2018年12月4日火曜日

めぐみ館通信 2018年11月30日 第109号

 2018年もあとひと月です。3年生の登校日数も30日となり、共に過ごせる時間もあとわずかとなってきました。めぐみっ子たちと関わる日々で思います。ここで出逢った仲間とワクワクした気持ちをたくさん味わってほしいということです。しかし生活を共にする寮生活は不都合なことが次々に起こります。思うようにならないことも多くあります。おかれている環境や仲間の言動に目を向けがちです。私がそうです。けれどそこに立ち止まっていては、幸せな気持ちは生まれてこないでしょう。一人ひとりがしんどさ、つらさを仲間ともに過ごす寮生活の中で考え、体を動かしながら、実感してほしいと心から願っています。やさしい気持ちで、相手を思いやり、ゆるし、受け入れて、互いに支えあいながら、希望や生きがいを求め、歩んでいかれますように。自分の人生の土台を豊かにするのは、自分次第です。学年ごとで過ごす時間は学年ごとで異なりますが、神様が準備してくださった時間の中で、自分としっかり向き合い、そして仲間との関係の中でどっぷりと実感を持って過ごしてほしいと心から願っています。(小菅)

 

~礼拝前のひと時~

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◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇礼拝のお話 寮体験を通して(一部抜粋)◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇  

 

思いやる気持ち

 家族のような寮生がとてもうらやましかった。寮体験の願いが叶って寮生活をして一番ステキだなと感じたことは、思いやりにあふれているところです。同じ屋根の下で長い時間過ごすことで気を使わなくなったから家族のように親しく思えていたのではなく、ただ気を使わずにありのままの自分を見せているのではなく、生活の中に相手を思いやる気持ちがありました。(2年H.M)

                                            

自分を変えたくて

 寮体験をしたいと思った理由は、寮生活に興味を持ち、今の自分を変えたいと思ったからです。私は、家ではスマホを何時間もいじり続けて家族の会話が少なく、身の回りのことも家族に頼ってばかりの生活でした。寮生はあいさつをとても大切にしていることを感じました。また当番制で掃除、食事当番などをやりながら自主性が身についていることが分かりました。また決まった時間の中で生活をしていることで、自分で考え、行動することで自主性や想像力が身についていることを感じました。
 少し不便な生活をすることで自分の成長を大きく変化できるのだと気づきました。寮体験を通して、家での生活でも役立ていこうと思います。(1年S.M)

                                            

身近な存在の尊さ

 寮ではほとんどのことを自力でしなくてはなりません。身の回りのことを家族任せの生活をしている私にとってはとても大変なことでした。しかし、そのような自分ひとりの力で何か取り組まなくてはならない状況に置かれることで気づいたことがありました。それは身近な存在の尊さです。正直、私は寮体験に参加することに後ろ向きでした。多くのことを自力でしなくてはいけないことや、寮生の中で馴染めるか不安だったからです。私たちは自分の力で何かしなくてはならない時、そのことばかりに気を取られて、周りが見えていないことが多いと思います。本当は、一人の時こそ、周りに支えられていると気づけていないのです。実際私たちは、自分の力だけで何かを成し遂げることはできません。一人にならなければ気づけないこともあります。私がそうでした。寮体験に参加し、自分が忘れていた家族や友人の支えの尊さに気づくことが出来、また自分がその環境で過ごせることが本当に幸せに思います。(2年T.H)

                                            

友達っていいな‼

 寮体験を通して“友達っていいなぁ”と気づくことが出来ました。それは小さいことのようでとても大切なことだと思います。私は、いつも自分は、何もすごいところがなくて、でも他の人はすごいところだらけ…と思い落ち込んでしまいます。寮体験の中でも何回もそう思うことがありました。でもそんな時、友達がさりげなくかけてくれる言葉や、みんなと話、笑っている時間で励ましてもらっていることに気づきました。寮生活の中では、そんな風に感じる時間が多くあり、本当にステキな場所だと思いました。またスマホのない生活は、きっと暇だろうなと思っていましたが、実際は朝も夜も忙しかったです。しかしそんな忙しい時間でさえも私にとってはとても楽しい時間でした。(2年A.K)

 

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 11月上旬に4名の寮体験の通学生を迎えました。寮体験の生徒さんには、めぐみ館の礼拝でお話をしてもらうことが恒例となっています。普段私たちが忘れてしまっている、仲間と過ごす幸せな時間をお話から感じることがあります。当たり前の毎日がどれだけめぐみの時であるかを感じます。あらためて、めぐみっ子たちと過ごせる喜びに感謝しながら過ごしていきたいと思います。(小菅)

 

~感謝の食事~

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