2019年4月24日水曜日

みぎわ館 9号

《お部屋紹介会を行いました!》

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 4月16日(火)、夕礼拝後みぎわ館ホールでお部屋紹介会を行いました!お部屋紹介会とは、お部屋ごとでみんなの前に出て、お部屋自慢!?お部屋の人だけが知る部屋メンバーの秘密とか!?をバーンと紹介してしまう会です。2~3日前から行事委員のAさんとNさんから「準備しておいてください!」と告知がありました。その直後から、ホールで、事務室で、廊下で、お部屋で……といろんなところで「どうする!?」「何する!?」と学年関係なくお部屋メンバーでキャッキャ言いながら相談し合っている姿がありました。とっても楽しい、笑い溢れる温かい紹介会となったことは言うまでもありません。

migiwa009_12 入寮前の新入生の心配事の一つに、いつも先輩と同じ部屋になる事が挙がります。寮見学に来る保護者の方もほとんどの方が「縦割りの部屋」と聞いてなんだか不安そうな顔をされます。しかし、私はいつも言うのです。「縦割りだからいいんです!」と。今回の部屋紹介を見ていて、改めて縦割りがいい!と強く思いました。知恵を出し合い、支え合い、助け合い、笑い合い、泣き言を聞き合い……同級生同士だけではうまくいかないことも先輩がいれば、後輩がいれば、うまくいくのです。入寮前、縦割りを心配していた52回生達も満面の笑顔。今のお部屋最高!そんな風に感じて過ごしてくれているのではないでしょうか。日々のみんなの関わりが素晴らしいものであることをいつも祈っています!
 そうそう!今回みぎわっ子1年生のW.Rさんがカメラマンをしてくれました!Rさんが撮ってくれたみぎわっ子の表情は私が撮るよりずっとステキに見えますね!!Rさん、ありがとう!

 

 

 

 

《寮祭の練習が始まりました!》

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 寮祭の練習が始まりました!4月27日に開催される寮祭。52回生が入寮して最初の大イベントです。2部のお楽しみ会で披露する出し物を17日(水)から練習し始めた1・2年生たち。ちょっと覗くと「覗き禁止です!」とピシッと叱られてしまいました(笑)。この出し物、他館にも、みぎわ館の先輩たちにも内容は極秘なのです。どうぞ当日を楽しみに!と、気合十分に練習に臨んでいるみぎわっ子たち。頼もしいです。音声だけでも……と聞き耳を立てていると、笑い声いっぱい。「かわいい~!」とキュンキュンしている2年生の様子が手に取るように伝わってきます。ん~!何してんだろう!と、興味津々ですが、私も当日を楽しみに聞き耳立て続けていきたいと思います!保護者の皆様、ぜひぜひお越しくださいね~!お待ちしています。

 

migiwa009_24 この寮祭の出し物、台本作成から1年生プロデュースを2年生が、主演を1年生が努めます。3年生は食事会と全体の企画運営を。それぞれの立場でみんなが創る寮祭なのです。
 2年生たちは新年度になったとたんに台本作りを開始しました。1年生がキラキラするように、楽しく取り組めるように、自分たちがたっぷりサポートできるように、見てくれる人たちも楽しんでもらえるように……とたくさんの想いを込めて台本作りを始めていました。気持ちが強い分、すんなりいくわけありません。2年生チーム内で意見がぶつかり、投げ出したくなった時もあったようですが、目指すところは同じ。それに気が付き、改めて協力し合いながら歩み始め、練習開始にこぎつけました。去年先輩たちからもらったエネルギーと愛情をたっぷり52回生たちに返そうと頑張ってくれています。ぶつかり合い、話し合い、乗り越え合い、笑い合い、一緒に取り組み合うことで、2年生もより素敵なチームになっていきますようにといつも祈っています。3年生、しっかりサポートお願いします!1年生、目指せ先輩たちみたいなチームですよ!全員で、ステキなステキなみぎわファミリーになっていきましょう!

 

 

 

《礼拝のお話 3年 E.M 新潟県燕市出身》

「失敗はダメじゃない。」

 みなさんは失敗したり、うまくいかなかった時、すぐに「次はがんばろう!」と切り替えられるタイプですか?それとも、こうしておけばよかったな……と落ち込むタイプですか?私は後者です。しかも挑戦しないほうがよかったのではないかとまで思ってしまいます。そんな時、私の母はよく「1つの行動に意味は1個じゃないよ。結果が悪くても挑戦した意味がないなんてことは無いんだよ。」と言います。私はその言葉の意味がよく分かりませんでした。それって結局、頑張ることが大事って言いたいんでしょ、と決めつけていました。しかし、先日母から勧められた本を読んで、母の言っていたことが分かった気がします。その本を紹介します。

 井上靖さんの「北の海」という本で、作者の幼少時代をもとに書かれた小説だそうです。主人公の浩作は父親が陸軍の軍医で転任が多かったので、5歳から伊豆の祖母の家で生活することになりました。彼は厳しい両親のもとを離れて祖母に育てられ、勉強よりも遊ぶことを優先してずいぶん甘やかされて育ちました。その結果浩作はのんびりした大らかな、悪く言えばのんきで深く考えない生活を送りながら育ちました。そんな浩作は高校と中学の受験に失敗し、2回留年してしまいます。しかし浩作も祖母も特に心配したり、困ったりすることが無いので、私は真剣に考えていないのかなぁ、間違っているんじゃないかなぁと考えてしまいました。しかし浩作は、受験に落ちたことは気にしていなくても、来年はがんばろう!とちゃんと勉強し、次の年にはきっちり合格していました。彼の祖母も甘やかして何も言わずにいたわけではなく、彼が気づけばちゃんとやることを信じていたからガミガミ言わずに見守っていたのだという事に気が付きました。これが正解、というものはないし、落ちても祖母の愛情がなくなることなどないのだということを気づいて涙が出ました。これまでの私の価値観が違っていたことに気が付きました。

 浩作は元々得意だった柔道の強い学校へ行き、部活にも真剣に取り組み、どんどん成長していきます。私は彼の歩みや成長に、周りの人たちや祖母の愛情がちゃんと生かされているのだなあと感じました。失敗したことがあっても、そこから学べること・気づけることがある。悪い事ばかりでなく、見方によっては良いことだってあるのだという風に考えられる人間になりたいと思いました。そして思った通りに行かなくても、次はこうしよう!と挑戦できるようになりたいです。また同時に、失敗したけれど、そのチャレンジにこんないいこともあったなとも考えられる人になりたいと思わされました。