選手だったのですが、手術を経験して、今はマネージャーをしています。彼は、こう言っていました。「全力で悔いのないようにバスケに取り組んでほしい。」人は誰かに支えられて生きています。支えられているということを忘れず、一日一日を大切にしましょう。

 ここで1つの歌を送ります。

 支えられているから立っていられる 支えられているから崖に身体を乗り出せる 支えられているから見えない明日に夢を見られる 綱渡りのような私の人生 あなたに支えられて生きている