3年間という時間の中で
新しい年になって1か月が経とうとしています。毎年そうですが、この時期の夕礼拝は、いつもよりも時間が長くなります。それには理由があります。1月中の礼拝のお話は、3年生が「ラストメッセージ」を語るからです。3年間、どんな自分に向き合って、みぎわ館でどんな自分を見せて歩んでくることができたのか、3年生一人ひとりが語るその言葉に、1・1年生は、いつも以上に耳を傾けて聴きます。自然と涙が出てきます。
自分の課題と向き合いどう乗り越えてきたのか、嫌になった寮生活のことも、仲間と喧嘩したことも、怒られたこともあったけれど、それらを乗り越えて、3年間という寮生活の終着点にたどり着こうとしている3年生達です。
3年生達が語ってくれた話の中に多く出てきた言葉があります。それは、「赦されてきた」という一つの言葉。誰かを怒らせることがあっても、喧嘩をしても、誰かを傷つけてしまったり傷つけられたりしても、それでも自分を否定する仲間はいなかった。むしろ、あなたはここにいるだけでいいのだと、何があってもあなたは私たちの仲間なのだと気づき合い、教え合い、赦し合い、受けとめ合い、認め合ってきた自分達がいたと、話してくれた言葉に涙が止まりませんでした。「私たち15人は、15人で一つのチーム」と、49回生の何人もが語ってくれました。3年生の話は、自分たちもそんなチームになれるのか、いや、なりたい!と、1・2年生達をそんな気持ちにさせてくれます。
のぞみ寮で、みぎわ館で、ここでしか経験できない出会いをして欲しい。たくさん泣いて、たくさん笑って3年間を過ごしてほしいと願った3年前。成長するためには「3年」という時間がかかりますとよく耳にしますが、本当にそうだなと今しみじみと実感しています。これから3年生達は1か月の自宅学習期間に入ります。次に会うの2月27日の夕食の時です。3年と過ごせるのも残りわずか。3年生のことを思い出しながら記事をかいていると、やっぱり寂しくなってきますね~。もうすでに泣きそうです。3年生と交わす挨拶や、一言ひとこと、その瞬間を本当に大事にして過ごしていきたいと思っています。(小林)

2019年も元気に過ごしていけますように!
今年は去年よりも雪が降る日が少なくて、とても助かっています。でも、会津出身の私としては、雪が全くないというのも、なんか少し寂しい気持ちもしてきます。去年の1月・2月、新潟は大雪で、雪が積もると寮生たちは大喜び!高校生が本気でかまくらを作ったり雪だるまを作ったりしていました。今年はそんな寮生たちのおちゃめな姿が見られなくて寂しいなと思っていたら!やっぱりいました!雪合戦を楽しむ高校生!この日は学校が休みの土曜日。朝起きて、10センチほど雪が積もっていました。昼頃にはだいぶ溶けてべちゃべちゃになった雪でしたが、まだ溶けていない雪で、雪合戦を楽しんでいた1年生のみぎわっ子たちを見て、自然と微笑んでしまう私がいました。(小林)

事務室でフレンチトーストを作ってみんなで食べたり、友愛館で餅つきをしたりと、2019年も笑顔いっぱいスタートしています!今年も健康に安全に、とにかく楽しく、たくさん笑うことができる年でありますように~!


テレビでは、日に日にインフルエンザの患者数が増加していると報道されています。みぎわ館内でも、ちらほら感染者が出てはいますが、不思議と大きな広がりに繋がることはありません。おかしいな、熱かな?と思った時に、自分で体温を計り私たち大人への報告をすぐにしてくれるみぎわっ子たち。とても助かります。自分でできることをしてくれることで、寮での感染を防ぐことができるのだということを実感しています。自分で体調管理ができるようになること、体調を崩してしまったときに自分で休む判断ができること、予防をする知識を身につけること、これらを学ぶことも寮生活の中では大事なことだなと思わされます。とにかくみぎわっ子のみんなが元気に、この時期を過ごしていけますように祈ります!インフルエンザがどうか広がりませんように~!(小林)
遅くなってしまいましたが・・・・・・
昨年の11月に寮体験に来てくれた生徒の感想を、もう一人ご紹介いたします!
寮体験プログラムの感想
2年 H.S
私は去年から寮生の生活がとても気になっていたので、ぜひ体験したいと思っていました。
特に私が印象に残っているのは、みぎわ館のミーティングで、ipodタッチの使い方について話し合ったことです。普段学校では、3学年合同で何かをすることはほとんどないので新鮮でした。私は、寮生がパソコンなどの使い方についてみんなでルールを決めていることを初めて知りました。そして、画面を通してではなく、相手と向き合ってコミュニケーションをとっているところが、寮生がお互いのことを考えて気遣いができる理由だと感じました。私は、うわさの「ムーンライト」を作ることが出来ました。寮生が話をしているのを聞いて、気になっていたので、体験出来て嬉しかったです。お部屋の人たちも優しくてあまり緊張せずに話すことができました。
今回の寮体験を通して、寮生のあたたかさをとても感じました。私は普段人と関わることが少し苦手で、寮に馴染めるか不安でしたが、館のみんなが自分から挨拶や声をかけてくれたので、とても嬉しかったです。また機会があれば、寮体験しに来たいです。
特に私の心に残った所は、「私は即位以来、日本国憲法の下で象徴と位置づけられた天皇の望ましいあり方を求めながらその努めを行い、今日まで過ごしてきました」と「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」です。それは、実父である昭和天皇が大元帥(最高指揮官)として米英に宣戦した太平洋戦争のような日本史上最悪な出来事を2度と起こしてはならないという強い願いを、憲法にある「国政に関する権能を有さない」天皇の立場の範囲内で、可能な限り強い平和的メッセージを語ろうとされたんだと、私は思いました。
ある時、学校で担任の先生から呼ばれ、手伝いを頼まれました。今だから言えるけど、あの時は本当に先生が嫌いだったから、話したくありませんでした。手伝いなんて面倒くさいと思っていました。そしたら、急に先生は「人と人との関係に口を出すな」と叱ってきました。急に言われてビックリしたし、思い当たらなかった自分は「俺、何かしましたか?」と聞いたら「自分の胸に手を当てて考えてみな」と言われました。正直、「こいつ、何を言ってるんだ」と思ってしまいました。しかし、それからその言葉の意味についてずっと考えました。でも、答えが見つからないし、何も教えてくれないし、ヒントがなくて本当に困っていました。
私は敬和が最初から嫌だったわけではなく、なんか来てみたらこんな風に悪い方向へと向かっていってしまいました。そして3年生になり私は「変わったね」とよく言われます。主に先生方からですが、私的には本来の「私」の素が出ているだけの感覚です。でも「変わった」のは事実です。
しかし、そんな時でも私は人に助けられました。讃美歌の練習という、私にとって不慣れなことをしても、いつもどこかで声を掛けてくれる人がいて、みんなが礼拝を大事にしている気持ちを一つ一つの出来事で知りました。礼拝委員会との関わりもその一つです。クリスマス礼拝という大切な時間をどう作り上げて、どのようにしていきたいかを仲間と話す時間は、私を元気にしてくれました。
クリスマス礼拝の準備をしていて感じたことがあります。世代交代をして50回生が中心となりのぞみ寮の委員会活動をスタートして3か月。礼拝委員として活動している私は、礼拝委員をしながら、50回生が中心となって行う礼拝がどうあるべきか考える時間を与えられました。
寮クリスマスは、私たち1年生にとって、大きな試練でした。たった一週間という少ない時間の中、テスト明けの疲れも感じながら、それでも今振り返ると、みんなと一緒に飾りつけを作り上げていくことは、私にとって楽しかったです。




